図書館は地域の拠点になっている。
受験勉強の頃に、図書館に通っていた経験はありますが、その後、利用する機会は、ありませんでした。
先日、どうしても探したい本があったので、図書館に行って見たのです。
図書館は緑豊かな敷地の中に、落ち着いた佇まいで、建っていました。
平日の図書館に高齢化社会の縮図があった
平日の図書館。
平日の図書館は、多くの高齢者が来ていて、丁度良い居場所になっていました。
映画『終わった人』でも確か、図書館で同じようなシーンが、合ったような気がします。
主人公役の舘ひろしさんも居場所を探す。
居場所はどこにあるのか。
主人公役の舘ひろしさんは、定年退職したあと、自分の居場所を探すように、
図書館やスポーツジム、カルチャーセンターへ、居場所を探してさまよいます。
そんな中、カルチャーセンターで出会った、清楚で可憐な広末涼子さんに、淡い思いを抱いてしまうのです。
そして、まだまだ若いものには負けない、自分はまだまだ出来る筈だと、意欲を燃やすのでした。
高齢者の居場所は何処にあるのか。
こうやって見ると、確かに高齢者には、居場所が無いように思われます。
だから、日中の公園のベンチは、高齢者に独占されているのでしょう。
朝から夕方まで、雨の日以外は、毎日のように見かける光景なでしょう。
図書館の館内は、空調が効いていて、ソファーもあり、
その上、最近の図書館には、パソコンも設置され、検索も出来るようになっていました。
ゆっくりと、大型の画集を見て見たい、衝撃に駆られましたが、
その日は、あまり時間も無く、慌ただしく、お目当ての本を探そうとしたのです。
私も、パソコンで、本の検索をしましたが、残念ながら、図書館では、探していた本は、見つかりませんでした。
それで、少しがっかりして、図書館を後にしたのです。
高齢化社会の勢いを実感。
その日の図書館の光景は、日本は凄い勢いで、高齢化が進んでいる事を実感させられました。
団塊の世代が定年を迎えた今、生きがいを持って、好奇心を刺激するような暮らしをする上でも、
もっと、図書館のような施設が、出来ることは良いことだと思います。
一方で、若者たちの読書離れが叫ばれています。
ネット社会の中で、欲しい情報は、スマホ1台あれば即座に手に入る、そんな環境の変化が進んでいるようです。
近所の図書館では、本の借入限度数が決まっていて、1回、6冊になっていました。
これって多くないですか。確かに、何回も図書館に来られない人のために、少し多めに設定してあるんでしょうが、
本を探す時は、今、読みたいと思う1冊を、探すのが良いんじゃないかと思っています。
欲しい本に身銭を切る。
あれこれ迷って、自分の財布と相談して、真剣に選ぶ1冊が重要だと思っています。
選んだ本が良ければ、良い買い物だと思い、選んだ本が、自分に合わなかったら、自分の目利きを反省します。
本の値段は不思議です。
どんな名作、名著でも古書店なら100円均一で買えますし、高価な本が、それだけの価値があるとも限りません。
感動する本と、高価な本に、相関関係はありません。
小遣いに限りはありますが、本は「身銭を切る」ことが凄く大切だと思っています。
欲し物のために何かを我慢する、そんな事を続けて来ました。
本のページにアンダーラインを引く。
本を、自分の本にする。
お金の遣り繰りをして、本を自分の物にするのです。図書館で借りて来た本では、自分のものには出来ません。
しかし、高額な本は致し方ないと思いますが、出来るだけ自分の本にしたいと思っています。
本は身銭を切って買って、手元に置くことで、愛着が沸いて来る筈です。
自分の本では、感動したページに、アンダーラインを引けますし、その時の自分の気持ちを、書き込む事も出来ます。
これが、後で、すごく役立ちます。
気になったページを折る。
気になるページは、折っておく。
私は若い頃から、本を読んで気になった所や、大切だと思う箇所は、そのページの上部を折っていました。
通勤電車の中で、読む事が多かったので、アンダーラインなど引けませんので、ページの上部を、折っていたのです。
読み終えた時に、折り返した箇所が多い本は、何だかよい本だった気がしましたし、折り返しが全くない本もありました。
何年か経って、その折り返し箇所を開いて見ると、あーこんな事を感じていたんだと思う反面、
何でここを折り返したんだろうと、思うような箇所があって、結構、面白いものです。
本棚に並べた背表紙の本の世界。
本棚の背表紙は、自分だけの本の世界。
そして何より、身銭を切って買った本の良いところは、
買った本を本棚に並べ、その背表紙を眺めていると、そこには、自分だけの、世界が出現する事です。
本棚を眺めれば、その人がどんな価値観を持っているか、どんな人生を、送っているかが分かります。
よく作家の本棚を紹介する画像がありますが、
あれって自分の裸を見られているようで、恥ずかしくないのかと思ってしまいます。
私にそんな機会があったなら、読みもしない、小難しい本を並べてしまうかも知れません。
本棚は、その人の小宇宙。
何千冊の本棚も、30冊のブックエンドの本棚も、その人の、宇宙だし大切な世界です。
他の人には無い、その人だけの小宇宙なんです。
そんな本棚も時間の経過に伴って、色あせてくれば、自由に整理すれば良いのです。自分の本だから出来ることです。