『半沢直樹2』ネタバレ名言セリフ第9話~1,000倍返しだ!




第9話。3人まとめて1,000倍返しだ!

『半沢直樹2』も、いよいよクライマックスに突入します。

ラスボスとも言える政府の巨悪、箕部幹事長に対し、半沢直樹はどうやって挑んでいくのでしょうか?

前回の第8話では、半沢直樹が、合併前の旧東京第一銀行が箕部幹事長(柄本明さん)に貸し出した、20億円の融資に疑問を持ち、不正融資があったのではないかと証拠探しを始めます。

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一方、半沢と手を組んだ大和田は、箕部幹事長とつながりのある紀本常務(段田安則さん)を、追い落とそうと躍起になっていました。

しかし、箕部幹事長に、10年前に自殺した牧野元副頭取(山本亨さん)が、不正な金を受け取っていた証拠を突きつけられ、2人は手を引くことを余儀なくされます。

同じように箕部を追っていた金融庁の黒崎俊一にも、箕部の魔の手が伸び、再び国税庁へ異動させられると言う展開でした。


第9話、15分拡大スペシャルあらすじ。



中野渡頭取「最後に一つ君に頼みがある」。

ドラマは10年前の副頭取の葬儀のシーンから始まり、智美が中野渡に銀行を辞めたいと切り出すと、中野渡は「最後に一つ君に頼みがある」と、投げかけたのです。

そして、現在に戻ると、半沢直樹は、前回の一件で自宅待機の処分になってしまい、折角探し当てたクレジットファイルも、奪われていたのでした。

しかし、黒崎俊一が最後に残した「伊勢志摩ステートを調べなさい」という言葉が気になり、そのヒントを手掛かりに、かつての部下の森山と、伊勢志摩へと飛びます。

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伊勢志摩ステートを使った転貸融資。




空港予定地を事前に購入した箕部。

伊勢志摩支店の同期の協力を仰ぎ、伊勢志摩ステートを調べます。伊勢志摩ステートは、年商750億円の地元の不動産御者。

箕部から伊勢志摩ステートに20億円が渡り、その金が現金で引き出されたようだが、

現実的には、20億円を現金で引き出すことは無理と読んだ半沢直樹は、同時処理で、どこかに振り込んだ筈だと予想します。

そして、それが行われたのが、平成17年2月8日だったことを突き止めます。旧東京第一銀行が箕部に融資した20憶円は「転貸融資」だったのです。

15年前の財務資料を徹底的に調べると、箕部がこの企業を通じて空港予定地を売買し、その後に、そこに空港を誘致し、金儲けしていたことが分ったのです。

箕部がしていたのは原野商法の逆で、二束三文で買った原野の土地に、空港を誘致して値を吊り上げ、後から高額で売りさばくというカラクリだったのです。

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更に、金の足跡がつかないように地元の不動産会社・伊勢志摩ステートを隠れ蓑にして、帳簿上は現金決済で処理し、

伝票は紀本たちが保管し、情報が漏れないよう「棺の会」へ、現金を払うという念の入れようだったのです。

これが、公になれば、進政党の大スキャンダルになるのは必至です。

また、その過程で、半沢直樹の意思とは別に、頭取や大和田(香川照之)の命を受けて動いている者がいることが分かります。

しかし仲間内のほころびから、箕部がクロであることを示す、決定的な証拠をあと一歩のところで取り逃がしてしまう。

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隠された箕部のクレジットファイル。




箕部への20億円の行方。

半沢直樹は、東京に戻り、架空支店「荻窪西支店」の段ボールに、証拠の資料があると睨みますが、「荻窪西支店」の段ボールが、無くなっていたのです。

半沢直樹は、この仕業を大和田が行ったと推測し、大和田に詰め寄ります。

「箕部のクレジットファイルを、あなたが何もせずに返す筈がない…」「私が死ねば、あなたも死にます。喋るか、死ぬか、どっちなんだ!」

それに対して大和田は「私の携帯に何故か分からないが、こんなものが映っていた」として、クレジットファイルの中身を映した画像を、半沢直樹に見せたのでした。

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乃原正太の恫喝!


雑魚は、引っ込んでろ!

そこへ、紀本から電話が掛かって来て、明日、白井大臣が帝国航空の件で、やって来ると言う内容だったのです。

白井大臣とやって来た、乃原正太(筒井道隆さん)は、中野渡頭取に債権放棄を迫ります。

東京中央銀行の方針は、既に先日伝えた通り、決まっていると言っても、恫喝して迫ります。

たまりかねた半沢直樹が発言しようとすると「おめいじゃなくて、頭取に聞いてんだよ、雑魚は、引っ込んでろ!」

そして、夜に席を用意するので、頭取一人で来てくれ、そこには、箕部幹事長も…例えば、旧東京第一銀行のこととか話したいと、言ったのです。

乃原正太弁護士の銀行への攻撃の原点は、紀本と乃原が小学校の先輩・後輩の関係で、更に、乃原の父の倒産が関係していたことが分かりました。

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中野渡頭取、大和田、箕部幹事長の密会


君には帝国航空の担当を外れてもらう。

ついに、進政党箕部幹事長の不正を暴こうとする半沢直樹が、たどり着いた先にいたのが、

中野渡頭取と大和田、箕部幹事長が密会していたホテルの一室でした。

そして、地下5階の役員金庫に、保管されていた証拠書類は大和田が持ち出し、中野渡頭取が、箕部に返却してしまったのです。

半沢直樹は不正を世間に公表して、謝罪を訴えますが、中野渡頭取は「君には帝国航空の担当を外れてもらう。出ていきなさい」と、冷たく言います。

箕部も「悪いことは言わない。謝っておきなさい。謝りなさい、中野渡さんに。そして私にもだ。小童ー!早よ、やれー!」と土下座を要求したのです。

大和田も「半沢君やりなさい!」と命じ、土下座をさせようと半沢直樹に馬乗りに。「やれ!半沢!」と叫び、「土下座!土下座!」と絶叫し、土下座を強要したのです。

半沢直樹の額が床に付きそうになった瞬間、半沢直樹は、大和田を振り飛ばしたのです。

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やり返す、3人まとめて1,000倍返しだ!




3人まとめて1,000倍返しだ。

「頭取、私は銀行を信じています。」そして。箕部幹事長に対しては「あなたは欲にまみれた、ただの老いぼれだ!」

更に、大和田、中野渡、箕部の3人に対して、

「この借りは必ず返します!やられたら、やり返す!倍…いや3人まとめて1,000倍返しだ!」

と、叫びましたが、その目は泣いているように見えました。

なんで、銀行を良くしようとしている自分の思いを、頭取は分かって呉れないのか?

何故、公正な判断を頭取はして呉れないと言っているようでした。

こうして、銀行合併にともなう負の遺産が、ここに来て全面化して来たのです。

前作で浅野支店長に10倍返し、常務だった大和田に100倍返しを、達成した半沢直樹でしたが、続編では、ついに1000倍返しが出たのです。

それにしても疑問なのは、中野渡頭取の態度です。中野渡頭取は旧東京第一銀行の出身ですが、悪に手を染めるような人物には見えないのですが?

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黒崎駿一のナイスアシスト。




そして気になったのが、先週左遷された黒崎俊一が、

国税庁からやって来て、遊軍的なポジションで、半沢直樹をアシストすると言う、意外な展開に驚きました。

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ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。

この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、

大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。

目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、

不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。

物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。

アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。

半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。



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