2021年は、夢中になって、メジャーリーグのテレビ中継を、見た方も多いのではないでしょうか。
勿論お目当ては、二刀流の大谷翔平選手を見るためです。
前日の試合で、大谷翔平選手がホームランを打ったかが、職場の話題になっていました。
そして、7回裏の開始前になると、
『私を野球につれてって(Take Me Out to the Ball Game)』を、ファンたちが歌う光景を、たくさん目にして来ました。
国民のみんなが知っていて、楽しそうに歌える曲が、アメリカにある事に、なんと素晴らしい国なんだと、思ったものです。
私を野球に連れてって!
『私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)』(テイク・ミー・アウト・トゥー・ザ・ボールゲーム)は、
1908年に発表された、アメリカ野球ファンの愛唱歌で、日本でもときどき、CMの中で流れることがあります。
アメリカMLB(メジャーリーグ)の試合では、
7回裏の開始前に設けられる、小休止の時間「セブンス・イニング・ストレッチ(seventh inning stretch)」は、
「ストレッチ stretch」の文字通り、観客は立ち上がって背伸びをしたり、
スナックなどの食べ物や、飲み物などを買い求めて一息入れる時間で、試合を行う選手にとっても、軽い休憩の時間となります。
もし試合が同点で延長戦となり、14回(7の倍数)でも決着がつかず、15回に突入する場合には、
14回終了時に「fourteenth-inning stretch フォーティーンス・イニング・ストレッチ」が実施されます。
そして、この曲が流れると、スタンドの観客らが立ち上がって、この曲を合唱するのです。
|
作詞・作曲は誰?
この曲の、作詞はジャック・ノーワース(Jack Norworth)、作曲はアルバート・フォン・ティルザー(Albert Von Tilzer)です。
作曲当時には、作詞者・作曲者ともに、実際のメジャーリーグの試合を、見たことがなかったそうです。
作曲者のティルザーに至っては、当時は野球のルールすら、満足に把握していなかったと言います。
作詞者のノーワースによれば、ニューヨークの地下鉄車内で見かけた、野球試合の広告を見て、インスピレーションを受けて、
野球場の最寄り駅に到着するまでの時間で、即興的に作詞したようです。
この曲にはイントロ部分にも歌詞がありますが、有名なのは、みんなで歌うコーラス部分です。
MLB エンゼルス 大谷翔平 ユニフォーム Nike ナイキ メンズ ホワイト (Men’s MLB Nike Official Replica Player Jersey)
|
|
コーラス部分 歌詞の意味
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack,
I don’t care if I never get back.
私を野球に連れてって
観客席へ連れてって
ピーナッツとクラッカージャックも買ってね
家に帰れなくったってかまわない
Let me root, root, root for the home team,
If they don’t win, it’s a shame.
For it’s one, two, three strikes, you’re out,
At the old ball game.
さあ地元のチームを応援しましょう
勝てなかったら許さない
ワン、ツー、スリーストライクでアウト
昔なじみの野球の試合で
「root for the home team」の「the home team」には、実際に自分が応援するチーム名に、入れ替えて歌うのです。
大谷翔平 二刀流の軌跡/ジェイ・パリス/関麻衣子【1000円以上送料無料】
|
歌詞の内容は。
歌詞の内容は、ケイティ・ケイシー(Katie Casey)という野球好きな女性が、
彼氏のショー観劇の誘いも断って「野球場に連れてって」と、頼むと言うものです。
歌詞は、1908年に作られたものと、1927年に作られたものの、2つが存在しており、
1927年に作られたものでは、
歌詞に登場する女性が、ケイティ・ケイシーからネリー・ケリー(Nelly Kelly)と言う名前に変わっていますが、
実際の球場で、よく歌われるコーラス部分には、歌詞の変更はないそうです。
歌詞の中には、アメリカの野球場で販売されることの多いクラッカー・ジャックと言うスナック菓子と、ピーナッツが登場します。
「クラッカージャック Cracker Jack」とは、キャラメルでコーティングした、ポップコーンと、
ピーナッツが混ざった、スナック菓子のことです。
道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔/佐々木亨【1000円以上送料無料】
|
曲が歌われ出した由来は。
1910年に、ワシントンで行われた公式戦開幕試合で、
当時のウィリアム・ハワード・タフト大統領が、7回の攻撃時に、背伸びをして立ち上がったのを見て、
ファンが、それをまねして、この曲を歌ったことが、由来とされています。
この曲は、アメリカの国民曲と言ってもいいような位置づけらしく、クラッシクのコンサートなどでも、
休憩の前に、オーケストラの伴奏で、観客が合唱する場合があるようなのです。
こんな曲があるアメリカが、羨ましく思えるのです。
SHOHEI OHTANI 大谷翔平 – Number 1035号 / 大谷翔平、旋風を超えて。 / 雑誌・書籍
|
「私を野球に連れてって!歌詞の和訳と由来の意味は?」への1件のフィードバック
コメントは停止中です。