『相棒Season19』第11話元旦スペシャル～オマエニツミハ。
ある日右京さんと、小手鞠こと小出茉莉の姿が、老舗紳士服店にありました。
右京さんは小手鞠さんが差し出すネクタイを首元に当てて、どのネクタイが似合っているか、吟味の最中だったのです。
杉下右京と小手鞠が密会？
ネクタイ選びを愉しむ小出茉莉。
「似合うかな」と小手鞠さんが言うと、店の店主が、「ご主人に良くお似合いです」と言う言葉に、小手鞠さんは、まんざらでもない様子で、
「うちの人、何でもに合うんですよ。あなた…」と言うと、楽しそうにしていたのです。
その光景を、たまたま通り掛かった、サイバーセキュリティ対策室の青木君に見られて仕舞ったのでした。
「見ちゃった、見ちゃった」と、青木はつぶやいたのです。
右京さんはその時、嫌な胸騒ぎがしたようでした。しかし、お気に入りの、ネクタイを買った小手鞠さんは上機嫌です。
店を出た小手鞠さんは「本当は不倫だと思っていますよ。さすが老舗ね。お首にも出さない」とはしゃいでいたのです。
そのネクタイは、「こてまり」に納品している魚屋の青年の誕生日プレゼントとしてのもので、右京さんにお願いして、付いて来て貰っていたのでした。
そんな中、右京さんは、自分をつけ回している中年男がいることに気付きます。
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警視庁で右京さんの再婚話の噂が拡散。
SNSで拡散された右京さんの噂ばなし。
翌日の警視庁では、皆が右京さんを見かけるとニヤニヤして来ます。冠城亘が「庁内は右京さんの噂で持ち切りですよ」
「あっという間に尾ひれが付いて、最新版では、杉下右京2度目の結婚！」と、その拡散ぶりを披露しました。
「僕はマネキン替わりでしたのですが、」冠城亘「SNSの時代の噂は恐ろしいですね」
そんな、右京さんの再婚話の噂が飛び交う程の勢いだったのです。そして、その噂がついに、甲斐峯秋の耳に届いたのです。
冠城亘「甲斐さんまで、噂が届いているとは。人の噂も75日ですね」すると、右京さんは「英語だと7日間、すぐ忘れられますよ」と、また博学振りを見せるのでした。
甲斐峯秋に呼び出された右京さんは、「こてなり」で、心配した甲斐峯秋が事情をただすのでした。
「ようやく春が来たのかと思った」とまで言わせていました。
すると小手鞠さんは「それじゃ私たちの人生がず～っと冬だったって…この小手鞠この先もず～っと一人で生きてゆく覚悟が出来ているんですよ！」
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区役所職員が殺害される。
目撃情報は、足を引きずる容疑者。
ある日、都内の河川敷で、鎌田（永嶋柊吾さん）と言う、墨川区役所・生活福祉課に勤める男の撲殺死体が発見されます。
捜査に乗り出した右京さんと冠城亘は、その現場で卍の文字の落書きを発見します。
そして、元証券マンだったと言うホームレスの目撃者から、犯人とおぼしき人物が「黒の上着で、フードを被っていた」そして「右足をひきずっていた」情報を得るのです。
墨川区役所・生活福祉課に被害者の聞き込みをすると、一人の女性職員から「絵にかいたような好青年で、母一人、子一人だったが、でも、裏の顔があった」と言う情報を得たのです。
被害者の遺留品には、財布の中にネットカフェの会員カードがあったことから、被害者は、匿名でネットに書き込みをしていたのです。
殺害現場にあった鍵十字の落書きが、以前からあったのか気になる右京さんは、
あのホームレスの目撃者に日本酒のお土産を持参し、殺害後に加害者が書き込んだ情報を得たのです。
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“少年犯罪”と“正義”について論争。
感情で善悪を判断するのは危険です
そこに現れた、フリージャーナリストの仁江浜光雄は、犯罪を犯した少年は更生しない、もっと厳しい法措置が必要だと力説し、
“少年犯罪”と“正義”について、右京を挑発するような議論をふっかけて来て、少年犯罪の論争を右京さんと始めたのです。
その時、右京さんは「感情で善悪を判断するのは危険です」と、キッパリと放ったのでした。
その男が『こてまり』にまで再度現れたため問い質すと、仁江浜光雄（岸谷五朗さん）と言うフリージャーナリストは、
右京さんが“数々の難事件を解決している伝説の刑事”という噂を聞き、取材させてもらう積りだったと言うのでした。
「そのような類の話は、お受けする積りはありません」と、すげなく断わった右京さんでしたが、仁江浜はすんなり引き下がりそうになかったのです。
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かつての被害者による怨恨犯罪。
人生を狂わされた被害者。
ほどなくして、被害者の鎌田には、中学時代、無差別に人を襲った罪で、少年院に入っていた過去が判明して来ます。
捜査一課は、かつて鎌田に襲われた被害者による復讐の線も視野に入れ、捜査を続行します。
すると、鎌田の暴行で大怪我を負い、人生を狂わされた被害者の一人である瀬川（趙珉和さん）という男が、浮かび上がって来たのです。
右京さんと冠城亘は、瀬川の元妻でパチンコ店に勤める女から事情を聞きだします。
それによると、瀬川は事件後、足が思うように動かなくなったことで悩み、
更に、犯人の事がサッパリ分からない事にイラつき、それを紛らそうとして、元妻が犯罪被害者の団体へ、参加するように促していたそうで、
そこでも、いつか犯人に、復讐する事ばかり考えていた事が分かって来ました。
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加害者を自殺に追い込んだ伊丹刑事たち。
「虚しいな、すべて虚しい」
伊丹刑事と芹沢刑事は、目撃証言とも人物像が一致する瀬川にあたりをつけ、接触を試みますが、
その矢先、瀬川を発見し、伊丹刑事たちに追い詰められた瀬川が、鉄道の高架橋から、金網のフェンスをよじ登り、身を投げたのでした。
その際に瀬川は、次の犯行を予告するようなことを口にしていたのです。
それは、「殺されるべきはまだいるぞ、終わりじゃない…」「虚しいな、すべて虚しい」と、告げていたのです。
被疑者が自殺したことで、伊丹刑事と芹沢刑事は、自宅謹慎処分となってしまいます。
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「オマエニツミハ」
仁江浜光雄の名前の謎。
夜の「こてまり」に右京さんと冠城亘がいると、そこに、再び右京の前に現れた仁江浜は、またも、右京さんを試すような言動を放ったのでした。
「今まで、間違った判断をされたことは？」それに対して右京さんは、「誰しも、間違いを犯すことはあります」
それに対して仁江浜は「へ～杉下さんでも、どんな間違いをしたのか、聞いて見たいですけれど、また会いましょう」と言って別れました。
その後、右京さんは「僕としたことが…」と言うと、右京さんはカタカナで「ミエハマミツオ」と書いたのです。
そして、この言葉を並び替えると「オマエニツミハ」となったのです。
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右京さんの過去が明かされる。
僕はかって大沼さんに会っています。
「日刊トップ」では第3弾として、11年前に起きた少年犯罪を取り上げようとしていました。
それは、仁江浜を名乗る男の復讐で、本名は大沼と名乗る元東都新聞の記者でした。そして、彼の息子の直樹君がいじめに遭っていたのです。
「僕はかって大沼さんに会っています。亡くなった直樹君に」
それは右京さんが、ある事件現場に向かう車中で、少年たちが一人の少年をいじめている現場を目撃したのですが、捜査の事件現場に向かう事を優先していたのです。
そして気になり、帰りがけにその少年たちを見かけた現場に来てみると、
爆発が起こり、近くにいた少年を助け、直樹君を助けるのを後にしていたのですが、その後、大爆発が起こり、直樹君は助からなかったのでした。
右京さんが助けた少年がいじめをしていて、直樹君を苦しめていたのでした。
そのことを知った仁江浜は右京さんを付け回していたのです。
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小手鞠さんが拉致され右京も拘束される。
仁江浜はピストルを所持。
仁江浜は小手鞠さんを拉致し、右京さんを誘き出し右京さんも拘束しました。
そして、過去に自分の息子をいじめ、それが原因で亡くなった息子の加害者も拘束し、
右京さんに、ピストルを突きつけ、加害者の男と、小手鞠さんのどちらを助けるか言えと脅します。
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究極の選択を迫られる右京さん。
右京さんが出した答えは？
それに対して右京さんは、
「僕はどちらを助けるかの選択を迫られ、直樹君を後にしました」「僕は判断を誤りました」
「救える命から救うと言う判断は、間違っていなかったと思っています。」
それに対して、仁江浜が言います小手鞠さんと、どうしようもない男の「どちらを助けるのか」言えと迫ります。
こうして、右京さんは究極の選択を迫られる事になったのです。その時、右京さんはこう放ったのです。
「打つなら、僕を撃ちなさい！」
「大沼さん、僕はこうするしかなかった、許してください」その瞬間に冠城亘が救いに駆け付け、仁江浜光雄を捕らえたのでした。
こうして、杉下右京の過去の運命が解き明かされたのでした。
事件が解決した後、小出茉莉は
「私ね、答えない杉下さんを見て、改めて強い人だと思いました。すぐに答えたら…」と言ったのです。
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