『相棒』杉下右京の経歴の不思議。
警視庁特命係の杉下右京は博学で、博識高い人物です。
頭脳明晰で、記憶力も高く、沈着冷静な態度で、とても優秀なのですが、
『相棒』では、警視庁特命係と言う、窓際の部署に追いやられているのです。
一体、彼に何があったのでしょう。
杉下右京は、東京大学法学部を首席で卒業しました。成績は相当優秀だったようです。
大学在学中に、イギリス留学を経験していて、右京さんのイギリスへの思い入れは、学生時代から芽生えていたようです。
国家公務員Ⅰ種試験合格し警視庁へ。
国家公務員Ⅰ種試験に合格し、大学卒業後に警視庁に入庁しました。いわゆるキャリア組です。
国家公務員Ⅰ種試験合格者は、採用時点で警部補となり、研修などを経て、自動的に警部へ昇進します。
普通であれば、キャリア組は、ちょっと現場を経験したら、その後は、出世街道を進むだけです。
しかし、右京さんは、入庁以来、警部と言う階級に留まっており、極めて特殊な存在らしいのです。
しかし、それには原因があったのです。
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スコットランドヤード研修後捜査二課へ。
右京さんは、入庁後、スコットランドヤードで研修を経て、
知能犯による経済事件などを扱う、刑事部捜査二課に出向します。
そこで、日本経済を牛耳るほどの大物フィクサーの摘発に乗り出し、逮捕寸前まで追い詰めるほど、優秀な働きをしたのです。
右京さんが刑事部捜査二課当時に、当時の公安部の参事官だった、小野田公顕(岸部一徳さん)が、
非公式に結成した、緊急対策特命係に作戦参謀として招集されました。
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濡れ衣の事件の責任を取らされた右京さん
小野田公顕こそが、右京さんの特命係の誕生並びに、現状に至る原因を作った人物だったのです。
緊急対策特命係の、作戦参謀として招集された右京さんは、そこで犯人との交渉にあたりましたが、
人命よりも、政治的忖度を優先させて、強硬突破を主張する小野田公顕と対立し、作戦参謀を解任させられます。
しかし小野田公顕は、自ら判断ミスで、犯人との交渉を急いでしまい、
多数の死傷者を出した責任を、何故か、杉下右京は負わせてしまったのです。
人間関係に疲れ、休職してロンドンへ。
そんなこともあって、右京さんは、たびたび小野田公顕と衝突し、疲れた右京さんは休職して、ロンドンに旅立ったのでした。
帰国後、かっての事件関係者からの依頼や、小野田公顕からも要請があって、特命係への異動が命じられたようなのでした。
こうして、あの特命係の部屋の主人公になったのです。
その後も、たびたび小野田公顕から呼び出されたり、注意を与えられていますが、
右京さんは、正義とは何なのかを念頭に置き、政治的忖度に惑わせることなく、自分を信じて行動をするのでした。
右京さんの捜査方法。
右京さんの記憶力と推理力。
そんな事で、右京さんの元には、多くの情報が入って来なくなりましたし、捜査権もない中で、
右京さんの記憶の中に多く持つ、過去の捜査情報や、たぐいまれな推理力によって、少ない情報の中から、
事件解決の糸口を掴む手法が、このドラマの面白さではないでしょうか。
それが、伊丹刑事たちが、多くの情報や、捜査権で捜査をしても、右京さんには敵わない事となり、視聴者に溜飲を下げさせて呉れるのでしょう。
右京さんには、イギリスの匂いがする。
そして右京さんと言えば、イギリスの匂いがします。右京さんは、何回かイギリスに渡航しています。
その中でも、右京さんがスコットランドヤードに研修時代に現地で出会ったのが、
伊武雅刀さんが演じる、南井十(ミナイツナシ)だったです。
南井十は、スコットランドヤードに所属していた警部で、杉下右京のロンドン研修時代の相棒でした。
国籍はイギリス人で、日本人の両親が戦後間もなくイギリスに渡り、帰化した経緯を持つため、日本人と変わらない日系のイギリス人です。
しかし、その出生については、表向きはそうであっても、実際には1952年に発覚した、
「貰い子殺人事件」の舞台となった孤児院で、劣悪な環境下で育てられていた、子供たちの生き残りであったようです。
そして、最後は右京さんとの対決が待っていたのです。
その辺のいきさつについては、ドラマ『相棒』season18の第14話では、
2週連続スペシャル前半『善悪の彼岸~ピエタ』と、後半『善悪の彼岸~深淵』で、明かされています。
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ロンドンの影響が色濃くする右京さん。
ロンドン時代の影響が、その後の右京さんの人生観や、生活習慣、生活様式に色濃く作用しているのは確かな事です。
先ず、紅茶の素養です。
紅茶の本場で、その嗜みを充分に味わって来たことは明白、ティーポットを高い位置から注ぐ光景は最大の見せ場です。
特命係の部屋で、頻繁に紅茶を飲み、そのうんちくを述べ、
更に、10客以上のティーカップコレクションを、持ち込んでいるのです。
その日の気分や、茶葉の選択に合わせて楽しんでいる光景は、職場でこんな事をしても良いの、思ってしまう程です。
更に、右京さんの服装です。彼のスーツはブリティッシュスタイルのスーツで、格調高く着こなしているように見えます。
そして、胸には必ずポケットチーフが入っています。
ロンドン時代には、現地でスーツをオーダーしたようで、
英国ロンドンの高級紳士服店街「サヴィル・ロウ」で、オーダーメイドスーツを作ったことに言及していました。
その他にも、靴、腕時計、車などなど、イギリスと右京さんは関係性は多くあるのでした。
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杉下右京の腕時計が気になります。
杉下右京はブリティッシュスタイルの、ダークスーツにサスペンダー、
腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。
1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。
センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出していて、
何故か!気になって仕方がありません。
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「『相棒』杉下右京過去の経歴。窓際の特命係に異動した理由。」への1件のフィードバック
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