『グランメゾン東京』ネタバレあらすじ尾花夏樹の仕事とは。

~第4章~

『グランメゾン東京』。

日曜劇場の『グランメゾン東京』は、仕事とは何だろう。仕事と向き合うことは、何だろうと、考えさせられる、ドラマでもあるようです。

仕事とは、与えられた自分の職責を、全うするために、何をなすべきかを考えながら、行動する事だと思います。

そうすると、その仕事が、自分の仕事になるんです。

しかし、どうしようかと、考えてばかりいてはダメなんです。まずは、行動することが伴わないと。


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仕事との向き合い方を考える。

仕事をしながら考える。

よく「走りながら考える」だとか「歩きながら考える」と言う言い方がありますが、

「仕事をしながら考える」ことに、尽きるのではないでしょうか。

料理の仕事は「おいしさ」を求める事を、追求する仕事なのかもしれません。

料理には、味、風味、見た目、香り、食べるシチュエーションなどが、複合的に重なり合って「おいしさ」と言う、

最高のご馳走を、奏でるんじゃないでしょうか。

パリの「エスコフィユ」の2つ星レストラン。

かつて、パリの「エスコフィユ」で、2つ星を獲得していた、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹と、

オーナーシェフを目指す、鈴木京香さんが演じる早見倫子でしたが、

パリでの日仏首脳会談の昼食会で提供した料理に、アレルギー素材が入っていたことから、

傷害事件まで引き起こした、挫折感を持ちながら、これは終われないとして、

東京に戻り、3つ星レストランを開くストーリーが展開されています。

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仕事に妥協を許さない尾花夏樹。

主人公の尾花夏樹は自分の腕と舌のセンスに、絶対的な自信を持っていて、料理のためなら、どんな犠牲もいとわない人物です。

そのため、他人の意見を聞き入れる耳を、持っていません。そんな彼は、どんな仕事に対しても、妥協を許しません。

一方、早見倫子は、料理を食べると、その料理の素材から、調理方法まで分かってしまう、絶対味覚の持ち主です。

しかし料理では、尾花夏樹にはかなわないと思いつつも、3ッ星レストランのオーナーシェフを目指すのでした。

4人のメンバーが勢ぞろい。

そんな二人に、かつてのメンバーだった、ギャルソン役の沢村一樹さんが演じる、京野陸太郎と、

人気WEB料理研究家の、相沢瓶人役の及川光博さんが加わり、レストラン開店の物語が始まりました。

尾花夏樹の名言。妥協を許さない仕事。

妥協を許さない、尾花夏樹の言葉。

料理に妥協を許さない、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹が、こんなことを言っています。

「料理を作るのに、何時間掛けたと言った事は関係ない。お客さまが、美味しいと思って、味わって頂くことがすべてだ。」

この言葉に、仕事の本質があるように思います。一生懸命に仕事をにやったのに、結果が伴わない事があります。

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仕事の評価は、お客さまがして呉れる。

仕事を評価して呉れるのはお客さま。

自分ではこんなに努力をしているのにと、上司は評価してくれないと、嘆くかも知れませんが、

仕事の評価をしてくれるのは、上司や、社長さんではなく、お客さまなんです。

仕事とは、人の役に立つことをすることでしょう。

人の役に立つ、人に喜んで貰える事に対して、対価として給与や、収入があるのではないでしょうか。

上の方ばかり見て仕事をする人。

そのことを勘違いしてしまうと、上司のため、社長のために、仕事をしています、と言うことになってしまうのです。

そうすると、上の方ばかりを見て、仕事をするように、なってしまうのではないでしょうか。

私もたくさんの、上の方ばかり見て、仕事をする人たちを見て来ました。

上の方にばかり視線が行って、お客さまや同僚には目が向いていないのです。そんなゴマスリを見るのはウンザリでした。

でも、そんな人が認められてしまうのは、不条理ですが、現実でもあるんです。

だから、何事にも妥協を許さない、尾花夏樹の生き方を、応援するのかもしれません。

良い仕事をするには、仕事に集中することも必要です。

決して諦めない心を持つことで、周囲の人に良い影響を与えることもたくさんあります。

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どんな時でも、諦めない心を持つ。

プレオープンでの苦境に、仕事の本質があった。

第4話で、レストランがプレオープンして、コース料理が次々と提供される中で、

メインのウニ料理の調理を始めようとしたら、仲間の裏切りで、ウニが下処理がされていない事が分かりました。

諦めない心を持つ。

皆がとても時間が無いと、諦めようとした時に、木村拓哉さんが演じる尾花夏樹が、

ペティナイフを持ち、ウニの下処理を始めるシーンがありました。

その尾花夏樹の行動に、引っ張っれるように、皆が仕事を始めて、危機を脱したシーンでした。

きっと、尾花夏樹は、お客さまに、最後まで美味しいコース料理を召し上がっていただく事だけを考えて、

行動していたんじゃないでしようか。

それが、チームメンバーにも、諦めに気持ちを持つと言う、良い影響を、与えたのではないでしょうか。

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仕事の評価方法。

「業績評価」と「プロセス評価」

多くの会社で人事評価の一環として、「成績管理シート」や、「目標管理シート」などの呼び方で、自己採点評価を導入しています。

「業績評価」と、その過程を評価する「プロセス評価」を掛け合わせて、実績評価や管理をし、

その評価の結果次第で、昇給や昇格、減給や降格が決まります。

年度当初に、上司との面談で、1年間の計画に対する成果の約束をします。

それを、上期の終わりと、1年後に実績がどうだったのか、上司の面談を受けて、検証をされることになります。

私もこの評価を、やってて来ましたが、上司との面談時期が、やって来ることが、憂鬱でたまりませんでした。

この評価法では、業績評価が芳しく無くても、それに至るプロセスが評価出来れば、複合的に採点し、評価が与えられる仕組みです。

その割合は、概ね、業績評価60%、プロセス評価40%前後でしょうか。

業績評価をして呉れるのはお客さま。

料理人の評価は、お客さまの「おいしい」の一言。

しかし、尾花夏樹は実績評価しか認めません。それに至る経緯に、どれだけ時間が掛かったとか、努力したとしても、

お客さまがその料理を「おいしい」と感動されないのであれば、その仕事に価値は無いと、厳しく言い放つのでした。

そんな尾花夏樹の厳しさを一番知っているのが、かつて、尾花夏樹の弟子として働き、

尾花の失脚後は、日本の一流ホテルで最年少シェフを勤める、平古祥平役の玉森裕太さんです。

パリ時代に厳しい指導を受けた、平古祥平でしたが、尾花から認めて貰えなかった事に、確執を持っていたのです。

お客さまの「おいしい」以外の評価はない。

そんな中で、尾花の放った「お客さまが、美味しいと感動されない料理であれば、それは、料理ではない。」の言葉に、

自分は今までただ単純に、おいしい調理を作って来なかったので、尾花夏樹は、自分を認めていなかったのだと気づくのでした。  

「仕事」と「作業」の違い。

作業と仕事には違いがあると思うんです。

「作業」とは、自分で考えずに、人から与えられ、決められた枠の中で、決められた事をすることで、常に、誰かに従属して作業をすることでしょう。

一方、「仕事」とは、何かを作り出したり、成し遂げようとするために起こす行動でしょう。

そして、そこには、生計を維持するための手段として、従事すると言う意味もあるようです。

「仕事」とは、自分でどうしたら効率よく作業が出来きて、成果が如何に発揮出来るかを、自分で考える事でしょう。

周りを見回して見ると、仕事では無く、作業している人が実に多いい事でしょう。

私もその中の、一人なのかもしれません。自分で自ら考えて、行動に移せる人は少ないようです。

経営の神様ドラッガーの言葉。

マネジメントの大きな役割。

経営の神様と言われた、ピーター・F・ドラッガーが自書の『マネジメント』の中で、こう言っています。

マネジメントの大事な役割とは、

「自らの組織に特有の使命を果たす」こと。その組織がやるべきことを、遂行する事だと言います。

例えば、レストランなら、新鮮で良い食材使い、その料理に合わせた価格で、顧客に料理を提供して、

お客さまが「おいしい」と喜んでくださることで、お客さまの満足度が上がり、信頼されるレストランとなる筈です。

このように、その組織がやるべきことを、当たり前のように、やるべきだと言っているのです。

組織は本業を、真剣に取り組むべきだとしているのです。

そうすれば、一元で来店されたお客さまが、そのレストランの常連となり、レストランの経営を、安定させてくれる存在になるのです。

企業の目的は「顧客を創造すること」。

これこそが、ドラッガーが言っている、「企業の目的の定義は1つしかない。

それは、顧客を創造することである。」(マネジメントより)   と言うことでしょう。

正に、企業の究極の考え方だと思います。

尾花夏樹の言い放った「お客さまが、美味しいと感動されない料理であれば、それは、料理ではない。」の言葉に、深い重みがあると思いませんか。

尾花夏樹の仕事ぶりに、チョット感動し、その意思をいつまでも貫いて、仕事を続けて欲しいと思う反面、

少しぐらいは、周りの人たちへの配慮も忘れずにと、思ってしまうのは私だけでしょうか。