日曜日の初耳学のインタビューアー・林修で登場したマーケター・森岡毅さんは、
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)復活の立役者として知られています。
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は、奇跡のV字回復をしたとして、多くのメディアで取り上げられ、森岡毅さんは一躍、時の人となりました。
『苦しかったときの話をしようか』
『苦しかったときの話をしようか』は、「自分をマーケティングする方法」を説いた本です。
この本は、自分の強みを見つけて、キャリアを切り開くための、メソッドが書かれています。
そして、この本が生まれたきっかけは、娘さんの「就活」だったそうです。
「自分が将来、何をしたいのかわからない」と、就活を目の前にして悩む娘さんに、
父親として言いたいこと、伝えたいことはたくさんあった筈です。
しかし、直接助けを求めてきた訳ではない娘さんは、
父親の「将来、どんな仕事がしたいのか」という問いに圧力を感じて、その場から逃げてしまうのでした。
親として何がしてやれるのか、何かやれることはないかと考えて、父親は娘にアドバイスとなることを書き綴ったのです。
それが『苦しかったときの話をしようか』の、発端となる出来事だったそうです。
多くの人は、自分自身を知らない、と森岡毅さんは指摘します。
どうすれば自分の強みを発見できるのか、
どうやったら、自分の強みをキャリアに活かせるのかと、この本は、問いかけているのです。
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 [ 森岡 毅 ]
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日曜日の初耳学での回答。
「自分は学生時代に留学や、ボランティアをして来なかったので、就活でアピール出来ることがない」の悩みに、
森岡毅さんは、長年ダンスをやって来たのだったら、ダンスをアピールするのではなく、
ダンスチームのリーダーとして、チームをまとめたことや、どうやって苦悩を乗り越えて来たのが、
あなたの強みや特徴なので、それを認識し、
上手に表現するようにすれば良いとのアドバイスに、目から鱗が落ちたのでした。
誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 [ 森岡毅 ]
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やりたいことがわからなくて悩む君へ
「なぜ、やりたいことがわからないのか」と言う質問に対する答えを探りながら、それに、どう対応するかに答えようとします。
「自分の外側にある選択肢」についての、知識がないからよく分からなと、考えてしまいがちですが、
その選択肢から選び取る「(内なる)自分の軸」が無いことが、問題なのだと森岡毅さんは言います。
「自分の軸」を就活に則して言うなら、その軸を定めるには、己をよく知ることであり、
「自分の宝物となるような特徴」を、見いだすことが重要だと言っています。
宝物となる特徴は、必ず他人と比較されるから、自分で精いっぱい努力して磨いてゆくべきだ、としています。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 [ 森岡 毅 ]
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苦しかったときの話、弱みの話。
そして、第5章では、森岡毅さんの苦しかったときの体験を赤裸々に告白しています。
この部分は、実際この本を読んで見て、感動を味わってみてください。
更に第6章では、自分の弱みと向き合い、不安に打ち克つ方法を説いています。
企業再生などで、華々しい成果を上げてきた森岡毅さんであっても、やはり苦境はありました。
それも尋常じゃないレベルの、プレッシャーとなっていた事が分かります。
例えば、北米に赴任してしばらくの間、周囲を全員敵にしてしまい、壮絶ないじめを受け続ける事になったのです。
そうなると、毎朝会社に行くのも辛い状況になります。
それをギリギリのところで打開し、ビジネスの成果を上げることで、状況を好転させて来たのです。
始めのうち、この本を読んでいて、ある種の重苦しさを感じるかもしれません。
それは、困難を乗り越える手段が「成果を上げること」に、ほぼ集約されていて、
結果を出し続けることへの、プレッシャーを読者が感じてしまうからでした。
しかし、北米のいじめの件に進んだ辺りで、少し考えが変わって来るかもしれません。
森岡毅さんには「成果を上げること」の、明確な見通しがあったであろうし、
だからこそ、いじめに耐え抜けたのではないかと言う事でした。
キャリア形成において重要なポイントである「いかにして成果を上げるか」について、その方法を見出すことでしょう。
マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド [ 森岡 毅 ]
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森岡毅さんの名言。
「君がコントロールできる変数は3つしかない。」
君がコントロールできる変数は、
(1) 己の特徴の理解。
(2) それを磨く努力。
(3) 環境の選択。
この言葉が示唆するポイントは2つです。
1つ目は「世の中には自分でコントロールできないことがほとんど」だという事実です。
自分1人でコントロールできることは、実は意外と少ないものです。
それなのに、やりたいこと探しで悩む人の多くは、
検討すべき要素(変数)や選択肢が多すぎで収拾がつかなくなっていると言うのです。
2つ目は「まずは自分と向き合うことが大切」だということです。
これを言い換えると、それは「順番が重要」と言うことです。
やりたいことを見つけるための手順の1つ目「己の特徴の理解」も2つ目の「それを磨く努力」も、
両方とも、自分の内面と向き合うプロセスです。
そして3つ目の「環境の選択」と言う、外に出るプロセスがあるのです。
「どんな環境なら自分が最も輝けるのか?」
この問いに答えるには、自分が何をしたいのか? どう生きたいのか? を、明確にする準備が必要だと言っています。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? V字回復をもたらしたヒットの法則 [ 森岡 毅 ]
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「キャリア戦略とは、自分が持つ特徴が活かせる “勝ち筋” を考えること。」
「キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えるということだ。」
この名言が教えて呉れるのは、キャリア戦略において「相性」の視点が大切だということです。
相性とはつまり、自分と仕事、または職場環境との「マッチング」です。
よいマッチングとは、自分も相手もお互いにメリットがあり、双方が快適に過ごせる状態を指します。
キャリア戦略でも、この観点が非常に大切なのです。
自分が興味があることでも、職場や市場から求められていないことなら、その仕事に価値はありません。
逆に、自分が本当はやりたくないことを我慢し続けるのは、
本人の精神的負担が大きいばかりか、嫌々やる仕事はパフォーマンスが低くなるため、周囲も迷惑です。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫) [ 森岡 毅 ]
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成功したいなら“強み”をもっと磨け!
周囲・相手にとって喜ばれる(=あなたの特徴が強みとして認識される)場所を探すことなのです。
この場所選びを妥協してはいけません。
最高に相性の良い場所を見つけられた人は、快適に生産性高く働けるので、自分も周囲も幸運です。
「どんな場所(ビジネス分野・領域や職場環境)に、自分に最適な勝ち筋があるのか?」
この問いに真剣に向き合うことで、あなたにとって最適なキャリア戦略が導き出されるはずです。
「あなたの強みは必ず好きなことの中にあります。ここまでの成功は、あなたの強みによってもたらされてきたのです。
さらにそれはこれからの人生でも続く。
会社が給料を払っているのは、あなたが人知れず弱点克服のために費やしている努力ではありません。
会社がお金を払っているのは、あなたの生み出す業績であり、その業績はあなたの強みから生まれるのです。
キャリアで成功したいなら“強み”をもっと磨け!
すべては強みを認識することから始まるのです」と、森岡毅さんは言っています。
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 [ 森岡 毅 ]
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