『相棒Season19』第14話。忘れもの~オクラホマミクサー。




『相棒Season19』第14話「忘れもの」。

それは、ある夜の小料理屋『こてまり』の、シーンから始まりました。

「雨が上がったようですよ。今度ゆっくり来てくださいね。雨宿りじゃなくて」と、小手鞠が、一人のお客さまを見送りました。

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ハンカチを忘れた、雨宿りの男。


その男を追い駆けた小手鞠。

その人物は、中迫(宮川一朗太さん)という男性客で、雨宿りのために飛び込みで、

小手鞠(森口瑤子さん)の店に、やって来ていたのでした。

中迫が店を出た後、ハンカチを忘れていることに気付いた小手鞠のところに、

丁度、右京さんと冠城亘が、暖簾を潜ってやって来たのです。

「ハンカチを忘れたの、店番お願いしてもいいですか?」と、

右京さんたちに店番を頼むと、足早に、大通りへと小手鞠さんは向かいました。

追いついたところで、ハンカチを忘れた彼が、高校時代の同級生だったことに気付いたのです。

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連れ去れられてしまった小手鞠。




タクシーに乗せられる。

ところが、再会も束の間、中迫は切迫した様子で、小手鞠を半ば強引に、タクシーに乗せ、その場から連れ去ってしまいます。

その状況をたまたま居合わせた、詮索好きの、サイバーセキュリティ担当の青木が、タブレットで、その光景を撮っていました。

タクシーの中で、小手鞠が中迫に事情を聞くと、

中迫は税理士で、ある事情から暴力団と関わり、命を狙われているのだと言うのです。

それは、税務の顧問契約した会社が、暴力団のフロント企業で、

中迫も次第に税務操作をしたり、マネーロンダリングのような事を、してしまったのでした。

話を聞いた小手鞠は、手助けを決意しますが、

殺人さえいとわない、危険な追跡者が、追跡アプリを中迫のスマホに忍ばせ、すぐそばまで迫っていたのでした。

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音信不通になった小手鞠。


手掛かりを求めて捜索開始。

タクシーの中から『こてまり』のお店に電話があって、受話器を取った右京さんに、

「もう少ししたら戻りますから、今日はお店を閉めるので、そのままにして帰ってください」と、

普段通りの声で、小手鞠さんが、話していたのでした。

翌朝、気になった右京さんは『こてまり』を訪ねて見ると、昨夜は戻った形跡がなかったのでした。

こうして、小手鞠の異変を察した、右京さんと冠城亘は、わずかな手掛かりから、彼女の行方を追い始めます。

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スィーツの紙袋を持っていた男。




その男は税理士だった。

青木の撮影した映像には、タクシーに強引に乗せられる、小手鞠の姿が映っていて、手には忘れ物のハンカチがありました。

税理士の中迫は、紙袋を持っていて調べてみると、流行りのスィーツのお店の袋で、スエーデンの菓子でした。

そのお店で聞き込み調査をすると、店員はその男の事を覚えていて、この近くに用事がある度に、来ていることが判明しました。

更に、青木が中迫の映像から、胸元のバッチを発見し、税理士であることが分かりました。

また、中迫の元妻から、フィットネスクラブに通っていることも掴みます。

文庫 相棒season17(中) [ 碇 卯人 ]



フィットネスクラブに小手鞠の痕跡。




入会希望と偽って潜入した小手鞠。

当たりをつけたフィットネスクラブに向かうと、入会希望だと言う小手鞠さんが、少し前まで来ていて、

施設を案内して欲しいと言って、案内した途中に、お手洗いを借りたいと言っていたが、そこには、行かなかったようだと証言を得ます。

そこは会員用のロッカールームで、右京さんが調べて見ると、中迫の個人用ロッカーが開いていて、袋があり現金3,000万円があったのでした。

小手鞠さんは中迫に、終始一貫して、警察に相談して、

警察に行こうと説得していましたが、中迫は首を縦に振ろうとはしなかったのでした。

それは、中迫が不正に加担して得た、3,000万円を持って、国外へ高飛びしようとしていたからです。

そして、暴力団からの追跡が迫り、小手鞠さんが人質にされる、緊迫した場面で、

右京さんと冠城亘が駆け付け、その後、角田課長らが駆け付け、事件が解決したのでした。

事件解決後の『こてまり』に、右京さんと冠城亘の、姿がありました。

文庫 相棒season17(下) [ 碇 卯人 ]



小手鞠が助けようとしていた理由。


踊れなかったオクラホマミクサーだった。

「今回は、お二人にはすっかりお世話になりました」何であんな無茶な行動をしたのかと、右京さんの質問に、

「オクラホマミクサーかな。文化祭の最後に踊りませんでした? 

ちょっとドキドキしながら、あと一人ってところで、音楽が終わってしまって…」

「残念だなって、高校最後の文化祭でしたから、

あの時、繋げなかった手を、繋ぎたかったのですかね。こんな私ですけれど、今後とも、ご贔屓に…」

何だか、複雑な心境の右京さんでした。

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オクラホマミクサー(Oklahoma mixer)




フォークダンスの定番。

『オクラホマミクサー(Oklahoma mixer)』は、日本で広く知られているフォークダンスです。

『オクラホマミクサー』は、曲のタイトルではなく、ダンスの名前なのです。

このダンスで使われる楽曲「藁の中の七面鳥」と、同一視されていることが多いのです。

この「ミクサー」とは、欧米の社交ダンスや、フォークダンスに於いて、

複数の男女ペアがパートナーを、順に換えながら踊るダンスのジャンルです。

日本に伝えられた経緯は、長崎軍政府教育官であった、ウィンフィールド・ニブロが、

1946年秋に、長崎の県幹部との会食中に、日本側が披露した踊りの返礼として、アメリカのフォークダンスである”Virginia Reel”を自ら踊って見せ、

これに興味を示した出席者たちに、手ほどきをしたのが、始まりと言われています。

このダンスが長崎から全国へと人気の広がりを見せ、学校の授業や職場のリクリエーションとして、活用されていったのでした。

小手鞠さんの、青春の甘酸っぱい思い出の曲なんですね。

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