散歩のついでに富士山に登った人はいない。小宮一慶の名言集




「散歩のついでに富士山に登った人はいない」

散歩に関する、こんな言葉があります。「散歩のついでに富士山に登った人はいない」。

この言葉は、経営コンサルタントで多くの著書を出版している、小宮一慶さんの文章に、たびたび登場する言葉です。

この言葉に始めて出会ったのは、何かの講演会だったと思います。

その後、経済誌などにも、この言葉がたびたび登場して、とても、惹かれる言葉になったのです。


富士山が重要なメッセージを伝える。



日本一高い山は簡単に登れない。

分かりやすい言葉のフレーズですが、この一言で、とても重要なメッセージを、私たちに届けて呉れているのです。

確かに、ちょっと、散歩の帰りに、富士山に登る人はいないでしょう。

ミシュランからお墨付きを貰っている、日本一の登山者の多い、東京と神奈川に跨る「高尾山」があります。

この高尾山に登るには、ケーブルカーや、リフトで山頂まで気軽に行けますが、

それでも、今日は「高尾山」に行こうと思い立ち、電車や車で目的地に移動するのではないでしょうか。

それを、何の準備もせずに、気が向いたからと言って、ふらっと、散歩のついでに富士山に登る人は、いないでしょう。

富士山に登るからには、事前に計画を立てて、登山の準備を、するんじゃないでしょうか。

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登山するには準備が必要。



登山に行くには、アウトドアショップに行く。

5合目までバスや車で行けますが、それでも、登山用のバックや、登山靴を揃えたり、

レインウエアも必要かもしれません。食料品や飲料水など、一通りの登山準備をする筈です。

更に、天候のチェックも必要です。そして、出発時間を考えて、登山に臨む筈です。

登山ルートを考えて、おおよその登山時間を確認します。



仕事をするには準備が必要。




仕事は段取りが90%。

この言葉は、物事を成功に導くには、事前に調査をして、計画を立て、実行することが重要だと、改めて教えて呉れる言葉です。

仕事を成し遂げるためには準備が必要です。

まず、情報を収集して、目標必達の計画を立てます。計画と同時進行で、成果達成の準備や、事前勉強もするでしょう。

「仕事は段取りが90%、段取りが出来ていれば、自信を持って、仕事に取り組める筈だ。段取りが出来れば一人前だ。」

これは、新入社員の頃、先輩から、よく口を酸っぱくして、言われた言葉でした。

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小宮一慶さんはこんな人。


経営コンサルタンツ。

小宮一慶(カズヨシ)さんは、1957年、大阪府堺市出身。大阪府立生野高校、京都大学法学部を卒業し、

東京銀行(三菱UFJ銀行の前身)へ入行、同行から派遣され、米国・ダートマス大学でMBAを取得します。

1991年、岡本アソシエイツに移籍。1993年、カンボジアの国連平和維持活動に、国際選挙監視員として参加しました。

1996年、小宮コンサルタンツ設立し、代表に就任しました。

2018年、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」では、経済考証を担当しています。

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小宮一慶さんの名言。

何だか、もっと真剣に仕事に向き合わなくちゃ!

そんな、小宮一慶さんの言葉が、仕事のやる気を出すのです。

『働くことについて』




「人より1時間よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることもまた尊い。」

《働き方改革の時代に、即した言葉ではないでしょうか。如何に効率的に仕事をするかはとても重要です。

ただ会社の残っているだけでは、問題意識がないと評価されてしまう時代です。》


「仕事を速くするには、まず時間が掛かっても、完璧なものを仕上げることから始めてください。」

《仕事は基本に則って進める事が、より完璧なものに近づくのです。だから、マニュアルや業務手順書があるのです。

それは、過去に失敗を繰り返してきた、先輩たちからの贈り物なのです。》

「一流」の仕事 (日経ビジネス人文庫) [ 小宮 一慶 ]





「まずは好きになれ。いやいや仕事を続けるよりも、いっそ開き直って楽しむほうが、仕事もはかどる。」


「自分で選んだわけではない仕事こそ、脇目も振らずバカになって取り組む。」

《多くのサラリーマンは、自分が選んで、今の仕事をしている訳ではないでしょう。

あの花形部署の仕事がしたい、もっと自分を生かせる仕事がしたいと思っている筈です。

でも、今の仕事をキチンと出来るか否かで、次のチャンスが待っているのです。》

誰でもすぐできて成果も上がる 30代からのうまい「仕事のやり方」 (日経BPムック スキルアップシリーズ) [ 日経ビジネス アソシエ ]





「二流、三流の人が「6時を過ぎたら仕事は一切しない」などと言ったら、一生そのままで終わってしまいます。」

《この言葉と同じような経験を若い頃にしました。私たち同期は、一日の仕事が終わると、やれやれと言って、日ごと居酒屋に直行していたのです。

しかし、私たちの後輩たちは、仕事が終わった後に、集まって、仕事に直結する勉強をしていたのです。

それから、数年後の人事異動で、私たちは後輩に先を越されてしまったのです。》

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる (サンマーク文庫) [ 小宮一慶 ]




『チャンスについて』




チャンスが、どこにあるか分からない。


「頑張ることを決意した人には、不思議とチャンスが巡ってくる。」


「目の前にある仕事はチャンスです。逆に目の前にあることしか、チャンスはないのです。」

《自分が評価されるためには、仕事で結果を出すしかないのです。そして、その結果を出す仕事は、今担当している仕事でしか評価されません。

あの仕事なら結果が出せると思ったところで、その仕事はあなたの仕事ではないからです。》


「今やらない人に「いつか」は、永遠に来ない。」

林修さんの言う「今でしょ!」の通り、チャンスを掴むためには即行動が必須です。

後で遣ろうかなと思うような人には、チャンスの神様が来ないのでしょう。》

できる大人の伝え方の極意 (中経の文庫) [ 小宮一慶 ]




『自分の価値を上げること』


「「なりたい自分」ではなく、「なれる最高の自分」になる。」

《なりたいは願望、なれるには強い意志が感じられ、遣ってやろうする思いが詰まっているのです。》


「小さいことを疎かにする人にプロはいない。雑事に見えることをいかに極めるかが、凡人とプロの差を生む。」

《なんだか、和食職人や寿司職人が、言いそうな言葉じゃないですか。》


「人より能力を高める努力をせず、人と同じことやっていて、人より評価されたいなんていう考え方では、一流どころか、一人前にもなれません。」

大きな成功をつくる超具体的「88」の習慣 (講談社+α文庫) [ 小宮一慶 ]


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