日本出版販売が、2022年の「年間ベストセラー」を発表し、
永松茂久さんの『人は話し方が9割』が、総合2位になったことを発表しました。
『人は話し方が9割』は、2021年に年間ベストセラー1位を獲得した作品で、人に好かれる話し方のコツを説いています。
「会話はスキルよりメンタル」
これほどのベストセラーになった背景には、感染症の影響で対面での交流機会が減り、
対話不足が不安視される中で、依然としてコミュニケーションへの関心が、高いことが読み取れます。
単行本のビジネス書では、
『人は話し方が9割』は、2020年から3年連続で1位を獲得し、100万部突破を果たしているのです。
「会話はスキルよりメンタル」のメッセージを持つ本書ですが、著者の永松茂久さんは、
たった3坪のたこ焼き屋からスタートし、現在は作家として活動しています。
その反響は大きく、多くのメディアに出演し、2022年12月3日の日テレ「シューイチ」でも紹介されていました。
なぜ、このように本書は売れたのでしょう。
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『人は話し方が9割』のメッセージ
その謎を解くカギは、本書のメッセージから読み解くことが出来ます。そのいくつかを抜粋すると、
「会話はスキルよりメンタル」
「自分も相手も自己肯定感が上がる話し方」
「苦手な人とは無理に話さなくていい」
「正しい話より、好かれる話をしよう」
「好かれるよりも、まずは嫌われない話し方」
「話し方を磨くことは、心を磨くこと」
「幸せでありますように、と相手の幸せを願いながら話す」
などメンタル重視の内容になっています。
そして、その根底に流れるメッセージは「For You(目の前の人を大切にすること)」。
目の前にいる相手の話を聞き、「プラス」の言葉をかけ、「全肯定」の環境づくりを心がける。
そんなメッセージが、多くの読者の心に、響いたからではないでしょうか。
喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと [ 永松茂久 ]
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永松茂久さんの経歴。
永松茂久さんは、1974年に大分県中津市に産まれです。
永松茂久さんは、小学校5年生の時に、近所のたこ焼き屋さんに弟子入りしました。
たこ焼きを、喜んでお客さまが食べる姿を見て、喜びを感じ、将来たこ焼き屋になることが、彼の夢になります。
高校を卒業後上京し、大学に入学します。
大学時代は、父親の勧めで出版社でバイトをしながら、流通ジャーナリストに会い、
本の編集や、講演・セミナーの企画・運営の仕方などを勉強したそうです。
大学を卒業後は、その時の出版社に入社し営業職に就きます。そこで多くの成功実業家と出会いました。
クライアントに、たこ焼きなどのソースで有名な「オタフクソース」がありました。
そこで、オタフクソース別冊を制作するため、通い詰めるうちにオタフクの社長と親しくなり、
たこやき研修センターで腕を磨くことになったのです。
また、オタフクの社長のお陰で営業成績も良かったそうです。
その後、たこ焼き屋の小冊子を発行した際の取材が縁で、
「築地銀だこ」の社長と親しくなり、転職し、銀ダコ創業スタッフになったのです。
うまくいく人の考え方 自分を成長させる100の質問 [ 永松茂久 ]
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わずか3坪のたこ焼き屋
数年修業期間を経て、2001年26歳の時に、地元の大分県中津市で、わずか3坪のたこ焼き屋「天までとどけ」を開店しました。
その店が大行列をつくり、なんと日商平均25万円!と言う脅威の売上を成し遂げます。
それが話題になり、メディアに取り上げられ、大反響となりました。
2003年に150席のハッピーダイニング「陽なた家」中津本店を開店します。
そこで行っていたのが、スタッフ挙げての「バースデーイベント」でしたが、
それが大人気となり、県外からもお客さまが、毎年1万人も来店し大繁盛となり、中津の観光名物店となりました。
創業から4年目の2005年、生涯納税額日本一の斎藤一人さんに出会い、商人弟子として、数々の教えを伝授されました。
その後、ウエディングホール、居酒屋、教育×エンターテーメント事業などの事業を手掛けて来ました。
そして様々な経験から、「人間の8割の悩みは人間関係の中から生まれる」と言うことを具現化した、
ハッピーコミュニケーションセミナーをスタートします。
過去の経験をもとに体現化したセミナーでは、
「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトで、ユニークな人材育成に定評があります。
そして今では、全国で多くの企業の講演、セミナーを実施しています。
永松茂久さんの凄いところは、小学校5年生の時の夢を叶え、その志を貫いている持続性に、圧倒されることです。
学生時代のバイトだったり、オタフクや銀だこの社長と仲良くなり、
人との出会いで良い方向に向かってゆく、行動力や人脈作りには感心してしまいます。
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『人は話し方が9割』要点。
要点その1
コミュニケーションがうまい人は、「拡張話法」を使っています。
拡張話法は、感嘆→反復→共感→称賛→質問の5ステップで相手の話を広げるテクニックです。
この話法を使えば、相手は気分をよくし、次々と話を展開させていく事が出来きます。
誰もが自分を認めてほしいと熱望しています。
人は”自分を肯定する人”を、肯定するように出来てるからなのです。
要点その2
話題がないなら、無理に話す必要はなく、それよりも、話しやすい人と話して会話力を高める方が良い。
人は自分をわかってくれる人を好きになるからです。
要点その3
コミュニケーションにおいて最も重要なのは、「好かれる前に、まず嫌われないこと」だと著者は言います。
なぜなら人の感情は「快」か「不快」のどちらしかないから。
また、「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」の「4Dワード」を口にする人、
つっこんだ男女関係や下ネタを話す人、相手の話を奪う人は嫌われると述べています。
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仕事の中でスキルを磨く。
永松茂久さんは、自分が行って来た話し方で、たこ焼き店屋でお客さまと会話する中で、
どうすれば売上を伸ばせるかを、自問していたのでしょう。
そして、居酒屋店でスタッフを巻き込んで、どうすればお客さまに喜んで貰えるか。
どうすれば売上を伸ばし、利益を上げれらるか。
その経験がこの本の誕生に繋がっているのです。
人と人とのコミュニケーションツールの会話、それを極めることで、自分にも、経営にも良い影響を与えて来ていたのです。
そして、出版社からの依頼を受けて、新しいステージに進んだことで、新たな展開が待っていたのです。
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「ベストセラー『人は話し方が9割』著者永松茂久の会話術。」への1件のフィードバック
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