『日曜日の初耳学』森岡毅~USJ西武園ゆうえんちV字回復戦略
2021年11月14日放送の『日曜日の初耳学』(MBS/TBS系)で、MCの林修さんが森岡毅さんにインタビューを行いました。
それは、林修さんが“時代のカリスマ”と、一対一で対峙するテレビ番組の企画「インタビュアー林修」で、
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の、V字回復のきっかけとなるなど、数々の企業の再建を手掛けてきた森岡毅さんが、その戦略を話されました。
数学的思考で問題を解決する。
問題を解決する時に大切なのは、“数学的思考”だと語る森岡毅さんは、
数学は問題に辿り着くために、論理的に解決する能力を養うものと語り、
この考え方で導き出した施策で、数々の企業の再建を見事に実現して来たのです。
USJや西武園ゆうえんち、そして、山の中の施設を、人気リゾートに生まれ変わらせたネスタリゾート神戸など、
森岡毅さんがこれまでに、成功させた復活劇の裏側を明かしたのです。
そこには、発想転換の気付きとなる金言の数々がありました。
「成果や結果はその人の強みからしか出て来ない」と断言する森岡が教えてくれる、自分の“強み”の見つけ方を見てみましょう。
森岡毅さんは、「どうやれば圧倒的に勝てるかを考える」として、「弱みが強みになることはない」と、言い切りました。
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
USJ復活劇について、森岡毅さんは、創業時からUSJがこだわっていた、“ハリウッド映画だけの世界観”から、
ハリウッドのこだわりを壊したのです。
日本の漫画やゲームも取り入れた、“いいとこどり”のテーマパークへと、USJを進化させたのです。
その戦略をどのように思いついたかと言うと、お客さまを広げないと勝てないと思ったからでした。
そもそも、映画だけのテーマパークを建てたのがダメだった。失敗するのは明らかだった。と語りました。
「勝つためにそれ(日本のコンテンツも取り入れる)しかなかったと思えたからです」と、きっぱり話されました。
その根拠は、「すべてのエンターテインメントに触れる、総合的な接触時間のうち、
映画を見ている割合は約10%である」というデータでした。
「映画だけだと集客できる数が10分の1ぐらいに減っちゃうんです。映画は素晴らしい、映画を外すことはできないんだけど、
“映画だけ”だったら8割、9割失うんです」。
だから、映画以外のコンテンツも取り入れる発想をしたのです。
また、関西圏と関東圏には「3万円の川」があると言います。
これは、関東圏の方が、関西圏に出掛けるには、3万円の交通費が掛かると言うもので、
この金額も大きな要因になっているようです。
更に、関西圏の人口は、関東圏の1/3だというデータも重視しました。そもそも関西圏のマーケットは小さかったのです。
「1/3のマーケットの中でUSJが勝つためには、お客さんの幅を狭めたらダメで、広く取らないと勝てないんです」と、
戦略の根拠を明確に語ったのです。
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数学とは“問題解決能力”
「数学とは“問題解決能力”なんです」 データを根拠に、明快で論理的な戦略を立て、企業を回復に導いてきた森岡毅さん。
その原点は、学生時代唯一、自信があったという数学にありました。
数学で学んだ公式や知識を、日常生活に応用する場面は極めて少ない。
それでも森岡毅さんは、数学を学ぶことには、大きな意義があると言います。
「数学を勉強する意味は一つで、問題にたどり着くために、論理的に頭を使う練習をしているんです。
“数学”と言いながら、問題解決能力なんです、あれは」と主張されました。
そして、「点数がどれだけ高かろうが低かろうがいいんです。取り組んで、頭を鍛えておくことが役に立つんです」と訴えたのです。
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“定数”と“変数”の違いを知る。
森岡さんの話に引き込まれた林先生が「数学をきちんとやってこなかった人って、よく“定数”を動かそうとするんですよ。
それは動かない、“変数”は努力とかで変わるけど、定数は与えられたものとしてやるしかないっていう話を時々するんです」と話すと、
森岡さんは「林先生、そこなんですよ!」と興奮。
「多くの人は、自分の力ではどうしようもないこと、“定数”を“変数”にしようと人生の時間とエネルギーを浪費してしまうんです。
それで疲れちゃって、自分のコントロールできるところに時間の集中がいかない。ここの見極めを数学で練習しているんです」と指摘し、
「どこに自分の時間と労力を集中すべきなのか。これを論理的にひもといていくのが、数学的アプローチなんです」と、
しみじみ語ったのです。
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ネスタリゾート神戸の再建。
森岡毅さんは44歳でUSJを退社し、「刀」を設立します。そして年金保険機構の保養施設グリーンピア三木の再建を行います。
そこは山の中で何もないところ。山しかない環境でした。どうすれば都会の人を呼ぶことが出来るのか?
マイナスをポジティブに転換させる発想は、「山がある」でした。大自然のテーマパークに変える事が発想の原点でした。
その経営転換でコロナ禍の中にありながら、2020年始めて黒字化したのです。
こんな経営をするため森岡毅さんは、猟師と行動を共にし、狩猟免許まで取ってしまうのでした。
それは、山の魅力を知るための行動だったのです。
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西武園ゆうえんち再建。
「西武園ゆうえんち」は1950年に開園した遊園地で、時代の変化の中で、集客率が下がっていたのです。
でもその古さに価値が生まれたのです。森岡毅さんが再建した西武園ゆうえんちは、来場者が13倍に跳ね上がっています。
そこには、昭和の幸せな感じ、人とつながっていた頃の、昭和の商店街を再現したので、
その商店街の先には、古さを生かした遊園地があるのです。
時代遅れだったものが、ノスタルジーに変わったのでした。それは、弱みを味方に付ける手法だったのです。
それは、弱みとの向き合い方を、教えて呉れるものでした。弱点を直すのではなく、弱みと共存する事だったのです。
森岡毅さんは言います。
「弱みが強みになったことを見たことがない」
「成功はその人の強みからしか出て来ない」
「必ず強みから結果が出る」とし、「弱みをいくら克服しようとしても、せいぜい平凡レベルになるだけ」と言ったのです。
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「好きなことが見つからない」人へのヒント。
「弱み」を克服するのではなく、「強み」を徹底的に磨くことからすべてが始まると言いました。
林修さんが「『私、何も得意なことがないんです』っていう質問が来て、いつも困るんです」とアドバイスを求めると、
「それは得意なことがない人なんじゃなくて、得意なことが分かってない人なんだと思うんです。その理由は、人と比べるから」と指摘しました。
自分の好きなことを、名詞(ジャンル)ではなく、動詞(行動)に注目して探してみると、
「その中に、自分の何らかの属性的な“強み”が入っている」と語ったのです。
例えば、「サッカーが好き」と言うのではなく、「サッカーの作戦を考えるのが好き」となると、
それが分析能力、リーダー性に繋がると言います。
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沖縄北部のリゾート計画。
現在は、沖縄県の北部に大自然を生かした、“本能にぶっ刺さる”テーマパークを計画中の森岡毅さんです。
「これを『沖縄の話か』と思っていただきたくない。
アメリカにとってのハワイのように、沖縄を日本にとっての観光の宝石にしたい」とし、
沖縄は3泊目が難しいとし、消費者は頭の中にあるものしか、興味を持って呉れない。
これでは、伝わらないものと同じだと言ったのです。
沖縄を中心に3時間で行ける円を描くと、その中には3億人がいると話し、発想の転換を提起しました。
そして最後に、
「失敗しない人生の方が、よっぽど失敗の人生なんだなあ~」と、インタビューを締めくくったのです。
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森岡 毅さんは、日本を代表するマーケター、戦略家、実業家。株式会社刀代表取締役CEO。
ビジネス書のベストセラー作家としての顔も持つ。元株式会社ユー・エス・ジェイ チーフマーケティングオフィサー 執行役員。兵庫県伊丹市出身。-Wikipedia
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