「FIRE」運動とは。
今、アメリカの若者の間で「FIRE」運動が起こっているようです。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、
「経済的に自立し、早く引退しよう」と言う事らしいのです。 こんな、生活行動が、若者たちを中心に共感を呼んでいます。
経済的自由を手に入れるFIRE運動。
経済的自由を手に入れる。
40歳前後でのリタイアを目指していて、そのために、収入の70%近くを貯金に回したり、
家賃を浮かせるために、船で暮らしたりする人もいるようです。
つつましい生活で貯めた貯金を、投資に回して、
経済的自由なお金を、手に得られるような、ライフスタイルをしているようです。
それなので、つつましい生活をしながら、投資の勉強をして、自分の人生を、自分で切り開いてゆく、
そんな決意が必要になって来るのでしょう。
この背景には、2008年のリーマンショックによる金融危機で、経済的豊かさに疑問を持った世代が、
このような新しい潮流を生み出していると言われています。
経済的自由への道は世界のお金の授業が教えてくれる 人生の選択肢が広がるパーソナルファイナンスの教科書 [ 西村隆男 ]
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会社に依存しない生き方。
勤め先の企業に依存したくない。
彼らの親世代が、リーマンショックの影響で、大量に首切りをされた経験から、
勤め先の企業に、依存していたのでは、企業の言いなりになるしかなく、
これを打破するには、経済的自由を手に入れるしかないと言う、発想があるようです。
火付け役は、50歳のカナダ人のブロガー。
この火付け役は、カナダ人の50歳近い男性のブロガーで、ソフトエンジニアをしていましたが、
30歳でリタイアし、投資と節約のライフスタイルを貫き、起業のアイデアなどを、ブログで発信していると言います。
それによると、経済的に自立した生活をする為には、会社勤めをしながら、1億円前後の蓄財が、必要らしいのです。
金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント改訂版 経済的自由があなたのものになる [ ロバート・T.キヨサキ ]
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ロバート・キヨサキの金持ち父さん。
『金持ち父さん、貧乏父さん』
経済的自由と言うと、「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキを思い浮かべます。
彼も、誰からも支配されない、ライフスタイルを確立する為には、経済的な自由が不可欠で、
それには、特にキャッシュフローが重要だと説いています。
ローバト・キヨサキは、1947年アメリカのハワイ州生まれの日系四世です。
この本は、1997年執筆され、世界51ヵ国語に翻訳され、日本で300万部、全世界で2800万部も発行されました。
ここに登場する、二人の父さんは実存の人物ではありませんが、良く人間性が出ています。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 [ ロバート・キヨサキ ]
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ラットレースからの脱出。
ラットレースから抜け出した、金持ち父さん。
金持ち父さんは、幼なじみのマイクの父親で、ビジネスで成功し、
ラットレースから抜け出し、経済的自由を手に入れた人物で、主人公が目指すべき経営者として登場します。
一流の大学出で、勤勉な、貧乏父さん
一方、貧乏父さんは、主人公の父親として登場します。
大学を卒業後博士号を取得し、その後、スタンフォード大学、シカゴ大学など一流の大学で勉強して、
教師の仕事をしている勤勉で、実直な人物です。
貧乏父さんはこのような経歴にも関わらず、お金の面では、いつも請求書の計算に、明け暮れる日々を送っているのです。
そんな、貧乏父さんの日常を、毎日見て来た主人公は、父親の背中に、疑問を抱いたかもしれません。
経済的自由を手に入れる人生。
誰からも支配されない人生。
だから出来るだけ早く、経済的自由を手に入れ、誰からも支配されない人生を送りたかったのでしょう。
経済的自由を手に入れるためには、お金の勉強をしっかりして、起業する必要があります。
「お金のなる木」を、育てる人生を送るか、宮仕えの人生を送るかは、人それぞれです。
40歳代は、社会の中核を成す年代。
40歳代と言うと、社会の中核を形成する世代で、社会的責任も重い世代です。
それなりのポストに付いている方も多いでしょうし、企業の中で、力を発揮していたり、社会的貢献もしているでしょう。
あるいは、後輩の人材育成に、力を注ぐ大事な仕事をしているかもしれません。
組織の中で力を発揮して、自分の価値観や、存在感を出して行くのか、FIREのような生き方をするかは、人それぞれです。
どちらの人生が良いかは分かりませんが、このような生き方もあるんですね。
金持ち父さんの お金を自分のために働かせる方法 [ ロバート・キヨサキ ]
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「40歳で引退を目指す「FIRE」運動が、アメリカで起きている。」への2件のフィードバック
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