自分の生涯で、どれくらい出費するんだろう。
いったい自分の生涯で、どれぐらい稼いで、どれくらい出費するんだろうと、考えた事ありませんか。
人はそれぞれで、所得によっては、個人差があるでしょうが、生涯に関わる、おおよその支出を知ることが出来れば、お金の対応が出来ると思ったからです。
これが、正しいかどうかは、分かりませんが、ザックリと試算して見ました。
生涯賃金ってどれくらい。
一般的なサラリーマンの生涯賃金。
一般的なサラリーマンが、新卒で入社して60歳で定年退職になった場合の生涯賃金は、
学歴や企業格差にもよりますが、2億~3億円と言われています。
大卒は概ね22歳で入社し、60歳で定年したらこの間39年間。生涯賃金2億円なら、2億円÷39年=平均年収512万円。
生涯賃金3億円なら、3億円÷39年間=平均年収769万円です。
これを見ると、生涯賃金3億円は、かなりハードルが高いと、思いませんか。
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サラリーマンの生涯で考えてみる。
生涯賃金2億円の、あるサラリーマンを例に検証した。
ここでは、生涯賃金を仮に2億円と仮定して考えて見ましょう。
居住費の支出は入社時に、家賃6万円のアパートに入居し、30歳の時に、3,000万円のローンを組んで家を購入し、
お子さんが、お二人いらして、学校へは、ご自宅から通学させると仮定して見ます。
細かな項目の出費の算出は、不可能なので、大きな項目のみ考えて見ました。
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生涯の住居に掛かる費用。
住宅費用。独身時代はアパート、結婚後マイホーム。
まず住宅費用です。
入社してから8年間、アパートへ住んだとしたら、アパート家賃月額6万円×12ヵ月×8年間=576万円。
8年後に住宅を購入したと仮定したら、
住宅ローンは借入金額3,000万円、返済期間35年、金利1.5%の元利均等返済した場合の、総返済額は3,858万円です。
アパート暮らしの賃貸時期と、住宅ローンの返済額の合計は4,434万円です。生涯賃金に占める居住費の割合は22.8%です。
ザックリと、収入の4分の1強が住宅費です。
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お子さんの教育費はこれくらい掛かる。
教育費。
保育園から大学まで全部公立学校の場合なら、841万円。全部私立学校なら、2,246円(文科系)です。
高校から私立学校なら、1,178万円(文科系)。大学のみ私立学校なら、1,002万円(文科系)です。
それぞれの環境も違うので、一概に言えませんが、概ね一人当たり、1,000万円は必要ではないでしょうか。
お子さんが、お二人なら2,000万円です。生涯賃金に占める割合は10%です。
社会保険料の出費は年々増えてくる。
税金と社会保険料。
現在、大きな負担になっている、税金と社会保険料はどうでしょうか。
税金と健康保険や、厚生年金などの社会保険料の占める割合は、約20%と言われています。
少子高齢化社会で、これから社会保障が、更に増える事が確実視されている日本では、どうなって行くのか心配です。
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お金を貯めるには、出費を見直す。
お金を貯める一番の秘訣は、支出を減らす事。
こんな状況の中でお金を貯める一番の秘訣は、支出を減らす事なのです。
既に、住宅費、教育費、税金・社会保険料を考えて見ました。この3つの支出項目で、収入の50%を占めています。
あとはどうなんでしょうか。大きいところでは保険料と公共料金・食費などの家計費でしょうか。
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保険に入りすぎていませんか。
保険料。
保険料は、生命保険文化センターの2016年調査によると、
平均の年間払込保険料は、男性が228,000円、女性が174,000円だそうで、これには、個人年金を含んでいます。
個人差がある分野ですが、生涯平均して夫婦で年間30万円支払っていると仮定すると、
年間30万円×34年間=1,020万円ですので、ここでは900万円としておきます。
加入している保険形式では、90%の方が掛け捨てに、加入していると言います。
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他にもある出費の数々。
他に、結婚資金、車、車検、家のメンテナンスなど。
人生ではこの他に、結婚資金や、買え換えするであろう車の購入資金や、それに付随する保険や税金、車検費用など。
その他、家のメンテナンス費用など、様々な支出が出ていきます。これは個人差が大きい項目なので、算出は難しいと思います。
様々な生活費も見直してみる。
生活費。
そして、公共料金や食費、被服費、などの生活費です。
生活費に関してのデータは、公益財団法人 生命保険文化センターが、調査したところによると、
2人以上の世帯で、全国平均31万円になっています。
このデータの中には、住宅費、教育費、税金、保険料などが入っていますが、これらは、既に検証して来ました。
また、生活費は、そのご家庭の生活水準で、一律ではないので算出しにくく、
更に若い頃は少なく、徐々に増えてゆくため、生涯でいくらと、算出するのは難しい項目です。
こうして見て来ると、本当に多くの出費が出て行きます。
出費をどれくらいに抑えるか、どのくらい削るかは、それぞれのご家庭のご事情を考えながら、検証すべき項目だと思います。
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お金を貯めるには計画書の作成が不可欠。
若いころから、貯蓄に目覚めることが貯金の近道。
ただ言えるのは、早い時期から「家計と貯蓄」について考える方と、考えて来なかった方では、自ずと違って来る筈です。
入って来る収入は決まっています。それなら、何を削って貯金に回しますかは、自分次第の問題です。
だから、計画的にお金を貯める計画書が必要なのです。計画なくして達成はあり得ません。
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