~第13章~
「料理は人を動かす力がある」
『グランメゾン東京』は、第11話となり「最終回」へ向かうる事になりました。
かつて、パリの「エスコフィユ」で、2つ星を獲得していた、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹が、パリでの日仏首脳会談の昼食会で提供した料理に、
アレルギー素材の、ナッツオイルが混入したため、
日仏首脳会談の昼食会で、フランス首脳が、被害に遭う事態となってしまい、
その事が原因で、傷害事件まで引き起こし、パリの「エスコフィユ」を、閉店する事態となってしまったのでした。
そんな尾花夏樹が、早見倫子に3つ星を取らせてやる、として『グランメゾン東京』を開店することになります。
ミシュランガイドブック。
ミシュランの3つ星審査。
紆余曲折があって、いよいよ、ミシュランの審査が始まる時期となり、3つ星レストランの栄誉を、獲得出来るかの、段階に来たのです。
尾花夏樹は、パリの2つ星レストラン「エスコフィユ」で、6年間、3つ星を狙っていましたが、結局、3つ星は取れませんでした。
その理由を、尾花夏樹は、「3つ星を狙う、画期的な料理が出来なかったから」と、しています。
人を感動させる料理。
3つ星を狙う「画期的な」料理。
それでは、その画期的な料理とは何なのでしょう。
料理のフルコースの内、まだ、完成していないのが、デザートと、メインの魚料理だったのです。
パティシエの松井は悩んでいました。自分が納得するスィーツが、出来ていなかったからです。
そこで、尾花夏樹は、松井のライバルで、祥平の恋人のところに、松井を連れて行き、祥平の恋人に、スィーツの試食をして貰うのでした。
つまり、ライバルで、一番意見を求めたくない人に、ジャッジを求めさせたのです。
絶対に負けたくない相手と、真剣に対峙することで、自分の強さと弱さを、炙り出したかったんじゃないでしょうか。
そして、敵は自分の中にあることを、認識して欲しかったのかもしれません。
そして、祥平の恋人に、「あなたの力が、祥平の料理をおいしくする」と、言い放ったのでした。
正に、料理は愛です。心が穏やかで、充実していれば、そのシェフの料理は、おいしくなる事を、知らせたかったのかもしれません。
フードアナリスト、リンダの役割。
ミシュランの調査員が来ない。
一方、『グランメゾン東京』では、ミシュラン調査員が来店することを、心待ちにしていましたが、調査員が来店しません。
その原因は、リンダ・真知子・リシャール役の、冨永愛さんの妨害があって、彼女の指示で、『グランメゾン東京』には、調査員を行かせなくしていたからです。
その背景は、リンダの上司の指示で、アレルギー素材のナッツオイルを、誤って混入させてしまった、「エスコフィユ」で尾花夏樹の下で働いていた、平子祥平が、犯人だったことから、
彼を絶対に許さないと、リンダが、上司からの指示を守っていたからです。
フードアナリスト、リンダの変化。
そこで、尾花夏樹は、リンダの元に行き、もう一度『グランメゾン東京』の、料理を食べて欲しいと頼むのでした。
フードアナリストのリンダ・真知子・リシャール役の、冨永愛さんに、尾花夏樹は『グランメゾン東京』の料理には、食べる価値があると。
その結果、リンダが『グランメゾン東京』に来店しました。
始めは怪訝な顔をしていた彼女ですが、料理を食べ進んで行くうちに、笑顔になっていったのです。
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ミシュラン3つ星の、前提条件。
旅をしてでも、食べる価値がある料理。
リンダが料理を食べ終えたところで、オーナーシェフの早見倫子が近づき、問いかけました。
「リンダさんにお聞きします。『グランメゾン東京』の料理は、旅をしてでも、食べる価値のある料理でしょうか。」
するとリンダは「ある!」「もう一度、こう言う体験が出来るとは思っていなかった。だから、やめられないのよね、この世界は」と発したのでした。
リンダの覚悟。
リンダは、グルメ雑誌『マリ・クレール ダイニング』の編集長を、辞する覚悟を持って、
『グランメゾン東京』の料理を、「旅をしてでも、食べる価値のある、卓越した料理」と認めたのです。
その結果、ミシュラン調査員が『グランメゾン東京』へ、調査にやって来たのです。ここでメインの魚料理で明暗がでます。
尾花夏樹が最高だと言う「マグロ」か、早見倫子が作った傑作の「ハタ」かで、対立し、
早見倫子が、魚料理は「ハタ」にしますと言った時に、尾花夏樹は、エプロンを外して、キッチンを後にしまったのでした。
ミシュラン発表会場。
ミシュランの結果発表会。
ミシュランの結果発表が行われる会場で、審査結果の発表が始まりました。
1つ星は、167軒が獲得し、新規先は19軒。2つ星は、48軒が獲得し、新規先は3軒。
3つ星は、12軒が獲得し、新規先は1件で、その1件が『グランメゾン東京』だったのです。
そして『gaku』は、落選の結果でした。
料理には人を動かす力がある。
料理の本質は何。
その結果を見ていた尾花夏樹は、パリの「エスコフィユ」では、2つ星のプレッシャーに、負けた自分を還り見て、
自分を信じる力で、自分の料理で3つ星を取った、早見倫子に、賞賛したのでした。
表彰式に立った、早見倫子は「今までの自分は、料理への努力が足りなかった」 これからは、情熱を持って、料理と対峙し、お客さまへ、おいしい料理を提供すると、決意をしたのでした。
そして、「料理は人を動かす力がある。」と、発したのです。
それを教えて呉れたのが、尾花夏樹だったのです。尾花夏樹は、パリの「エスコフィユ」での、失敗の借りを『グランメゾン東京』で、返したかったのでしょう。
仕事の本質とは、何でしょう。
彼は、仕事に対して厳しく、ストイックですが、どうしたらチームメンバーが、
各人の能力や技術を、高められるかを考えて、指示や、仕事を与えていたことを、チームメンバーは、後になって知るのでした。
素晴らしい仕事って何でしょう。その究極は、人に感動を与えられる、仕事じゃないかと思っています。
仕事は、人の役に立つことをするのであれば、その仕事を通じて、人に少しでも感動を与えられる、仕事をすることに尽きるんじゃないでしょうか。
そんな人に、私はなりたい。これじゃ、宮沢賢治でしょうか。
「『グランメゾン東京』ネタバレあらすじ最終回ミシュランの道」への3件のフィードバック
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