『半沢直樹』2020あらすじ全話解説!
前作の最終回で、半沢直樹は銀行内の様々な隠ぺい・不正を明らかにし、宿敵の常務・大和田(香川照之)の私欲のための不正を、取締役会で暴き糾弾し、
取締役会の席上で、大和田常務に土下座をさせ、視聴者の留飲を下げさせて呉れました。
東京セントラル証券会社へ、なぜ出向?
しかし、大和田常務は平取締役に降格されるも、銀行内に留まったのに対し、
中野渡頭取(北大路欣也さん)から半沢直樹に命じられたのは、まさかの、子会社、東京セントラル証券への出向と言う、衝撃的な最終回となりました。
テレビの前で「なんで!」「なぜ出向?」と、ため息をついた視聴者も、多かったのではないでしょうか。
続編『半沢直樹』は、どんな展開になって行くのでしょうか。
前作のあらすじの確認はこちらから!⤵
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2020続編『半沢直樹』目次。
第1話。電脳雑伎集団の時間外取引。
第2話。白馬の騎士ホワイトナイト
第3話。検査員片岡愛之助(黒崎駿一)
第4話。大和田との共闘と帝国航空。
第5話。帝国航空の再建。
第6話。帝国航空再建と金融庁検査
第7話。「最恐の敵」は誰だ!
第8話。半沢直樹と大和田が手を組む
第9話。3人まとめて1,000倍返しだ!
最終回。MVPは白井大臣だった。
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第1話。電脳雑伎集団の時間外取引。
あれから7年、半沢直樹がついに帰って来ました。
出向先の、東京セントラル証券で、営業企画部長となった半沢直樹、
しかし、彼を取り巻く情勢は、再び多くの卑劣な妨害で、困難や窮地に、迫られる局面が待っていたのです。
それらを跳ねのけるように、半沢直樹は「やられたらやり返す、倍返しだ!」と、第1話から叫んでいるのです。
東京セントラル証券の、営業企画部長になった半沢直樹でしたが、親会社の東京中央銀行からは“ゴミ案件”と呼ばれる、どうしようもない案件を、押し付けられる日々が続いていました。
東京セントラル証券の社内では、仕事も出来ず、ロクな成績も上げられなかった事が原因で入社した、
東京中央銀行からの出向組に対する、生え抜き社員たちの、反骨精神と確執が、渦巻いていたのです。
「プロパーの成功は出向組の手柄、出向組の失敗はプロパーの責任」こんな言葉、が飛び交う職場だったのです。
大和田は敵対していたはずの、中野渡頭取にすり寄ります。
また、大和田の忠実な部下、証券営業部長の伊佐山泰二(市川猿之助さん)は、あの取締役会での、
土下座事件に恨みを募られていて、「半沢だけは絶対に許さない!」と、必死になって“半沢潰し”を目論んでいたのです。
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1,500億円の大型買収案件が舞い込んだ。
そんな中、大手IT企業の電脳雑伎集団から、大型買収のアドバイザー依頼が、東京セントラル証券に舞い込んで来ます。
この案件を取ってきたのが、半沢直樹の部下で、東京セントラル証券営業企画部調査役の、森山雅弘(賀来賢人さん)だったのです。
電脳雑伎集団が、買収したいとしていた企業が、検索システムを開発し、
若きカリスマ社長と呼び声の高い、瀬名洋介(尾上松也さん)が率いる、IT業界の雄、スパイラルだったのです。
スパイラルを傘下に収めれば、電脳雑伎集団は、アジアトップ3に入れる状況だったのです。
株式取得にかかる費用は1500億円。今までロクな案件しか、こなして来なかった、東京セントラル証券にとっては、
かつてない規模の大規模な案件で、東京セントラル証券の社内では沸き立ちます。
そして、成功報酬でも良いと好条件を出して、この案件の成約に色めき立つのでした。
早速、買収案の企画提案、スキームの作業に着手しますが、
この案件の一番の功労者である、森山雅弘(賀来賢人さん)が、営業企画部次長、諸田洋一の差し金によって、プロジェクトチームのメンバーから、外されてしまうのでした。
その諸田洋一は、東京中央銀行の出向組だったのです。
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アドバイザリー契約の打ち切り。
そんな中、電脳雑伎集団から突如、アドバイザー契約を一方的に、打ち切られる事態となってしまったのです。
その原因を探る半沢直樹は「二重契約は出来ない筈」と迫り、発言するのでした。
電脳雑伎集団副社長は南野洋子さん。
すると、電脳雑伎集団社長の妻で副社長の、平山美幸(南野洋子さん)が「あれは向こうの方から…」と、口を滑られたのでした。
「向こうの方から…」と復唱する半沢直樹は、何かに気が付いたのでした。
実は、アドバイザー契約を横取りしたのは、親会社の東京中央銀行の証券営業部長・伊佐山だったのです。
更に、伊佐山は半沢直樹を失脚させるために、人事部長にも圧力を掛け、彼を遠方に左遷させる策も講じていたのでした。
伊佐山は既に、1,500億円の融資決裁も終えていて、東京中央銀行の取締役会で電脳雑伎集団への承認を、副頭取に根回しをして承認させたのです。
この事実は、大和田には伝えられておらず、大和田は地団駄踏んでいたのでした。
半沢直樹は「腰の重い銀行が手早い…これは東京セントラル証券、全員の問題だ」と叫んだのです。
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時間外取引で買収
この役員会の承認を受けた事で、電脳雑伎集団が記者会見を開くと言う情報が入って来ます。
半沢直樹は、電脳雑伎集団と、スパイラルの株価の動きに注意していましたが、何事もなく午後3時が過ぎ、証券取引所での売買が終了します。
そして、3時過ぎ、電脳雑伎集団の記者会見が始まり「本日、スパイラルの30%株を取得し、スパイラルを買収した」と発表したのです。
その時、半沢直樹が気が付きました「時間外取引だ!」
証券取引所での時間外に、かってスパイラルを立ち上げた、加納と清田が自分たちの持ち株を、
東京中央銀行の副頭取、三笠洋一郎の策略で、電脳雑伎集団に売却していたのでした。
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裏切り者は誰だ?
半沢直樹は部下の営業企画部次長・諸田洋一(池田成志さん)が会社を裏切り、伊佐山証券営業部長に、情報を漏らしていたことを突き止めます。
そして、明日の早朝に全員のパソコンのメールを調べると、情報を流したところ、
慌てて消そうと出勤した、諸田洋一の部下の三木を取り押さえ、「三木、言え!すべてを話して貰おうか」と自白させたのです。
しかし、伊佐山は先回りし、証拠となる諸田とのメールの受信記録を、サーバーから全部削除するよう、電子計算部の職員に命じて消してしまったのでした。
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東京中央銀行、伊佐山証券営業部長の悪態
伊佐山は、こう悪態を付きます。「こっちは買収情報なんか受け取った覚えはない。そんなメールは端から存在しちゃいねぇってことだ。オメエもそうだったな、諸田。」
「オレにメールなんか送っちゃいないよな?それこそ、テメエたちが勝手にでっち上げた偽装メールなんじゃねぇか?」といながら、半沢直樹が、プリントアウトしたメールを破るのでした。
「残念だったなぁ、半沢。むしろ、オレたちに感謝してもらいたいぐらいだ。こっちは親会社として、テメエたちのお粗末な対応を尻ぬぐいしてやったんだ。帰るぞ!」
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やられたらやり返す!倍返しだ。
筋を通さない銀行への恨みと反発。
半沢直樹は発します。「対応の遅れで契約を破棄されるのと、銀行からの横槍でそうされるのとでは、意味がまるで違います。」
「こちらがスキームの中身で勝負をする前に、あなたたち銀行はメインバンクの立場を使って強引に顧客を奪い取った。
我々子会社に何の断りもなく、仕事を横取りしたんです。筋を全く通していない。」
「天下の東京中央銀行が、これではまるでヤクザの手口だ!」
伊佐山「どんなにイキがろうが、どの道、おまえはセントラルからも追い出される。銀行員は人事には逆らえない。半沢、おまえ、もう、終わりなんだよ」
それに対して、半沢直樹は「何かあれば人事、人事と。先生に言いつける小学生のようだ。証券営業部の部長がそんなことしか言えないとは、情けない。
人事だろうと何だろうと、好きにすればいい。私はこのまま終わらせるつもりはありません。」
「この借りは必ず返します。やられたら、やり返す。倍返しだ!それが私の、モットーなんでね」と、理不尽な伊佐山に、半沢直樹が発したのでした。
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何故、半沢直樹は苦境に陥る。
第1話から、迫りくる危機的状況。
第1話から、凄まじい展開になっています。東京セントラル証券でも、東京中央銀行の出向組からの嫌がらせに遭っています。
東京セントラル証券の社長、営業企画部次長、その部下たちは、全員東京中央銀行の出向組で、
彼らはなんとか東京中央銀行に忠誠心を出して、銀行に戻りたくて仕方が無いのです。
給与や待遇面で、全然違うので、彼らの心情は分かりますが、あまりにも酷過ぎます。
半沢直樹は仕事に全力で向かっているのに、彼をおとしめようとする輩が多過ぎます。
前作の第一部では、支店長と戦い。第二部では東京中央銀行の役員の大和田常務と戦って来ました。
そして、今回は、東京セントラル証券の出向組の全員と、そして、本体の東京中央銀行の上層部と、戦わなければならない境遇に陥っています。
中野渡頭取は味方では無かったのでしょうか。半沢直樹に味方するのは、常に彼の若い部下たちだけです。
こんな境遇になったら、普通の人は、とても気力など出ない筈です。彼を奮い立たせるものは、何なのでしょうか。
しかし、そんな逆境を跳ね飛ばした「倍返しだ!」の、半沢直樹を見ると、凄い爽快感が沸いて来るのです。
第2話。白馬の騎士ホワイトナイトは誰だ!
『半沢直樹』続編の第1話は、好調でスタートしたようで、1週間の主なドラマの、ニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」(718~7/24)の調査で、
初回、22.0%の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を、上げる結果となったようです。
また、Twitterでも、「半沢直樹」は、世界トレンド1位を獲得するなど、早くも、話題を沸騰させているようです。
ドラマでは、東京セントラル証券に出向した、半沢直樹を待っていたのは、肩身の狭い思いをして来た、東京セントラル証券のプロパー組と、
それをあざ笑うように、自分たちの方が上位だと譲らない、東京中央銀行からの、出向組との対立が顕在化していたのでした。
そんな中、半沢直樹の同期、渡真利(及川光博さん)の、「お前の銀行員人生、それでいいのか!」と言う言葉で、自分を見つめ直す、半沢直樹がいたのです。
『半沢直樹』第2話。
第2話は、東京セントラル証券の情報を、東京中央銀行に流し、それによって、銀行に戻れることになった諸田に対して、半沢直樹が叫びます。
「諸田、みんなに謝れ、最後のチャンスだぞ、そうしないと、後悔することになるんだぞ!」
しかし、諸田はそんなの事にお構いなしに、せせら笑いながら、去っていくのでした。
半沢直樹たちが進めていた、大手IT企業・電脳雑伎集団による同業他社である、スパイラル(社長は、新進気鋭のIT社長、瀬名洋介(尾上松也さん))の大型買収案件が、
親会社の東京中央銀行に横取りされてしまい、東京中央銀行への逆襲を誓った半沢直樹は、
部下の森山(賀来賢人さん)と共に、依頼主の電脳雑伎集団へ再度向かいましたが、
副社長の平山美幸(南野陽子さん)から全く相手にされず、折角、持参して来た「スパイラル買収提案書」を、
その場で、見もせずに破られてしまい、追い返される始末となってしまいました。
そこで買収先の、スパイラル社長の瀬名洋介(尾上松也さん)に、アプローチを試みますが、
「銀行の子会社なんか信用できない」と拒絶され、八方塞がりの状態に陥ってしまいました。
白馬の騎士ホワイトナイトが出現?
そんな中、瀬名洋介は、敵対的買収に対抗する、アドバイザーを名乗り出た、太洋証券の営業部長の広重(山崎銀之丞さん)のアドバイスを受け、
新株の発行により、持ち株比率の低下を狙い、この難局をなんとか乗り越えようと、画策する展開になって行きます。
しかし、新株を引き受けするには、少なくとも1,000億円の資金がいる事から、
そう易々とは、新株引き受けをしてくれる「白馬の騎士」ホワイトナイトを、見つけるのは至難の業ではありません。
しかし、太洋証券の営業部長の広重は、ホワイトナイトが既にいると言います。
その人物を教えるには、太洋証券とのアドバイザリー契約を、結ばなければ明かさないとするのでした。
ホワイトナイトとは。
白馬の騎士は、本当にいるのか?
ホワイトナイトとは、日本語では「白馬の騎士」と言います。敵対的買収を仕掛けらえた対象会社を、買収者に対抗して、
友好的な、第三者である会社に、買収または合併して貰うことで、会社を守る手段の、企業防衛策の一つです。
幼馴染の森山の思いが伝わる。
東京セントラル証券の森山雅弘(賀来賢人さん)が、幼馴染のスパイラル社長の瀬名洋介(尾上松也さん)に、何度も面会を試みますが、
「銀行の子会社なんか信用できない」と、思い込んでいる瀬名は、聞く耳を持ちませんでした。
しかし、そんな事にもめげず、封書を届けた、森山雅弘(賀来賢人さん)の熱意を感じ、
東京セントラル証券からの「買収阻止案」に目を通し、心を開いたのです。
そして、翌日、森山は半沢直樹と連れ立ち、スパイラルの瀬名社長と面会します。
そこで、ホワイトナイトが、フォックスの郷田社長だと、明かされたのでした。
しかし、半沢直樹は疑問に思います。
1社だけで、引き受ける事に法的な問題は無いのか。果たしてフォックスに、1,000億円の資金調達出来る能力があるのだろうかと。
決断の時間は、明朝8時の契約まで。
フォックスは、ホワイトナイトなのか?
そして、太陽証券から提案された契約条件では、明朝8時に、証券取引所の取引が始まる9時前に、
フォックスの資金を受け入れる、契約を結ぶよう強く迫れれたのでした。
明朝の8時までに、決定的な証拠を掴み、本当にフォックスが、ホワイトナイトなのかを、確かめなければなりません。
株価が低迷しているフォックスに、1,000億円の資金調達が出来るのか?
そんな中、半沢直樹たちの行動が洩れ、スパイラルに接触していることを怪しまれ、
新たな敵となった伊佐山(市川猿之助さん)から、呼び出され、半沢直樹は叱責されます。
7年振りの因縁の宿敵、大和田に出会う!
「君はもう、おしまいです!」
伊佐山と別れ、東京中央銀行を後にするシーンで、大階段を下りていくと、1階には大和田の姿がありました。
「これはこれは半沢君じゃないか。それ(紙袋)は伊佐山君からのお使いかな?大型買収は召し上げられて、代わりにゴミ案件か。悲しいねぇ~。」
「子会社の手柄は親会社のもの、親会社の失敗は子会社の責任。」
銀行とはそういうところだ。しかも君、その責任を取らされて飛ばされるそうじゃないか。」
「1度ならず2度までも出向とは、君も運のない男だ。何なら、私が何とかしてあげようか?」
半沢直樹が答えます。「大和田さんが?」
大和田が、「私から人事に口を利いて“やって”もいい。ま、ま、君の態度次第だがね~」
半沢直樹「お心遣い、ありがとうございます。ですが、お断りいたします。あなたの愛弟子だった伊佐山部長も、三笠副頭取(古田新太さん)に、乗り換えたそうですしね」
「自分の身は自分で守ります」
大和田は、「はい、残念でした。そんなものは守れませんっ!組織に逆らったらどうなるか、君が一番よく分かっているはずだ。」
「私はどんな手を使っても生き残る。だが君はもう、おしまいです。お・し・ま・い・ですっ!」
半沢直樹たち東京セントラル証券の社員たちは、スパイラルを買収するため、
伊佐山たちが郷田社長(戸次重幸さん)が経営するフォックスと、手を組んでいたことを突き止めました。
東京中央銀行から呼び出しを受けた半沢直樹は、岡社長(益岡徹さん)と共に、東京中央銀行へ向います。
伊佐山証券営業部長からの嫌がらせ。
半沢直樹、詫びろ、詫びろ、詫びろ!
半沢直樹から邪魔をされたと、怒りをあらわにする伊佐山(市川猿之助さん)は、
「セントラルが抱えている、銀行からの案件はすべて引きあげさせて貰おう」
「自分がどんなにバカなことをしでかしたか、その身をもって思い知るがいい」と言い放ちます。
そして、半沢直樹に向って「黙ってないで頭の1つも下げたらどうなんだ」と詰めよります。
伊佐山は「聞いてんのか?」「詫びろ!」と怒鳴り声を上げ、
「詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ半沢!」と「詫びろ」を連発詩凄い形相で迫って来たのでした。正に歌舞伎役者の醍醐味でした。
組織の上層部からこれ程言われてしまったら、普通の人はとても耐えられないことでしょう。
「半沢直樹しっかり」と、思った方も多かったのではないでしょうか?
第3話。検査員片岡愛之助(黒崎駿一)登場。
7年振りの『半沢直樹』続編の動向につては、各メディアの注目の的になっています。
視聴率は初回22.0%、第2話22.1%と、好調なスタートを切っていて、
7月19日の初回放送が、ドラマ視聴者の満足度を調査した「ドラマ満足度ランキング」(オリコンドラマバリュー)で、満点の100ptを獲得したと報道されています。
高視聴率の『半沢直樹』
今回の『半沢直樹』初回放送について、ドラマを「観た」と答えた視聴者の男女比は男性47:女性53と、女性の割合が高く、
リアルタイムで観たか、録画して観たかの割合は、リアルタイム68:録画32の割合で、多くの人がリアルタイムで、『半沢直樹』を楽しんでいたことが分かりました。
新シリーズでは『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』の原作を、実写化し、重厚な音楽と、インパクトのある効果音で、刺激的ドラマに仕上がっています。
フォックス逆買収!のあらすじ
半沢直樹が水面下で、フォックスへの逆買収計画を進めています。
半沢直樹は、この逆買収は「知恵で勝負」と考えていました。そして「これからが本当の勝負だ!」と、していたのです。
そんな中で、「フォックスが投資の失敗で、多額の損失!」と言う、ネットニュースが流れたのです。
それにより、フォックスの株価は、ジリジリと下がり出したのです。この勝負は「資金力VS知恵」と半沢は考え「弱者が強者に勝つ秘訣は、攻め続けるしかない」と発します。
そんな中で、スパイラルの瀬名洋介(尾上松也さん)が、緊急会見を開き「スパイラルはフォックスを買収する決定をした」と報告したのです。
フォックスの株価が下落し、スパイラルとしては、株の購入が遣りやすくなって来ました。
証券取引等監視委員会の、立ち入り検査。
買収計画書が見つかれば水泡に帰す。
このような状況下で、突然、東京セントラル証券に、証券取引等監視委員会の、立ち入り検査があると情報が入ります。
半沢直樹は、自分のパソコンに入っている「フォックスの買収計画書」を、クラウド上の隠し部屋へファイルを移しました。
その直後、証券取引等監視委員会の面々がやってきました。
そして、その統括が黒崎駿一(片岡愛之助さん)だったのです。黒崎駿一は、監視委員会に異動していたのです。
そして、半沢直樹を追求する、執念深いキャラクターと、あの甲高い金切り声で、
「随分と『おイタ』してるんじゃないの?」「アタシが代わりにお仕置きしてあげる。只今より、検査を行います。よ・ろ・し・く・ネ」と挑発して来ます。
彼は、パソコンからごみ箱まで、徹底的に検査を行って行きます。
そして、半沢直樹のデスクのパソコンを見て「これ、直樹のよね」と発し、押収したのです。
黒崎から、半沢は名指しで自分のパソコンを調べられると分かると、「相当めちゃくちゃ激しくヤバいぞこれは!」と珍しく焦りを見せたのでした。
そんな、半沢直樹に対して、黒崎は、
「直樹がね、ネットでおちおちかくれんぼ どんなに上手にかくれても、私が…」と突然、童謡『かわいいかくれんぼ』の替え歌をうたい始めたのです。
そんな中、東京セントラル証券に、スパイラルの件で、証券取引等監視委員会の、立ち入り検査が、入っていると言うニュースが流れます。
そして、このニュースで、再び、スパイラルの株価は、下落に転じたのでした。
このニュースが報じられたことで、半沢直樹はこの事態の裏に、伊佐山や三笠副頭取が、糸を引いているのではないかと、疑い出したのです。
黒崎駿一(片岡愛之助)隠しファイル発見。
スパイラルと証券取引等監視委員会との対決。
証券取引等監視委員会の検査が、ついに、クラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていたのです。見つかってしまえば、全てが水泡になってしまいます。
この事態を、半沢直樹はスパイラルの瀬名社長に連絡します。
すると、瀬名社長は、凄腕プログラマーの、部下の高坂圭(吉沢亮さん)に指示し、データの消去を試みます。
高坂圭は「全力を尽くすことを約束します」と告げると、PCに向かったのでした。
そして、間一髪のところで、データの消去が出来て難を逃れたのです。
「半沢、やって呉れたわね!」
しかし、黒崎は、社長室の解放を求め、そこにシュレッダーで切り刻まれた「フォックス買収計画書」の残骸を見つけ、これを復元してしまったのです。
半沢直樹、絶体絶命な危機的状況です。
しかし、そこへフォックスの社長が現れ、この買収計画は、自分も認めて進めているもので問題なく、
フォックスは、スパイラルとの買収に応じると語ったことで、黒崎は諦めて帰って行くのでした。
「銀行の誰かさんの告げ口で、ここに来たのではないでしょうね」
「それはもういい、行くわよ、また、会うわよ」と、捨て台詞の黒崎でした。
フォックスの社長がこの買収を受けれたのには、半沢直樹の「仕事は感謝と恩返し」の精神でやれと言われた、
若手の森山雅弘(賀来賢人さん)の、熱意を感じたからだったのでした。
ガチンコのマネーゲーム。
そして、スパイラルとフォックスが合同で会見を行い、フォックスはスパイラルの傘下に入る。
そして、IT界の超大物が、3億ドルの出資をすると発表したのでした。
この発表で、スパイラルの株価は、再び上昇に転じ、その勢いを増して行きます。
これで、勝負は決まったかに思われましたが、子会社の東京セントラル証券による逆買収に我慢のならない、
東京中央銀行の上層部は、電脳雑伎集団への、500億円の追加融資を決め、ガチンコのマネーゲームになって行くのでした。
黒崎駿一が疑惑のヒントを残した。
あっさり引き下がった黒崎駿一の謎。
しかし半沢は、執念深い黒崎があっさりと引き下がったこと、電脳が最初に東京セントラルにアドバイザリー契約を頼んだこと、
この2つに違和感を抱きつづけているのでした。
「敵の隙をつく、その隙を見抜けるか」ここに、この窮地を打開するヒントが隠されていることを、半沢直樹は信じていたのです。
ことの発端は、電脳雑伎集団が東京中央銀行ではなく、何で子会社の東京セントラル証券に最初のアドバイザリー契約を持ち掛けて来たのか、これが、今でも残っている最大の謎だったのです。
そして、あれ程、銀行嫌いの黒崎が何故、銀行の口車に乗ったのか、疑問が付きません。
大和田と伊佐山が裏で結託。
料亭のシーンで真相が明らかに。
東京中央銀行が500億円の追加融資を決めた背景には、大和田と伊佐山が組んで、500億円の追加融資を後押しする代わりに、
三笠副頭取に恩を売り、大和田は常務に返り咲くと言うシナリオを、二人が組んでいたのでした。
大和田の部下でありながら、三笠副頭取に近づきその肩を持ち、
裏切るそぶりを見せてきた証券営業部長の伊佐山(市川猿之助さん)と大和田が料亭で会食します。
大和田が「われわれの計画通り。いや、それ以上だ。君もここまで本当によくやってくれた」と笑うと、
伊佐山部長が「全ては大和田さんのためにやったこと」と答え、裏で結託していたことが判明した瞬間でした。
キーマンの玉置を見つけ出す。
「電脳電設(株)」代表者:玉置伸介。
半沢直樹は思い出したのです。
証券取引等監視委員会の黒崎が、大事そうに握りしめていたファイルがあった事を、
そのファイルにコーヒーをこぼして、シミを付いてしまった事を。
そのファイルを探し出します。
そのファイル名は「電脳電設(株)」で、代表者は、玉置伸介、メイン銀行は、東京中央銀行だったのです。
次世代スイッチング電源の特許を持つ、電脳電設の常務だった電脳の財務担当役員の玉置(今井朋彦さん)がキーマンだと半沢直樹は睨むのでした。
そこで、玉置を呼び出すと、その場に来たのが電脳雑伎集団の社長と、副社長の南野洋子さんだったのです。
果たして、どうなってしまうのか!
次回予告のラストシーンで、半沢直樹が「力を貸していただけますか?」と、大和田に頼みます。しかし、大和田「死んでも嫌だね!」
これは、何を意味するのでしょうか。
第3話も二転三転の衝撃な展開で、どちらが勝つのか分からない展開の連続でした。第4話が待ち遠しいです。
第4話。大和田との共闘と帝国航空。
東京中央銀行から、東京セントラル証券の営業企画部長に出向した半沢直樹。
フォックスの逆買収に成功したスパイラルでしたが、東京中央銀行が、銀行の面子を掛けて、
電脳雑伎集団に、500億円の追加融資を強引に推し進めようとし、再度、危機的状況に立たされてしまいます。
上手く事が運んだかと思うと、ひっくり返される、ハラハラドキドキの緊張感ある展開が続いています。
証券VS銀行のガチンコ勝負。
半沢直樹と、伊佐山や大和田、更には、証券取引等監視委員会事務局証券検査課検査員の黒崎駿一との、心理戦が続いているのです。
それが「証券VS銀行」と言うガチンコの勝負となり、魅力ある構成になっているようです。
そんな、半沢直樹の根底に貫いているものが「勧善懲悪」ではないでしょうか。
真面目にコツコツと働いている一井の人たちに、「銀行は雨の日に傘を貸さない」
そんな銀行の姿勢に、半沢直樹が立ち向かっているのです。
半沢直樹の父親が、東京中央銀行から受けた酷い扱に対して、父親は絶望し、自らの命を絶ちました。
半沢直樹が最も憎んでいる、その銀行で彼は働いて来たのです。
半沢直樹を、そこまで突き動かすものとは何なのでしょう。それが、このドラマの根底に流れています。
セリフランキング第1位は?
「やられたらやり返す、倍返しだ!」など数々の名セリフが出ておりますが、2020年の続編でも、多くの名セリフが飛び出しています。
番組では反響のあった、セリフランキングが発表され、その順位はこのようになっているそうです。
第1位。大和田が放った「お・し・ま・い・DEATH!」
第2位。伊佐山が放った「詫びろ、詫びろ、詫びろ…」と連続8回放ったと言う言葉
第3位。大和田「やられたらやり返す。施されたら施し返す。恩返しです!」
500億円の追加融資の検証。
鍵を握るのが、電脳電設だった。
強大な資金力にモノを言わせ、強引に親会社VS子会社の関係に、屈服させようとする、東京中央銀行の強力な圧力が、半沢直樹に襲い掛かります。
もはや絶体絶命の半沢直樹。そんな中で、半沢直樹は、電脳の収益に不透明な部分があることに気づきます。
財務担当の玉置(今井明彦さん)に接触を図りますが、彼は口封じのために、電脳を追われてしまうのでした。
果たして、玉置はいったいどこに消えたのか? 半沢直樹が動き出します。
静岡の玉置の父親が経営する電脳電設(株)に、いるのではないかと当たりを付けて、向かった先に玉置(今井明彦さん)がいました。
2年前に電脳の傘下に入りましたが「親父の特許はすべて電脳が持っている」これが真相だったのです。
半沢直樹は左遷され、再出向されるのか?
「人事が怖くてサラリーマンが務まるか」
銀行では、半沢直樹に対しては、子会社の身分でありながら、親会社に楯突いたとして、またしても出向の話が持ち上がってきたのです。
余談を許さない状況が続く中、渡真利(及川光博さん)から、まもなく半沢の出向先が正式決定すると知らせが入って来ます。
「今度の役員会が終わったら出向だぞ」そんな渡真利(及川光博さん)の言葉に、
動揺するロスジェネ世代の森山(賀来賢人さん)に対して、「人事が怖くてサラリーマンが務まるか」「悪党は電脳だ!」と、
力強く語る半沢直樹でしたが、このままでは、万策尽きてしまう状況になっていたのです。
半沢直樹からの伊佐山へのメモ。
諸田に渡したメモがドラマの筋書きに。
半沢直樹は伊佐山に会いに行きますが、そこに現れたのは諸田だったのです。
そこで伊佐山宛のメモを諸田に渡し「メモを伊佐山に必ず渡せ!」と発したのでした。
半沢直樹は電脳と電脳電設との、提携契約書をつぶさに読み込みます。
するとそこに、電脳が経営困難な状況になった場合には、特許を買い戻せると言う、特約条項があることを見つけ出したのです。
伊佐山の裏切りに気付く大和田。
大和田は、土下座野郎!
一方、東京中央銀行では、帝国航空の再建に対して、新たなプロジェクトチーム体制の草案が動き出していたのですが、
そこには大和田の名前はなく、伊佐山の名前があったのです。
大和田「君の名前だけは、しっかりはあった。お前は私を裏切ったのか!」
それに対して伊佐山は「お前の土下座のせいで、どれだけ煮え湯を飲まされてきたことか。土下座野郎!」
伊佐山は一枚上手だったのです。
そして、明日の午後1時に、東京中央銀行の役員会は、開始される運びになっていました。
半沢直樹「明日は天王山だ!」そして、森山(賀来賢人さん)に対して、
「一番厄介なのは、敵が自分自身の時だ。正しいことを正しく行う。ひた向きに、誠実に働いて、正しく評価して貰こと」
「仕事は客のために、ひいては社会のために。自分のためにした仕事は、醜く腐って来る。敵はいつも自分自身だ!」
「これから、ある人に会いに行く。敗れれば出向だ。たぶん地方だ…」
半沢直樹の大勝負!
覚悟を決めた半沢直樹は、最後の望みをかけて、ある人物に会いに行くきます。
半沢直樹が談判に出向いた人物は、大和田だったのです。
半沢直樹「500億円の融資を止めたいので、それに力を貸して貰いたい」
大和田「子会社のお前なんかと、誰が手を組むか! 死んでも嫌だね」
車で立ち去ろうとする、車の前に立ち塞がり、運転手に対して怒鳴りつけます。
「うるせい、エンジンを切れ!」
「あなたこそ負け犬だ。私はあなたを見返す鍵を握っている。私を利用しませんか?」
と言いましたが大和田を乗せた車は、走り去ってしまいました。
そして、何やらネットを、ざわつかせているのが、その走り去った車のナンバープレートで、
そこには、品川ナンバー2583で「自己破産」と、読めるらしいのです。
東京中央銀行役員会。
役員会議室に入った半沢直樹。
そして、運命の役員会の日がやって来ました。
伊佐山が追加融資の説明をし、頭取が「反対意見はありますか。では、採決を行う…」とした瞬間。大和田が反対意見を述べ出したのです。
「この融資には、大きなリスクがあるのでは無いかと…、私よりも詳しい者から、説明させていただきたいのですが…」
そして、会議室のドアを開け、説明者を呼び込みました。
そこにいたのが、半沢直樹だったのです。犬猿の仲だった半沢直樹と大和田のことですから、「もしかしたら」と思いつつも、
半沢直樹が会議室に呼ばれるまで、視聴者は半信半疑だったのではないでしょうか。
それだけに、半沢直樹が登場した瞬間は、見ているこちが鳥肌が立ちそうでした。
そして、頭取が半沢直樹に問いかけます。「半沢、聞かせて呉れ」
電脳の粉飾決算を暴く。
電脳の粉飾を見抜けていない。
そこからは、半沢直樹が、伊佐山と三笠に対して、電脳の粉飾を見逃した責任をつまびらかにして行きます。
「この稟議には、重大な欠陥がある!ごみ箱からは、ゴミでしか出てきません」「ゴミ扱いではない、ゴミだと申し上げている」
「この稟議にはゼネラル電設について、1つも触れていない。300億円で事業譲渡されているが、100億円の資産価値しかない」
「電脳の粉飾を見抜けていない」
すると、三笠副頭取は、粉飾を見抜いた半沢直樹と比べて、伊佐山に対して
「責任は君にある。半沢君に非礼を詫びろ!詫びろ、詫びろ」と、畳みかけたのでした。
すべての責任を、伊佐山になすりつけようとする三笠副頭取を見逃さず、
森山(賀来賢人さん)との連係プレーで悪事を糾弾する半沢直樹の姿に、「半沢直樹、頑張れ」と歓声が上がったのではなかったでしょうか。
半沢直樹と大和田が手を組んだ経緯。
大和田が半沢直樹と手を組んで、役員会に臨んだ背景には、半沢直樹の静止を振り切り、一端は、車で走り去った大和田でしたが、
車が引き返して来て、半沢直樹の話を聞いていたのです。「やるんですね!」大和田「やるよ、私は何をすればいいんだ」
「明日の役員会で、私に発言をさせて貰いた」そして、大和田は役員会の席上で「彼は私の代理!」と言い切ったのでした。
買収が成功したと思って、慢心した伊佐山が見せた隙を、半沢直樹は見逃しませんでした。
半沢直樹、東京中央銀行へ戻る。
半沢直樹に、次の仕事が待っていた。
その後、辞令の発表がありました。三笠、伊佐山、諸田は電脳への出向。
そして、半沢直樹は頭取から、辞令を受けます。東京中央銀行「営業第1グループ次長を命じる」、7年振りに銀行へ戻ったのでした。
頭取が語り掛けます。「良く戻って来て呉れた。君にやって貰いたい仕事がある。帝国航空の再建だ!」
東京中央銀行は、帝国航空へ700億円の融資をしています。この再建が半沢直樹に命じられた、次の重要案件だったのです。
新国土交通省大臣の江口のりこさん。
帝国航空の債権カット。
早速、再建策の話し合いをする中で、第2次的場内閣の内閣改造が行われ、
サプライズ人事として、国土交通省大臣に任命されたのが、白井亜希子(江口のりこさん)だったのです。
新国土交通省大臣、白井亜希子は記者会見で「私は帝国航空を再建する。債権者に対して、一律7割の債権カットを表明する」としたのです。
これにより、東京中央銀行は500億円の債権カットとなり、正に、500億円をドブに捨てることになるかもしれないのです。
そして、国家権力と半沢直樹は、戦うことになって行くのでした。
勝ち組、負け組の名言。
半沢直樹は、東京セントラル証券の部下たちに語りかけます。
「勝ち組、負け組の言葉は大嫌いだ」
「自分の仕事にプライドを持ち、達成感を持っている人は勝ち組だ」
第5話。帝国航空の再建。
東京中央銀行からの嫌がらせに勝利した、東京セントラル証券の半沢直樹は、
三笠、伊佐山、諸田らに打ち勝ち、自らも、東京中央銀行へ戻ることが出来たのですが、
次に、半沢直樹を待ち構えていたのが、経営破綻寸前の帝国航空の再建だったのです。
帝国航空の再建計画。
日本の空輸を担う、帝国航空でしたが、近年の経営状況は芳しくなく、
更に、労働組合などの力が強いため、大胆な改革が出来ず、身動きが取れない状態になっていたのです。
そして、この再建を巡っては、国家規模の戦いに挑んで行く、半沢直樹はの姿があったのです。
航空業界と言えば、多くの国では、国営で行われている事も多く、また、規模も莫大なところから、そこには天下り体質や、利権が渦巻く構造があるようです。
第5話からは、池井戸作品の『銀翼のイカロス』の内容を描いて行くようです。
白井亜希子国土交通省大臣登場。
大赤字の帝国航空の再建プロジェクトを、東京中央銀行は半沢直樹を中心に、スキーム作りをして動きだしますが、
政府側も再建に乗り出したのです。
政府は内閣改造を行い、目玉人事として、国土交通省大臣として任命されたのが、白井亜希子(江口のりこさん)だったのです。
彼女は、キャリアは浅いものの、テレビ局のアナウンサーから政界に進出した女性で、国民からの支持も高く、半沢直樹つぶしの急先鋒となるのでした。
そして、新国土交通省大臣として、就任の記者会見に臨んだ、白井亜希子は、
「このたび、国土交通大臣を拝命いたしました白井亜紀子です」 と、述べた後、
記者が、「毎朝の高田です。白井大臣の抜擢は、次の選挙に向けた、票集めという見方もあります」と、尋ねると、
白井亜希子は、「選挙? それは、い・ま・じゃ・な・い。私は帝国航空を改革します」として、 債権者に対して、一律7割の債権カットを表明したのです。
債権放棄、債権カット。
70%の債権放棄に東京中央銀行はどうする。
債権放棄と言う言葉を、新国土交通省大臣が発したのです。これは、債権者の銀行にとっては一大事な出来事になって行きます。
これが決まってしまえば、東京中央銀行は帝国航空に、700億円の融資をしており、
その70%の、ほぼ500億円の債権カットとなり、正に、500億円をドブに捨てることになってしまうのでした。
こうして、半沢直樹は、国家権力と戦うことになって行くのでした。その国家権力の象徴として出て来たのが、江口のりこさんが演じる、白井亜希子国交相だったのです。
そして、彼女の後ろ盾が、柄本明が演じる国会議員の重鎮、進政党の大物議員、筧部啓治だったのです。
白井国交相が私設した再生チームのリーダーを務める弁護士乃原正太(筒井道隆さん)が、
直属の再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げ、半沢直樹の行く手を阻む、様相となってゆくのです。
半沢直樹の帝国航空の査定開始。
空の安全を必死に守る社員たち。
半沢直樹は、帝国航空の現場に足を運び、2週間という時間の中で、空の現場で働く社員たちに触れます。
財務内容は瀕死の状態になっていて、OBの力も強く「ここは腐っている」と思いましたが、
現場の社員たちは、必死になって、空の安全のためにプライドを持って、働いていたのです。
しかしそこは、縦割りの弊害がうごめく、伝統に支配された職場環境だつたのでした。でも、それを改革しなければなりません。「でもそれは、諸刃の剣だ!」と発します。
そんな、社員たちの様子を見た半沢直樹は、帝国航空は、彼らの自力復活が可能と確信します。
「再建草案」がリークされる。
誰が不利になる情報を流したのか?
しかし、その矢先、半沢直樹が作った「再建草案」が何者かにリークされ、帝国航空からの信頼を失う状態になるのでした。
帝国航空の財務担当役員永田宏(山西惇さん)が、内部情報をリークした疑惑が浮上し、半沢直樹と屋上で、激論を交わすシーンが印象的です。
「近づくな!」「あなたからは腐った肉の臭いがする」
帝国航空のメインバンクである、開発投資銀行の企業金融部次長・谷川幸代(西田尚美さん)から呼び出しを食らい、嫌味を言われる展開となります。
開発投資銀行は、帝国航空へ2,500億円の融資を行っていて、年15%のマイナスを続けている帝国航空に、生き残る可能性はゼロと言い切ったのです。
それに対して、半沢直樹は、あの有名な言葉「貸すも親切、貸さぬも親切」と、言い放ったのでした。
半沢直樹は誰が自身が作った「再生草案」をリークしたのをか究明し「丸岡耕三」と言う人物が、発信元だと突き止めます。
それは、伊勢志摩のメガネセンターと言う、店舗が入る雑居ビルの2階の205にある「丸岡商工」と言う小さな会社でした。
しかし、そこに丸岡耕三は不在で、今日は5時から、シュラトングランド東京にいるとの情報を得て、急遽、東京に戻ります。
そこでは「永田栄一君を元気にする会」が開催されていて、そこに、進政党の大物議員、筧部啓治、白井亜希子、
そして、丸岡耕三、更に、帝国航空の財務担当役員の永田宏(山西淳さん)がいたのです。
帝国航空の説明会当日。
少しづつ社員の心を掴んで行く半沢直樹。
半沢直樹は、強い思いを込めて社員説明会に臨みます。
はじめは「再生草案」漏洩で糾弾されますが、それをリークしたのが、永田宏の指示で動いた、丸岡耕三の証拠をつきつけたのでした。
車の車載カメラに映った映像には「虫のいいこと、言ってんじゃねえよ。吐け!」と叫び、張本人が、永田宏だと自白した瞬間が映っていたのです。
半沢直樹は、永田宏に叫びます。「帝国航空を見くびらないで貰いたい。誇りを持って働いているんだ」
「永田!お前だ、同じ東京中央銀行のお前は、バンカー面(ズラ)して、ここにいる資格はない。出て行け!」
山西淳さんは『相棒』では、お人好しな角田課長を演じていますが、嫌われ役に徹した演技が見ものでした。
半沢直樹は、思っていました。このまま、政府主体の再生スキームを飲んでしまえば、
政府に、いいようにやられてしまい。自分たちで自力で立ち直る機会を失うと。
政府の再生チーム「タスクフォース」
リーダーは高圧的な筒井道隆さん。
第5話のラストでは、政府の再生チームのリーダーを務める弁護士、乃原正太(筒井道隆さん)が、圧倒的な存在感を示します。
数々の大手企業を再建し、実績を上げてきた有名弁護士・乃原正太。
帝国航空再建のため、白井国交相が設置した私設の再生検討チーム「タスクフォース」のリーダーとして、半沢直樹に相対して来ます。
常に相手を小馬鹿にしたような高圧的な態度を取り、タスクフォースに出向いた半沢直樹が、
名刺を差し出し、自己紹介したその名刺を、乃原正太は右手だけでつまみ取り、箱に投げ入れたのでした。
乃原正太は、銀行に対する一律7割の債権放棄を通告し、即、検討と回答を要求します。
「なんだ、その不満そうなお顔は。おまえだろ、裏でコソコソ再建案を作ってんのは。
銀行はしょせん、こういう案件についてはドーシロー(素人)なんだからさ、
外で見てりゃいいんだよ。我々のやり方に口出しできるほどのノウハウなんか、どこにもねぇだろうが」
筒井道隆さんと言えば、好青年役のイメージですが、それを覆す、苦々しい適役の演技にドスがありました。
それに対して、半沢直樹は
「当行の正式回答なら既に決まっておりますが。我が東京中央銀行は債権放棄を拒否いたします」
次回、黒崎駿一(片岡愛之助さん)登場。
政府の刺客。黒崎登場!
次回、第6話の予告が流れました。「政府の刺客。黒崎登場!」
「おたくが無駄に政府を怒らせたせいで、徹底的にやらせて貰うから!」
また、ねちっこい黒崎駿一(片岡愛之助さん)の、追求が始まるのでしょうか?
第6話。帝国航空再建と黒崎駿一金融庁検査
『半沢直樹』続編は、好調に推移していて、視聴率は、5週連続20%を超え、
8月16日に放送された第5話は、平均視聴率25.5%で、相変わらず高視聴率を叩き出しています。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
『半沢直樹』と言えば、半沢直樹と対峙する、人物たちとの丁々発止のやりとりが大きな魅力です。
ツイッター「#半沢直樹」が沸騰!
続編では、「倍返し」「詫びろ」のセリフに加え、登場人物の“顔芸”が更にパワーアップしているようです。
さらに注目すべき点は、ツイッターで「#半沢直樹」が5週連続で、トレンド世界一という快挙を更新していることです。
『半沢直樹』の凄い点は、トレンド1位が国内のランキングではなく、世界のランキングで続いているという事でしょう。
第6話。帝国航空再建と金融庁検査あらすじ
第6話は、政府直属の帝国航空の再建検討チーム「帝国航空タスクフォース」のリーダーの乃原正太(筒井道隆さん)から、半沢直樹が作成した、再建案を白紙に戻すと告げられのです。
その強引かつ高圧的な態度に、半沢直樹は反発し「ここはまだ死んではいません」と発し、両者は激しく衝突するのでした。
一方、半沢直樹が作成した再建案は、帝国航空内でも暗礁に乗り上げていました。
赤字路線の廃止、徹底的な経費削減、そして約1万人もの余剰人員の整理など、どれも大きな痛みを伴うことは必至でした。
余剰人員の再就職が障害に。
中でも、帝国航空の再建に向けて、最終的に障害になっていたのが、余剰人員のカットでした。1.000名の社員が転職を拒否していたからです。
整備士ら専門職は、異業種への転職を断固拒否していて、
彼らへの対応に日々追われる、財務部長の山久登(石黒賢さん)は、すっかり疲弊していたのです。
そんな中、乃原弁護士から、政府に楯突く半沢の態度を聞いた国土交通大臣・白井亜希子(江口のりこさん)は、大臣自ら銀行に乗り込んで来るのでした。
白井大臣は、他の銀行が協力的で前向きに検討しているのに、東京中央銀行だけが債権放棄を拒否することに怒り、
頭取に対して、業務改善命令を、ちらつかせながら迫って来るのでした。
そんな中、半沢直樹は、帝国航空のメインバンクである、開発投資銀行の企業金融部次長の谷川幸代(西田尚美さん)から、
LLCのスカイホープが、新規融資を受けることや、ハワイ路線の増便を行う情報を入手するのでした。
黒崎駿一(片岡愛之助さん)の金融庁検査
東京中央銀行のメイン階段に現れた黒崎駿一。
そんな矢先、東京中央銀行の、帝国航空への融資が適正に行われていたのかを検証するための、金融庁検査が入ることになったのです。
この異例の事態に紀本(段田安則さん)も、大和田(香川照之さん)も、そして中野渡頭取(北大路欣也さん)までもが、政府の脅威を実感する状態になりました。
当初は、落合と言う検査主任が来ることになっていましたが、
金融庁検査当日に現れたのは、あの黒崎駿一(片岡愛之助さん)だったのです。
500億円の債権放棄を拒否し、政府に楯突く半沢直樹の態度に怒り心頭の白井国交相が、刺客として検査官の黒崎駿一(愛之助)の銀行に送り込んで来たのでした。
黒崎駿一(片岡愛之助さん)の言葉。
半沢直樹が、銀行に復帰したことを知らなかった黒崎駿一は、半沢直樹を見つけるなり、歩み寄り
「あなた、いたの?さては電脳の粉飾を見破ったおかげで、こっちに返り咲いたってわけね。あたしと一緒!」と左目ウインクし、
「急遽、呼ばれちゃってね。正直いい迷惑だったんだけど、あなたが担当者だなんてね~。おかげで、ファイト満々よ!」と、敵愾心を見せたのでした。
そして金融庁ヒアリングが始まります。「150億円の追加融資したわよね。…あなた方の目は節穴なよ」「状況説明書を提出して!」
それに対して、半沢直樹は、「過去の金融庁検査でも、承認いただいております。その件についても、詳しく状況説明書に書かせていただきます」
そして、焦点は、過去の書類の中に帝国航空の再建策のシナリオを、意図的なでっち上げの、重大なミスがあったと主張する、金融庁側との対立になって行きます。
検証するための時間を「1時間だけあげるわよ」
しかし、1時間経っても経緯が判明せず、事態は変わりませんでした。
その時、半沢直樹が担当する以前に、帝国航空の再建を担当していた審査部次長の曾根崎(佃典彦さん)によって、
査察から一時は難を逃れますが、裏には曾根崎の陰謀が隠されていたのでした。
こうして、報告書は、帝国航空側のミスだったことが判明されました。
これに対して黒崎駿一は「強運の強いこと!」しかし、半沢直樹は、帝国航空の「山下さんは何かを隠している」と感じるのでした。
そんな中、白井国交相(江口のりこさん)から、頭取に電話が入り、決断を迫るのでした。
頭取室での対決。
半沢直樹と曽根崎の言い分。
半沢直樹はと曾根崎の両者の言い分が食い違い、これが東京中央銀行の金融庁検査にとって、重大な岐路になることから、二人は頭取の前で説明を求められます。
曽根崎はデータをミスしたのは、帝国航空のせいだと主張しますが、
半沢直樹は、帝国航空の財務部長の山久登(石黒賢さん)から預かった、音声データを証拠として提出したのです。
そこには、曾根崎が帝国航空側のミスにするよう迫る、音声が残されていたのでした。
半沢直樹は発します。「このきちがいメ、お前には分かるのか…企業再生とは、そういうものだ。お前のような奴が、銀行をこの組織を腐らせる!」
そして変わり身の早い大和田は、東京中央銀行審査部次長の曾根崎雄也に、土下座を命じたのでした。「頭取に深く、ふかーく、謝罪すべきだ」と指で土下座を迫りました。
LCCスカイホープの増便申請却下。
そんな中、LCCスカイホープから提出されていた、路線増便申請は、白井国交相の指示で、承認されなかったのでした。
このため、帝国航空からLCCスカイホープへ転職する予定だった社員の転職が、ご破算になってしまったのでした。
白井国交相が言います、「私はやると言ったら何でもやるのよ」そして、その裏では、白井大臣を操る箕部(柄本明さん)の姿があったのです。
そして、東京中央銀行に対して、金融庁から「業務改善命令」が発出され、頭取が頭を下げたのでした。
「俺は、絶対に帝国航空を再建させてみせる。やられたら、やり返す、倍返しだ。まずは、この銀行にいる裏切り者をあぶり出す!」
第7話。「最恐の敵」は誰だ!
第6話では、半沢直樹たちが推し進める、帝国航空の再建案の要となる「スカイホープ航空の新路線の認可」が突如、取り消される事態になりました。
それは、白井国交相(江口のりこさん)の卑怯な、差し金があった事が明らかでした。
白井国交相のたくらみ。
それにより、帝国航空の500名の人員を、スカイホープ航空で、引き受けて貰おうとしていた計画が、破綻してしまうからです。
これでは、帝国航空の再建案が暗礁に乗り上げてしまいます。それを喜ぶような白井大臣の姿が映し出されていました。
そして今、がぜん注目を集めているのが、女優の江口のりこさんです。
白井国交相(江口のりこさん)は、白いスーツがトレードマークの国交相。
第5話の放送回では東京中央銀行に「債権放棄じゃダメなんですか?」と迫るセリフが、
かつて、蓮舫参議院議員が、事業仕分けの際に言い放った「2位じゃダメなんですか?」に酷似していると、ネット上で話題となっているのです。
そして、「あ~あ、売れちゃった」と、 そうこぼす芸能プロ関係者が多いと言います。確かに凄いインパクトで、画面に迫って来ます。
東京中央銀行内部の裏切り者。
ドラマの展開は、政府に帝国航空の行内の情報を流している裏切り者がいるのか、それは一体誰なのか、紀本常務(段田安則さん)なのか、
それとも宿敵の大和田(香川照之さん)なのか…と憶測が重なって来ます。
第7話では、スカイホープ航空の新路線の認可が突如、取り消される事態になった要因が、開発投資銀行の、融資打ち切りだったと言う事実が判明します。
それは、政府系の銀行が、国策で行おうとしている債権放棄案に対して、政府に逆らえないことをいいことに、開発投資銀行に白井大臣が迫っていたからでした。
そして、白井大臣は「私は、わが国初の女性総理大臣を目指す」として、なりふり構わず、その地位を狙っていたからなのです。
そんな中、500億円の債権放棄への回答期限となる「タスクフォース合同報告会」が刻々と迫ってきます。
貸すも親切、貸さぬも親切。
半沢直樹は最後の望みを懸け、開発投資銀行の“鉄の女”谷川(西田尚美さん)の元を訪れます。
しかし、彼女も悩んでいたのです。理屈では分かっていても、政府系金融機関として、時の政府には逆らえない、立場にいたのでした。
そこで、半沢直樹が言ったのです。「貸すも親切、貸さぬも親切」と、その言葉は、彼女に届いていたのでしょうか。
政府との直接対決を前に、絶体絶命の半沢直樹は、国家権力とつながる裏切り者を暴き出し、倍返しへの糸口をつかめるのでしょうか。
東京中央銀行の役員会。
東京中央銀行では、債権放棄をするか否かの、役員会が開かれていました。役員会で「債権放棄を反対する」と説明するのは半沢直樹、
それに対して、大和田は債権放棄に賛成の趣旨を述べます。しかし、半沢直樹の債権放棄は、当初から、頭取の意向だと言うことから流れが変わり、
「君には負けた、責任はすべて君に取って貰う」「これは絶対に、絶対に、絶対で~す」と放ち、半沢直樹の意見に従うことになり、役員会の意向が、債権放棄に反対に傾いたのですが、
紀本常務(段田安則さん)が、反対の意見を述べ、自分は責任を取る覚悟があるので、債権放棄に反対なら、自分が取締役を降りた段階で採決して呉れと話すと、
役員たちは気持ちが変わり、意見調整が難しくなったのです。
そこで、半沢直樹は、債権放棄に従うが、ぞの前提条件として、
メインバンクの開発投資銀行が、債券放棄に反対した場合には、東京中央銀行は、債権放棄に反対するという条件を、頭取から取ったのでした。
半沢直樹と大和田がタッグを組む。
東京中央銀行の役員会が終わると、政府に内通しているのが、紀本常務とではないかと判明します。
そこで、半沢直樹が「利害は一致している筈ですが」と、大和田に協力を仰ぐと、
大和田は、頭取のイスに深く腰掛けながら、
「おまえに?1つ、大事なことを忘れていないか?私の協力が欲しいんだろ?なら、それなりの態度ってものがある。小学生でも知っているよ。
人にものを頼む時の(右手の指を折って数えながら)大事な、大事な7文字だ。『お・ね・が・い・し・ま・す』だろ」。
それに対して、半沢直樹は考え込み「お願いします」と小声で頭を下げるが、大和田は「聞こえない」。
半沢直樹は、「お~ね~が~い~し~ま~す」とキレ気味に絶叫したのです。
そして、2人は、半沢直樹に敗れた曾根崎を料亭に呼び出し、出向先を瀬戸内海の営業所から、東京中央クレジットに出向先を変えてやると、大和田は条件を出して、
大和田は「さあ、(紀本常務への)義理立てを取るか、年(収)1000万の上乗せを取るか。どっちだね?」と、迫るのでした。
2人は「さあ」「さあ」「さあ」「さあ」「どっちだ!」と曾根崎を追い詰めます。正に、歌舞伎の世界でした。
曾根崎は「1000万です」と降参します。「(もみ消そうとした金融庁検査に対する不正報告を知っていたのは)紀本さんです」と白状したのです。
タスクフォース合同報告会
開発投資銀行が会場に遅れて来た理由。
「タスクフォース合同報告会」の当日となりました。
会場には、「帝国航空タスクフォース」のリーダーの乃原正太(筒井道隆さん)と、白井大臣が着ていましたが、
メインバンクの、開発投資銀行の姿はありませんでした。
イライラした乃原正太(筒井道隆さん)弁護士が、むきになりながら、融資額の少ない銀行から、債権放棄の有無の発言を求めます。
下位の銀行の意見は「主力、準主力行の決定に従います」という意見でした。そして、準主力行の、東京中央銀行の意見を求められます。
半沢直樹は「債権放棄を… …拒絶します」と発したのです。
役員会で、債権放棄に賛成の決議が出ている事を知っていた、乃原正太(筒井道隆さん)と、白井大臣は驚き、激怒したのでした。
そして、その理由を尋ねられると、メインバンクの意向が、まだ分からないからだと言ったのです。
メインバンク開発投資銀行の意見。
開発投資銀行の民営化が影響した。
その時、開発投資銀行の谷川(西田尚美さん)が、会場に入って来ました。乃原正太(筒井道隆さん)は、イラダチ、早く意見を述べるようにせかせます。
開発投資銀行の谷川が「開発投資銀行としては、見送りの決断をしました」と述べたのです。
何で、政府系の金融機関が反対するのだと、乃原正太(筒井道隆さん)が迫ります。
それに対して、今日の閣議で、満場一致で開発投資銀行の民営化が決まったと言う事で、
今後は、政府の意見に左右されずに、銀行運営が出来ることになった、ためだと言ったのです。
そして、その閣議は、白井大臣がこの会場に来ている間、に行われたと言う事でした。
債権放棄を拒否します。
半沢直樹は発します。
「ここにいる、全ての銀行は債権放棄を拒否します」「白井大臣、あなたは現場の人員をネジだと言いました。ネジにも役割があります」
「あなたは、足元のネジを軽んじた」
こうして白井大臣は辞任すると決断しますが、影の実力者、箕部(柄本明さん)は、「君は広告塔だ!二度と私に逆らうんじゃないよ!」と言ったのです。
その事態を知った紀本常務は、次の策を練る姿が、映し出されました。
更に、東京中央銀行の頭取が、影の実力者、箕部(柄本明さん)の、元を訪ねている姿が映し出されたのでした。
これは一体、どういうことなのでしょう?
誰が一体悪なのか、最恐の敵は誰なのか、次回の展開に、目が離せません。
第8話。半沢直樹と大和田が手を組む。
『半沢直樹』の第7話の終盤では、料理屋の女将・智美(井川遥さん)と、顔見知りになった、半沢直樹の妻の花(上戸彩さん)が、
半沢直樹に女将・智美が元銀行員で、しかも中野渡頭取(北大路欣也さん)の、元部下だったということを、
告げるシーンが映し出され、視聴者をヤキモキさせる展開になっています。
東京中央銀行の階段のロケ地。
また、ドラマの世界観を演出するロケ地にも、注目が注がれています。代表的な例が、
半沢直樹が、勤める東京中央銀行の「大階段」です。
銀行の偉大さや、社会的存在、権威を表わす一方で、大理石が、銀行の冷たさを表わしているようにも見えます。
このように、階段のシーンは、銀行の重厚さを演出する上で、大きな役割を果たしています。
続編で、大和田と再開したのも、この大階段でしたし、
金融庁検査当日、黒崎駿一が大階段を上がって来て、居並ぶ銀行側の役員・行員の中に、半沢直樹がいるのを見つけたのも、この大階段だったのです。
この階段のシーンは、上野にある、東京国立博物館で撮影されたようです。
第8話。10年前の自殺と残されて遺書。
第8話では、10年前のシーンから始まりました。ホテルの浴室で、一人の男が血を流し自殺していて、遺書があったのです。
そうして、この人物の死で、物語は急展開を迎えることになるのでした。
中野渡頭取に、箕部幹事長(柄本明さん)が、政府と銀行は、いがみ合うのではなく、尊重して行こうと、諭す場面が映し出されました。
一方、東京中央銀行の役員会では、大和田と紀本常務が対立していました。
銀行側が再建放棄を拒否した今、紀本常務は、どう責任を取るかと迫る大和田に対し、
紀本常務は、債権放棄はまだ終わっていない、開発投資銀行と共に債権放棄を断固拒否した
「タスクフォース合同報告会」が原因で、中野渡頭取に対して、参考人招致があるかもしれないと迫るのでした。
その発言に、中野渡頭取は「紀本君は、この話をどこから聞いたのかな」とただしたのでした。
タスクフォース再建草案の中身。
そんな中、帝国航空の山久(石黒賢さん)から、タスクフォースの再建草案を見せてもらった半沢直樹が、
赤字路線の「羽田・伊勢志摩路線」が、再建草案の、撤退リストから外されていることに気が付きます。
半沢直樹は、伊勢志摩は箕部幹事長の政治基盤で、全てのカギを握っているのが、箕部幹事長だと睨むのでした。
同じ頃、金融庁の黒崎駿一も箕部を追っていました。
半沢直樹も必死になって、紀本と箕部の関係を調べます。箕部の番記者だった男にも話を聞きますが、成果は上がりません。
合併前の旧東京第一銀行に派閥が。
しかし、合併以前の旧東京第一銀行の派閥に、絆があるのではないかと察したのです。
そんな中、大和田は、債権放棄の受け入れの提案に失敗した、紀本常務(段田安則さん)を追い落とそうとしますが、
中野渡頭取に、参考人招致の噂があると言われ、動けなくなっていました。
半沢直樹が大和田と連帯を組む。
そこで、大和田は、紀本と箕部幹事長とのつながりを調べ、箕部幹事長の資金の流れを、調べている半沢直樹に、
「どうだろう、改めて私と手を組まないか?」と提案します。
それに対して、半沢直樹は「1ミリたりとも信じられない!」と突き放します。
大和田は、半沢直樹に「この世で一番、お前のことが嫌いなんだよ」と言い放ち、しかし、
「心配なのは頭取だ! 参考人招致などというバカげたものを止めるためにも、何がどうなっているのか、早急に真相を掴む必要がある。
そのためには猫の手だろうと犬の手だろうと、半沢の手だろうと借りなければいけないのだ。お前だって、これ以上、先に進むことができない筈だ」
と、半沢に右手を差し出したのです。
それに対して、半沢直樹は「人にものを頼むときの大事な7文字を以前、教えていただきました。もうお忘れですか? あなたも小学生以下ですね」
すると大和田が「お……。お……。おねしゃす」と小声で言うと、
半沢直樹は「おねしゃす? 2文字足りない」と指摘します。追い詰められた大和田は大声で「お願いします! これでいいだろっ」と言って、
二人は向き合い、お互いに近づいて行きます。そして、一瞬だけ握手するという展開でしたが、あの因縁の二人が握手をしたのです。
そして、この握手は、半沢直樹にとって、東京中央銀行の未来のために握手をしたのでした。
旧東京第一銀行の不正融資。
20億円の5年間無担保融資の謎。
半沢直樹が入行した、産業中央銀行は、2002年に東京第一銀行と合併し、東京中央銀行になっています。
しかし、合併前の旧東京第一銀行では、不正融資が行われていたようなのです。
そして、旧東京第一銀行で、箕部との間に、取引があった事を突き止めます。
何回が5,000万円の融資が繰り返された後、20億円の融資が実行されましたが、この融資は、5年間の無担保融資だったのです。
隠されたクレジットファイル。
しかし、この20億円の融資については、クレジットファイルを、いくら探しても見当たりません。
半沢直樹は当時の融資担当者・灰谷に事情を聞きますが、合併前の事に、口出しするなと断られてしまいます。
そこで、検査部の重鎮に意見を聞くと「木は森の中に隠せ…きっと書庫だろう。しかし、その書庫は、全国に7ヵ所ある」とヒントを貰います。
そうこうしていると、紀本常務がそれを聞きつけ、検査部へやって来ますが、寸前のところで回避に成功したのです。
10年前、ホテルの浴室で自殺したのは、旧東京第一銀行の副頭取の牧野でした。
そして、旧東京第一銀行にとっては、触れてはならない過去の闇だったのです。
9月6日は「棺の会」の副頭取の命日。
そして、副頭取の牧野の部下だった人たちが「棺の会」を作り、料理屋の女将・智美は副頭取の秘書だったのでした。
彼の命日は9月6日で、この日は、本来先週(9/6)に放映予定でしたが、諸般の事情で1週間伸びてしまったことは残念でした。
そして、命日の日には「棺の会」のメンバーが牧野家の墓前に集い、結束を固めていたのでした。
そして、その場に、女将の智美もいたのです。
そして、牧野が亡くなった後に、ある人物の口座に現金が振り込まれていた事実が分かります。その人物は紀本常務でした。
半沢直樹は芝居を打ち、その誘いに乗った、紀本常務が智美の元を訪ね、
部下にクレジットファイルの有無を確かめたところで、ついに、クレジットファイルを発見します。
箕部幹事長との対決。
しかし、紀本から、箕部幹事長が、大和田と半沢に会いたいと言われ、向かった先で箕部から「誤解を解きたい」と言いつつ、
この銀行の不祥事を検証するために、金融庁長官にその事実を話すと脅し、長官へ電話を掛け始めます。
この不祥事が、表に出れば、東京中央銀行の信頼は失墜し、業務改善命令、悪ければ業務停止命令にも、成り兼ねない事態となります。
半沢直樹は、東京中央銀行の抱える、とてつもない“闇の扉”を開くことになるのです。
「銀行には時効と言うものがないんだよね。どうする、半沢君!」
「半沢君、どうなの。どうなんだ~ ~ よっ!」と恫喝したのでした。
この事態に、大和田は「幹事長、大変、大変失礼しました」と深々と頭を下げ、半沢直樹も、白旗を上げざる事態となったのです。
それにより箕部幹事長は、金融庁長官への電話を切ったのです。
そして、金融庁の黒崎駿一も、左遷されてしまったのでした。
黒崎に会った半沢直樹に対して「それじゃ、お世話になったわね」と言って、政府に逆らう事で、痛い目にあったことを告げたのです。
第9話。3人まとめて1,000倍返しだ!
『半沢直樹2』も、いよいよクライマックスに突入します。
ラスボスとも言える政府の巨悪、箕部幹事長に対し、半沢直樹はどうやって挑んでいくのでしょうか?
前回の第8話では、半沢直樹が、合併前の旧東京第一銀行が箕部幹事長(柄本明さん)に貸し出した、20億円の融資に疑問を持ち、不正融資があったのではないかと証拠探しを始めます。
一方、半沢と手を組んだ大和田は、箕部幹事長とつながりのある紀本常務(段田安則さん)を、追い落とそうと躍起になっていました。
しかし、箕部幹事長に、10年前に自殺した牧野元副頭取(山本亨さん)が、不正な金を受け取っていた証拠を突きつけられ、2人は手を引くことを余儀なくされます。
同じように箕部を追っていた金融庁の黒崎俊一にも、箕部の魔の手が伸び、再び国税庁へ異動させられると言う展開でした。
第9話、15分拡大スペシャルあらすじ。
ドラマは10年前の副頭取の葬儀のシーンから始まり、智美が中野渡に銀行を辞めたいと切り出すと、中野渡は「最後に一つ君に頼みがある」と、投げかけたのです。
そして、現在に戻ると、半沢直樹は、前回の一件で自宅待機の処分になってしまい、折角探し当てたクレジットファイルも、奪われていたのでした。
しかし、黒崎俊一が最後に残した「伊勢志摩ステートを調べなさい」という言葉が気になり、そのヒントを手掛かりに、かつての部下の森山と、伊勢志摩へと飛びます。
伊勢志摩ステートを使った転貸融資。
伊勢志摩支店の同期の協力を仰ぎ、伊勢志摩ステートを調べます。伊勢志摩ステートは、年商750億円の地元の不動産御者。
箕部から伊勢志摩ステートに20億円が渡り、その金が現金で引き出されたようだが、
現実的には、20億円を現金で引き出すことは無理と読んだ半沢直樹は、同時処理で、どこかに振り込んだ筈だと予想します。
そして、それが行われたのが、平成17年2月8日だったことを突き止めます。旧東京第一銀行が箕部に融資した20憶円は「転貸融資」だったのです。
15年前の財務資料を徹底的に調べると、箕部がこの企業を通じて空港予定地を売買し、その後に、そこに空港を誘致し、金儲けしていたことが分ったのです。
箕部がしていたのは原野商法の逆で、二束三文で買った原野の土地に、空港を誘致して値を吊り上げ、後から高額で売りさばくというカラクリだったのです。
更に、金の足跡がつかないように地元の不動産会社・伊勢志摩ステートを隠れ蓑にして、帳簿上は現金決済で処理し、
伝票は紀本たちが保管し、情報が漏れないよう「棺の会」へ、現金を払うという念の入れようだったのです。
これが、公になれば、進政党の大スキャンダルになるのは必至です。
また、その過程で、半沢直樹の意思とは別に、頭取や大和田(香川照之)の命を受けて動いている者がいることが分かります。
しかし仲間内のほころびから、箕部がクロであることを示す、決定的な証拠をあと一歩のところで取り逃がしてしまう。
隠された箕部のクレジットファイル。
半沢直樹は、東京に戻り、架空支店「荻窪西支店」の段ボールに、証拠の資料があると睨みますが、「荻窪西支店」の段ボールが、無くなっていたのです。
半沢直樹は、この仕業を大和田が行ったと推測し、大和田に詰め寄ります。
「箕部のクレジットファイルを、あなたが何もせずに返す筈がない…」「私が死ねば、あなたも死にます。喋るか、死ぬか、どっちなんだ!」
それに対して大和田は「私の携帯に何故か分からないが、こんなものが映っていた」として、クレジットファイルの中身を映した画像を、半沢直樹に見せたのでした。
乃原正太の恫喝!
そこへ、紀本から電話が掛かって来て、明日、白井大臣が帝国航空の件で、やって来ると言う内容だったのです。
白井大臣とやって来た、乃原正太(筒井道隆さん)は、中野渡頭取に債権放棄を迫ります。
東京中央銀行の方針は、既に先日伝えた通り、決まっていると言っても、恫喝して迫ります。
たまりかねた半沢直樹が発言しようとすると「おめいじゃなくて、頭取に聞いてんだよ、雑魚は、引っ込んでろ!」
そして、夜に席を用意するので、頭取一人で来てくれ、そこには、箕部幹事長も…例えば、旧東京第一銀行のこととか話したいと、言ったのです。
乃原正太弁護士の銀行への攻撃の原点は、紀本と乃原が小学校の先輩・後輩の関係で、更に、乃原の父の倒産が関係していたことが分かりました。
中野渡頭取、大和田、箕部幹事長の密会
君には帝国航空の担当を外れてもらう。
ついに、進政党箕部幹事長の不正を暴こうとする半沢直樹が、たどり着いた先にいたのが、
中野渡頭取と大和田、箕部幹事長が密会していたホテルの一室でした。
そして、地下5階の役員金庫に、保管されていた証拠書類は大和田が持ち出し、中野渡頭取が、箕部に返却してしまったのです。
半沢直樹は不正を世間に公表して、謝罪を訴えますが、中野渡頭取は「君には帝国航空の担当を外れてもらう。出ていきなさい」と、冷たく言います。
箕部も「悪いことは言わない。謝っておきなさい。謝りなさい、中野渡さんに。そして私にもだ。小童ー!早よ、やれー!」と土下座を要求したのです。
大和田も「半沢君やりなさい!」と命じ、土下座をさせようと半沢直樹に馬乗りに。「やれ!半沢!」と叫び、「土下座!土下座!」と絶叫し、土下座を強要したのです。
半沢直樹の額が床に付きそうになった瞬間、半沢直樹は、大和田を振り飛ばしたのです。
やり返す、3人まとめて1,000倍返しだ!
3人まとめて1,000倍返しだ。
「頭取、私は銀行を信じています。」そして。箕部幹事長に対しては「あなたは欲にまみれた、ただの老いぼれだ!」
更に、大和田、中野渡、箕部の3人に対して、
「この借りは必ず返します!やられたら、やり返す!倍…いや3人まとめて1,000倍返しだ!」
と、叫びましたが、その目は泣いているように見えました。
なんで、銀行を良くしようとしている自分の思いを、頭取は分かって呉れないのか?
何故、公正な判断を頭取はして呉れないと言っているようでした。
こうして、銀行合併にともなう負の遺産が、ここに来て全面化して来たのです。
前作で浅野支店長に10倍返し、常務だった大和田に100倍返しを、達成した半沢直樹でしたが、続編では、ついに1000倍返しが出たのです。
それにしても疑問なのは、中野渡頭取の態度です。中野渡頭取は旧東京第一銀行の出身ですが、悪に手を染めるような人物には見えないのですが?
黒崎駿一のナイスアシスト。
そして気になったのが、先週左遷された黒崎俊一が、国税庁からやって来て、遊軍的なポジションで、半沢直樹をアシストすると言う、意外な展開に驚きました。
最終回のMVPは白井大臣だった。
最終回は、伊勢志摩ステートから箕部幹事長への、金の流れが記された決定的証拠を、
大和田と中野渡頭取により箕部幹事長の手に渡され、握りつぶされる事態になりました。
怒りに燃えた半沢直樹は、3人を前に「1,000倍返し」を誓ったのでした。
中野渡頭取は裏切り者なのか?
君には担当を外れてもらう。
中野渡頭取から「君には帝国航空の担当を外れてもらう。出ていきなさい」と言われ、帝国航空再建プロジェクトから外されてしまう事になりました。
信頼していた、頭取にまでに裏切られ、熱意を失いかけていた半沢直樹でしたが、「なんだよ、しけたツラしやがって、付き合ってやる」と、
森山(賀来賢人さん)と瀬名(尾上松也さん)が、剣道場に現れ、半沢直樹の背中を再度、押して呉れたのでした。
「もう、ごちゃごちゃ考えるんは止めた!」と、いつもの目に戻った半沢直樹だったのです。
黒崎駿一が半沢直樹を援護射撃。
絶対に箕部へ金が渡っていると、確信している半沢直樹が、助けを求めたのが、国税庁に戻った黒崎駿一だったのです。
黒崎の調査では、その総額は、10憶8,000万円だと言います。しかし、その隠し口座が分からないのです。
「ダメ、ダメの、ダメ沢直樹ね。箕部が100%だと言う確証がなけらばダメなの」黒崎は箕部へ、金が振込まれた銀行名が、分からなければ動けないと言います。
その口座は海外口座ではないかと推測します。「勝負は一度切りよ。やっと掴んだ箕部のしっぽ、絶対に離すんじゃないわよ」
帝国航空再生検討チーム「タスクフォース」のリーダー乃原は、東京中央銀行からの債権放棄の答えを、ライブ中継すると申し出ます。
白井大臣は、箕部幹事長の過去の悪事を知らない様子です。そのことを告げると、白井大臣は秘書の笠松に「笠松さんは知っているの、先生の過去のことを…」
花が白井大臣に捧げた一輪のキキョウ。
花言葉は誠実です。この国をお願いします。
そんな大臣が、半沢直樹の自宅にやって来ます。部屋の中は、妻の花の仕事で使う、たくさんの生花で溢れていました。
白井大臣ファンの花は、一輪のキキョウの花を差し出し「花言葉は誠実です。この国をお願いします」と、話すと、大臣の胸元に花を差しました。
白井大臣が帰った後、半沢直樹は語ります。「出向どころじゃ済まないかもしれない」
それに対して花は、「辞表はサラリーマンの最後の武器」だと言ったのです。
「直樹、いままでよく頑張ったね、お疲れさま。生きていれば何とかなる…」「花…ありがとう」
そして、リンドウの花を直樹に捧げ「花言葉は正義!人事なんかクソくらい」と、放ったのです。
半沢直樹が出向された理由。
半沢直樹は、中野渡頭取から辞令を受けるために、頭取室に向かいます。
そこで、頭取から、前作の最後に言い渡された辞令の意味と、頭取の思いを知ることになるのです。
大和田が平取締役に留まったのは、彼の妻の事業のために悪事を働きましたが「彼は超一流のバンカーだ」として、彼の力が必要だった訳を話し、
半沢直樹に対しては、役員会で大和田の悪事を暴いたのは良いが、土下座までさせたのはやり過ぎだとして、
これでは派閥間の溝が、再び広がることから、半沢直樹には出向させたと言います。
更に、金融にとって、銀行と証券を知ることは大切な事だとして、敢えて東京セントラル証券へ出向させたと言い、
「君はいずれ、頭取になる男だ。すまなかった。」と語ったのです。
タスクフォースのライブ会見。
中野渡頭取が、債権放棄を認める、タスクフォースの会見が迫ります。
多くの記者たちが待ち受ける会見場で、運命の最終決戦が待っていました。
頭取が入って来ると思いきや、現れたのは半沢直樹だったのです。
驚く、箕部幹事長、白井大臣、乃原弁護士に対して、頭取から命を受けて、東京中央銀行の代表として、この場に来たことを告げたのです。
そして、債権放棄に関しては「お断り申し上げます。… 断固として拒否します。」と宣言したのでした。
その言葉を受けて、白井大臣はタスクフォースの再建案は素晴らしかったが、それは、東京中央銀行のの再建案の丸写しだと語ったのです。
半沢直樹の箕部への糾弾。
これで、形勢は逆転しました。そして、立ち去ろうとする箕部幹事長に対して、
羽田~伊勢志摩路線を何故、タスクフォースの再建計画から削らなかったのか、それは、空港誘致の不正があったからだと公表し、その証拠もついに発見したと言ったのです。
その証拠を持って現れたのが、大和田だったのです。「大和田止めろ、大和田!」公表された箕部の隠し口座は、外国銀行UAE銀行で、そこには入金履歴があったのです。
その金額は100億8,000万円。それに対して箕部は「記憶にありません」
「ここは国会ではありません。国民に向けてキチンと説明してください」
「心の底から詫びてください。幹事長!やりなさい。国民のために、やってください」
それに対して、箕部幹事長は渋々、土下座をすると、早々に会場から逃げ出したのです。
その時、白井大臣が半沢直樹に近づき、手を差し出し二人は握手をしたのでした。
それぞれの処遇が動き出す。
箕部は逮捕、乃原は退会処分。
この結果、東京中央銀行は、過去の問題融資を発表し、謝罪しました。
ライブ中継された会見で、不正を暴かれた箕部は、政治資金規正法違反などで逮捕されます。
タスクフォースのリーダー・乃原は、強要罪により、弁護士会を退会処分されました。
そして、帝国航空の自力再建は、開発投資銀行を中心に行われることになったのです。
白井国交相は離党届を提出し、大臣を辞任。無所属議員として再出発したのです。
その新事務に半沢直樹の妻・花が、キキョウの花束を持って現れたのです。
中野渡頭取の最後の言葉。
頭取を辞任した中野渡が大階段で、半沢直樹に語り掛けます。
「ご苦労だった!君はピカイチのバンカーだった。半沢、さらばだ!」
大階段を下りて去ってゆく中野渡を見送り、頭を下げる半沢直樹でした。
大和田の最後の言葉。
最後のシーンは、役員会議室で大和田と対面します。
「自分一人で逃げようたって、そうはさせないよ」「死んでもヤダね。もうこの銀行はおしまいだ」
「私は出来ると信じている」
「そこまで言うんだったら、お前が最後まで、責任を取れよ」
「頭取になるしかねえ。それなりの正義を見せろ。受けてたて、受けてたて」
「今度こそ、叩き潰す、やれるもんならやってみな!あばよ…」
そう言うと、大和田は半沢直樹が提出した辞表を破り捨て、銀行を去ったのでした。
半沢直樹は、最後に笑みを見せたようでした。
これは、大和田に乗せられたと察し、大和田の優しさを、しみじみ感じているように見えたその表情が、すべてを物語っていた。
最終回のMVPは白井大臣だった。
最終回最大の功労者は、白井大臣だったのではないでしょうか。彼女の援護射撃で形勢が逆転したのですから。
最後は自分の信念を貫き通して、箕部幹事長の盆栽を叩き壊したシーンは、見ものでした。
大臣をやめて離党した後の、さわやかな表情も印象的でした。
そんな大臣の気持ちを変えさせたのは、半沢直樹の妻・花が差し出した、一輪のキキョウの花でした。
その花は、箕部幹事長に踏みつけられましたが、白井大臣が大切にハンケチに納めていたのです。
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