アランと言えば、『幸福論』が有名です。
幸福になるためには、何をしたら良いのか、何をすべきなのかを追求したら良いのか、
この命題に対して、時代を超えて人は求め続けているのかもしれません。
『幸福論』を執筆したアラン。
アランは、フランスのノルマンディー出身の哲学者、著述家、評論家で、モラリストです。
アランと言う名前はペンネームで、本名は、エミール=オーギュスト・シャルティエという名前です。
フランスの高等師範学校を卒業し、フランスの後期中等教育機関『リセ』(日本の高等学校に相当)の、教師になりました。
教師時代にアランの名で、「デペーシュ・ド・ルーマン紙」に、週一回のペースで、コラムを寄稿し、教師退職後も、執筆活動を続けたのでした。
彼は、文学や美学、教育、政治に関する内容を、エッセイ形式のコラムを寄稿、これにより、名声を博したのです。
そして、彼は『幸福論』を1925年に出版したのです。
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アランの「お金の名言」。
そんなアラン= エミール=オーギュスト・シャルティエが、お金の名言を残しています。
自分自身が財産だと言うことを自覚せよ!。
「いわゆる、金儲けのうまい人は、無一文になっても、自分自身という財産を、まだ持っている。」
人生で最大の財産は、自分自身ではないでしょうか。
余程の資産家の元で生まれない限り、人の生涯は、ゼロから資産を作り始めるものです。
その人が、教育や知識、技能を身に付けながら、成長するとともに、資産を増やして行きます。
自分と言う財産を、しっかり持っている人であれば、思わぬの出来事で、地位や財産を、万一無くしたとしても、また、復活出来る力を持っていると言います。
自分自身と言うの財産を持っていれば、その能力を生かして、前に進めるのです。
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「自分自身の財産とは何?」
自分自身の財産は何?と、質問されても、即答できる人は、わずかなのではないでしょうか。
自分は何者なのかと言う事が、分かっている人は多くないと思います。
現代では自分が何者かと言う質問に、「○○会社に勤めています。」と、答える人がほとんどではないでしょうか。
自分は何が出来るのではなく、「○○会社の人事部で労務の仕事をしています。」と、答えるのです。
でも、それでは、その会社を辞めてしまえば、実際自分は、何が出来たんだろうと言うことになってしまいます。
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ドラッガーは組織論で語る。
そんな現状を、鋭く見ていた経営学者ドラッガーは、こんなことを言っています。
現代は殆どの人が、何らかの組織に属しています。そして、その組織とは、どのような組織に、属しているかでは無く、
何処の組織に属しているか、つまり、何処の会社に、勤めているかが、重要になっている社会なのです。
だから、みんなが望む会社に属するために、子供の頃からより良い学校への進学を目指し、
就職では、どこの会社に属したら、将来の自分にとって、価値があるかを選択しているのです。
出来る人、出来ない人の差。
では、出来る人と、出来ない人の違いは、どこにあるのでしょうか。
それは、与えられた仕事をこなしている人と、どうしたら、もっと効率よく仕事が出来るのか、
もっと利益が上がる仕事はどうすべきかを、考えて仕事をしている人との差、なんでは無いでしょうか。
だから、自分自身と言う財産を磨いて、自分に価値があることを発信することも、重要になって来ているかもしれません。
如何に、自分の価値に目覚め、その価値を知った人にはチャンスが巡ってくる可能性が高いのです。
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トップの秘書になった人。
こんな女性社員がいました。彼女は入社2年目だったのですが、頑張り屋で、入社2年目にして営業成績が上位になり、表彰されたのです。
そして表彰式に出席した時のスピーチが、トップの目に留まり、半年後の人事異動で秘書室勤務を命じられ、トップの秘書になったのです。
彼女のスピーチが明快で分かり易く、ウィットに富んでいたことが、臨機応変に対応できると思われたのでしょう。
実は、彼女の実家は商店で、子供の頃から店番などで、大人たちと接して来たことが、
対応力として、自然と身についていたのかもしれませんし、彼女自身も自覚がなかったそうです。
そして、それが自分の価値だとも感じていなかったようです。
この事は、彼女に新しい世界の入り口があることを、知らせたのでした。
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