『グランメゾン東京』ネタバレあらすじレストランの開業資金

『グランメゾン東京』。

 日曜劇場の『グランメゾン東京』を、楽しみにして観て見ました。前々から番宣も流れていて、凄い盛り上がりようです。

 第一話の視聴率が12.4%、第二話の視聴率が13.2%と、好調な スタートを切りました。

 見始めると、その面白さに引き込まれてしまい、改めてドラマの面白さに、目から鱗が、落ちた気がしました。

『グランメゾン東京』まとめ記事一覧


日本での3つ星レストランを目指す。

パリの「エスコフィユ」の、2つ星レストラン。

 かつて、パリの「エスコフィユ」で、2つ星を獲得していた、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹と、鈴木京香さんが演じる早見倫子が、東京に戻り、3つ星レストランを開くストーリーです。

 主人公の尾花夏樹は、自分の腕と舌のセンスに絶対的な自信を持っていて、料理のためなら、どんな犠牲をも、いとわない、癖のある人物です。

 一方、早見倫子は、料理を食べると、その料理の素材から、調理方法まで分かってしまう、絶対味覚の持ち主です。

 そんな二人に、かつてのメンバーだった、ギャルソン役の沢村一樹さんが演じる、京野陸太郎が加わり、レストラン開店の物語が始まります。

 テレビの画面では、料理の手際の良さ、食材の色彩の鮮やかさでも、視聴者を魅了する仕掛けが、なされています。

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銀行からの資金調達の壁。

無担保で5,000万円の開業資金。

 画期的な、3つ星レストランを開業するという事で、無担保で5,000万円の、開業資金の手当てに奔走しますが、何処も資金を貸して呉れません。

 そんな時、最後に望みを託すのが、城西信用金庫でした。

 その融資の担当役の汐瀬が、春風亭昇太さんです。チョット意地悪そうですが、でも、自分の仕事に対しては、厳しさを持つ人物です。

味に融資は出来ない。

 融資の判断材料は、数字だけだと厳しい言葉を放ちます。

 そんな中、尾花夏樹役の木村拓哉さんが、直談判して1週間後に、料理を試食して欲しいと言う願いに、厳しい中で応諾をするのでした。

 試食日の当日、原価率を抑えた、美味しい料理に感動しつつも、融資の判断は数字だけ、「味に融資は出来ない」と言うのでした。

 融資が困窮しかけた時、早見倫子役の鈴木京香さんが、自分の自宅を、担保に差し出す決心をするのでした。

 その結果、4,500万円は不動産担保で、500万円は信用で、融資稟議を上げると汐瀬が確約し 『グランメゾン東京』の開店が可能になったのでした。

 このシーンを観て、銀行から融資を受けるのは、難しい事だなと、思った方も多いいと思います。

 ドラマですから、ハラハラドキドキは楽しいですが、実際に開業資金を借りたいと思ったら、どんな風になるのでしょうか。

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創業するには、自己資金が鍵になる。

ネックになった、自己資金ゼロ。

 このレストラン開業資金を調達するのに、ネックになったのは何処でしょう。

 ギャルソンの沢村一樹さんが演じる、京野陸太郎が、色々な銀行と折衝したところ、自己資金が「0」であるため、この要件がクリアー出来ず、銀行からの借入が出来ないようなのです。

 早見倫子が、本来持っていた1,000万円を、ギャルソン役の沢村一樹さんが演じる京野陸太郎を、引き抜くために、使ってしまったからでした。

 だから、本来、早見倫子は、自己資金を持っていましたが、レストラン開業には、どうしても京野陸太郎が必要と認めたための措置だったのでした。

 それで、こんなに資金調達に、苦労してしまう事になったのでした。

自己資金の有無に、本気度が現われる。

 創業融資の場合、融資を受ける際に、どれくらいの自己資金が用意されているかは、その事業に賭ける意気込みや、本気度に比例し、事業の成功を、大きく左右するものです。

 だから、どこの金融機関でも、創業融資の申込に際して、そこをチェックするのです。  

創業から、1年以上経過した事業所の借入の場合。

 既に創業後、1年以上経過している事業所が、事業資金として、お金を借りる場合は、

 「同一場所で、同一の事業を1年以上継続していて、確定申告または、決算をしていて、確定申告書又は決算書の提出と、納税をしている」ことが条件になります。

 銀行は過去の実績から、将来を予想して融資をするのです。

創業資金の場合。

 一方、創業資金の場合は、これから事業が始まる訳なので、実績がありません。それなので「事業計画書」が、必要になるのです。

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事業計画書の作成。

各自治体の創業支援メニュー。

 この事業計画書を作ったり、融資の相談に乗ってくれるのが、各自治体で行っている創業支援メニューです。

 各自治体のホームページをご覧になると、多くのメニューがある筈です。

 そして、その担当部門には、中小企業診断士が常駐していて、「事業計画書」の作成から「創業融資」の相談にあたっています。

 ドラマの中で、ギャルソンの、京野陸太郎役の沢村一樹さんが、パソコンで、事業計画書や、レストランの配置図を作っていましたが、あれを作成しなけらばならないのです。

 それを一緒になって相談しながら、作成の手伝いをして呉れるのです から、使わない手はありません。

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無担保融資を受ける方法。

無担保で5,000万円の借入に奔走。

 ドラマでは、無担保で5,000万円の借入に奔走します。実際、新規に創業する方で、5,000万円もの担保や、保証人を探すのは容易な事ではありません。

信用保証協会。

 その代わりになって呉れのが「信用保証協会」です。第三者などへの、保証人の負担を軽減し、スムーズな融資が出来るようになっています。

 信用保証協会では、創業資金として条件はありますが、3,500万円の借入限度が用意されています。運転資金は7年以内、設備資金は10年以内で、返済の据置期間1年を含むものです。

 法人の借入では、原則、代表者の保証が付くことになりますが、個人事業者は保証人を徴求しません。

創業資金に関わる、自己資金要件。

創業資金に関わる自己資金要件とは何。

 ただ、ここでも、創業資金に関する自己資金要件があります。金額的には定めがないようですが、多いに越した事はありません。

創業融資の自己資金要件。

 また、各自治体が行っている「創業融資」のあっ旋の中にも、自己資金要件があります。

 創業前には、希望融資額の、2分の1の自己資金がいるようですが、

 創業後になると、この要件が、撤廃されている自治体もあるようです。

 創業後と言うのは、法人であれば、法人の設立登記日、個人事業者であれば、原則「個人事業の開業・廃止届出書」上の日を指しているようです。

 各自治体で対応が違っている事もあるようですので、詳しくは問い合わせが必要になります。

日本政策金融公庫。

 その他の金融機関としては、日本政策金融公庫があります。

 ここでも、無担保の融資を行っていて、10分の1の自己資本が必要ですが、3,000万円(運転資金については、1,500万円)の借入限度額が使えます。

 こちらは、代表者の保証は付かなくても良いようですが、その場合は金利が上がるようです。

 自己資金要件がクリアー出来れば、創業資金の利用は、一段と便利に使えるようになります。

協調融資も考えて見ます。

 ですから、これらの資金を有効的に使うのが良いと思います。

 複数行で利用する場合は、別の金融機関からも資金調達することを、双方に伝えて、協調して融資にあたって貰うのが、上手くゆくコツです。

グランメゾン東京の売上、利益予想。

売上高の予想をして見ました。

 京野陸太郎役の、沢村一樹さんの「事業計画書」によれば、1人当たりの平均売上が25,000円、原価率35%、1人当たりの利益3,000円、稼働率80%で、1日当たり90,000円の利益計算でした。

  そうすると、1日の来客数が30名と予想されます。1日75万円の売上で、9万円の利益ですから純利益率12%となるでしょう。

 一般的な飲食業の経費は、原価30%、人件費30%、諸経費12%、初期条件(家賃、減価償却費、支払金利)18%、利益10%なので、おおよそ同条件に叶っています。

 1ヵ月25日営業とした場合の売上高は、月1,875万円×年間(12)=年間22,500万円となることが、机上では予想されます。

 でも、ディナーだけで、1日30名のお客さまを迎えるには、回転率を、上げないと難しいかもしれません。

 稼働率80%ならば、客席30席なら24名です。

 第4話のプレオープンの時のシーンで、来店客数が24名でしたので、それに近い人数の、お客さまを迎える体制は出来ているようです。

 また、話題の店になれば、その心配もなくなるかもしれません。

 年間利益予想が、2,700万円と試算されますが、本来はカリスマシェフなどを雇えば、年間2,000万円程度の人件費が嵩むし、

 食材などもフォアグラ、トリュフ、キャビアなどの高級食材を豊富に使えば、利益ダウンは避けられないでしょう。

 あと気になったのが、プレオープンの時、厨房の中にいた人数が、かなり多かった様に思えました。

 あれでな、人件費が嵩んでしまうのではと、チョット心配になりました。

 しかし、年間2,700万円も利益が出れば、金融機関への返済は、2年で終わってしまう事になりますよね。

法人名義で創業し、法人名義で借入。

借入名義人は誰になるのでしょうか。

 法人での納税が有利であり、当然法人で事業を立ち上げ、法人名義は、株式会社グランメゾン東京、代表取締役は早見倫子となるのでしょう。

 そうすると、融資の名義は、株式会社グランメゾン東京、連帯保証人、代表取締役 早見倫子となる筈です。

 ドラマではレストラン開業資金に奔走していましたが、新たに創業をお考えの方は、早めに自己資金を貯めておく事をお勧めします。

 創業に際して、銀行に借入を希望しよと相談すると、先ず「自己資金はどれくらいありますか。」と必ず聞かれる筈ですから。

クラウドファンディング。

クラウドファンディングでの資金調達も考えました。

 それと、クラウドファンディングでの、資金調達も考えて見ました。

 1人前25,000円が平均単価なので、1 人当たり25,000円で、クラウドファンディングを募ると、2,000人になります。

 出資者への、お礼として、レストランへの招待を考えて見ると、

 借入金の返済期間が5年ですから、初年度の元利返済額は概ね、1,100万円になります。

 これと同等とすると、年間440人の招待が必要となり、2,000人÷440人=4.5年掛かってしまいますが、金利負担がない分、4.5年になっているのでしょう。

 1日に2名程度の招待であれば、あまり負担はない筈ですが、最後の出資者は、4年も待たされる事になるので、納得していただけるか不安材料はあります。

 また、クラウドファンディングの出資者、2,000名の管理が、とても大変なように思われ、管理が出来るだろうかと思いました。

『グランメゾン東京』担保・保証編。

日曜劇場の『グランメゾン東京』。

 日曜劇場の『グランメゾン東京』について、前回の「日曜劇場『グランメゾン東京』のレストラン開業資金の考察。」に引き続き、レストラン開業資金について考えて見ました。

 かつて、パリの「エスコフィユ」で、2つ星を獲得していた、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹と、オーナーシェフを目指す、鈴木京香さんが演じる早見倫子でしたが、

 パリでの日仏首脳会談の昼食会で提供した料理に、アレルギー素材が入っていたことから、尾花夏樹が、傷害事件まで引き起こしたのです。

グランメゾン東京の開業に向けて。

東京目黒で3ッ星レストラン。

 その挫折感を持ちながら、これは終われないとして、東京に戻り、3つ星レストランを開くストーリーです。

 主人公の尾花夏樹は、自分の腕と舌のセンスに絶対的な自信を持っていて、料理のためなら、どんな犠牲もいとわない人物です。

 一方、早見倫子は、料理を食べると、その料理の素材から調理方法まで分かってしまう、絶対味覚の持ち主です。

 彼女は料理では、尾花夏樹にはかなわないと思いつつ、3ッ星レストランのオーナーシェフを目指すのでした。

 そんな二人に、かつてのメンバーだった、ギャルソン役の沢村一樹さんが演じる、京野陸太郎が加わり、レストラン開店の物語が始まります。

創業融資で自己資金は重要な要素。

無担保で5,000万円の開業資金。

 東京目黒で、3つ星レストランを開業するという事で、無担保で5,000万円の、開業資金の手当てに奔走しますが、何処も資金を貸して呉れません。

 そんな時、最後に望みを託した、城西信用金庫の融資の担当の汐瀬役が、春風亭昇太さんで、チョット意地悪そうで、融資の判断材料は、数字だけだと厳しい言葉を放つ人物でした。

 しかし、「この家だけは、誰にも渡さない」としていた、早見倫子が、自宅を担保に提供する決意をしたことで、事態が変わります。

 不動産担保で4,500万円、信用貸しで500万円の融資が決まり、レストラン開業が歩み出す事になったのです。

事業とは、経営資源を如何に活かすか。

経営資源の3要素は「ヒト、モノ、カネ」+「情報」。

 このレストラン開業の資金調達については、自己資金がない事が問題でした。物事を成し遂げる時に、計画を立てます。経営資源の3要素は「ヒト、モノ、カネ」に、「情報」プラスされる時代です。

「ヒト」は、尾花夏樹と言う実力あるシェフに、早見倫子や、ギャルソン役の沢村一樹さんが演じる、京野陸太郎、それに、人気のWEB料理研究家に扮する、相沢瓶人役の及川光博さんが加わるのでした。  

「モノ」は、製品や設備で「カネ」の資金力が無ければレストランの開店の漕ぎつけないのが分かっていながら、チョット資金調達を甘く見て、見切り発車してしまったような感は否めません。

 パリでの2つ星レストランの実績を引っ提げての帰国だったのでしょうが、パリでの傷害事件の影響は大きかったようです。

 ただ、レストラン開業にあたって、スポンサーを探さず、自分たちの力で開業を目指す姿勢は、評価出来ると思います。

創業融資の支援メニューは豊富にある。

日本での創業融資の現状。

 政府は創業支援に力を入れています。それは、日本の創業率が4%前後で推移しています。

 一方廃業率も4%程度で推移しているので、創業を促していかないと、日本の産業が衰退に向かってしまう、危機感があるからなのです。

 そのため、多くの創業支援メニューが用意されているのです。

 この辺については、前回の、「日曜劇場『グランメゾン東京』のレストラン開業資金の考察。」で紹介させていただきました。

信用保証協会と、日本政策公庫の無担保融資。

 代表的な金融メニューとして、「信用保証協会」の無担保融資や、「日本政策公庫」の無担保・無保証融資などがあります。

 これらの機関を利用することで、無担保での資金調達が可能となり、創業に関わる資金の不安を、解消出来るようになっているのです。

「自己資金要件」とは。

創業融資の「自己資金要件」。

 但し、創業融資を借りる場合に「自己資金要件」という縛りがあります。これは、新規に創業するからには、前々から準備をして開業に臨む筈です。

 当然、技術の習得や、マネジメントの勉強、そして、最大の障壁である、資金調達も考え、充分準備をする筈です。

 資金については、全ての資金を用意するのは難しくても、自分の夢を実現したいのであれば、最低限の資金準備はして当然と言う、考えがあるからなのです。

 そんな準備をどのようにして来たのかは、資金を貸し出す金融機関にとっても、一番の関心事になるのは当然です。

 但しこの「自己資金要件」も、例えば借入希望資金の2分の1用意する必要があるという、あっ旋融資を取り扱っている自治体もあって、創業のネックになっていることもあります。

「創業前」「創業後」。

 「創業前」ならこの要件がありますが、「創業後」になると、この要件が撤廃される自治体もあるのです。

 「創業後」と言うのは、法人であれば、法人の設立登記日、個人事業者であれば、原則「個人事業の開業・廃止届出書」上の日を指しているようです。

 各自治体で対応が違っている事もあるようですので、詳しくは問い合わせが必要になります。

 いずれにしても、創業しようと思ったら、先ず、自己資金となる資金を貯めることから、初めて見てください。

担保と連帯保証人。

不動産担保の種類。「抵当権」「根抵当権」。

 ドラマでは、レストラン開業に向けて5,000万円の資金調達の目途が立ちました。そのうち4,500万円は、早見倫子の自宅に担保を設定して融資が行われます。

 この時の担保には、2種類あるのです。「抵当権」と「根抵当権」です。抵当権と言うのは住宅ローンなどで使かわれています。

 抵当権で4,500万円融資を受けて、返済を重ねて行き、残高が3,000万円に減った場合には、抵当権は3,000万円となります。

 これに対して根抵当権と言うのは、当初に根抵当権4,500万円設定して、融資を4,500万円受けて、その後、融資の残高が3,000万円になっても、根抵当権は4,500万円のままです。

 しかし、残高が3,000万円に減った時に、店舗の改装で1,000万円を借りたいとしたら、この根抵当権4,500万円の範囲内で、繰り返し利用できる登記法なのです。

 恒常的に資金調達をするような企業にとっては、便利な担保設定になります。

 今回は、早見倫子が担保提供して融資が決裁になりましたが、担保を入れなくて融資を受けた場合でも、

連帯保証人とは。

 早見倫子が連帯保証人になって融資を受けていれば、借り入れれした、融資の返済が滞ってしまった場合には、金融機関は、担保提供を求めて来る筈です。

 更に、延滞が3ヵ月以上になって、期限の利益を喪失するような、事態になった場合には、自宅に対して、仮差押えをして来るでしょう。

 このドラマでは、たぶん、借入人は、株式会社グランメゾン東京で、連帯保証人早見倫子となっている筈です。

 連帯保証人にと言うのは、債務者と同等の立場で、債務を負うという事を、肝に命じて融資を受ける必要があるのです。

 だから、連帯保証人には自分の会社が融資を受ける以外では、連帯保証人にはならない事が、人生を賢く生きる方法です。

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