榊マリコが裁判員裁判の法廷に立つ。
『科捜研の女』最終回スペシャルは、マリコさんのこんな言葉から始まりました。
「裁判長!評議に入る前にお伝えしたいことがあります。」
「それは、20年前の事件の真相です。」
この裁判が始まる2ヵ月前に、殺人事件の再鑑定が兵庫地裁からあったのです。
再鑑定で真実は明かされるのか?
20年前の鑑定の信ぴょう性を検証。
それは、殺人事件で指名手配をされながらも、長く逃亡を続けていた芳賀悦郎(田中要次さん)が逮捕されましたが、
本人は犯行を否認し、弁護士も20年前の当時の鑑定の証拠能力に疑問を抱き、
再鑑定を要求したため、科警研は榊マリコに、再鑑定の白羽の矢を立てたのです。
20年前の技術では解明出来なかった事実が、判明されるかもしないのです。
「 加美鳴沢写真家殺人事件」 。
別荘地で、写真家が殺害された。
2000年3月に人気写真家の別荘で殺人事件が起こりました。
この事件は「加美鳴沢写真家殺人事件」と呼ばれ、
20年前京都と兵庫の県境の別荘地で、写真家狩野篤史(比留間由哲さん)が、自身の別荘『雷冥荘』で射殺され、
凶器の猟銃から、友人で小説家の芳賀悦郎の指紋が、検出されていたのです。
事件当日『雷冥荘』で行われたパーティーには、被害者を含め6人の男女が集まっていました。
そして、その別荘で殺人事件が起きたのです。
科捜研が再鑑定開始。
榊マリコが、1本のスコップを発見。
再鑑定のために、榊マリコと科捜研のメンバーたちが『雷冥荘』に向かいました。
『雷冥荘』は、その後、廃墟となり、20年間そのまま手付かずの状態だったのです。
20年後の犯行現場で、何が見つかるのでしょう。
そこで、榊マリコは1本のスコップに目を付け、証拠品として鑑定をするのでした。
科学は嘘をつかない。
真犯人はこの中にいる。
「20年の時間の壁があっても、科学は嘘をつかないわ!」と放ったのでした。
榊マリコは、裁判所で再鑑定の報告に臨みました。
その再鑑定では「被告人から犯人とする証拠は見つからなかった」と証言し、
マリコさんは、兵庫県警と対立することとなるのでした。
それでも、自分の信念を曲げない持ち主なのです。
すると、被告人の芳賀悦郎(田中要次さん)が、薄ら笑いを浮かべながら、
「夜は長くとも、明けない夜はない」とシェークスピアの一説を発したのです。
榊マリコは「自分たちの使命を疎かにすることは出来ません」と放ち、その他の人間の中に真犯人がいるとしたのです。
第1回公判と、衝撃のラストシーン。
第2の被害者が出て20年前の事件は終わっていなかった。
その後、第1回公判が行われ証人尋問が始まりました。
被害者の妻篠崎市香、グラビアアイドルの女、被害者のアシスタントの森月と言う男、
被害者と高校大学の同級生だった、バイオリニストの男が証言に立ちます。
そんな中で、第2の被害者が出てしまい、20年前の事件はまだ終わっていなかったのでした。
その後、榊マリコの鑑定で、すべてが白日の下に晒され、最後には衝撃のクライマックスが待っていたのです。
榊マリコの20年の歴史と人生。
大学時代は、法医学同好会に属していたマリコさん。
それでは、この20年間で、榊マリコの歴史と人生を、振り返って見ましょう。
『科捜研の女』シリーズは、1999年~2002年まで、4シリーズが毎年連続して制作され、
一旦休止した後、2004年から『新 科捜研の女』として再開され、2009年以後は『科捜研の女』として放映されています。
マリコさんは、東亜大学を卒業後、東亜大学大学院に進学します。大学院では犯罪学の博士号を取得します。
大学在学中は、法医学同好会に所属していました。
大学院卒業後に、京都府警科学捜査研究所の研究員となり勤務を始めます。
「科捜研」の研究員のマリコさん
テーマカラーは、レッド&ピンク。
その後、科学警察研究所に勤務した後、再び、京都府警科学捜査研究所の研究員に戻って、現在の「科捜研」に勤務しているのです。
マリコさんのテーマカラーは、「レッド&ピンク」だそうで、白衣の中に見える赤いインナーが印象的です。
マリコさんの血液型はB型で、年齢は2014年の年末スペシャル時点で44歳だったようですので、
2020年では50歳と言うことになるのでしょうか。
科学捜査に信念とプライドを持っていて、マリコさんの信条は「科学は嘘をつかない」が口癖です。
正義感が強く、行動力があり、どんな状況でも諦めない、粘り強さを兼ね備えています。
仕事一筋で、鑑定の力量には確かなものがあります。
沈着冷静な真面目な性格で、仕事に集中すると周りが見えなくなる性格です。
目的のためには、労力やコストが掛かろうが、他人に迷惑が掛かろうが、自分を変えない性格です。
真実を重視していて、嘘や偽りなどは嫌いで、占いなどは、非科学的なものとして、一切信じません。
離婚歴があったマリコさん。
離婚の原因は「女子力」の低さ?
私生活では、マリコさんはバツイチです。元夫は京都府警の刑事部長だった倉橋拓也(渡辺いっけいさん)です。
倉橋拓也は、柔軟で人当たりの良い性格です。悪く言えば、八方美人、優柔不断な性格なのです。
二人の間には子供はおらず、出来る女性に見えるようですが、天然で、仕事以外は「女子力」が低いらしく、
その辺が、離婚の原因ではないかと、周囲には思われているようです。
元夫は一時、警察庁への異動も取り沙汰されていましたが、
最終的には地方の所轄である、滋賀県警琵琶湖北警察署の署長に左遷されたのでした。
またマリコさんの、料理の腕前に関しては、料理が苦手らしく、
初期の頃の『新 科捜研の女』では、食事は外食かカップラーメンなどが多いようでした。
素敵な大人の女性になったマリコさん。
自分の信念を貫き通した20年。
こんなマリコさんですが、20年の歳月の中で、京都府警科学捜査研究所の研究員として、
確固たる立場を築き上げ、仲間たちのみならず、土門刑事の属する京都府警からも信頼を得て、
自分の信念の元に、仕事をする姿勢には、拍手を送らない訳にはいきません。
そして、この20年で、チョット天然だったマリコさんが、素敵な大人のマリコさんに、変わっていたのでした。