定年退職日が、老後のお金を心配しない日になりますように。

 

定年の日は、入社した時から決まっている。

 定年退職日はどんな日になるのでしょう。

 老後の事はなんか、考えたく無いですよね。ずっと先の事と思っていませんか。

 そうです、若い頃には老後は、漠然とした遠い未来の事なんです。

 でも、定年の日はずっと前の入社した時から既に、決まっているのです。

65歳からの年金受給。

65歳が年金支給開始年齢。

 今は、年金支給が繰り下がり、65歳が年金支給開始年齢になって、企業でも、65歳定年制が当たり前になりつつあります。

 また、最近では70歳までの定年制の延長の議論が出て来ていて、更に繰り下がる様相を呈しています。

 でも、60歳を超えると、60歳以前と同じ条件や待遇で、雇用されるかには、疑問符が付きます。

 企業年金に加入している企業では、企業年金の支給年齢の60歳に合わせて、雇用は維持するが、待遇面では、給与額を減額するような、企業があると聞きます。

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自分の定年退職日を想像してみる。

未来の定年退職日。

 あなたが65歳になった定年退職日を想像して見てください。その時のあなたは、職場の中で最年長でしょう。

 あなたの上司も年下で、たぶん経営陣の一部を除いて、あなたより年上は、いないでしょう。

 職場の仲間たちも、仕事で分からない事は聞いて来ても、それ以外のことは、世代間格差があって、存在感は薄れている事でしょう。

 たぶん最後の一日は、机の整理や、同僚への仕事の引継ぎ、職場やお客さまへの、挨拶回りなどで過ごす事になるでしょう。

 終業時間の午後5時になると、職場の仲間たちが集まり、あなたは女性陣から花束を貰い、最後の挨拶をして、職場を去ることになります。

 一昔前なら、黒塗りの車が用意され、みんなに見送られるような事もあったでしょうが、今は、そんな事もなくなりました。

 明日からもう出勤しなくて良いんだ、と思う反面、年金だけで暮らしていけるのかと、不安に思うはずです。

 まだまだ、元気で働けるのにと思いつつ、先輩たちも、同じような思いをして、去っていったのかと思う筈です。

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定年は意外と早くやって来る。

お金の事は、徐々に考えようでは遅いのです。

 お金の事は徐々に考えようでは遅いんです。

 住宅ローンや教育資金に追われていても、最低でも50歳になったら、老後のお金を考えることです。

 50歳~65歳の15年間は、最後の老後資金の準備期間です。これが貯金が出来る、最後の15年間です。

 ご自分の退職日は、このようになると良いですね。

 女性陣から花束を貰い、最後の挨拶で「お世話になりました。明日からは、自分のために、時間とお金を使う、人生を送りたいと思っています」と、言える準備をしたいですね。

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 定年退職日が、老後のお金の後悔しない日になりますように。PART2

定年退職の日が来ました。

 定年退職の日が来ました。入社してから43年。思い出すのは就職試験の事や、入社当時に同僚と過ごした日々。

 何で、若い頃の記憶は、鮮明に覚えているんでしょうか。

 その後は、お決まりの出世競争の渦にもまれ、自分の時間、家族との時間も犠牲にして、妻にも家族にも、苦労かけた日々だった。

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どんな働き方をしても定年はやって来る。

仕事に取りつかれたれたように働いた日々。

 仕事に取りつかれたれたように働き、セブンイレブンと言われるように、午後11時まで会社に残り、深夜に帰宅、朝6時30分には、出勤した毎日でした。

 入社当初は、鬼軍曹と言われた上司にしごかれ、中間管理職の悲哀を浴び、ようやく責任ある立場になったと思ったら、コストカットのための、嫌われ者になった日々もありました。

 仕事の内容までは、忘れてしまったけれど、苦しかった事は鮮明に覚えている。一番辛かった言葉は、役員から言われた「もっと苦しめ」だった。

 でも、今思い起こすと、「トップになるともっと苦しい事が一杯ある、君の苦しさは、まだまだ序の口だよ」と言う事だと、今なら分かるような気がします。

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明日からは、毎日が日曜日。

サラリーマン最後の日。

 サラリーマン最後の日は、机の整理や、同僚への仕事の引継ぎ、職場やお客さまへの挨拶回りなどで過ごし、最後に自分のデスクを、きれいに掃除をした。

 終業時間の午後5時になると、職場の仲間たちが集まり出し、女性陣から花束を貰い、最後の挨拶です。

 「今日で私のサラリーマン人生が終わります。明日からは、自分のために、時間を使う人生を送りたいと思います。」

 初老の男が花束を持って電車に乗ると、今日が定年退職日だと、誰もが思う事だろう。

 自分の顔が夜の車窓に映る、そこにはまぎれもない初老の男がいた。もう明日から、この電車に乗る事はないんだ。

 家に帰ると妻が待っていてくれて、出前の寿司とワインが用意されていてた。

 「長い間お疲れさまでした。明日からは、今まで出来なかった事をして見ては」と言われました。  

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仕事に変わるものが無かった。

 その時、気付いたんです、仕事に変わるものが無い事に、趣味は、暇な人が、やるものと思い込んでいたのです。

 何でもそうですが、その道を極めるには20年、30年と言う歳月が、必要だと言うことを、思い知らされました。

 何で、現役時代から時間を見つけて、自分を夢中にさせてくれて、人生を豊かにしてくれる、趣味を持たなかったのかと、後悔しましたが、

 今からでも遅くないんじゃないかと思い、若い頃遣りたかった、幾つかの事を明日から始めようと決心した日になりました。

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 定年退職日が、老後のお金の後悔しない日になりますように。PART3

定年退職日の、終業時間のチャイム。

 定時の終業時間のチャイムが流れ、デスク回りやパソコンを片付けた。

 その直前にパソコンに保存してあった、マイドキュメントを、全て削除した後だった。

 女性社員に花束を手渡され、少し照れた気持ちで受け取り、職場の同僚にお礼の挨拶をし、深々とお辞儀をした。

 女性社員たちが、エレベータホールまで、見送りに来てくれていて「まるでクラブの見送りのようだね」と軽口を叩いた。

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定年退職は、自分で稼げなくなること。

サラリーマン人生が終わった瞬間。

 エレベーターに乗り込み、深々とお辞儀をして、エレベーターのドアがゆっくり閉まった。私のサラリーマン人生が、終わった瞬間でした。

 私用で使っていた、文房具類を入れた紙袋と、ビジネス鞄を両手に持ち、紙袋からは、手渡された花束が顔を出していた。

 駅までの道のりが、両手の荷物で、いつもより遠く感じられた。

 ホームのベンチに腰掛けて大きく息を吐き、電車を3本ほど見送り、空いた車内に乗り込んだ。

サラリーマンとしての居場所が無くなった瞬間。

 明日からは、この電車に乗ることはもう無いんだ。毎朝、車窓から眺めていた景色は、変わらないんだろうが、

 そこには自分がいない。もう、サラリーマンとしての居場所が、無くなったんだと思った瞬間でした。

 スーツやネクタイを選ぶ事も、殺人的な電車に乗ることもなく無くなる反面、給料がなくなるという、漠然とした不安が脳裏をよぎりました。

明日からは何をしよう。

 明日からは何をしよう、まずはハローワークへ行って、失業保険の手続きと、年金事務所で年金受給の手続きか。  

 たぶん今の生活水準を、これからも、維持して行くんだったら、年金だけじゃ、難しいんじゃないのか。

 どうやって生活水準を落とさず、節約出来るのかを考えなくちゃ。

 先輩たちも、同じように通った道、どうやって乗り越えて来たんだろう。

 明日からは、自分のために、家族のために、時間を使う人生を送りたい、いや、送るようにしないと、いけないんじゃないかと、考えながら家路に着いた夜でした。

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