ウォーレン・バフェットが、日本5大商社の株式取得で大株主へ。
ウォーレン・バフェット(90)さんが、率いる彼の投資会社、バークシャー・ハサウェイが、
伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社の株式を、
それぞれ5%超まで買い進め、大株主になった事で、投資家たちをザワツカせています。
投資の神様、バフェットが日本株を買う。
バフェット帝国の掟 50年間勝ち続けて60兆円を生んだ最強ビジネスモデル/ローレンス・A・カニンガム/ステファニー・キューバ/岩本正明 |
アメリカ株銘柄の高騰で、日本株に割安感が。
これは、ウォーレン・バフェットさんが、日本企業への本格投資は初めてらしいのです。
何故、日本株、買いに走ったかと言うと、彼の主な、投資先であるアメリカ企業の株価が、高騰していて、買いづらい状況になっているようなのです。
更に、2020年1月期~3月期には、新型コロナウイルスの関係で、5兆円超の赤字を出したそうですが、その後の、株価回復で持ち直しましたが、
今後、不振が長引きそうな航空会社や、一部の銀行株を売却し、手元資金が15兆円まで膨らんでいたためだそうです。
そこで目を付けたのが日本株で、日本の商社の株式が、収益力や、将来の期待配当に比べて、割安と判断して、購入に踏み切っているようなのです。
何せ、ウォーレン・バフェットさんと言えば、世界の投資家たちが、彼の購入する株の銘柄を、知りたがっています。
これをきっかけに、世界の投資家の目が、日本のマーケットに向かうのではないかと、期待されているようなのです。
ウォーレン・バフェットの生い立ち。
ウォーレン・バフェットさんは、アメリカ合衆国の中西部にある、ネブラスカ州のオマハと言う、片田舎で生まれ、
1958年に地元オマハ郊外に、3万ドル(約320万円)で購入した家に、今も住み続けて、株取引をしていているのです。
そんな彼を、親しみと尊敬を込めて「オマハの賢人」や「投資の神様」と呼んでいます。
その理由は、ウォーレン・バフェットさんの人格にあります。
バフェットさんは、慈善家でもあり、自ら稼ぎ出した資産の大半を、懇意にしているビル・ゲイツさんの「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に寄付しているのです。
稼いだお金を社会に還元して正しく使う、という彼の言動は、投資家という枠を超え、多くの人の尊敬を集めています。
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父親が証券会社勤務が影響していた。
彼の父親が、証券会社に勤めていたこともあって、バフェットさんは子どものころから、投資に接する環境があったそうです。
ウォーレン・バフェットさんが、初めて株式を買ったのは11歳の時です。
子どものころから探求心が強かったバフェットさんは、図書館で、金融関連の本を「すべて読破した」と語るほど、勉強熱心でした。
その後、バフェットさんは、彼が尊敬する投資家であるベン・グリアム教授が教鞭をとっていた、コロンビア大学のビジネススクールに入学しました。
そして、彼はアルバイトで作った資金を元手に、たった一代で巨額の富を作ったのです。
株の世界で、常に勝ち続けるのは至難の業です。そんな世界で彼は、勝ち続けています。
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バークシャー・ハサウェイでどういう会社
ウォーレン・バフェットさんが、経営するバークシャー・ハサウェイは、もともと紡績業を営む会社でした。
バフェットさんは、その会社の価値が、市場で低く評価されていることに目を付け、同社の株を買い続け、1964年に支配権を獲得します。
会長兼CEOに就任したのは、その5年後のことでした。
その後、バフェットさんは、同社のコア事業であった紡績業を残しつつ、新たに「投資事業」を開始しました。
1965年~2008年までの期間に、純資産を平均で20% 以上で伸ばし続け、世界有数の機関投資家として、名をはせる存在となったのでした。
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投資スタイルは、割安優良株を長期保有。
アメリカのフォーブス誌によると、2020年「フォーブス400」、発表時点の資産は、735億ドルで、世界の大富豪ランキングの、第4 位に入っています。
ウォーレン・バフェットさんは、割安な優良企業で、成長性のある会社に目を付け、その会社に長期投資をし、莫大な資産を手に入れて来ました。
アメリカ飲料大手のコカ・コーラ株は32年間、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス株は29年間も、保有し続けているのです。
また、自分が分からない分野の企業には、手を出さないとして、
IT関連株には手を出さず、その後に起きた、ITバブル崩壊の、影響を受けなかった話は有名です。
50代以降に富を築けたバフェットの投資術
輝かしい業績を残し、30代には、既に100万ドルもの資産を、積み上げていたバフェットさんですが、
現在の総資産のほとんどは、50代以降に築いていると言われています。
なぜウォーレン・バフェットさんが、50代以降に、急激に資産を増やすことが出来たのか?
その理由は、バフェットさんの投資戦略にあります。
そもそも、ウォーレン・バフェットさんの投資の基本方針は、長期投資です。
自分が理解できない事業には一切投資せず、投資先のことを理解する努力を惜しまず、
徹底的に調べると言うことが、今日の成功に、結びついていると言うのです。
彼はこうして、IT企業とは長らく距離を置いて来ましたが、2016年からは、
米アップルへの投資を始め、今では、アップル株が、保有株式の約半分を、占めているようなのです。
【関連】
バフェットの保有銘柄トップ10。
現在、ウォーレン・バフェットさんが率いる、投資会社バークシャー・ハサウェイが所有する、投資先上位10社は、このようになっています。
1位。アップル 米国 IT企業 投資額1,252億ドル。
2位。バンクオブアメリカ 米国 銀行 投資額277億ドル。
3位。コカ・コーラ 米国 飲料 投資額199億ドル。
4位。アメリカン・エキスプレス 米国 クレジットカード 投資額155億ドル。
5位。クラフトハインツ 米国 食品 投資額113億ドル。
6位。BYD 中国 電気自動車 投資額77億円。
7位。ムーデイーズ 米国 格付け 投資額72億円。
8位。ウェルズファーゴ 米国 銀行 投資額60億ドル。
9位。USバンコープ 米国 銀行 投資額55億ドル。
10位 チャーターコミュニケーションズ 米国 ケーブルテレビ 投資額36億ドル。
(2020年8月28日時点の株価を基にした、JPモルガンの集計)
これらの銘柄を見ても殆どが、誰もが知っている、有名な大手企業です。人が知らない銘柄を、こっそり買って儲けて来たのではなく、
誰もが知る世界的企業の株を買い、長期に保有することで、莫大な利益を、生み出しているのが分かります。
だからと言って、一般投資家が、同じことをしても、果たして儲かるものなのでしょうか。
それには、長期投資に耐えうる資産力と、株への目利き、そして、度胸がいるのは確かなようです。
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