『Peanuts』 誕生から70年。
スヌーピーで人気の『Peanuts』は、子供の世界の日常をユーモアたっぷりに描き、誕生から70周年の今も、高い人気を誇っています。
『ピーナッツ』は、1950年10月にアメリカの漫画家、チャールズ・M・シュルツが、
アメリカの新聞7紙で、連載を始めたコミックで、作者のチャールズ・M・シュルツは、50年間に亘り、ほぼ休まずに描いたコミックは、17,897作に上ると言います。
『ピーナッツ』の名前が気に要らなかった
チャールズ・M・シュルツにアシスタントはいない。
コミックの題名の『ピーナッツ』は、ピーナッツでも食べながら、気楽に読めるコミックとして、配信会社が付けたようです。
しかし、作者のシュルツは、晩年まで、この名前が気に入ってはいなかったそうです。
チャールズ・M・シュルツは、身の回りの出来事から話を構成して、文字と絵にして描いたのです。
そして、彼にはアシスタントがいなかったと言います。
『ピーナッツ』のキャラクターたち。
そんな、チャールズ・M・シュルツが生み出した『ピーナッツ』のキャラクターたちは、それぞれ、魅力に溢れています。
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チャーリーブラウン
Charlie Brown
主人公のチャーリーブラウンは、不器用で優しく、どんなことがあっても、希望を失わない主人公です。
いじわるなルーシーのいたずらで、ボールを蹴飛ばせないし、凧を上げると、いつも木に引っ掛けてばかりです。
チャーリーブラウンには妹のサリーがいて、親友のライナスは、いつもタオルケットを引きずっては、自分を落ち着かせています。
チャーリーブラウンは野球が大好きで、監督兼ピッチャーですが、彼のチームはいつも負けてばかりです。
ピンチになると仲間たちが、ピッチャーズマウンドに駆け寄って彼を励まします。
彼はどんなに打たれようが、どんなに三振しようがあきらめません。
しかし、負けた相手チームから、「君のチームに負けたせいで馬鹿にされる」と抗議されるレベルなのでした。
チャーリーブラウンの名言。
「おばあちゃんが言うには、朝起きたら新しい日に感謝して、それから、何か建設的な 事をする、計画を立てろって 。」
「人生って、いろんな点で野球に似ている。たくさんヒットも打つし、たくさんエラーもする。」
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ルーシー
Lucy
ルーシーは、いばりんぼうの「ガミガミ屋」で、小言を言い続ける一方で、
永遠に叶わない一途な思いを、シュローダーに向けています。
そんな、彼女は、いつかは大統領か、女王になりたいと思っているのです。
彼女の本名は、ルーシー・ヴァン・ペルト。ライナスとリランの姉で、わがままで口うるさい性格です。
ブランケットを引きずるライナスを煙たがっていますが、リランに対しては、優しく接しています。
チャーリーブラウンの野球チームでは、ライトの守備をしていますが、
何度もフライを落とし、それが敗因になっていることもあるのですが、
周囲からは、チャーリーブラウンが原因で負けたと、思われているのです。
基本料金5セントでカウンセラーをしていて、チャーリーブラウンたちの悩みに対して、自らの独断と偏見で、さらりと解決を導くこともあるのです。
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ガミガミ屋のルーシー。
「ガミガミ屋」の性格で、周りの悪口を言ったり、不平不満を言ったりし、
自分の思い通りに行かなかったり、邪魔が入ったりするとすぐに怒り出します。
野球で三振したら、ボールが悪い、バットが悪い、太陽のせいだと難癖を付けるのです。
地球は太陽を中心に回っていると聞いた時には、
「私を中心に回っていると思っていた!」と言うほど、自己中心的な人物なのです。
世話好きなのですが、何事も自分を中心に考えてしまうので、
遣っていることが裏目に出る事もあって、その時は傷つくこともあるのです。
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ルーシーの名言。
「人生ってね、高速道路を運転しているようなものなの…高速車線を飛ばしたがる人もいるし、追い越し車線から離れない人もいる…低速車線で満足する人もいるわ…」
「絶対に起こりもしないことを恐れて、人生をダメにしちゃいけないわ」
「あんまり先のことを考えすぎているのよ、チャーリーブラウンあなたに必要なものは。もっと身近な目標をきめることだわ…」
ライナス
Linus
ライナスは、いつでも毛布を手放せない、知的な哲学者です。あの毛布が彼の気持ちを落ち着かせ、彼の世界観を作っているのです。
彼はルーシーの弟で、チャーリーブラウンの大親友で、10月生まれ。秀才肌でいつも冷静沈着の持ち主です。
あの毛布を手放せない事をブランケット症候群として、世に広めた張本人なのです。
一時は、ブランケット症候群から抜け出した事もありましたが、
チャーリーブラウンが原因で、また元に戻ってしまったようです。
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ブランケット症候群。
(1)心理的なストレス~小さい時に、親から受けるべき愛情を、しっかりと受けられなかった事や、
親がいつも喧嘩ばかりしていて、怒鳴り声が聞こえるような家庭で育った事が原因です。
こんな状況では、子供は安心できません。
(2)寝ている時などに、親がそばにいない事で、手触りの良いブランケットを、親代わりにしていた事もあるようです。
(3)精神安定剤として持ち歩くようです。ブランケットを握りしめることで、安心感に繋がるようです。
これらの症状に対する対処法は、
(1)無理に辞めさせない。逆に不安になってしまう。
(2)対象物を徐々に小さくする。ブランケット⇒タオル⇒ハンカチに変えてゆく。こんな事が挙げられるようです。
最近は、大人でもブランケット症候群らしきものがありますよね。それが「スマホのブランケット症候群」だと言うのです。
チャーリーブラウンの野球チームでは、守備はセカンドです。
安心毛布(security blanket)
心の精神安定剤。
ライナスは、安心毛布(security blanket)を生み出した、小さな哲学者として知られていて、
知性派ではありますが、夢見る夢子ちゃんのようです。
彼の好きなことは、哲学的な話をすることで、みんなを煙に巻いてしまうようなところがあります。
もう一つは、ハローウィンの準備をすること。ハローウィンの季節になると、ワクワクしだし、
彼は、「カボチャ大王」と言うサンタクロースのような人物がやって来て、プレゼントを呉れると信じているのです。
ライナスの名言。
「人生にはいろんな選択肢があるのに、選択できたためしがないんだ。」
「人生のゴールは何ごとについても大人になることさ…」
「悔いを残すかもしれないことをするなかれ。」
シュローダー
Schroeder
シュローダーは、天才音楽少年で、ベートーベンを崇拝しています。
あの幼児用のオモチャのピアノで、大人顔負けの演奏が出来るかのが不思議ですが、本物のピアノは受け付けないようです。
そして、このピアノは、エースピアノ社製の製品で、
ルーシーに何回かピアノを壊された時に、電話でピアノを注文しているシーンがありました。
それが「ACE PIANO COMPANY?」と受話器越しに、会話していたのです。
チャーリーブラウンの野球チームでは、彼はキャッチャーがポジションです。
ルーシーに好かれていますが、彼自身はその気がまったくありません。
それよりも、シュローダーはベートーヴェンに傾倒しています。
だから、オモチャのピアノで弾く曲は、ベートーヴェンなら、ピアノソナタ第8番「悲愴」14番
「月光」21番「ワルトシュタイン」、そして小品なら「エリーゼのために」なのでしょうか。
彼は、何れも実存している曲を弾いているようで、ある楽譜に熱心なファンが調べたところ、サン=サーンスのピアノ協奏曲だったと言います。
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ルーシーの嫉妬心が怖い。
「このピアノは女性の敵!」
こんな、ピアノに夢中になっているシュローダーに対して、
ルーシーがこんな言葉を発しながら、何回かピアノを壊しているのです。
女性の嫉妬心は怖いものです。
「このピアノは、ホントわたしのライバルだわ」
「いい?今からわたしは、これを強奪して、下水溝に放り込んであげるからね」
「このピアノは女性の敵!」
ルーシーにとってのピアノは、恋のライバルで恋敵、
シュローダーにとってのピアノは、ライナスのブランケットで、心の精神安定剤なんでしょうか。
シュローダーの名言。
そして、シュローダーのこんな言葉があるのです。
「僕が思うに、苦しみを経験していない人は、本当の意味で大人になることは出来ないよ……。苦しむと言うのは、実はとても大事なことなんだ。」
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サリー
Sally
サリーは、チャーリーブラウンの妹です。わがままで、いつも兄のチャーリーブラウンを、振り回しているのです。
そして、世界は分からない事だらけとして、いつも答え探しをしています。
彼女はライナスに夢中で「私のすてきなバブーちゃん」と呼び掛けては、避けられてしまうのでした。
学校が嫌いで、いつも宿題をチャーリーブラウンに手伝って貰っていますが、何だかんだで成績はそれなりに良いのです。
夏のサマーキャンプが大嫌いで、日々の悩みを学校の壁に向かって話すことが多いのです。
そんなサリーがこんな事を言っています。
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サリーの名言。
「悲劇的な人生はロマンチックなのよ、それが他人の人生ならね」
「誰にも愛されないと、みんなに愛されているフリしなきゃならないのよ」
ウッドストック
Woodstock
ウッドストックは、その黄色の全身が特徴的です。渡り鳥ですが、真っすぐ飛ぶのが苦手なのです。
スヌーピーの親友の鳥で、タイプライターを使って秘書をしたりします。
名前の由来は、1969年に、アメリカニューヨーク州のベゼルで開催された「ウッドストック・フェスティバル」に由来します。
ロックを中心にした大規模な野外コンサートで、3日間で40万人の観客を集めた伝説のコンサートなのです。
このウッドストックは、当時の若者たちの最先端である一方で、「マヌケ」と言う意味もあったのです。
ウッドストックのしゃべる言葉は、感嘆符だけですが、スヌーピーの仲間たちとは、意思疎通ができるのでした。
スヌーピー
Snoopy
そして、スヌーピーは、想像力豊かで、いつも自信に溢れているビーグル犬です。
スヌーピーはちょっと皮肉っぽく、それでいて、とてもナルシストで、斜に構えた犬です。
そして、スヌーピーは、チャーリーブラウンを飼い主だとは、認めていないかもしれません。
そんなスヌーピーのモデルは、チャールズ・M・シュルツが、10代の時に飼い始めた愛犬スパイクでした。
この犬は気まぐれでいて、賢かったと言います。
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スヌーピーの名言。
「配られたカードで勝負するしかないのさ」
チャールズ・M・シュルツの生い立ち 。
運動神経も良く、負けず嫌いだったシュルツ。
そんな作者、チャールズ・M・シュルツの生い立ちは、
貧しいドイツ系移民で、理髪師として、生計を立てていた、父のカールと、
ノルウェー系移民の母、ディナーの間で、1922年に、ミネソタ州ミネアポリスで生まれました。
幼い頃から、絵の才能が有ったようで、幼稚園のころから、将来は画家になるんじゃないかと、周りからは噂されていたようで、
それが、彼の励みになっていたそうです。
父親が好きだった新聞の漫画に触れて、スポーツや映画にも喜びを見出した幼少時代でしたが、
思春期以降は勉強も恋も上手くいかなかったようです。
第二次世界大戦では陸軍に徴兵され、従軍した人への敬意は深く、その影響は、彼の作品にも描かれたのでした。
チャールズ・M・シュルツは、運動神経も良く、負けづ嫌いで、野球、ゴルフ、アイスホッケー、テニスなど多種に亘ったようで、多くの作品にも引用されて描かれています。
そして、チャールズ・M・シュルツが、念願の漫画家になったのは、24歳の時だったそうです。
チャーリーブラウンは僕自身でもある。
作者のシュルツは、あるインタビューの中で、
「チャーリーブラウンは、僕自身でもあるんだ」と、答えたことがあると言います。
チャールズ・M・シュルツの持つ、気苦労するような性格が、チャーリーブラウンに、反映されたりすることもあったのでしょう。
引退宣言と最後のコミック。
没後20年、今も愛いされ続けている『ピーナッツ』。
1999年末に引退宣言を行い、描き貯めたコミックの最終回は、亡くなった直後に配信されたのでした。
チャールズ・M・シュルツの没後から20年、今も再配信され続け、
75ヵ国の2,200紙に今でも載っている『ピーナッツ』は、時代を超えて愛され続けています。
「スヌーピー名言集:チャーリーブラウンは作者シュルツの分身!」への1件のフィードバック
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