『麒麟がくる』ネタバレ名言第42話。光秀の離れゆく心。




『麒麟がくる』第42話。「離れゆく心」

第42話の冒頭シーンでは、前週の正親町天皇の姿が、映し出され、「信長が道を間違えぬようしかと見届けよ」と語っていたのです。

これはやはり、朝廷による「光秀洗脳」があるのではと、感じさせるシーンでした。



光秀の姻戚、荒木村重の裏切り。



光秀の娘の嫁がせ先の離反。

天正6年 秋。

光秀の娘の岸を、嫡男に嫁がせている荒木村重(松角洋平さん)が信長を裏切り、城に立て籠もったのでした。

荒木は、信長の理不尽な仕打ちの数々を上げ、今後は毛利側に付いて義昭(滝藤賢一さん)を、再び京へ戻すための手助けをしたいとします。

これを知った光秀は、「すべての争いが公方様につながっておる。このままほおっておけぬ」

「お会いして、何か糸口を見つけないと、今のままでは…」と、

皆が義昭を慕っていることに、起因すると気づき、意を決して、備後の鞆の浦へ、義昭の面会に行くのでした。

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備後の鞆の浦へ、義昭に会いに来た。




一日一匹しか釣れない鯛。

鞆の浦でのシーンでは、やって来た光秀に義昭が、

「 毎日鯛を釣っておるのじゃ。いつ魚がかかるかわからぬ。手が離せぬ」

「日なが糸を垂らしておると一匹は釣れる。それが一日の愉しみじゃ」「儂が能役者のごとく将軍を演じていればそれでいい」

「ならば、京にお戻りになりませんか。信長殿には私が説得します。公方さまがお戻りになれば、諸国の武士も矛を収めるでしょう」と、

京に戻るように促す、光秀に対して義昭が発します。

「信長のいる京には戻らぬ。ここで、鯛を釣っていれば、殺されることはないからな。そなたひとりの京であれば考える余地もある」

その時、光秀の竿が曲がります。「でかした鯛じゃ!でかした十兵衛」

その後、光秀の娘・岸は離縁され、荒木の籠城は1年にも及んだのです。

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信長から嫌がらせられる家康との密談。




憤る家康。

そんな折、家康が光秀に会いたいと知らせが来て、行った先は、摂津沖の船上でした。

家康の正室築山殿と嫡男が敵に通じ、三河を乗っ取る企みがあると考えた信長は、家康に2人を殺せと命じて来たと言うのです。

だが、例えそれが事実であろうとも、そこまで口出しされる筋合いはないと憤る家康は、

「今後、あまりに理不尽な事を申された時は、己を貫くしかありません」と口調を強めるのでした。

更に、家康は信長が岡崎に、わずかな供廻りで鷹狩に来た際に、

家康の家臣らが〈今なら討てます〉と、進言したと言うことも暴露したのです。

家康は、自らに降りかかった災難を、光秀に相談する形で、義昭同様に、暗に信長を討って欲しいと、懇願しているとも取れる展開です。

と言うことは、正親町天皇や将軍義昭に加えて、家康までもが、

暗に、信長を討つべしと、訴えているということなのでしょうか?それが、「本能寺の変」に繋がるのでしょうか?

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信長に直訴する光秀。




儂は家康を試しておるのじゃ!

光秀は、京の二条の館を訪れます。毛利を討つのも、あと一息となった信長は、とても機嫌が良い様子です。

光秀が家康の一件をとがめますが「止む終えまい」と一蹴します。

信長は三河の者を信用しておらず、「儂は家康を試しておるのじゃ」としていたのです。

光秀は「それでは人は、ついて参りませぬ」と諭そうするが、

信長は「ついて参らなければ成敗するだけじゃ!」と声を荒げます。

その傲慢不遜な態度は、光秀が言葉を失うほどでした。

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帝に拝謁した光秀を糾弾する信長。




御所でのことは、一切口外できない。

信長は、光秀が帝(坂東玉三郎さん)に拝謁したことを酷く気にしており、自分の話をしたのではないかと、執拗に問いただしてきます。

「帝は儂のことを何と言った。」

これに対して光秀は、「何人であれ、帝の言葉は… 御所でのことは、一切口外できない」と頭を下げる光秀に、

疑心暗鬼の信長は「申せ! 申せ! 申せ! 申せ!何故じゃ、何故こうなる」と、扇子で何度も、執拗に顔を打ち付けます。

そして、額から血を流す光秀を見つめながら、とうとう「帝を変えよう。譲位して頂こう」などと言い出す始末です。

そして信長は、光秀に1年以内の丹波平定を申し付け、不可能ならその時には考えがあると脅し「帰れ! 帰れ!」と放ったのです。

こうして、光秀と信長の亀裂は、どんどん深まるばかりとなって行くようです。

光秀は、信長と強固な主従関係にある秀吉(佐々木蔵之介さん)に対しても、

荒木の説得に「来るな」と声を荒げるなど、光秀の信長方での立ち位置が、変わりつつあるのでした。

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義昭の「麒麟」の思いを知る光秀。


十兵衛となら呼んでくる事が出来る

そんな中、駒(門脇麦)から、

「備後の公方さまから手紙が来ました。一日に一匹しか釣れない魚を十兵衛が釣った。

昔聞いた麒麟というものを、十兵衛となら呼んでくる事が出来るかもしれない」

と、思っていると、聞かされるのです。

帝の言葉、義昭の思い、家康の気持ちと、様々な人々の思いに突き動かされ、光秀は一歩を踏み出そうとしているようなのです。

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帰蝶の衝撃的な言葉。




「毒を盛る、信長様に」

そして、次回、第43話は「闇に光る樹(き)」の予告が流れました。

光秀が帰蝶(川口春奈さん)に会うシーンで、光秀の台詞「(斎藤)道三様なら、どうなされましょう?」と尋ねた直後、

アップの帰蝶が「毒を盛る、信長様に」と、驚きの言葉を口にしたのです。「まさにマムシの娘」の言動でした。

帰蝶には、もう出番がないかと思ったら、まさかの展開です。次回の展開に、眼が離せません。

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