第3話。セントラル証券VS東京中央銀行の全面戦争
7年振りの『半沢直樹』続編の動向につては、各メディアの注目の的になっています。
視聴率は初回22.0%、第2話22.1%と、好調なスタートを切っていて、
7月19日の初回放送が、ドラマ視聴者の満足度を調査した「ドラマ満足度ランキング」(オリコンドラマバリュー)で、満点の100ptを獲得したと報道されています。
高視聴率の『半沢直樹』
今回の『半沢直樹』初回放送について、ドラマを「観た」と答えた視聴者の男女比は男性47:女性53と、女性の割合が高く、
リアルタイムで観たか、録画して観たかの割合は、リアルタイム68:録画32の割合で、多くの人がリアルタイムで、『半沢直樹』を楽しんでいたことが分かりました。
新シリーズでは『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』の原作を、実写化し、重厚な音楽と、インパクトのある効果音で、刺激的ドラマに仕上がっています。
フォックス逆買収!のあらすじ
半沢直樹が水面下で、フォックスへの逆買収計画を進めています。
半沢直樹は、この逆買収は「知恵で勝負」と考えていました。そして「これからが本当の勝負だ!」と、していたのです。
そんな中で、「フォックスが投資の失敗で、多額の損失!」と言う、ネットニュースが流れたのです。
それにより、フォックスの株価は、ジリジリと下がり出したのです。この勝負は「資金力VS知恵」と半沢は考え「弱者が強者に勝つ秘訣は、攻め続けるしかない」と発します。
そんな中で、スパイラルの瀬名洋介(尾上松也さん)が、緊急会見を開き「スパイラルはフォックスを買収する決定をした」と報告したのです。
フォックスの株価が下落し、スパイラルとしては、株の購入が遣りやすくなって来ました。
証券取引等監視委員会の、立ち入り検査。
このような状況下で、突然、東京セントラル証券に、証券取引等監視委員会の、立ち入り検査があると情報が入ります。
半沢直樹は、自分のパソコンに入っている「フォックスの買収計画書」を、クラウド上の隠し部屋へファイルを移しました。
その直後、証券取引等監視委員会の面々がやってきました。
そして、その統括が黒崎駿一(片岡愛之助さん)だったのです。黒崎駿一は、監視委員会に異動していたのです。
そして、半沢直樹を追求する、執念深いキャラクターと、あの甲高い金切り声で、
「随分と『おイタ』してるんじゃないの?」「アタシが代わりにお仕置きしてあげる。只今より、検査を行います。よ・ろ・し・く・ネ」と挑発して来ます。
彼は、パソコンからごみ箱まで、徹底的に検査を行って行きます。
そして、半沢直樹のデスクのパソコンを見て「これ、直樹のよね」と発し、押収したのです。
黒崎から、半沢は名指しで自分のパソコンを調べられると分かると、「相当めちゃくちゃ激しくヤバいぞこれは!」と珍しく焦りを見せたのでした。
そんな、半沢直樹に対して、黒崎は、
「直樹がね、ネットでおちおちかくれんぼ どんなに上手にかくれても、私が…」と突然、童謡『かわいいかくれんぼ』の替え歌をうたい始めたのです。
黒崎駿一の半沢への呼び方が直樹に変わる
ここで、注目を集めているのが、前シリーズでは、黒崎駿一が、半沢直樹を呼ぶときには「半沢」だったのが、
続編では「直樹」と呼んでいる事です。「直樹」と呼ぶのは、妻の花と、黒崎の二人です。
黒崎駿一に何らかの、心境の変化があったんじゃないかと、ざわつかせているのです。
きっと、黒崎駿一が、半沢直樹の仕事ぶりを認め始めていて、それで、親近感を持ち始めているのかもしれません。
そんな中、東京セントラル証券に、スパイラルの件で、証券取引等監視委員会の、立ち入り検査が、入っていると言うニュースが流れます。
そして、このニュースで、再び、スパイラルの株価は、下落に転じたのでした。
このニュースが報じられたことで、半沢直樹はこの事態の裏に、伊佐山や三笠副頭取が、糸を引いているのではないかと、疑い出したのです。
黒崎駿一(片岡愛之助)隠しファイル発見。
証券取引等監視委員会の検査が、ついに、クラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていたのです。見つかってしまえば、全てが水泡になってしまいます。
この事態を、半沢直樹はスパイラルの瀬名社長に連絡します。
すると、瀬名社長は、凄腕プログラマーの、部下の高坂圭(吉沢亮さん)に指示し、データの消去を試みます。
高坂圭は「全力を尽くすことを約束します」と告げると、PCに向かったのでした。
そして、間一髪のところで、データの消去が出来て難を逃れたのです。
「半沢、やって呉れたわね!」
しかし、黒崎は、社長室の解放を求め、そこにシュレッダーで切り刻まれた「フォックス買収計画書」の残骸を見つけ、これを復元してしまったのです。
半沢直樹、絶体絶命な危機的状況です。
しかし、そこへフォックスの社長が現れ、この買収計画は、自分も認めて進めているもので問題なく、
フォックスは、スパイラルとの買収に応じると語ったことで、黒崎は諦めて帰って行くのでした。
「銀行の誰かさんの告げ口で、ここに来たのではないでしょうね」
「それはもういい、行くわよ、また、会うわよ」と、捨て台詞の黒崎でした。
フォックスの社長がこの買収を受けれたのには、半沢直樹の「仕事は感謝と恩返し」の精神でやれと言われた、
若手の森山雅弘(賀来賢人さん)の、熱意を感じたからだったのでした。
ガチンコのマネーゲーム。
そして、スパイラルとフォックスが合同で会見を行い、フォックスはスパイラルの傘下に入る。
そして、IT界の超大物が、3億ドルの出資をすると発表したのでした。
この発表で、スパイラルの株価は、再び上昇に転じ、その勢いを増して行きます。
これで、勝負は決まったかに思われましたが、子会社の東京セントラル証券による逆買収に我慢のならない、
東京中央銀行の上層部は、電脳雑伎集団への、500億円の追加融資を決め、ガチンコのマネーゲームになって行くのでした。
黒崎駿一が疑惑のヒントを残した。
しかし半沢は、執念深い黒崎があっさりと引き下がったこと、電脳が最初に東京セントラルにアドバイザリー契約を頼んだこと、
この2つに違和感を抱きつづけているのでした。
「敵の隙をつく、その隙を見抜けるか」ここに、この窮地を打開するヒントが隠されていることを、半沢直樹は信じていたのです。
ことの発端は、電脳雑伎集団が東京中央銀行ではなく、何で子会社の東京セントラル証券に最初のアドバイザリー契約を持ち掛けて来たのか、これが、今でも残っている最大の謎だったのです。
そして、あれ程、銀行嫌いの黒崎が何故、銀行の口車に乗ったのか、疑問が付きません。
大和田と伊佐山が裏で結託。
東京中央銀行が500億円の追加融資を決めた背景には、大和田と伊佐山が組んで、500億円の追加融資を後押しする代わりに、
三笠副頭取に恩を売り、大和田は常務に返り咲くと言うシナリオを、二人が組んでいたのでした。
大和田の部下でありながら、三笠副頭取に近づきその肩を持ち、
裏切るそぶりを見せてきた証券営業部長の伊佐山(市川猿之助さん)と大和田が料亭で会食します。
大和田が「われわれの計画通り。いや、それ以上だ。君もここまで本当によくやってくれた」と笑うと、
伊佐山部長が「全ては大和田さんのためにやったこと」と答え、裏で結託していたことが判明した瞬間でした。
そして、伊佐山が吠えます。「半沢、お前の負け!」
キーマンの玉置を見つけ出す。
半沢直樹は思い出したのです。
証券取引等監視委員会の黒崎が、大事そうに握りしめていたファイルがあった事を、
そのファイルにコーヒーをこぼして、シミを付いてしまった事を。
そのファイルを探し出します。
そのファイル名は「電脳電設(株)」で、代表者は、玉置伸介、メイン銀行は、東京中央銀行だったのです。
次世代スイッチング電源の特許を持つ、電脳電設の常務だった電脳の財務担当役員の玉置(今井朋彦さん)がキーマンだと半沢直樹は睨むのでした。
そこで、玉置を呼び出すと、その場に来たのが電脳雑伎集団の社長と、副社長の南野洋子さんだったのです。
果たして、どうなってしまうのか!
次回予告のラストシーンで、半沢直樹が「力を貸していただけますか?」と、大和田に頼みます。しかし、大和田「死んでも嫌だね!」
これは、何を意味するのでしょうか。
第3話も二転三転の衝撃な展開で、どちらが勝つのか分からない展開の連続でした。第4話が待ち遠しいです。
ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。
この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、
大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。
目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、
不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。
物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。
アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。
半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。
「『半沢直樹2』続編ネタバレ~第3話セリフと名言検査員片岡愛之助。」への1件のフィードバック
コメントは停止中です。