山梨県韮崎市出身の小林一三。
小林一三のことを知っていますか。今の時代なら、一番有名になっているのは、宝塚歌劇団を作った人でしょうか。
そして、鉄道事業、宅地開発事業、百貨店、映画界など、多くの事業を成し遂げた人でした。
小林一三は、1873年(明治6年)に、山梨県韮崎市の商家の生まれで、福沢諭吉が塾長だった、慶応義塾大学に進み、三井銀行(現、三井住友銀行)に就職しました。
その後、電鉄事業の将来性が有望と感じ、箕面有馬電気軌道に転身し、専務となるのでした。
鉄道事業と、沿線開発の融和。
鉄道沿線の宅地造成開発に目を付ける。
そして、鉄道に付随する沿線の、宅地造成開発を手掛け、鉄道に付加価値を付け、
当時のサラリーマンでも、マイホームが持てるように、分譲宅地の割賦販売を行ったのでした。
「乗客は電車が創造する」として、沿線開発に商機を見い出し、
鉄道と沿線開発をマッチングさせ、事業を飛躍的に躍進させたのでした。
宝塚歌劇団の創立者でもあった。
阪急東宝グループの創業者。
そんな小林一三は、実業家、政治家、阪急電鉄、宝塚歌劇団、阪急百貨店、東宝などを始めとする、
阪急東宝グループの創業者となって行くのでした。
宝塚歌劇団
劇団員は、阪急電鉄の社員。
宝塚歌劇団は、兵庫県宝塚市に本拠地を置く歌劇団で、阪急電鉄の一部門で、
阪急阪神東宝グループのエンターテインメント・コミュニケーション事業として運営されていて、歌劇団員は阪急電鉄の社員です。
1914年(大正3年)に初公演をして以来人気を集めています。
未婚の女性だけで構成され、現在は花、月、雪、星、宙(ソラ)の5組と、いずれにも所属しない専科に分かれています。
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タカラジェンヌの『すみれの花咲く頃』
阪急阪神東宝グループのテーマ曲。
団員たちは「タカラジェンヌ」の愛称で親しまれています。
劇団のシンボルソングになっている『すみれの花咲く頃』は、戦前のドイツ映画の主題曲『リラの花咲く頃』に由来しています。
この曲は、歌劇団のみならず、阪急百貨店の開店時にも演奏されているなど、
阪急阪神東宝グループの 象徴的なテーマ曲になっているのです。
阪急グループ対、西武グループ。
西武鉄道グループの堤康次郎。
この偉業を見ていたのが、西武鉄道グループの堤康次郎だったのです。
堤康次郎は、西武鉄道を起点に、沿線の住宅開発、そして、西武百貨店を結び付け、
その沿線の住民が、西武グループで、お金を使うシステムを構築したのでした。
このように、多くの偉業を残し、多くの人に影響を与えた小林一三が、こんな言葉を残しています。
小林一三の言葉。
『金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である。』
正に、いくつもの困難な事を乗り越えて来た、事業家の言葉だと思いませんか。
何かを言い訳にして、出来ない事を正当化している人を、一刀両断しているような言葉です。
出来ない事を、言い訳にしない。
出来ない時の常套句。
出来ない時の常套句として、「時間がないから何もできない」「人がいないから何もできない」など、
出来ない事の言い訳は、いくらでもあります。
でも、逃げちゃダメじゃないかと、ハッパを掛けて呉れる言葉のようです。
経営資源の3要素「ヒト、モノ、カネ」。
経営資源の3要素は「ヒト、モノ、カネ」とよく言われています。
「ヒト」とは、人材。「モノ」とは、製品や設備。「カネ」とは、資金でしょう。
この3要素が上手く作動してこそ、事業達成の可能性が高いと思いますが、
金が無いから出来ないと言う、言い訳が先行してしまのは、チョット違うように思えます。
無形の経営資源の重要性が高まる社会。
無形の資源である情報。
近頃はこの3つの有形の経営資源に、無形の資源である情報を加えるようです。
目に見えない資産である、情報的な経営資源の重要性が増しているようです。
この無形の資産には、技術力、特許権、ノウハウ、ブランド力、イメージ戦略、顧客情報などが入って来ることでしょう。
お金は大切な経営資源です。事業の根幹を成すものであることには、間違いありませんが、
先ずは、「事業を行う」「事業を興す」と言う気持ちが入っていなければ、
いくら、お金の工面が出来たところで、上手く行くとは限りません。
そんな経験をたくさん積んで来た、小林一三だからこそ、そんな人の心を見抜いて、放った言葉だったんじゃないでしょうか。
事業を興すのに、潤沢なお金のある人は少ない筈です。
だからそのお金は大切にして、後は頭で考えろと言っているように思えてなりません。
資金力に勝るものは、やる気と行動力。
少ない「カネ」資金力を何でカバーするのか。
その少ない資金力を何でカバーするかを考える事で、効率的な経営を目指すのではないでしょうか。
たぶん誰よりも成功したいと思う行動力と、夢が後押しして呉れるのでしょう。
事業を興すための、やる気と行動力は、何事にも負けないものだと思います。
その思いが人を動かし、協力者が出現する可能性だって、あるのではないでしょうか。
でも、そんな協力者をお金で引っ張って見たって、自分の思いが伝わるかは、未知数ではないのでしょうか。
夢は見るものじゃなくて、叶えるものなんじゃないでしょうか。
「宝塚歌劇団や阪急電鉄の創設者小林一三のお金の名言。」への3件のフィードバック
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