【株の教科書】勉強もせずに株式投資をしたらやっぱり失敗。

 

貯金では、お金が殖えない現実。

 お金が100万円単位で貯金出来たら、次はこれをどうやって殖やそうと考えたりしませんか。

 貯金の段階では、元本が保証されています。でもそれには、金融機関での、保証金額に制限があります。

 ペイオフでは、一人当たり1金融機関で、1,000万円までは保証されています。

 万一、あなたが貯金している金融機関が破綻しても、1,000万円までは保証してくれる制度です。

 だから、元本保証のある貯金しかしない、と言う方も多いようです。

 でも、貯金をしているだけでは、その貯金は殖えません。ゼロ金利、マイナス金利のこの時代、どうすれば良いのでしょうか。

 それじゃ株式投資だ!となりますが、いきなり投資と言われても、何をどうすれば良いのでしょうか。

何の勉強もせずに、投資に入って良いの?

私が最初に株を購入した時。

 私も最初に株を購入した時は、先輩から「絶対に上がる株があるから、君も買ったら」この一言からです。

 私がお願いしますと言ったら、証券会社の営業マンを呼びつけて、直ぐに注文を出し、100万円用意するようにと、言われたのです。

 買った株は、日本を代表するような有名な会社でしたので、それなりに安心感はとてもありました。

 だって誰もが知っていて、テレビコマーシャルでも、しょっちゅう流れている、会社だったからです。

  購入後、数日は上がったのですが、それからは下がり、一時、上がったと思ったら、また下がるの繰り返しでした。

買い注文が殺到したら株価のピーク。

みんなが注目しだした時が、プロの投資家が売るとき。

 でも、それからは思うような値上がりはしませんでした。

 私が買った時がその株のピークだったようです。その先輩も同じ株を買っていたんですが、すぐに、売ってしまったようでした。

 私は初めての株式の購入だったので、売り時も分からず、そのまま、持ち続けることになったのです。いわゆる、株の塩漬け状態になってしまったのでした。

 その先輩の情報源は、マネー雑誌、株式新聞と証券会社の営業マンからの情報だったようです。

 その時点で、もう有力な情報では無くなっていたんです。

ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け/ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド/三原淳雄

値下がりした株を持ち続けるストレス。

買値に戻ったのは3年後。

 その株はその後低迷を続け、買値に戻ったのは3年後でした。

 3年後に購入価格まで、戻ったところで売却しました。大損はしませんでしたが、3年分の時間は、損をしてしまいました。

 そして、私に株取引を教えて呉れた、その先輩もとうに転勤になり、私の所属する部署からいなくなっていました。

株取引は自己責任が原則。

何の考えもなく、勉強もせず株を買った、自分の責任。

 なぜ、こうなってしまったのでしょか。それは、ただただ、人に言われるままに、

 何の自分の考えもなく、勉強も研究もせず、有名な会社の株だから大丈夫と思ってしまった、私の自己責任だったのです。

初めての株式投資の失敗を振り返る。

初めての株式投資で失敗。

 初めての株式投資で失敗した私は、どうしたら良かったんでしょうか。

 株式投資をすると言う事は、自己責任に於いて、元金をリスクある市場に、晒すという事なんです。

 その辺の、自覚がないままに、大切なお金をリスクに晒す事に、注意が足りませんでした。

株式市場は魑魅魍魎の世界。

魑魅魍魎(チミモウリョウ)の世界。

 株は買った瞬間から「儲け」と「損」の思惑が交差する、魑魅魍魎(チミモウリョウ)の世界に入るのです。

 株の世界では参加している企業や個人が「儲けたい、絶対に損をしたくない」と、一心不乱に戦い、隙あらば、相手を蹴散らそうとしているマーケットなんです。

 そんな世界に何の知識も無く、他人の意見を信じて、その検証もしないまま、大金を出すべきではなかったのです。

「上がる」か「下がる」か。

 株は買った途端に「上がる」か「下がる」かの二つに一つに分かれます。

 上がれば、もっと上がるんじゃないかと思う一方で、ここまで上がったんだから、もう下がるんじゃないかと思い。

 下がれば、このまま下がるんじゃ、損をしてしまうと思いながらも、これから上がるかもしれないので、待ったほうが良いんじゃないかと思うのです。

株価の裏に人の思惑が交錯する。

売り買いの思惑が交錯し、株価に表れる。

 こんな風に、参加している全員が、絶対に損をしたくないと思って、売り買いをしている世界なんです。

 儲けた人がいる分、損をしている人がいる世界です。常に売り買いの思惑が交錯し、それが株価に表れているのです。

 そのことを理解しない人や、絶対に、損をしたくないと思っている人は、参加しない事をお勧めします。だって自己責任の世界だからです。

年金事業のポートフォリオ。

株式で運用しなければ、年金事業が成立しない。

 でも株式を資産形成に組み込まなければ、今の時代、元金を殖やす事は出来ません。

 年金機構や保険会社、郵貯では、資金運用に株式、債券をポートフォリオとして、組み込んでいます。株式・債権の運用なしでは、年金事業そのものが、成り立たないでしょう。

 だから、お金を殖やしたいと思ったら、株式の運用を勉強する事が不可欠でしょう。

 だって、あなたの大切なお金を、自己責任と言う、リスクあるマーケットに晒す訳ですから。

 

株価の動く理由を理解する。

株価が動く理由。

 株って難しいな~と思います。 

 株価が動く理由を、考えて見ましょう。あなたは、どんな会社の株を買いたいですか。買った瞬間から、ドンドン上がる株でしょうか。

 なぜ、ドンドン上がるんでしょうか。

 それはみんなが欲しい、欲しいと思うからです。 でも、みんなが欲しいと思うような株は、その時点で人気のあり、上がっている頃が、その株のピークなんじゃないでしょうか。

アメリカ大恐慌の被害を回避した話。

靴磨きの少年までもが、株の話をし出した。

 アメリカの大恐慌の直前に、株価が上昇し、加熱状態になりました。

 靴磨きの少年までもが、株の話をし出したので、株価は天井だと判断し、手持ちの株を全部売却し、損失を逃れた話は有名です。

 こんな風に、一般の人たちまでが、株が欲しいと思う時が、終わりの始まりなんでしょう。一般の人々は、株に深い知識があるでしょうか。

 証券会社などは、調査部門に優秀な専門家を配置し、絶えず投資先の調査をして、ファンダメンタルズがどうだ、チャート分析がどうだと、金儲けのチャンスを狙っています。

 そして、この分析を用いて、投資信託のポートフォリオや、投資用のレポートを作っています。

 これには、個人では対抗出来ないくらいの、調査費用を使っています。そして、この情報は残念ながら、一般の人には提供されません。

情報は公表された時から、古い情報になる

個人投資家の情報源は何?

 このような調査機関を持ち、資金力が桁外れに違う相手に対して、一般の人たちは無力です。

 私たちの情報源は何でしょう。日経新聞、株式新聞、ネット情報、四季報、マネー雑誌、この辺ですか、これらは発表された時点で、古い情報になってしまいます。

 最初から戦う土俵が違うんです。こんな格差がある土俵に、あなたの大切なお金を、晒して良いんでしょうか。

 だから、自分の考えや知識を持たずに、このマーケットに参加するのは、勝ち目の無い戦いに行くようなものです。

 なぜなら、自己責任が基本の、魑魅魍魎(チミモウリョウ)世界だからです。

 株は買った瞬間から、上がるか、下がるかの二者択一です。そして株は投資家の「儲けたい、絶対に損をしたくない」と言う思惑で動くのです。