散歩のついでに富士山に登った人はいない。

経営コンサルタントの、小宮一慶さんの言葉。

 こんな言葉を知ってますか。「散歩のついでに富士山に登った人はいない」。

この言葉は、経営コンサルタントで多くの著書を出版している、小宮一慶さんの文章に、たびたび登場する言葉です。

この言葉に始めて出会ったのは、何かの講演会だったでしょうか。その後、経済紙などにも、たびたび載っていたりして、惹かれる言葉になりました。

富士山へ登山するには、準備が必要です。

確かにちょっと、コンビニへ立ち寄った散歩の帰りに、富士山に登る人はいないでしょう。

何の準備もせずに、気が向いたからと言って、ふらっと、富士山に登る人は、いないでしょう。

富士山に登るからには、事前に計画を立てて、登山の準備を、するんじゃないでしょうか。

日本百名山 山あるきガイド上 (大人の遠足ブック)

 

登山の準備。

登山用のバックや、登山靴を揃えたり、レインウエアも必要かもしれません。

食料品や飲料水など、一通りの登山準備をする筈です。

登山ルートを考えて、おおよその登山時間を確認します。

更に、天候のチェックも必要です。そして、出発時間を考えて、登山に臨む筈です。

物事を成し遂げるには、事前に調査をして、計画を立て、臨むことは必然です。

物によっては、何週間も、何か月も、何年も準備をする事も、あるかもしれません。

富士登山パーフェクトガイド (大人の遠足BOOK)

 

仕事も段取りが大事。

 

仕事の準備。

仕事もそうでしょう。ミッションを遂行するには、成し遂げるための順序が必要です。

まず、情報を収集して、目標必達の計画を立てます。計画と同時進行で、成果達成の準備や、事前勉強もするでしょう。

新入社員の頃、先輩から、よく言われていた言葉がありました。それは、

「仕事は段取りが90%、段取りが出来ていれば、自信を持って、仕事に取り組める筈だ。段取りが出来れば一人前だ。」でした。

だから、必ず事前に勉強して、チェックして、仕事に臨むようにと、口を酸っぱくして、言われたものです。

でも、勉強は本来、計画前までに、済ましているべきですが、再確認のために、勉強するのは良いかもしれません。

小宮一慶のビジネスマン手帳2021/小宮一慶

 

事前準備をしっかりして。

物事を進めるには、段取りが全て。

仕事に限らず物事は、段取りが全てです。

つまり、物事を始める前の、準備、計画がしっかりしていれば、ミッション遂行の可能性は高くなるでしょう。

例えば、結婚式は、長い期間かけて準備をしますよね。

会場との打ち合わせ、招待者の確認、費用の捻出など、結婚式の何か月も前から、準備をする筈です。

今は専門のコーディネーターがついて、段取りを円滑にしてくれる、サービスもあるようです。

一生に一度の晴れ舞台、失敗するわけにはいきません。

だから、時間を惜しまずやるんじゃないでしょうか。それをする事で、その先に、幸せな時間が待っているでしょう。

「一流」の仕事 (日経ビジネス人文庫) [ 小宮 一慶 ]

 

貯金も計画が重要だ。

貯金をするにも、準備が大事。

貯金もそうです。まず、事前調査として、1ヵ月分の生活費を正確に算出します。

公共料金、食費、衣服費、保険、ローン、スマホ代など、1ヵ月分の支出を書き出し、一覧表に落とし込んで行くのです。

収入-生活支出=貯金額を算出し、月額の貯金額、ボーナス時の貯金額を算出します。

それを基に、1年分の計画を作れば、年度単位の、見通しが立てられます。

そうして、これを更に延ばして、2年目、3年目を作ります。

更に、10年間、20年間と作り込めば、自分の将来像が、見えて来るのす。

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる (サンマーク文庫) [ 小宮一慶 ]

 

富士山の弾丸登山。

中国人旅行者の弾丸登山。

富士山の話に戻ると、最近は中国人旅行者などが、弾丸登山と称した、登山をしているようです。

来日して各地を観光するついでに、あまり準備もしないままで、富士山登山をするらしいです。

移動の疲れや、寝不足であっても、富士山登山を決行するようなので、社会問題になっています。

確かに中腹の5合目までは、観光バスで行けますし、多くの登山者、観光客が来ているので、一見簡単そうに思うのかもしれません。

でも、3,000メートル級の、日本一高い山への登山は、天候の急変があるかもしれませんので、絶対に事前準備が必要です。

経営が必ずうまくいく考え方 [ 小宮 一慶 ]

 

夏休みに、山梨県忍野村のコテージに泊まった時、夜の富士山にゆらゆらと、一筋の光が山頂へ伸びていました。

ご来光を拝むために、登山者が列をなして、登っているライトの光が、麓から見えていました。

その列の、只ならぬ長さに驚いたものでした。

小宮一慶の「日経新聞」深読み講座 2020年版/小宮一慶

 

【関連記事】

散歩のついでに富士山に登った人はいない。小宮一慶の名言集