ブリティッシュスタイルのスーツ。
警視庁特命係の、杉下右京の装いと言えば、ブリティッシュスタイルで決めた、スーツ姿が印象的です。
上着は3つボタンで、サイドベンツ、胸ポケットに、ポケットチーフを入れて、おしゃれを演出していますが、
サラリーマンで、ポケットチーフを入れている人は、なかなかいません。
でも、そこに、杉下右京の世界観が、出ているのかもしれません。
シャツの襟は、ワイドスプレッドで、
Vゾーンのネクタイは、エンジ系を好んでいるようで、英国紳士のような、佇まいを見せています。
杉下右京の愛用スーツは国産製。
杉下右京のスーツ。
杉下右京のスーツは、国産製でピースクラウン社製のスーツだそうです。この会社は新潟県長岡市に、本社のあるメーカーです。
スーツの価格帯は35,000円前後で、5万円以下のスーツが主流のようで、
スタイリッシュなスーツが、杉下右京の人柄とマッチして、良い雰囲気を醸し出しています。
スーツの種類と機能性。
スーツの系統は2種類。気候と国民性の違い。
スーツの系統は2種類あって、「イギリス系」と「イタリア系」の2種類です。
ブリティッシュスタイルは、固めの生地によく合う、カッチリとしたブリティッシュスタイルで、
重量感のある、堂々としたスタイルです。
一方、イタリアンスタイルは、柔らかで、中性的なエレガントさがあり、自然なソフト感が重視されます。
このようになったのには訳があるようです。
1つ目は「気候の違い」です。イギリスは、年を通して曇りが多く、湿度が高い気候です。
一方、イタリアは、地中海気候で晴天の日が多く、乾燥した気候です。
2つ目は「国民性の違い」です。イギリスは、勤勉で伝統を重んじる、保守的な国民性です。
一方、イタリアは、人生を楽しむ、楽天的な国民性の違いが、スーツにも影響しているようです。
杉下右京の、緻密で勤勉で、英国を愛している、そんな彼には、ブリティッシュスタイルのスーツが、良く似合うと思います。
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右京さんはクラシカルスタイルが好き。
杉下右京のスーツは、3つボタンがお気に入り。
杉下右京のスーツは、3つボタンです。
3つボタンだと、Vゾーンが狭くなり、クラシックな印象が強くなることから、すこし、古く感じるかもしれません。
しかし、そう感じさせなく、着こなしているのが、右京さんなのです。
3つボタンのスーツは、1番目と2番目のボタンを留めて、1番下のボタンは留めないのが、着こなしの基本です。
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「背広」の由来と起源。
スーツを「背広」と呼んでいます。この由来は、背筋に縫い目がないところから「背広」となったと言う説から、その名前が付いたと言うようです。
「背広」のその発祥はジャケットで、ヨーロッパでの登場は、1789年のフランス革命での、サン・キュロットに始まり、
19世紀後半になると、アメリカでビジネスでも、用いられるようになり、
それが、ヨーロッパにも普及し、20世紀になると、世界中のビジネスマンの、定番となって行きました。
右京さんのスラックスには、タックが1つ付いていて、動きやすい着こなしになっているようです。
たぶん、犯人の追跡で走る時や、犯人逮捕で格闘した場合でも、動きやすいために、1タックになっているのでしょう。
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杉下右京の好きな物。
杉下右京のサスペンダー。
杉下右京は、サスペンダーを愛用しています。クリップで止めるのではなく、ボタンで留めるタイプを使っています。
上着を脱いで、サスペンダー姿で、ティーポットを、高々と持ち上げて、ティーカップに注ぐ光景は、
お決まりのポーズになりました。
杉下右京の腕時計。
杉下右京は、腕時計にもこだわりがあるようで、
ハミルトンの「H13431553」81,400円、CIRCA(サーカ)「CT116T」22,180円が、使われた事もあったようです。
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どちらの腕時計も、遊び心が垣間見えるスタイルで、ブリティッシュスタイルの、スーツとの融合は見ものです。
CIRCA(サーカ)の腕時計なら、何とか頑張れば、私でも買えるでしょうか。
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右京さんの靴はレースアップ。
杉下右京の革靴。
杉下右京の靴は、レースアップの、ストレートチップが主流で、
ピエールカルダン、ポールスチュアート、バーバリーなどを愛用しているようです。
「レースアップ」とは、紐(ひも)靴、紐で編み上げ締めた靴を指します。
「ストレートチップ」とは、つま先が横一文字に切り返えされたデザインの靴のことで、
見た目がシンプルなので、フォーマル向けの靴として、使用されることが多いようです。
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ヨーロピアンベーシックスタイルの右京さん。
杉下右京は、ヨーロッパの基本スタイルを踏襲している、ヨーロピアンベーシックスタイルを、愛しているようですが、
お値段が、お値段ですから、私のような、普通のサラリーマンでは、そう簡単には買えません。
杉下右京のコーディネートは、結構お金が掛かるようです。でも、独身の右京さんだからこそ、出来るのでしょうか。
それとも、給料が高いのでしょうか。
Season9第14話「右京のスーツ」
スーツがテーマの殺人事件が起きました。
それは、Season9第14話「右京のスーツ」でのことです。新帝都銀行の支店長が、何者かに殺害されます。
右京さんが、証拠品の整理作業を手伝い、鑑識課の米沢さんを訪ねると、
そこで、殺害された支店長が着ていた、スーツに目が留まります。
そのスーツがオーダーメイドであることに気づき、
それが、銀座で三代続く老舗のテーラー「古谷洋品店」で作られたことを即座に見抜いたのです。
支店長宅を調査した右京さんは、普段、支店長が着ているスーツは、「英国堂」の2つボタンであることから、
殺害時に着ていた、クラシカルな3つボタンスーツに、違和感を感じ、それが、事件解決に繋がって行くのでした。
スーツがテーマと言うことで、右京さんのうんちく振りが炸裂します。
ロンドン研修当時に、英国ロンドンの高級紳士服店街「サヴィル・ロウ」で、オーダーメイドスーツを作ったことや、
スーツの生地の選び方の、うんちくを炸裂させ、チャコールグレーのスーツを「古谷洋品店」で、オーダーしたのです。
特命係の部屋に戻ると、そこに角田課長が入って来て、
「スーツの木村」で購入した、29,800円で替えズボン付のスーツを自慢するのでした。
ちなみに、右京さんがオーダーしたスーツは、生地代だけで30万円だそうでした。
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杉下右京の腕時計が気になります。
杉下右京はブリティッシュスタイルの、ダークスーツにサスペンダー、
腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。
1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。
センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出していて、
何故か!気になって仕方がありません。
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「ドラマ『相棒』右京のスーツは、ブリティッシュスタイル。」への2件のフィードバック
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