『ポツンと一軒家』捜索隊。
『ポツンと一軒家』の捜索隊が、車幅ギリギリの悪路で、悪戦苦闘しながら、細い砂利道を登って行きます。
その細い山道は、車1台が通れる車幅しかなく、路肩の先は深い谷底が覗いていて、ハラハラドキドキしてしまいます。
慎重にハンドルを切る捜索隊の車が、車幅ギリギリが分かるように、取り付けられた、車外カメラの映像が映し出されます。
悪路の先にある『ポツンと一軒家』。
悪路の道を行く捜索隊。
それには、路肩の先の深い谷底が映し出されてます。正に、固唾を呑むような光景が、繰り広げられているのです。
そんな苦労をして、やっと、たどり着いた所に『ポツンと一軒家』は建っていました。
こんなフレーズのナレーションと共に、捜索隊は、全国各地の人里離れた場所に、
何故だか、ポツンと存在している一軒家を探してに行きます。
衛星写真を手掛かりに。
衛星写真だけを手掛かりにして、その地に赴き、その地の実態調査と、人里離れた場所で暮らす人々の、人生に迫るのです。
インターネットの普及で、衛星写真が簡単に見られる時代になり、それに呼応した事で、『ポツンと一軒家』も、始まったのでしょう。
海外では、海岸付近で沈没している沈没船を、衛星写真で探し出したトピックスが流れていました。
それだけ、衛星写真が身近になっている証拠でしょう。
所ジョージさん林修さんのMC。
番組の進行は、1枚の衛星写真。
それは、1枚の衛星写真から始まります。スタジオでは、所ジョージさんがMCを勤め、林修先生がパネラーとなり、
2人のゲストを迎え、Google Earthの映像を紹介し、どんな方が、どんな暮らしをしているのか推理します。
推理で多いいのが、陶芸家が暮らしている。農業・林業で生計を立てていると言った内容ですが、あまり、その推理は当たりません。
最寄りの集落から捜査開始。
『ポツンと一軒家』捜査開始。
『ポツンと一軒家』の捜索隊は、まず、山沿いにある最寄りの集落から、捜索を開始します。
親切な地元の方々が多くて、田舎って良いもんだなと、感心してしまいます。
最寄りの集落で調査すると、『ポツンと一軒家』を知っている方が現れ、一軒家までの行き方を教えて呉れます。
中には、『ポツンと一軒家』まで、軽トラで先導して呉れる方もいて、人の優しさに触れられる気がします。
日曜日の午後8時のゴールデンタイム。
快進撃が止まらない『ポツンと一軒家』。
この『ポツンと一軒家』は、テレビ朝日系で、2018年10月7日から、毎週日曜日の19:58~20:56に放送されている、
トークバラエティー番組でもあり、ドキュメンタリー番組でもあるんです。
視聴率に変化が。
『ポツンと一軒家』の放送が開始されると、日曜日の夜8時のゴールデンタイムに異変が起きました。
初回視聴率が14.4%(2018.10.7)、最高視聴率が20.8%(2019.9.29関東地区)23.4%(2019.8.18関西地区)。
平均視聴率が、16.9%(関東地区)、17.1%(関西地区)となり、2019年の年間視聴率が、17.8%となったのでした。
日曜日の午後8時と言えば、NHKの「大河ドラマ」、日本テレビ系の「世界の果てまでイッテQ」と、人気番組がひしめいていました。
特に、「世界の果てまでイッテQ」は、この時間帯のトップを維持していたのですが、
『ポツンと一軒家』の猛追に合い、抜きつ抜かれつの状態になったのです。
『ポツンと一軒家』が『笑点』を超える
週間視聴率 第2位、『ポツンと一軒家』18.4%
2020年2月10日(日)~2月16日(日)の、関東地区の世帯視聴率は
第1位、連続テレビドラマ『スカーレット』NHK総合 19.9%
第2位、『ポツンと一軒家』テレビ朝日 18.4%
第3位、『笑点』日本テレビ 16.8&
このようになっていて、週間視聴率で第2位になったのです。これって、凄いことだと思いませんか。
NHKの朝ドラは、長い歴史があって、毎回視聴率トップを維持しています。
そして、朝ドラのヒロインは、その後も高い人気を持った女優へとなって行きます。
中には『おしん』のように、驚異的な視聴率を叩き出した番組なんです。
いまでも『おしん』は、東南アジアでは人気が高い番組のようです。
一方、日本テレビの『笑点』も長寿番組として、日曜日に午後5時30分は、頭の中にインプットされています。
そんな長い歴史のある番組に挟まって、『ポツンと一軒家』は大健闘を続けているのです。
『ポツンと一軒家』の人気の理由とは何。
『ポツンと一軒家』の人気の理由。
こんなに急激に『ポツンと一軒家』の人気が高まった理由は何なのでしょう。
多くの都会で暮らす人たちの理想は、老後になったら、定年退職したら、田舎に帰りたい、
田舎の無い人は、田舎に転居して、田舎暮らしをして見たいと、思っているのではないでしょうか。
都会の喧騒から離れ、静かな場所で、ゆっくり時間が過ぎるのを、感じて見たいと、思っているのではないでしょうか。
そんな田舎の、更にその先で暮らす『ポツンと一軒家』で、暮らしている人は、
どんな暮らしをしていて、どんな人物なんだろうと思う筈です。
そこでの暮らしや、暮らす人々の、魅力が溢れています。
そんなドラマ性ある暮らしぶりや、そこで暮らす人々の人生を見て、ご自分の人生と、重ね合わせているのかもしれません。
田舎暮らしの理想を追いかけるシニア層。
ターゲットはシニア層。
その証拠に、この番組のターゲットはシニア層なのです。
理想の田舎暮らしの、更にその先で暮らしている『ポツンと一軒家』の住人たちは、どんな人生を歩んできたのでしょうか。
そのあたりも、番組では、古い写真や、地域のお祭りなど、時代背景も紹介することで、
わかり易く視聴者に、伝えて呉れているのです。
ハラハラドキドキの二転三転する、悪路の先に、向かった場所には、温かい人間味のある、そんな場所があったのです。
捜索隊は殆ど画面には映りません。始めからその地で暮らす人々に視点を向けて、
人って、こんなにも優しいんだと、思わせて呉れる番組になっているのです。
田舎って暖かい。
田舎の良さは何!
田舎の良さって何でしょう。自然が一杯あって、自然の中でのんびりと、暮らせる事でしょうか。
その一方で、田舎はムラ社会ですから、地域の人との繋がり、地域行事、地域の伝統など、束縛されることも多くあり、
新たに、田舎暮らしに入って行くには、自分から、その地域に溶け込んで行く努力が必要でしょう。
山間に残った一軒家、新たに建てた一軒家
集落から、更に先の『ポツンと一軒家』。
でも、『ポツンと一軒家』というのは、それらの集落から、更に山間に入ったところで、暮らしているのです。
そこで暮らしている人たちは、
山間で何軒かで暮らしていた家々が、高齢などを理由に住民たちが、町へ降り、『ポツンと一軒家』になった方。
趣味を極めるために、山林を購入して、自分だけの世界を創っている方。
自然が好きで生涯、自然と共に暮らしたいと、やって来た方など様々です。
人の優しさが詰まった『ポツンと一軒家』
『ポツンと一軒家』は、人間ドラマ。
そして、それぞれの方の、人間ドラマがそこにはあって、家を守って行く、気概に溢れていたのです。
尋ねた『ポツンと一軒家』の家には、その家族の歴史があって、
捜索隊が当初考えていた事とは、予想外の展開になって行く面白さが」あります。
そこには、人間味の優しさ、温かさに溢れていて、
田舎の暮らしも良いものだと、改めて気づかされるところが、伝わって来るような番組です。
「所ジョージ&林修『ポツンと一軒家』人気と高視聴率の秘密。」への1件のフィードバック
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