「プラダを着た悪魔」、この映画が、多くの女性に支持される理由の一つとして、映画を彩るファッションがあるのでしょう。
この映画のファッションの、鮮やかさを体感できるのが、『ランウェイ誌』アシスタントとして成長してゆく、主人公アンディーの出勤シーンです。
主人公のアンディーが、初出勤した日は、垢抜けない野暮な服を着ていました。
その出勤初日の、ファッションと比べると、日を追うごとに、垢抜けし、スタイリッシュになってゆく変化が、目を引き付けるのです。
ファッション誌のアシスタントにふさわしい、ファッショナブルな装いに、次々切り替わる街頭のシーンは、まるで等身大の着せ替え人形を、見ているようです。
「プラダを着た悪魔」
ジャーナリストになりたかった主人公。
物語は、ノースウエスタン大学法科大学院を卒業した、アンドレア・サックス(通称:アンディ)が、
ジャーナリストになりたくて、オハイオ州の田舎から、大都会のニューヨークへやって来ます。
出版会社に、片っ端から履歴書を送りますが、なしのつぶてで、唯一、面接に応じてくれたのが、『ランウェイ誌』というところでした。
アンディが面接に出掛けると、そこで、アンディは初めて、ランウェイ誌がファッション業界で、超有名な雑誌会社だと知ったのです。
面接したエミリー・チャールトンは、野暮ったい身なりのアンディを見るなり、駄目出しをします。
エミリーはアンディに「ここで1年働けば、どこでも通用する筈。何百万もの人の憧れの職場だが、ファッションに興味のない者にとっては意味がない」と言われてしまいます。
『ランウェイ』編集長 ミランダ登場。
銀髪の敏腕編集長は「女王」のようだった。
そんな中、社内の空気が急に変わります。
周囲が、にわかに、ばたばたと戦場のように準備を始め、アンディは、あっけに取られていました。
そこにやって来たのが『ランウェイ』の編集長ミランダだったのです。
銀髪の彼女は、まさしく「女王」といった風貌で、早口でてきぱきと、秒刻みで仕事を指示して行きます。
明らかに場違いのアンディを見た編集長のミランダは、自分が面接をすると言い出します。
しかし、気迫負けしたアンディはろくにしゃべれず、ミランダにも次々に仕事が舞い込み、ろくなアピールが出来ないまま、アンディは会社を後にしたのです。
しかし、編集長のミランダは、アンディを採用していました。
ジャーナリスト志望のアンディにとって、ファッション業界は未知の世界です。
それ程、ファッションに興味があった訳でもなく、就職口として選んだにすぎません。
なので、ファッションこそ命の、人たちとの仕事になじめませんでした。
アンディがファッショナブルに変身!
アンディは、そんな状況を嫌だと愚痴をこぼすと、ミランダの直属部下の男性・ナイジェルが、
「辞めろ。君は努力していない。愚痴を並べているだけだ」と言ったのです。
「ここはただの雑誌ではなく、日々身にまとうものを扱っているのに、君は無関心だ。甘ったれるな!」
ナイジェルのその言葉が、正しいと思ったアンディは、ファッションセンスの教えを乞います。
そして、ナイジェルの助言を得て、アンディは徐々にスタイリッシュに変身して行くのです。
それが、ファッショナブルな装いに、次々切り替わる街頭のシーンで、まるで等身大の着せ替え人形のようだったのです。
仕事と恋愛の狭間で。
しかし、悪魔のような編集長のミランダからは、公私に関わらず、無理難題の指示が飛びます。
しかし、がむしゃらに仕事をこなしてゆく中で、編集長が、自分を認めて呉れるようになり、
それが励みとなり、仕事に取組みますが、アンディが仕事に追われる中で、同棲中の恋人ネイトとの、折り合いが悪くなってゆきます。
ネイトは地味なタイプで、レストランでのコックをしていました。アンディがファッショナブルに変身してゆくことが、寂しいかったのかもしれません。
そして決定的な事件が起こります。
ネイトの誕生日祝いを、自宅でしようとしていたアンディに、編集長のミランダから、急遽、夜のパーティーでの仕事を指示されます。
そのため、アンディが深夜に帰宅すると、ネイトは寂しそうにし、この関係に、終わりが近づいていることを告げていました。
働く女性たちの、仕事と恋愛の複雑な機微があったのです。
順調に仕事をこなし、より難しい仕事を任せられる事で、仕事の面白さに目覚めてゆくアンディでしたが、
自分の本来の、やりたいことを考えるようになり、これ以上は無理だと思ったアンディは、ミランダの元を去ったのです。
ニューヨークへ戻ったアンディは、ネイトの働く店へ行き、会社を辞めたことを告げ、謝罪しました。
しかし、復縁するかは分かりませんが、仲直りは出来たのです。
面接に行ったアンディは、面接官の男性・グレッグから、「ランウェイ誌に問い合わせたら、ミランダがじきじきに電話に出て呉れて、
『彼女は最も期待を裏切ってくれた。君を雇わなかったら、あなたは大バカ者だ』と言われた」と言う話を聞かされたのでした。
それは、編集長のミランダにとって、最上級の褒め言葉でした。
そして、アンディは、ミラー誌に採用が決まったのです。
仕事で認めて貰うには?
仕事を認めて貰うには、時には、一心不乱に働く事も必要かもしれませんし、仕事では理不尽な事も多々あります。
でも、自分の行った仕事を認めて貰える事は、仕事をするうえで、一番嬉しいことで、自分のモチベーションを高めて呉れます。
人は認めて貰いたいのです。褒めて貰いたいのです。それは、いくつになってもそうでしょう。年齢に関係はありません。
仕事の場面では、何でこんな仕事を、と言う事だってあるでしょうが、
そこでトコトン自分の限界に挑戦すれば、新しい世界があることを教えて呉れるようでした。
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仕事振りを見ていて呉れる人がいる。
パワハラまがいに、仕事の指示を出していた、編集長のミランダですが、アンディの本質をきちんと見定め、評価していたのです。
そういう意味で言うと、ミランダが一番、アンディの価値を見据えていた事になります。
そして、自分が下した評価を、次の仕事場の責任者にも、しっかり伝えていたのです。
自分の仕事ぶりを見ていて呉れる人が、必ずいます。
その人は、仲が良いと思っている、味方になって呉れる人より、対決関係にある人の方が、多いことだってあるのです。
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仕事で認められる条件とは。
仕事で認められるには、どうしたら良いのでしょうか。こんなことが、認められる条件ではないでしょうか。
(1)得意分野を持って、そこで勝負する。「○○の仕事と言えば○○さんが適任」と、思って貰えれる仕事をする。
(2)成果を残す。これはとても重要で、とても難しいことです。成績が良い人は認められるでしょうが、その時、成果が上がらなければ、せめて、爪痕を残す仕事をする。
(3)期限内に仕事を仕上げる。納期があるから仕事なんです。納期の無い仕事は、趣味の領域ではないでしょうか。
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「『プラダを着た悪魔』の仕事術~認められる仕事とは何だ!」への3件のフィードバック
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