元亀元年 秋 11月。
信長軍は、四方を敵に囲まれる状況で、背後を突かれる前に、比叡山を叩きたいのでしたが、
山での戦いは、上側が圧倒的に有利、さらに兵僧たちには地の利があって、とてもではないが、勝てる見込みが無かったのです。
比叡山延暦寺の天台座主・覚恕
光秀は、朝倉義景が頼る、比叡山延暦寺の天台座主・覚恕(春風亭小朝さん)と面会しますが、覚恕は、
「金と力があれば、わしに、こうべを垂れる。あの都は、わしの都だ、返せ、返せ、わしに返せ! 成り上がり者に幕府は見させぬ」と、発し
自分から、領地や金を奪った信長を、許さないと言うのです。
比叡山の戦いが長引くに連れて、京では三好勢や、大坂本願寺の門徒たちが我が物顔で徘徊し、治安が悪化して行ったのです。
将軍・足利義昭も泥沼化した戦いに、痺れを切らし、苛だち始めていました。
政所の摂津晴門(片岡鶴太郎さん)は「双方に和睦をするように伝えてございます」と言うが、戦いは、一向に止む気配がありませんでした。
将軍・足利義昭の思い。
浮かない顔で義昭が縁に出ると、駒(門脇麦さん)が待っていました。駒も比叡山の戦いの行方が気になっていたのです。
将軍・義昭が発します。「どちらが勝とうとも、死なせたくない者が大勢おる。」
「光秀もその1人じゃ。…」と、述べたのでした。
大和の支配をめぐって長年、争ってきた筒井順慶(駿河太郎さん)の、祝いの席に招かれた松永は、何も知らされていなかったことに「これはワナだ!」と激しく憤ります。
信長陣営の切り崩しを狙った、摂津晴門(片岡鶴太郎さん)の策略で、松永は光秀を前にしても怒りが収まらず、
「公方さは何故、わしを笑いものにするために招いたのか。これが公方さまじゃ~。これが~幕府じゃ。」
「わしは幕府を離れるぞ。大和へ戻る。あの順慶と戦う。信長殿にそう伝えてくれ」とその場を去ってしまうのです。
そんな折、尾張で信長の弟・信興が一向宗に討たれ、事態は切迫します。
そんな事態に、信長は京を捨て、尾張に戻ろうとしますが、光秀は今までの苦労が、水の泡になると説得します。
帝を通じて和議を結ぶ。
すると、信長は将軍ではなく、帝(坂東玉三郎さん)を通じて、周囲と和議を結ぶことを思いつくのです。
京御所で帝が語ります。「信長が覚恕と和睦をしたいと… 信長を助けてやろう。信長はこの御所の屋根を直して呉れた、これは、朕と弟の戦いかもしれない」
帝と比叡山延暦寺の天台座主・覚恕(春風亭小朝さん)とは、兄弟だったのです。
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比叡山への総攻撃!
12月。二条城。
都には、つかの間の平安が訪れていました。光秀は「信長さまの戦は、まだ終わっていない、よって、戦を続けなけらばならぬ」と発します。
そして、元亀2年。信長の軍勢が比叡山に集結、信長「比叡山こそ都を蝕む諸悪の元。全てを討ち果たせ!!」「出陣じゃ!」と叫ぶと、比叡山に、総攻撃を掛けたのです。
織田軍は比叡山に向けて進撃すると、山は瞬く間に炎に包まれました。信長は「僧兵だけではなく比叡山にいる者、全てを切り捨てよ。」と命じます。
その命令の通りに、比叡山にいる、全ての人々が無慈悲に切られていくのでした。
光秀は配下の者に「女、子供は逃がせ」と命じつつも、都を蝕む、全てのものを一掃する戦いに身を投じるのでした。
「『麒麟がくる』ネタバレセリフ名言~第33話比叡山に棲む魔物」への1件のフィードバック
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