永禄12年。三好一党の襲撃を受けた将軍足利義昭のために、織田信長は、二条城建設に着手し、築城が進んでいました。
工期が2ヵ月と言う短期間での工事であったことから、
京の都じゅうの、神社仏閣から、築城に関わる礎石や、調度品を集めさせていたのです。
東山慈照寺(銀閣寺)の庭石。
織田信長 VS 摂津晴門。
その中に、東山慈照寺から、運ばれて来たという、庭石もありました。
慈照寺といえば、足利義政が築いた銀閣寺です。そこから庭石を運び出す、そうした、信長のお構いなしの行動に対して、
神社仏閣は反感を持ち、それらの行動を、良しとはしない輩たちがいたのです。
それは、政所を任せられている、摂津晴門(片岡鶴太郎さん)を頂点にしていました。
織田信長に対して、室町幕府官僚の腹黒さが、露呈して来ていました。
将軍・義昭の思いは貧しき者を助けたい。
駒が将軍・足利義昭を訪ねるシーンが出て来ました。
貧しい人々のために悲田処などを造りたいと、将軍はその思いを語っていました。
駒はその夢を実現すべく、丸薬作りに、いっそう励む決意を固めるのでした。
光秀は二条城の築城現場で、少年から文を渡されます。出向いた先にいたのは、伊呂波太夫だったのです。
近衛前久との密会。
反・足利義昭の擁立者と会った意味は。
「私に会わせたいお方とは」それは、近衛前久だったのです。
近衛前久と言えば、三好一党に強請られて、摂津で病死した、足利義栄を、第14代将軍に推挙したことで、流浪する羽目になっていたのです。
近衛前久は、足利義昭の将軍擁立を阻んだ人物でした。そんな張本人と密会したのでした。
しかし、当時の近衛前久は、三好一党から強要され、致し方なく推挙した面もあったのです。
「いま、幕府を変えられるのは信長じゃ」「命乞いまでしたくはない」「帝は困っている…」と。
そんな思いを、信長に伝えるために信長を訪ね、妙覚寺に向かいます。
木下藤吉郎の諜報活動。
するとそこで、木下藤吉郎に出会います。
藤吉郎は、光秀が、近衛前久と密会していたことの事実を、諜報活動で既に知っていて、
彼の耳には、筒抜けだったのでした。情報に敏な藤吉郎の様子は、今後の彼の動向の重大な伏線のように見えました。
信長が語る。一番偉い人とは。
信長に謁見した光秀に、信長は語り掛けます。
「昔、幼い頃、父に尋ねたことがあった。この世で一番偉い人は誰かと。それはお日様じゃと。
その次は、都にいる天子さまの帝だと言う。その次はと言うと、帝をお守りする将軍様だと言った。」
「その門番をお守りするために、城を造っている」
「わしは、将軍に4,000貫を渡した。しかし御所の修理が出来ていない。不思議だなぁ~」
帝の御所を、伊呂波太夫と一緒に訪れた光秀は、御所の塀が壊れそのままになっている、光景を目の当たりにしたのです。
帝をお守りする将軍として、やるべきことを、やっていないと、信長が話していた、その通りだったのです。
そして、4月。二条城が完成し、信長の底力を見せつける出来事となりました。
その城を見た将軍・義昭は、「信長殿は、大恩人じゃ…」と、発します。
次回予告で川口春奈さんの帰蝶が登場!
二条城のお披露目の場で、信長は光秀に語り掛けます。「十兵衛、折り入って話がある」
と、それは、越前の、朝倉義景を討つ件だったのです。
次の戦が迫っていました。
そじて、次回の予告で帰蝶が登場したのです。それは以前と変わらず、凛とした川口春奈さんの帰蝶だったのです。
そして帰蝶は言ったのです。
「私は言っておりました。朝倉をお討ちなされと…」
「『麒麟がくる』ネタバレ名言セリフ第29話~摂津晴門の計略。」への2件のフィードバック
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