同期の彼は、存在感ある男だった。
随分昔の話です。同期入社の彼は、存在感のある男でした。
有名大学出の彼は、いつも自信に満ちて、行動力があり、それでいて優しく、同期女性の憧れの的になっていました。
そんな彼が、入社して半年も経たない内に、学生時代から付き合いのある人と結婚したのです。
そして、まだ学生気分の抜けない私たちを尻目に、名実ともに、しっかり社会人になっていきました。
私は、彼と同じ部署にいた事から、いつも比較されていましたが、嫌ではありませんでした。
それは、彼から学ぶ事も多く有ったし、尊敬もしていたからだと思います。
入社3年目の同期が家を買う。
ショックです! 同期が家を買った。
それから3年後、彼は新築の分譲住宅を買ったのです。
「親からの援助も有ったんで買えたんだ」と言っていましたが、私たち同期はショックを受けました。
結婚が早いと思っていたら、もう家まで買ってしまって、名実ともに、一家の大黒柱になっていたのです。
私もいずれは、家が欲しいとは思っていましたが、まだまだ、そんな段階ではありませんでした。
家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本 [ 千日太郎 ]
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人生最大の買い物の家。
家は人生最大の買い物に、インパクト。
家を買うことは、人生最大の買い物です。そんな買い物を、彼は、すんなりと終えてしまったのです。
私たち同期は、すごいと思う反面、多少の、やっかみも有ったと思います。
しかし、彼は、そんな私たちの思いを知ってか、知らずか、凄い勢いで、仕事に向かいだしたのです。
そして、彼の成績は、トップクラスになったのでした。
サラリーマンは、出世競争で一喜一憂しますが、家を持つと言う事がこんなにも、大きなインパクトがある事だと、思い知らされ焦りました。
入社してから数年ぐらいまでは、それほど給与は変わりません。だったら、人に翻弄されず、家を買う事に焦ることは、無いんじゃないかと思ったんです。
だって人生は、人それぞれです。まずは、自分の人生を考て、じっくり取り組めば、良いんじゃないかと思い始めました。
「家を買う」前に知っておいてほしいこと【電子書籍】[ 午堂登紀雄 ]
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家を買うのに焦らないで。
家を買うまでには、順番がある。
そうなんです、家を買うには、順序があるんだと思うのです。まず、頭金を貯めて、給与が一定の水準に、達してからで良いんです。
人に影響される事は無いんです。自分の人生、家族の幸せを考えて、その時に、決断すれば良いんだと思うんです。
まずは、焦らずに、その時に備えた行動をする事が、大事だと思いました。
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私が貯金を始めたきっかけは嫉妬心?
貯金を始めたきっかけは、嫉妬心?
特に、面倒な事が嫌いな人は、何か行動を起こそうと思っても、その第一歩が、なかなか踏み出せません。
若い頃の私も、給与が普通預金に振り込まれているんだから、そのままにしておけば、そのうち貯金が、貯まるんじゃないかと思っていました。
なんとなく、給与の範囲で生活が出来ているんだから、焦ることは無いと思っていました。でも、これは勘違いだったのです。
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お金を貯める時期を逃さないで。
お金には貯めるには、時期がある。
お金には貯まる時期があるからです。入社してから結婚までの独身時代は、貯蓄の出来る黄金の時期だったからです。
それを思い知ったのは、同期でライバルの彼が、入社3年目に、新築の分譲住宅を買ったからです。
「親からの援助も有ったんで買えたんだ。」と言っていましたが、私たち同期はショックを受けました。
彼は将来を見据えて着実に、地に足を付けた、生活をしていたんです。
いつも一緒にいながら、分かりませんでした。いつの間にかに、彼は堅実な人生を、歩き始めていたのです。
【バーゲン本】フグ田マスオさん家を買う。 [ 峰尾 茂克 ]
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家を買うには頭金がいる。
家を買う予定でで貯金をしていた彼。
彼は、入社してから家を買うつもりで、計画的に貯金をしていたようです。
どのようにして、貯金を貯めたのか尋ねたところ、入社して、初任給から貯金を、やり出したというのです。
独身の間は給与の35%、ボーナスは、全額貯金に回していたと言うから、驚きでした。
私たちが毎晩のように、飲んだくれている時に、彼は、目標を決めて、貯金をしていたと言います。
その貯金実績の預金通帳を、親に見せたところ、そんなに頑張っているなら、援助してあげると言われ、思い切って購入を決断したと言います。
はじめて家を買う人の教科書 住宅購入のプロが教える [ 三浦 康司 ]
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同期に遅れまいと貯金を始めた私。
無計画な浪費の末。
改めて、自分の貯金通帳を見ました。通帳には私の貯金の足跡が付いていました。
給与が入って支出が続き、ボーナスで、毎月の不足分を穴埋めする、そんな履歴が残っていました。
何故そうなったかと言えば、毎日のように飲みに行って、好きなだけ本を買って、
子供の頃から、やりたかった鉄道模型に、夢中になっていたからです。
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特に、鉄道模型はお金が掛かりました。それでも、学生の頃にはお金が無くて、出来ない事を楽しむように、随分と入れ込んでいました。
鉄道模型の購入とジオラマの制作で、仕事のストレスを、発散していたのかもしれませんが、これではお金は貯まりません。
こんな事してたんじゃ、同期に、ますます、置いて行かれると思い、
何とか面倒じゃないやり方で、貯金が出来ないかと考え、
給与口座からの自動振替で、財形貯蓄と定額貯金を、始める事にしたのです。
でも、人よりは、だいぶ、遅れてしまいました。
突撃! ロンドンに家を買う (ちくま文庫) [ 井形 慶子 ]
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