人生は長いのか、短いのか。
定年は誰にでもやって来ます。それまでの期間を、長いと感じるか、短いと感じるかは、人それぞれです。
こんな言葉があります。
「人生は何事もなさぬには、あまりに長いが、何かをなすには、あまりに短い」
これは、昭和初期の小説家、中島敦の言葉です。
彼は『山月記』などを執筆し、芥川賞候補にもなりました。人生を語った言葉には、重さがあります。
失敗しないお金の付き合い方。
定年は、意外と早くやって来る。
「人生は退屈すれば長く、充実すれば短い」これは、18世紀のドイツの詩人・思想家のシラーの言葉です。
いずれにしても、人生を悔いなく生きた人には、時間は短く感じられる事なんでしょう。翻って見て、どうでしょう。
何かに集中して過ごした日は、一日が凄く短く感じる事はありませんか。定年の日を迎えた時、人はどう思うのでしょうか。
定年とは、年齢を理由に、退場を言い渡されること。
気力、体力もまだまだ充実しており、まだ働けると思う筈です。でも年齢を理由に、退場を言い渡されてしまいます。
何だか不条理ですが、これが現実です。
確実にやって来る定年の日までに、失敗しない、お金の貯め方を身に着ける事が、大切だと思います。だって、時間はそんなに無いからです。
絶対に失敗したくないなら、お金と人生について、考えて見るのが、良いでしょう。
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定年後の家計収支を考える。
家計の現状把握 。
まず、家計の収支を再認識する事です。現状認識をしないで、解決策は出て来ません。収入-支出=余剰金となるような生活をしているか。
「身の丈にあった」生活をしているか。出来ていないなら、何が、その障害になっているのかを、認識する事から、始めるべきです。
1ヵ月を、どれくらいの金額で、生活出来ているのか。1年間で、どれぐらい貯金出来ているのか。 キチンと把握することです。
人生で最後に貯金出来る時期を逃すな。
定年までに、どれぐらい貯金が出来るのか。
自分は定年までに、どれぐらい貯金が出来るのか。
定年後は、貯金と年金で、暮らして行けるのか。お金の事を考える事は、人生を考えてゆく上で、欠かせない事です。
家計の収支を認識する方法は、収支を一覧表にして、どのように変化してゆくか、時系列な把握が、出来るようにすると、良いでしょう。
そこに、人生の将来計画を入れると、将来像が見えて来ます。
その将来で、収支が不足になるようであれば、原因を究明し、早めの対策が出来る筈だからです。
お金を貯める王道は、費用の削減が一番。
「節約なくして貯金なし」
お金を貯める王道は、貯金をする事に尽きます。「節約なくして貯金なし」とは、よく言ったものです。
但し、あまりキツキツにして、ストレスを掛け過ぎない事です。遣りすぎは、効果を半減してしまいます。
先ずは、大きい出費の箇所を、見直すことです。ズバリ!住宅ローンと保険の見直しをして、節約に弾みをつけましょう。
やはり、ある程度大きな金額が、削減出来ないと、やる気が無くなってしまうからです。
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住宅ローンの借り換え。
住宅ローンの借換えシュミレーションは必ずすること。
住宅ローンを返済していると言う事は、その人は、返済日にキチンと返済出来ていて、信用がある人と見なされます。
だから、返済日の前日までには、必ず返済口座に入金しておいて、キチンと返済日に、返済が出来るようにしてください。
住宅ローンの借換えをする場合、銀行はまず、返済日にキチンと、返済出来ていたのかを確認します。
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借り換えの注意点。
借換えしたければ、直近2年間は絶対に延滞しないこと。
その期間は2年間です。そのため、直近2年間の返済が、分かる預金通帳と、借入している銀行の、返済予定表の、提示を求められます。
これにより、銀行では直近2年間に、返済予定表の通りに、返済が出来ているか確認します。
住宅ローンの返済日に入金が遅れ、翌日に返済したような場合、たとえ、その期間が一日であっても、返済日に引落が出来ていないと、肩代わりの受付は原則出来ません。
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保険の見直し。
保険の見直しは、いつでも出来るので必ずやること。
保険の見直しは、やった方が良いと分かっていても、せっかく若い頃に契約して、安い保険料なのだからと、考えてしまいます。
でも子供の成長や、年齢を重ねると、生活設計も変わり、リスクに備える、考え方も違ってくるので、検討の余地はあります。
それと、何社にもまたがって、入っていませんか。ぜひ見直して見るのが、良いでしょう。
無駄な保険料を支払っていないか、確認しておくことを、お勧めします。
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定年後の貯金額を決めておく。
貯蓄金額の目標設定 。
お金を貯めるには、お金を貯める目的に合わせた、金額と期間設定が必要です。
ただ漠然と将来のために、貯金するのではなく、
それぞれの目標に合わせた、貯金計画を立てる方が、上手に貯める事が、出来るからです。
例えば、家の頭金を、5年以内に、500万円貯める計画を、する事などです。計画に納期を決める事です。
仕事では常に、納期が付いて回ります。お金も同じです。自分と契約をして、その納期を守る事で、より現実に即した、貯金が出来ると思います。
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お金に稼いで貰う。
貯金だけでは、お金は殖えない。
お金を貯める事は大変だと思います。でも、貯金をしていただけでは、お金は殖えません。
何故なら、ゼロ金利、マイナス金利のこの時代、銀行の預金金利は、果てしなく低く、預金にしていただけでは殖えません。
だったら、投資と考えますが、株式相場は欲の世界です。
毎日のように株式市場では、お金を殖やしたい、お金持ちになりたいと思って、たくさんの人や企業が参加しています。
そして株式市場に参加した全ての人が、絶対に損をしたくないと思ってうごめいている、魑魅魍魎(チミモウリョウ)の世界なのです。
あなたの老後資金、大丈夫? 定年に備えるお金の教科書【電子書籍】[ 野尻哲史 ]
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どういう要因で株が動くのか知っておく。
株価の動く要因。
株価の動く要因は、企業業績、新製品の開発、不祥事、金利、為替相場、政争、有事と、数え上げたら切りがありません。
その要因が、有利に働くと思えば上がるし、不利に働くと、思われれば下がります。
個別企業の業績がどれだけ良くても、政治や、為替などの外部要因があると、一斉に売りを浴びせられます。
絶対に損をしたくないと思っている、臆病な投資家の、心理が株価に、反映しているのです。
だから、投資の世界は、勉強しないと、手を出してはいけない領域です。
日本経済は、世界経済の中で動いていて、世界中で起こっている事が、日本経済に、良い影響を与えると思えば株価は上がるし、悪い影響が見込まれれば株価は下がります。
老後資金の「ちょこっとスマート」やりくり術 / 保坂隆 【本】
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プロの投資家に、素人は勝てない。
キャピタルゲインとインカムゲイン。
ではどうしたら良いのでしょう。年金の運用資金も、生保が集めた資金も、貯金で運用しているでしょうか。
そんな事はありません。株や債券で運用しています。退職金の運用も、株や債券で運用している筈です。
そうした、取引をしているプロたちは、一日中モニターと向き合って、株式、債券を終日、売買しているのです。
そんなプロを相手に、素人が、勝てる筈はありません。
出来るとすれば、自分が好きな会社や、応援したいと思っている会社の中で、
特に、気になる優良株を、株価が大きく下がった時に購入し、長期に保有する気持ちで持って、保有する事ではないでしょうか。
ストレスの掛かる投資は難しい。
キャピタルゲインがダメでも、インカムゲインがあるじゃないか。
キャピタルゲインを狙いつつ、ダメな時はインカムゲインも、あるじゃないかと、思うような気持ちを持てば、心穏やかにいられると思います。
気になる株の動きを、1年ぐらい見ていると、株価の上下観が分かってきます。
ここでも大切な事は、ストレスを掛け過ぎない事です。
ストレスが掛かり過ぎると、常に株価が気になり、仕事中でも株価を、チェックするようになってしまいます。
これでは、本業が疎かになってしまい、本末転倒になってしまいまうからです。
なぜイギリス人は貯金500万円で幸せに暮らせるのか? イギリス式 中流老後のつくり方 [ 井形 慶子 ]
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