ネス湖のネッシー。
世界には不思議なミステリーが、数多く存在します。
例えば、ナスカの地上絵、イギリスのストーンヘンジ、エジプトのピラミッド等々多くの不思議がありますが、まだまだ、解明されないもののたくさんありますが、
近年の科学や技術の進歩により、少しづつ解明されて来たものも出て来ました。
例えばドローンの技術により「ナスカの地上絵」では新たな地上絵が発見されています。
エジプトのピラミッドについても、吉村作治教授の大胆な仮説により「太陽の船」が2つも発見され、
飛躍的な解明が続いています。
スコットランドのネス湖のミステリー。
スコットランドのネス湖。
そんな中で、スコットランドのネス湖のネッシーも、
ミステリー性が高く、20世紀最大級のミステリーと、語られて来てきました。
一時期は多くのテレビ番組で取り上げられ、好奇心を注ぐものになっていました。
ネス湖は、イギリスの北部に位置する、スコットランドのハイランド地方にある湖で、
イギリス最大の淡水湖、長さは約35㎞、幅が約2㎞の、非常に細長い湖で、水深は最大で約230mです。
ネス湖の怪獣。
西暦565年の記録に残る、ネス湖の未確認動物。
ネッシーとは、このネス湖で目撃された未確認動物で、ネス湖の怪獣(the Loch Mess Monster)の通称です。
記録に残されている最古の記録は、西暦565年に、
アイルランド出身の聖職者コルンバの、生涯に関する伝説の中で言及されていて、ネッシーの発見報告が記されているようです。
ネッシーの最初の目撃者。
最初の目撃者は、キリスト教の聖職者。
当時、コルンバはスコットランド北部の異教徒へ、キリスト教の布教で訪れている途中で、
イギリス最大の淡水湖であるネス湖で、ネッシーと遭遇したようなのです。それ以来、多くの発見報告がされて来ました。
現在から1455年も前の時代から、スコットランドの北部のハイランド地方にあるネス湖で、
未確認生物がいたことに驚きました。何だか昔から、ネス湖は神秘的な湖だったんですね。
道路を整備したら、ネッシー情報が多発。
ネス湖周回道路の整備で、発見情報が多発。
特に、1933年以降ネス湖では、多くの目撃情報が報告され、
写真や映像が公表され「ネッシー(Nessie)」の通称は、世界中で使われることになったのです。
1933年以降になって目撃情報が増えた原因は、ネス湖周辺の道路が整備され、
モータリゼーションの普及と共に、目撃する人が増え、その目撃談が話題を呼んだ為でした。
ネッシーの正体は。
ネッシーの正体は、諸説あるようですが、
目撃談や写真の形状から、恐竜時代に栄えた大型水棲爬虫類の、首長竜プレシオサウルスの生き残りか、
あるいは、それから進化したものではと言う、説もあったようです。
太古に絶滅したとされる、大型獣が生存しているかもしれないとなれば、
ビックニュースとなり、太古へのロマンを掻き立てられます。
しかし調査をして見ると、その目撃情報や写真の映像の多くが、
他の動物であったり、船、流木、航跡、波動などの自然現象、あるいは捏造だったと言います。
その結果、ネス湖に大型獣が生存する可能性を、否定する動物学者は多いようです。
外科医のネッシー偽造写真。
一番有名なネッシー写真のウソ。
ロンドンの外科医(実際には産婦人科医)の、ロバート・ケネス・ウィルソンは、
1934年4月早朝、友人と共にネス湖を訪れ、湖面に出現したネッシーをカメラで撮影しました。
この写真がディリー・メール紙に掲載され「外科医の写真」として話題になりました。
この写真こそが、世界を驚愕させて、一番よく見ていたネッシーと言われた写真で、
湖面から、ネッシーが頭と首を出したあの写真です。
この写真が、ネッシーブームの火付け役だった事は、確かでしょう。
59年後に偽造写真の告白。
しかし1993年、この写真発表から59年後のこと。
クリスチャン・スパーリングという男が、死の間際に、この写真はトリックであったことを告白したのです。
首謀者は彼の養父であり、彼らは自分たちが発見したネッシーの足跡を、偽物と判定されたことに腹を立て、
おもちゃの潜水艦に、30㎝ほどのネッシーの首の模型を付けて、撮影したのだったのです。
そして、知人であるウィルソンの、医師と言う社会的地位に目を付け、偽証を依頼したのでした。
エイプリルフールのジュークのつもりだったが、世界的な話題となり、引くに引けなくなったようです。
しかし、学者の中では、この写真の真否については、疑われていたと言います。
科学調査でも、ネッシーの痕跡なし。
科学的調査。
その後も、ネス湖の調査はなされていますが、未だにその痕跡は掴めていません。
現在の科学調査を駆使しても、その正体を突き止める事は出来ていないようです。
近年の研究では、ナマズが大型化したのではないかと 言う説が有力なようです。
ネス湖には、ネッシーを一目見ようと、訪れる観光客が毎年数万人いるようです。
謎を呼ぶネス湖には、ロマンを追いかける人たちが、古代からの謎を解く夢を、求めて来るんでしょうか。
でも、謎は謎のままであることが、更にミステリー性を増すようです。