007の最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)は、
俳優ダニエル・クレイグが、6代目のジェームズ・ボンドとして15年出演した最後の話題作です。
コロナ禍の中で、公開が何度か延期され、ようやく公開に漕ぎつけました。
最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ロイヤルファミリーも駆け付けた公開日
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の初日公開日には、ロイヤルファミリーから、ウィリアム王子とキャサリン妃、
そして、チャールズ皇太子夫妻が出席する盛大さで、イギリスを代表する作品として、印象づけられました。
最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、
前作で運命の女性マドレーヌ(レア・セドゥ)と出会い、スパイを引退する決意をしたジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)でしたが、
二人の仲睦まじい生活も長くは続かず、ある事件を契機に、愛する女性への疑念が生じ、
生物兵器による恐るべき陰謀を、阻止するために奔走します。
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007タイアップ大作戦!
そして、本作で話題になっているのが、主役の衣装や小道具などで、
ハイブランド商品が、こぞって協業する、異例のシリーズになったことです。
高級車アストンマーチンや、バイクのトライアンフ。
タキシードはトム・フォードが手掛け、ダニエル・クレイグの左手首にはオメガが光ります。
このオメガの腕時計は、ケースもブレスレットもチタン製で、値段は1,089,000円と、言うことのようです。
スーツケースはグローブ・トロッター、革靴はクロケット&ジョーンズなど、彼が身に着けるものは、高級品が目白押しです。
これらはいずれも、パートナーシップを結んだメーカーの商品なのです。
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プロダクトプレイスメント。
このように、劇中の登場人物が身に着けたり、使用して商品を宣伝する手法を「プロダクトプレイスメント」と称されます。
この手法の契機となった作品は、「理由なき反抗」(1955年)で、
主演のジェームズ・ディーンが、くしでヘアスタイルを整えるシーンがあって、
これを見た観客から、どこのメーカーの商品かと、問い合わせが殺到したそうです。
本作を最後にダニエル・クレイグは、ボンドに別れを告げます。
30代でジェームス・ボンドとなった彼も、今では50代を超えて来ています。
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ジェームス・ボンドの魅力。
コードナンバー「007」(ダブルオーセブン)で知られるこのジェームス・ボンドは、
テレビ、ラジオ、コミック、ビデオゲーム、映画にも登場しています。
1962年に、ショーン・コネリーがボンド役を演じた『007は殺しの番号』から始まった映画シリーズは、
現在までに70億4,000万ドル以上の興行収入を記録し、
50年以上にわたって、世界中で愛され続け、2021年現在で25作品が製作されています。
ジェームズ・ボンド(英: James Bond)シリーズは、
作家イアン・フレミングが1953年に生み出した、架空の英国秘密情報部のエージェントを主人公にしています。
彼の父親・アンドリューは、ヴィカーズ・ディフェンス・システムズ社に勤めるスコットランド人、母・モニク・ドラウはスイス人です。
父親は企業スパイで、幼少期は父親の転勤に伴い、ヨーロッパ各地に在住しました。
両親はジェームズ・ボンドが11歳の時に、フレンチ・アルプスを登山中に事故死してしまい、
その後は、叔母のチャーミアンに引き取られ、育てられたと言う設定です。
オックスフォード大学卒業後、海軍中尉となり、第二次世界大戦で出征します。
そして、終戦後に秘密情報部の工作官となるのです。
パブリックスクール当時は、柔道クラブを興すほど、日本の柔道に打ち込んでいたこともあり、
柔道を始めとした、あらゆる格闘技に長けています。
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ジェームス・ボンドはコーヒー派。
「あんな泥水を飲んでいるから、大英帝国が衰退した」と言い切るほどの、紅茶嫌いなのです。
酒はカクテルのウォッカ・マティーニで、「舌がしびれるほど冷やして」飲むのが好きなようで、彼の決め台詞になっています。
ジェームズ・ボンドには、任務遂行中は、自分の一存で容疑者を殺めても不問にされる殺人許可証(いわゆる「殺しのライセンス」)が与えられていて、
「007」(00セクションに所属する7番の番号を振られたエージェント)のコードネームを持っているのです。
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ オリジナル・サウンドトラック [ ハンス・ジマー ]
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原作者のイアン・フレミング。
原作者のイアン・フレミングは、銀行員、ジャーナリストなどを経て、第二次世界大戦中は、海軍情報部とMI6で特別工作に携わっていました。
そして、この経験を活かして、007を書いたと言われています。
更に、「ジェームズ・ボンド」と言う名前は、
イアン・フレミングが愛読する、鳥類研究書の著者の名から、取られたと言われています。
イアン・フレミングの小説「007シリーズ」は、1953年の第1作『カジノ・ロワイヤル』に始まって、
フレミングが没する1964年まで書き継がれました。
1964年のフレミングの死後は、8人の作家が、ボンドの小説やノベライズを執筆していて、
最新の小説は、2018年5月に出版された、アンソニー・ホロヴィッツの『Forever and a Day』です。
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映画『007』シリーズの遍歴。
英国諜報員ジェームズ・ボンドが活躍する、映画『007』シリーズについての、
歴代のジェームズ・ボンド役は、このようになっています。
1代目:ショーン・コネリー (1〜5、7、番外編)
2代目:ジョージ・レーゼンビー (6)
3代目:ロジャー・ムーア (8〜14)
4代目:ティモシー・ダルトン (15〜16)
5代目:ピアース・ブロスナン (17〜20)
6代目:ダニエル・クレイグ (21〜25)
第1作:『007 は殺しの番号 ドクターノオ』(1962年)
ある日の昼下り、英国秘密情報部支局長が、何者かに射殺されます。
彼の任務は、ケープカナベラル基地から発射される、月面ロケットの弾道を狂わす、電波発信地を突きとめる事でした。
ロンドン本部は事件を重視し、直ちに、背後関係追及のため007ことジェームズ・ボンド機密員(ショーン・コネリー)を現地へ派遣します。
ジェームズ・ボンドが、アメリカの月面ロケット打ち上げを、無事成功させるため、
電波妨害をしている組織を突き止め、その本拠地へと乗り込みます。
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第2作:『007 ロシアより愛をこめて』(1963年)
犯罪組織「スペクター」は、クラブ諸島の領主、ノオ博士の秘密基地を破壊し、アメリカ月ロケットの軌道妨害を阻止します。
そして、英国海外情報局の諜報員007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)への復讐を計画します。
ソビエト連邦情報機関の最高幹部会議は、ボンドの殺害を企て、スメルシュの手によってそれを成功させようと画策します。
情報局の美人女性情報員と、暗号解読機「レクター」を餌にボンドを「辱めて殺す」ことで、両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、
更に、その機に乗じて、解読機を強奪するという、一石三鳥の計画を立案したのです。
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第3作:『007 ゴールドフィンガー』(1964年)
英国の金が、密輸ルートで大量に国外に流出しているという情報を得て、
ジェームス・ボンド(ショーン・コネリー)は、その犯人と目される億万長者のゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)との対決を命令されます。
ゴールドフィンガーの行う、インチキトバクを見破ったボンドは、ジル(シャーリー・イートン)などの犠牲のおかげで、彼に近づきになったのですが、
用心棒オッドジョブ(ハロルド・サカタ)に捕まってしまいます。
そして、気がついた時には、ボンドはゴールドフィンガーの自家用機に乗せられ、危機に瀕してしまうのです。
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第4作:『007/サンダーボール作戦』(1965年)
イギリス空軍機が飛行訓練中に消息を絶ち、謎の組織スペクターから、1億ポンド相当の金塊の要求がなされ、
ジェームス・ボンドは、空軍機が消えた先と思われるバハマに飛びます。
その頃、原爆を積んだNATOの、飛行機がスペクターの手に奪われ、
米英の首脳の元に、一週間以内に1億ドル支払わなければ、アメリカに原爆を落すと言う、とんでもない脅迫を受けるのです。
そして、ジェームス・ボンドが、この事件解決を命じられ、バハマで死闘が繰り広げられます。
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第5作:『007は二度死ぬ』(1967年)
結婚式の直後に妻を殺害され、絶望の淵に立たされたジェームス・ボンドは、任務を次々に失敗してしまいます。
運航中のアメリカと、ソ連の宇宙のカプセルが、頻々と軌道から姿を消すという怪事件が起き、
米・ソは互に、相手国の仕業と疑い、国際的危機は高まるばかりです。
そんな中、イギリス情報部は、妨害ロケットが日本から発射されているらしいと探知します。
007/ジェームス・ボンド(ション・コネリー)は、10日後のアメリカのジェミニ打ち上げまでに、
敵の正体と本拠地、その目的を探るよう命令を受けたのです。
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第6作:『女王陛下の007』(1969年)
巨大悪の組織スペクターの首領、ブロフェルドの居所を突き止めたジェームス・ボンド(ジョージ・レーゼンビー)は、スイスへと乗り込みます。
しかし、そこで細菌を使った、殺人計画があることが明らかになります。
ショーン・コネリーが主演の降板を表明し、
多くのボンド候補の中から選ばれたのが、演技経験の全くない、ジョージ・レーゼンビーでした。
見事なアクションを披露したことを、監督に評価されたのも、起用のひとつの理由でした。
彼はこの1作で、ボンド役を降板していますが、コネリーとの比較や、大きなプレッシャーが要因だったようです。
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第7作:『007 ダイヤモンドは永遠に』(1971年)
ダイヤモンド密輸ルートの、解明の任務を任されたジェームス・ボンド(ション・コネリー)は、
運び屋に扮してニューヨークへダイヤを運ぶことになります。
そこで、密輸ルートを仕切っていたのは、ギャング団スパングルド組だということを突き止め、ルート壊滅へと奮闘します。
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