相棒Season20第17話『米沢守再びの事件』と映画版の事件簿。
米沢守が鑑識として、4年ぶりに現場に復帰するのか!?
鉄道をめぐる事件の捜査に乗り出します。殺人の動機は廃線をめぐる住民の分断!?
特命係と米沢さんが、数年ぶりに捜査でタッグ！ 複雑に絡み合った事件の謎を解き明かします。
レギュラー卒業の米沢さんが登場！
しかし、残念なことに彼は、Season14最終話で、異動辞令により警察学校の教官となり、
Season14を最後に、彼はレギュラー卒業となってしまいました。
そんな米沢さんが再登場しました。
右京さんの携帯に連絡がありました。右京さんは「前置きは結構、事件はどこですか」
すると、「見つけてしまいました。ご遺体を…」
鉄道愛好家として、ある路線のラストランを見にを訪れた米沢さん（六角精児さん）は、線路脇で遺体を発見します。
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メッセージのオリオン座。
連絡を受けた右京さんは、冠城亘と共に現場に向かいます。
遺体や凶器の遺留品が、沿線の各所で見つかったことから、
「なぜ、線路脇なんでしょう。まるでメッセージのように思えるんですね」と、
そこには、何らかのメッセージがあると、右京さんは感じます。
そこで右京さんは、事件現場周辺の地図に、数か所のマークを付けたのです。
その答えとして、「ある可能性を思いついたからです」と語り、「オリオン座です」としました。
それは、星川鉄道のピンバッジにあったオリオン座で、
その箇所を右京さんと、冠城亘が捜索すると、犯行に使ったナイフなどが発見されたのでした。
捜査から浮かび上がって来たのは、廃線の噂がある『星川鉄道』のことでした。
そこでは、廃線を進めたい運営会社と、沿線住民が立ち上げた“星川鉄道を復活させる会”の間に、軋轢が生じていたのです。
被害者は、廃線支持住民の中心人物の菓子工場経営者で、
鉄道運営会社にも脅迫メールが届いていたことから、廃線をめぐる対立が、関係している可能性が高かったのです。
と言うことは、廃線によって、著しく不利益を被る人が犯人ではないかと推測されました。
そんな中、線路に侵入する騒ぎを起こした、今泉（松浦祐也さん）と言う、鉄道ファンが逮捕されます。
今泉は事件直前、遺体や凶器が見つかった現場に、姿を見せていました。
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時刻表とダイヤグラム
冠城亘が今泉の部屋を捜索すると、その部屋には写真も機材もありませんでした。
あったのは膨大の量の時刻表と、自作したダイヤグラムでした。
と言うことは、今泉は「すじ鉄」だったのではないかと推測されます。
逮捕された今泉が、供述を始めたところで倒れてしまい、病院に運ばれると、悪性腫瘍であった事を明かしたのです。
その今泉が、殺害された被害者を、最後に見た人物だったのです。
「ホテルの駐車場の場所を、正確に教えてください」と右京さん。
そして、鑑識の制服を着た米沢さんが現われ、犯行現場で鑑識を始めたのでした。
そこで、見つけたのがハイヒールの足跡だったのでした。
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冠城亘の最後の言葉が気になる
ドラマの最後で、米沢さんが特命係の部屋を訪れ、「今回は久しぶりにご一緒できてうれしかったです」と挨拶します。
冠城亘が「現場に復帰したくなったんじゃないですか？」と聞くと、米沢さんは、
「それも悪くありませんな。しかし、目下の望みは久しぶりに鉄道の旅に出ることですね」と答えます。
そこで冠城亘が「星川鉄道が復活したら、3人で乗りに行きましょうか！」と提案したのです。
すると右京さんも声を弾ませ賛成したのですが、
Season20で番組卒業が既に決まっている冠城亘だけに、冠城亘のこの言葉は何を意味するのか？ 興味が湧くところでした。
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米沢守はどんな人。
米沢さんは、警視庁刑事部鑑識課。階級は巡査部長でしたが、
Season14最終話で、異動辞令により、警察学校の教官となりました。
結婚歴はバツイチで、所轄署地域課に居たこともありますが、
結婚後に鑑識技能検定を取得し、所轄署での働きを認められ、本庁へ栄転したのです。
何度か警視総監賞を受けていて、事件が解決した夜には、一人焼き肉と、一人カラオケを楽しんでいます。
周囲には、離婚の原因は酒だと吹聴していますが、
本当は、仕事にかまけるうちに、家庭を顧みなくなり、愛想を尽かされたと言うのが真相のようです。
今回の『米沢守再びの事件』では、
夫婦二人で鉄道に乗ったことがあったようで「別れた女房も好きでした」と、エピソードを明かしたのです。
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趣味の落語は右京さんと同じ
彼は熱狂的なタイガースファンで、時々、趣味のギターで、路上ライブを行っていたこともありました。
住まいの、1LDKの自宅マンションには、壁一面に2000冊を超える漫画がぎっしり詰まっています。
落語も好きで、特に好きなのは古今亭志ん生の落語です。
携帯電話の着信メロディも志ん生の出囃子（「一丁入り」）に設定している程です。
落語は右京さんも好きで、話しが合うようです。時々、CDやDVDを貸し借りしている光景、が映し出されています。
そして、自他共に認める鉄道オタクで、車両テツです。まとまった休みが取れると、地方の鉄道に乗りに行くのです。
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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
今回は、『米沢守再びの事件』と言う、題名ですが、
「米沢守の事件」は、以前にもありました。それは、「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」で、2009年公開の映画です。
それは、テレビドラマ『相棒』シリーズの、スピンオフ作品で、
『相棒』シリーズ劇場版『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』から派生した話でした。
爆破テロ予告が起きた、東京ビッグシティマラソンで、特命係の右京さんと、亀山薫が犯人を追う中で、
顔認証システムで、マラソンの映像を、サーチした鑑識課の米沢さんは、
3万人のランナーの中から、マラソン選手の中に元妻・知子を見つけます。
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離婚届を残して消えた妻
知子は数年前、あるヤマを終えた米沢さんが帰宅すると、離婚届だけを残して、姿を消していました。
知子のアパートに行った米沢さんは、苗字が真鍋と変わっていたため、再婚を想像し、会わずに帰宅しました。
その翌日、知子が遺体となり発見されます。枕元には遺書らしきメモと青酸カリの袋。
しかし、その遺体は、米沢さんの知る、ほくろがなく、血液型も異なり、彼女は同名の別人だったのです。
真鍋知子は、青酸カリ服用による自殺と断定されます。
その頃、米沢さんの元を、真鍋知子の元夫で、所轄の刑事・相原が訪れます。
相原と米沢さんは、互いの境遇が似ており、米沢さんは相原に協力して、独自に捜査を開始しました。
知子はマラソン大会の夜に死にましたが、相原と翌日会う約束をしていました。
自筆のメモに、「悔しい。こんな結果に終わって残念でならない…」と言う走り書きがあり、自殺と断定されます。
しかし、殺害されたと見た米沢さんと相原は、知子の勤務先・青少年防犯協会に聞きこみに行きます。
知子の同僚の早苗は、知子を恨む人物はいなかったと言い、
経理課長の天野は、知子が理事長の設楽から、セクハラを受けていたと言ったのです。
青少年防犯協会は、警察の天下り先で、米沢さんと相原に圧力がかかりますが、2人は捜査を続けます。
設楽はセクハラ事実がありますが、対象は20代女性で、知子死亡時のアリバイがありました。
角田課長の協力もあり、青酸カリの入手ルートを突き止めますが… やはり自殺なのか！？
知子の日記を探しに、アパートへ行った米沢さんと相原は、部屋で盗聴器を発見しました。
しかしそこには、日記はありませんでした。
そして理事長の設楽（伊武雅刀さん）の仕事部屋にも、同じ盗聴器が仕掛けられていました。
麻薬取締官に逮捕された売人から、青酸カリ購入ルートが判明しましたが、自殺の動機は不明です。
知子の私物を隠した天野が出したものは、架空名義の通帳でした。
知子が横領に携わり、明るみになると、青少年防犯協会に不利になることから、天野が隠したのでした。
横領口座に入金する、知子の姿も監視カメラにありました。
横領がばれそうになり自殺…しかし、何か不自然だと思った米沢さんと相原は、罠を仕掛けました。
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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 オリジナル・サウンドトラック [ 池頼広 ]
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落語が事件解決のヒント。
米沢さんは事件捜査を続けますが、ついに大河内監察官より懲戒処分（自宅待機）を命じられます。
同様に相原刑事（萩原聖人さん）にも懲戒処分が下ります。
本編では、右京さんと亀山薫は一切捜査に関わってきません。
途中何度かすれ違う程度ですが、
最終的には、右京さんが意図せず米沢さんに渡した、落語のDVDが事件解決への、ヒントとなったのです。
最後の最後に落語が待っていました。
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