『半沢直樹』名言!銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる




銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる。

『半沢直樹』には、強烈なインパクトのあるフレーズやセリフが楽しみですが、

「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」は、この作品を通して、半沢直樹の、原点になっているフレーズのような気がします。

半沢直樹まとめ記事エッセンス一覧

銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に…




企業と銀行の関係を天気になぞらえ。

この「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」は、

借入先である企業と、融資を行う銀行の関係を、天気になぞらえて述べた言葉で、

企業の経営が安定していて、業績が順調に推移している時は、ドンドン融資をして、必要ない金額まで貸すのに対し、

企業が苦境になり、資金が本当に必要な時には、銀行は急いで、資金を回収しようとする事を、天気になぞらえて、表現した言葉なのです。

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『銀行は晴れの日に傘を…』のセリフ名言が半沢直樹のバックボーン。



前作、第1話の冒頭から始まっていた。

そして、この言葉が『半沢直樹』の全編に貫き、彼のバックボーンとなっているのでした。

それは、前作の第1話の冒頭から始まっていたのです。

それは、1991年、産業中央銀行の就職面接試験の会場で、面接官に志望動機を聞かれた、学生の半沢直樹は、

「私の父の会社が潰れる寸前、融資を行って呉れたのが御行でした」と話してたのです。

それから20年、産業中央銀行と、東京第一銀行は合併し、東京中央銀行になっていました。

しかし、その内部では、旧産業中央銀行派と、旧東京第一銀行派の、足の引っ張り合いが行われていたのです。

そして、半沢直樹は、東京中央銀行の、大阪西支店の融資課長になっていたのです。

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西大阪スチールへの強引な5億円の融資。



浅野支店長の強引な融資。

ある日、半沢直樹は、支店長の浅野(石丸幹二さん)から、西大阪スチールと言う会社に、5億円の融資契約をするよう指示されます。

その融資は、期間5年で、しかも無担保だったのです。

半沢直樹は、西大阪スチールを訪問しますが、5億円もの融資が出来るような、優良な会社には見えませんでした。

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しかし、支店長の浅野は、何故か、融資を急がせ、

半沢直樹の部下で、まだ2年目の中西に稟議書を書かせ、十分な内容の審査もせずに、本部の融資部に提出し、

本部融資部も何故か、満額の決裁をしたのでした。

このような強引な融資を問いただす、半沢直樹に対して、支店長の浅野は「私が全責任を持つ」と発していたのです。

この融資のおかげで、西大阪支店は、優良店舗に選ばれ、役員たちの前で、浅野支店長は表彰され、次のポストが見えて来たのでした。

その3ヵ月後です。西大阪スチールは、あっけなく倒産してしまい、社長の東田(宇梶剛士さん)は、逃走し、雲隠れしてしまいました。

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融資実行から3ヵ月後の倒産。



西大阪スチールの粉飾決算。

後から、詳細に調べたところ、西大阪スチールには、粉飾体質が判明したのです。

融資直後、特に金融機関では、融資後6ヵ月以内に倒産などで、債券回収が困難になった債権については、厳しい調査がなされます。

その融資が正しく審査を経ていたのかと言うことです。

ドラマでも、本部から査察が入り、半沢直樹は厳しい局面に、立たされてしまったのでした。

半沢直樹は、浅野支店長を問いただします。「私は、トカゲの尻尾でしょうか!」

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東田が放った銀行は晴れの日に傘を貸し、



銀行員は汚い金貸しと言われた半沢直樹。

そして、浅野支店長から、聞き出した、東田の愛人美樹(壇蜜さん)のマンションに張り込み、遭遇した東田(宇梶剛士さん)に迫ります。

そこで、東田が「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」

「弱い者から取り上げるようなテメイらが、大きなこと言ってんじゃねぇ~」と言われたのです。

銀行員は汚い金貸しと言われ、自分の存在の小さなことを、思い知らされるシーンとなっていました。

ゴルフクラブをかざして、襲って来る東田を、剣道で鍛えた半沢直樹が押さえつけますが、

愛人の美樹に、不意を突かれて、逃げられてしまうのでした。そして、このシーンは雨が降っていたのです。

最終的には、粉飾の事実を突き止め、東田所有の資産を取り押さえることで、半沢直樹は、5億円の全額を回収して見せたのです。

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東京本部に転勤した半沢直樹を待っていた


宿敵との対決が待っていた。

この件で、半沢直樹は、営業第2部次長のポストに就きます。

そして、東京中央銀行の東京本部に出勤すると、行内ですれ違った大和田常務に礼をします。

その時、半沢直樹は、少年の頃を思い出します。

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少年時代の記憶が呼び起こされた。



ネジ工場を経営していた父。

父の町工場が危機の時に、真っ先に融資を引き揚げたのが、産業中央銀行(現東京中央銀行)だったと。

そして、その時の担当者が、若き日の大和田だったことを。

こうして、半沢直樹にとって、大和田は父を死に追いやった因縁の相手になって行くのです。

半沢直樹の脳裏には、ネジ工場を経営していた亡き父・慎之助(笑福亭鶴瓶さん)の姿が、あったのです。

半沢直樹の両親は町工場を経営していて、その当時、産業中央銀行と取引をしていましたが、

業績が下降すると、融資を引き揚げられ、経営が先行かなくなり、それが原因で父親が、自殺に追い込まれたのでした。

そして、その町工場が危機の時、融資を引き揚げた人物こそが、大和田だったのです。

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土砂降りの中で土下座をして懇願した父。


「銀行は晴れの日の傘を貸し、雨の日に傘を貸さない」

土砂降りの雨の中で、その当時担当者だった大和田に対して、半沢直樹の父親は、土砂降りに濡れながら、

土下座をして融資の懇願しましたが、大和田は傘を貸しませんでした。そして、このシーンも雨が降っていたのです。

そして、悲観した半沢直樹の父親は、自分の工場で自殺をし、それを発見したのが、半沢直樹だったのです。

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土砂降りの中で大和田と対峙した半沢直樹



たとえ濡れても、汚れた傘には入らない。

更に、雨のシーンでは、半沢直樹と大和田常務こんなシーンがありました。

半沢直樹が決戦のために、東京中央銀行の本部へ向うシーンで、土砂降りの雨、傘もなくずぶ濡れになって、頭に鞄を乗せて走る半沢直樹、

そこへ、水しぶきを上げながら、通過して行く黒塗りの車、車から降り立ったのは、傘を差した、大和田常務だったのです。

対して、半沢直樹は、ずぶ濡れでの対峙でした。たとえ濡れても、汚れた傘には入らないとした、毅然とした半沢直樹の姿が、そこにありました。

銀行は雨の日に、何をしなければならないのかを、半沢直樹は問いかけているようです。


半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]

ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。

この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、

大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。

目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、

不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。

物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。

アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。

半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。



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