ティーブレイク。
警視庁特命係の杉下右京は、警視庁に登庁すると、まず、紅茶を飲むのかなと思って観ているのですが、
さすがに、登庁したてでは飲んでいないようです。
仕事が一区切りついた時に、コーヒーブレイク成らぬ、ティーブレイクを楽しんでいるのでしょう。
『相棒』まとめ記事一覧
右京さんのティーカップコレクション。
10客のティーカップ。
右京さんは、特命係の部屋のスチール製の書棚の中に、10客のティーカップを飾っていて、
そのティーカップコレクションは見ものです。
そして、右京さんのデスクの後ろには、お気に入りの紅茶のセットが置かれていて、
ティーポットを高い位置から、ティーカップに注ぐシーンは、あまりにも有名です。
右京さんは、紅茶に対しての見識がずば抜けて高く、茶葉の銘柄にも、こだわりがあります。
この「ティー」嗜好は、何処から来ているのでしょう。
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スコットランドヤードの研修時代。
イギリス文化の象徴。
たぶん、イギリスのロンドンの、スコットランドヤードに、研修として赴任していた当時に、
イギリス文化の象徴である「ロイヤルブレンド」の素養と文化を身に着け、その魅力を更に、研ぎ澄まして行ったからではないでしょうか。
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右京さんが書いた小説『孤独の研究』
『孤独の研究』は、紅茶が縁の話でした。
右京さんが『相棒』の中で、小説を書いているシーンがありました。それは、Season12。第13話『右京さんのお友達』です。
あることから、紅茶好きの毒島(ぶすじま)と言う、ミステリー小説の評論家と知り合い、彼の自宅でのお茶会に誘われたのです。
そこで、右京さんは『孤独の研究』と言う、自ら書き上げた小説を持参し、彼に評価して貰うのですが… …。
その話の詳しい内容は下記をお読みください。
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相棒Season12。第13話『右京さんのお友達』紅茶のお茶会。
狭い空間で愉しむ、茶道の世界観。
茶道のワビ、サビの世界。
日本は緑茶文化圏で、その極みが「茶道」と言う形態になり、
「ワビ、サビ」の世界観を、狭い茶室の中で昇華させ、独特の文化を作り上げて来ました。
お茶を通して、茶釜、茶器、なつめに始まり、茶席でのお菓子、掛け軸、花瓶に及び、数寄屋造りの茶室にまで及んで行きました。
その狭い茶室の空間が、宇宙となり、利休は秀吉に茶を淹れていたのです。
イギリス人は紅茶がお好き。
イギリス人は1日5~6杯の紅茶を飲む。
こんな緑茶文化の日本ですが、世界に目を向けると、世界の茶の生産量の70%は、紅茶だと言います。
イギリスには、リプトン、ブルックボンド、トワイニング、ウェッジウッド、フォーナム&イソンがあり、
これらの会社はすべてイギリスの紅茶メーカーです。
イギリス人1人当たりの、年間、紅茶消費量は2.6キロ、これを基に試算すると、
1日に5~6杯の紅茶を、イギリス人は飲む計算になります。これは、日本人のお茶消費量の、2.5倍に相当するそうです。
イギリスの会社や学校では10時と、15時にティータイムを設けているところもあると言います。
さすが、イギリスの紅茶文化を象徴する伝統です。
紅茶の面白さは、産地、収穫シーズン、ブレンド割合によって、全く違うおいしさを、楽しめる飲み物だと言います。
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ダージリンとアールグレーのブレンド。
「バルテュス」と言う銘柄をご存じでしょうか。
これは「ダージリン」と「アールグレイ」のブレンドで、このような名が、付けられているのです。
これは、フランスの高名な画家、バルテュスが愛したブレンドだったことに、由来して付けられています。
バルテュス(1908~2001)は、ピカソも高く評価していた画家で、ピカソが言うには「20世紀最後の巨匠」と絶賛しています。
その画風は、異次元の世界での、少女のあどけなさと、エロティシズムを追求した作品で、
称賛と誤解が入り混じった画家だったようです。そして、バルテュスの奥さんは、日本人だったのです。
ダージリン。
インドのダージリン地方の茶葉。
「ダージリン」は、インドのダージリン地方で収穫される茶葉で、「紅茶のシャンパン」と呼ばれ、世界3大茶葉の一つです。
ダージリン地方と言うのは、インド北東部にある、ヒマラヤ山脈の標高2,000mを超える高地を指しています。
その急峰から谷底に至る斜面で、茶葉が栽培されていて、そのような地形から、寒暖差が激しく、
しばしば、霧が発生することから、それが影響して、独特の風味を作り出しているようです。
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ダージリンの収穫時期は、年3回。
ダージリンの収穫時期は、年3回あって、それぞれの季節で、特徴的で魅力ある茶葉が取れるのです。
「ファーストフラッシュ」は、3月~4月に掛けて摘み取る1番茶。柔らかな新芽、緑色の茶葉、緑茶のような風味があります。
「セカンドフラッシュ」は、6月~7月に摘み取られる夏摘み。しっかりとした茶葉で、味。コク、香りのバランスが良いようです。
「オータムナル」は、10月~11月の秋摘み茶で、収穫量は少なく、厚みのある葉で、芳醇な味わいと、深い甘みとコクが特徴のようです。
日本茶だと、新茶には高い価値があって尊ばれますが、紅茶だとどうなんでしょう。
やはり、紅茶だと芳醇な味わいを求めるのでしょうか。
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アールグレー。
ベルガモットの香りの、フレーバーティー。
一方、「アールグレイ」は、Earl(アール)伯爵、Grey(グレイ)名前の意味で、由来は、イギリスの元首相「グレイ伯爵」に、因んでいます。
この人は、1830年代に首相を務めた人で、第2代グレイ伯爵「チャールズ・グレイ」を指します。
ベルガモットのアールグレー。
定番のフレーバーティー。
アールグレイは、古くから愛されている定番のフレーバーティーで、ベルガモットの香りを付けた、伝統ある紅茶です。
ベルガモットは、ミカン科の植物で、ベルガモットは欧州では、日常的に使われる香料です。
主な生産地は、イタリアや、アフリカのコートジボワールなのです。
ベルガモットの果実は、生食や果汁飲料には使用されず、専ら精油を採取して、香料として使用されるのです。
そして、アールグレーは、ベルガモットを着香した紅茶として、飲まれているのです。
ベルガモットは、フレッシュな香りを持つため、オーデコロンを中心に、香水にもしばしば使用されています。
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アイスティーや、ミルクティーに合うアールグレー。
また、アールグレイは、紅茶の種類では無く、
ピーチティーや、アッピルティーのような、フレーバーティーの一種の呼び名なのです。
アールグレイは、アイスティーで良く使用されるようですし、ミルクティーにしても、おいしく頂ける紅茶です。
このような2種類の、「ダージリン」と「アールグレイ」を、ブレンドしたものが、「バルテュス」になるようです。
さて、その味わいは、どんなものなんでしょうか。
ダージリンのティーバッグと、アールグレーのティーバッグを一緒にティーカップに入れれば、その味が楽しめるのでしょうか。
右京さん、教えてください!
相棒 Classical Collection 杉下右京 愛好クラシック作品集 DELUXE [ (クラシック) ]
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杉下右京の腕時計が気になります。
杉下右京はブリティッシュスタイルの、ダークスーツにサスペンダー、
腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。
1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。
センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出していて、
何故か!気になって仕方がありません。
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「ドラマ『相棒』杉下右京が好きな紅茶の銘柄はアールグレイ?」への5件のフィードバック
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