映画「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の聖杯手帳(日誌)の謎
インディ・ジョーンズシリーズの中でも、特に興味を惹かれるのは「最後の聖戦」ではないでしょうか。
それは、インディ・ジョーンズの父親ヘンリーが持っていた「聖杯手帳」が、重要な鍵となり物語が進行する一方で、
パンパンに詰まった、その分厚い革表紙の手帳の中身が、メモ好き、手帳好きには、たまらなく映るからです。
「最後の聖戦」の聖杯手帳。
その手帳には、考古学者のヘンリーが長年調べた秘密の内容が、びっしりと書き込まれていて、
繊細に描かれた絵と相まって、不思議な世界を醸し出していたのです。
手帳は、ページがパラパラと開かないように、また、中に挟んでいる切り抜きや、メモが無くならないようにと、
ゴムバンドで留められていますが、そのゴムバンドは、縦にかけられたり、横にかけられたりしているのです。
それはまるで、モレスキンの手帳のようにも見えますが、そうではないようです。
「最後の聖戦」の作品の舞台設定は1938年で、考古学者であり、冒険家でもあるインディ・ジョーンズと、
その父親のヘンリー・ジョーンズ教授との、聖杯探索の冒険物語です。
「聖杯」とは、イエス・キリストの、血を受けた伝説の杯(さかずき)であり、永遠の命を得られるという秘宝です。
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦【Blu-ray】 [ ハリソン・フォード ]
|
「最後の聖戦」あらすじ。
大富豪のドノヴァンから、聖杯調査隊の隊長を探して欲しいと言う、依頼を受けたインディ・ジョーンズが、しぶっていると、
その行方不明の隊長は、インディ・ジョーンズの、父親・ヘンリーであることを知らされます。
結局インディ・ジョーンズは依頼を受けて、ヘンリーが消息を絶った、ベニスへ向かいます。
ベニスでヘンリーの助手だったエルザに会い、聖杯の在り処を示す手がかりを発見しますが、
そこでインディは、父親がナチスに、囚われていることを知るのでした。
なぜ、そうなったのかと言うと、インディ・ジョーンズの父親・ヘンリーが、長年考古学を研究する中で、
書き留めた「聖杯」に関わる情報を、一冊にまとめた聖杯手帳(日誌)を、奪おうとするナチスに対して、
聖杯手帳(日誌)に書かれているヒントを基に、ナチスに対決してゆくインディ・ジョーンズでした。
インディ・ジョーンズ 4ムービーコレクション 40th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD ブルーレイ【4K ULTRA HD】 [ ハリソン・フォード ]
|
聖杯の行方はどうなるのか。
それ程までに、聖杯を求める理由は、聖杯で水を飲むと、永遠の命が授かると言う言い伝えに、基づいているからでした。
インディ・ジョーンズの父親・ヘンリー(ショーン・コネリー)が長年「聖杯」についての、手掛かりを記した聖杯手帳を、
ヘンリーが自身の身の危険を感じたため、滞在先のベニスから、アメリカのインディ・ジョーンズの元へ送ります。
その直後、ヘンリーは捕らえられ、ナチスが占拠する城で監禁されてします。
そこに、父親を助けに来たインディ・ジョーンズも捕らえられ、ナチスに手帳を差し出すように言われたヘンリーは、
「息子はここに手帳を持ってくるほどマヌケではない」と言いましたが、インディは手帳を持ってきていました。
そのことを知ったヘンリーは、「マルクス兄弟にでも手帳を送るべきだったな!」と言ったのです。
しかし、手帳の重要なページは破かれ、親友のブロディに預けていたのです。
(のちにブロディはナチスに捕らえられ、重要な部分もナチスに知られてしまいます)。
しかし、その聖杯手帳には、聖杯を得るためのヒントが書かれていましたが、その内容をヘンリーが忘れてしまったため、
やむを得ず、ナチスの党大会に、インディが将校に変装して忍び込み、聖杯手帳を取り戻します。
その際に、偶然にもアドルフ・ヒトラーとインディが遭遇し、
ヒトラーはインディの持っていた手帳に、自分の名前をサインすると言う、シーンが出て来るのです。
なので、聖杯手帳(日誌)とは、考古学者ヘンリー・ジョーンズが聖杯探索のため、生涯をかけて記録をしていた手帳なのです。
インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ【Blu-ray】 [ ハリソン・フォード ]
|
聖杯手帳の魅力とは。
ヘンリーは、この手帳(日誌)を、1899年から書き始めています。
そしてその謎を解くために、息子のヘンリー・ジュニアと、妻のアンナを連れて、世界中を旅していたのです。
聖杯手帳の中には、聖杯の安置される神殿への、地名の無い地図や、聖杯を守る「3つの罠」や、絵が描かれています。
その他には、電車の切符や、ジョージ・ワシントンの「敵の不幸から喜びは得られない」と言う、
ヘンリーが教訓にしている言葉などが挟んであります。
革表紙の「聖杯手帳」は、メモ好き・手帳好きなら、一度は手にしたい手帳ではないでしょうか。
その手帳は、伝説の聖杯を探し求めて、40年もの歳月を経た、風合いが醸し出されているのです。
各ページも、実に古風で古文書のようになっていて、
描かれたイラストも素晴らしく、更に、筆記体の感じが実に良い風合いを作り出しています。
ヘンリーが生涯をかけて作り上げた、聖杯研究の全てが書かれている「聖杯手帳」ですが、
聖杯を手に入れるには「3つの試練」の謎を、解かなければなりません。
この手帳には、太陽の神殿で聖杯のある場所へ行き着くための「3つの試練」を解く、カギが記されていました。
しかし、ドノヴァンにヘンリーが撃たれ、インディ・ジョーンズは、否応なく3つの試練に挑戦することになってしまいます。
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国【Blu-ray】 [ ハリソン・フォード ]
|
3つの試練の謎解き。
第1の試練は《神の息》。「悔い改めて通れ」と手帳には記されています。
先に行った者たちが、次々に、無残に首を切られた道を通るインディ・ジョーンズですが、
この言葉を繰り返し唱えて「悔い改めた者はこうべを垂れる」と考え、円盤状の刃が出る瞬時に身を屈めました。
第2の試練は《神の言葉》。「神の言葉をたどって進め」というヒントを、
インディ・ジョーンズは、床に書かれたアルファベットを見て、神の名はエホバ(Jehova)だと「J」から踏み出します。
しかしここではラテン語Iehovaで「I」から!危うく床が崩れるところでした。
第3の試練は《神の小道》。手帳には「獅子の頭から飛び降りて勇気を示せ」とありました。
そこは、明らかに飛び越えるには、無理がある谷間に出ます。
後には戻れないインディ・ジョーンズは腹をくくって、神を信じて一歩を踏み出します。
すると、目の錯覚で見えなかった、細い岩の橋があることに気が付いたのでした。
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説【Blu-ray】 [ ハリソン・フォード ]
|
700年も聖杯を守っていた騎士。
聖杯の力で、永遠の命を得た十字軍の、3兄弟の伝説が伏線として語られていますが、
ついにインディ・ジョーンズは3つの試練をくぐり抜けて、その3兄弟の、最後の生き残りの一人の騎士と出会います。
その騎士は700年もの間、1人で聖杯を守って来たのです。
そこへドノヴァンと、エルザが後を追って入ってきて、聖杯はどれかを問います。
そこにはたくさんの、黄金に輝く杯が並んでいました。
騎士は「正しく選べば永遠の命が、誤って選べば命を落とす」と告げます。
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク≪聖櫃≫ [ ハリソン・フォード ]
|
インディ・ジョーンズの選択。
ドノヴァンは学者のエルザに選択を託し、彼女が選んだ黄金の美しい杯(さかずき)で、水を飲み干します。
すると、ドノヴァンの顔はみるみるミイラ化していき、ついには朽ちて、灰になってしまいました。
インディ・ジョーンズは「イエスは大工だった」と思い出し、
一見なんの変哲もない、黄金でもない普通の杯を選び、無事ヘンリーを救うことが出来たのです。
インディ・ジョーンズ 4ムービー・ベストバリューDVDセット [ ハリソン・フォード ]
|
「最後の聖戦」の撮影場所は。
インディ・ジョーンズは、「最後の聖戦」でも、多くに国々を旅し、最後は聖杯がある、ハタイ共和国へ向かいました。
聖杯のある場所は「三日月の谷およびその中にある太陽の神殿」とされていて、
その場所は、ヨルダンのペトラ遺跡「エル・カズネ(宝物殿)」で、そこで、ロケが敢行されたのです。
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [ ハリソン・フォード ]
|
「インディ・ジョーンズ 『最後の聖戦』の聖杯手帳(日誌)の謎。」への1件のフィードバック
コメントは停止中です。