一般的に考えると、高収入の人は貯金が出来て、低収入の人は貯金が出来ないと思われがちです。
年収がそれなりにある人は、お金に余裕があるので、当然、貯金が出来て当たり前だと、思っていませんか。
それに反して、収入の低い人は、
生活費に、収入の大半が持っていかれ、貯金どころではないと、勝手に思い込んで、いるんじゃないでしょうか。
高収入の人はお金持ち?
何で、そんな風に思ったのかと言うと、私の知人の中で、
収入が多いと思っている人たちの中で、意外に、貯金が無さそうに感じた人がいた事があって、
収入と貯金の関係は、高収入=貯金が多いと、思っているほどは、そうではないと、感じたことがあったからでした。
高収入のAさんの場合。
そう感じたのが、私の知人のAさんでした。
有名大学を卒業して、エンジニアの職に付き、若くして課長のポストについていて、収入もかなりだったと思います。
仕事が出来て、知識も豊富で、機械工学やPCの話から、文学、芸術、音楽と、なんでも来いと言うような人だったのです。
自分を高めることに、頑張っていて、自己啓発意識も高い人物だったのです。
自意識も高く自己啓発もする人物。
自分を高めるためには、一流なモノや、サービスを受けることが重要だと考えていて、
高額なセミナーなどで、自分探しをしていたのです。
ゴルフにたびたび行っているようだし、ゴルフ会員権も持っているようです。
飲みに行くところも、私たちのような居酒屋ではなく、クラブ通いをしているようなんです。
食事にもこだわりがあって、どこどこの名店は、やはり違うと言って、高級店に通っているようなのです。
付き合う人で経済観念が変わる。
中堅企業の社長さんたちとの付き合い。
なんで、そんな風にしているのかと言うと、
それは、どうやらお付き合っている人たちの影響だと分かって来ました。
Aさんが、お付き合いをしている人たちは、殆どが成功した中堅企業の社長たちだったのです。
始めは、仕事上の付き合いで始めた交流だったようですが、Aさんは、それを常態化にしていたんです。
それで納得しました。お付き合いをしている社長さんたちは、相当の収入があって、
とてもサラリーマンが高収入だと言っても、頻繁にお付き合いを、出来るような人たちでは無かったのです。
自分は、社長さんと付き合うにふさわしい人と思っていた。
きっと、Aさんは、自分は、成功した社長さんたちと、交流するにふさわしい人物と思って、お付き合いをしていたのでしょう。
それが、Aさんの生きがいになっていたのかもしれません。
高収入でも貯蓄なし、家計は赤字。
そんなことがあって調べてみると、高収入でも毎月赤字で、貯金がゼロなんて言う人がいる事が分かって来ました。
何で、そうなるかと言うと、支出に対してのこだわりがあって、
贅沢だと普通の人が思ってしまうような事でも、自分にはその支出がふさわしいと、思っているようなんです。
その背景には、高収入ゆえに「それぐらいの金額は、たいしたことではない」と思い込んで、
支出を積み重ねてゆく「隠れ貧乏体質」があるようなんです。
金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 / 原タイトル:Rich Dad Poor Dad[本/雑誌] (単行本・ムック) / ロバート・キヨサキ/著 白根美保子/訳 |
「隠れ貧乏体質」の人の特徴。
こんな「隠れ貧乏体質」の人には、ある特徴があるようなんです。
おおまかに、次の6つの症状が出て来るようなのです・
《自分への投資が多過ぎる人》
向上心が旺盛で勉強熱心な人。勉強するには、本格的にやろうとして、セミナーや講習会にも、たびたび通います。
そして、高額なセミナーの方が、少しでも良い勉強や、知識が得られると思い込んでいるようです。
《見栄っ張りの意識が強すぎる人》
自分を優れた人物だと見せたい余り、より良いものを求めたがる人は、
勉強なら一流の人に教えて貰いたいと思っています。
自分が高収入ある人物と見せるために、高級腕時計、高級車、ブランド品を身に付け、
更に、背伸びをしたマイホームの購入が、人とは違うと思っているようです。
また保険に加入する際にも、より高額な保険に加入するケースがあると言います。
そうのような人は、スーパーで買い物するよりも、
より良い品があるんじゃないかとして、デパートや専門店へ行って買い物をするようです。
普通の商品より、例えば有機農法や、無農薬で作った野菜を、求めたいとするようです。
《趣味にお金を使い過ぎる人》
趣味を極めるために、より良い道具やレッスンを受けたいとする人です。
ゴルフクラブなら、有名ゴルファーの使っているゴルフクラブを使いたい。より良い楽器で演奏したい。
一流のレッスンプロに教えて貰いた。一流のテニスクラブで練習したい。
その裏には「高収入なので、たいしたことがない」と思っているようなのです。
《自分へのご褒美が多過ぎる人》
言わずと知れた贅沢の代表例です。
自分はこんなに頑張ったんだから、これぐらいの高額品は買っていいんだと思っています。
でも、本当はご褒美が欲しいんじゃなくて、そんなに頑張っている自分を、誰かに褒めて貰いたいんです。
「頑張ったね」「よくやった」「誰にでもできる事じゃないよ」と、言っても貰いたいのです。
《教育費にお金を掛け過ぎる人》
子供に一流の教育を受けさせようとして、
幼稚園から大学まで、一流の私立学校に通わせたい。海外に留学させたい。医学部に行かせたいなどです。
一流教育至上主義の考え方は、確かにあることは確かです。
《健康志向の強すぎる人》
健康のために専門的ななジムに通う。健康食品・サプリメントにお金を使うようです。
家計費に占める固定費を見直して。
住宅、クルマ、保険、教育費の、4大固定費が、家計の70~80%を占める家庭は、恒常的にお金が足りないと言います。
このようなお金の使い方をしている人は、「隠れ貧乏体質」になってしまうと言うんです。
しかし、この家計費に占める割合を50%にすれば、健全な家計になるそうです。
高収入に人は、アッパークラスの自意識が高く、例えば新車の乗り換えを頻繁にしたりし、贅沢を繰り返すようです。
その背景にあるのが、「これだけ収入を得ているんだから」と言う思いが根底にあるようです。
その結果、モノやサービスに最高を求める一方で、
金融資産が少なく、将来のための金融資産の形成が出来ていないようなのです。
高収入=「勝ち組」と思っていましたが、意外と「負け組」なこともあるようです。
それは背後にある「なんとかなるだろう」「どんぶり勘定」があるようなのです。
生活スタイルを変えることが、お金を貯めるきっかけになるんじゃないでしょうか。
「隠れ貧乏体質!高収入でも貧乏な人 低収入でも貯金が出来る人」への2件のフィードバック
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