『サザエさん』の原作者 長谷川町子さんはシャイな人だった。

 

国民的人気アニメ『サザエさん』。

 国民的人気アニメと言えば『サザエさん』でしょう。

毎週、日曜日の午後6時30分から放送され、1回の放映で3話のはなしが放映されます。

東芝がコマーシャルのスポンサーから降りて、だいぶ経ちますが、サザエさんちのお茶の間にあるテレビが映ると、東芝製かなと思ってしまいます。

家族全員で観られるアニメで、それぞれの年代で、ご自身の年齢と重ね合わせて、ご覧になっているようです。

アニメの『サザエさん』は1969年からフジテレビで放送されて、放送は50年を超えています。

波平とマスオさんはお酒が大好き。

よく出て来るお酒のシーン。

私の好きなシーンは、波平やマスオさんが、駅前の飲み屋に寄ってはちょっと一杯、

波平がノリスケにつかまり、お酒をご馳走するシーンや、

マスオさんがアナゴくんに誘われて飲みに行ったり、帰宅してから波平とマスオさんが一杯、とお酒のシーンがたくさん出て来るところです。

アニメの中でこれ程、お酒のシーンが出て来る作品はないんじゃないかと思います。

このシーンを見たお父さんたちは、今宵も一杯、と思う筈です。

サザエさんちには、三河屋さんの御用聞き、サブちゃんがビールやお酒を配達に来ています。

たぶん毎日のように飲んでいるので、酒代はかなりなもんじゃないかと、心配してしまいます。

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新聞の4コマ漫画から始まった。

『サザエさん』の歴史。

『サザエさん』の原作は、地方フクニチ新聞の夕刊フクニチの4コマ漫画です。

1946年(昭和21年)4月22日から掲載され、

その後、全国紙に移行し、朝日新聞の朝刊に1956年(昭和26年)4月16日から掲載されたようです。

テレビアニメ『サザエさん』では、1969年の放送開始以来、登場人物の年齢や、環境を変えずに物語を進めているので、

現在の価格や貨幣価値と隔たりが出ているようです。それだけに人気が高く、長寿番組になっている証でしょう。

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原作者、長谷川町子さんのベール。

ベールに包まれていた長谷川町子さん。

サザエさんの原作者は、長谷川町子さんです。

彼女は女性漫画家としての開拓者で、漫画家で唯一、国民栄誉賞を受賞しています。

しかし、その素顔はベールに包まれていました。

長谷川町子さんが暮らした街は、東京都世田谷区の、東急田園都市線の桜新町の街でした。

サザエさんちの最寄り駅は、あさひヵ丘駅から徒歩10分圏内です。

なぜなら、夕方の雨のシーンで、よくカツオとワカメが、波平に傘を届けに行くシーンが出て来ます。

子供の足で、傘を届けに行くのですから10分程度なのでしょう。

原作者の長谷川町子さんは長年、桜新町に住んでいて、この街をイメージして、あさひが丘を編み出したのでしょうか。

サザエさんうちあけ話

とてもシャイな長谷川町子さん。

長谷川町子さんは、とにかくシャイな人で、

人前に出ないようで、自宅周辺でも、長谷川町子さんを知るのは、美容院の人ぐらいと言われていたそうです。

晩年、日本漫画家協会賞の授賞式に出席した時に、

「動く長谷川町子を初めて見た」と、どよめきが起きた、逸話が残っているそうです。

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田河水泡に弟子入りした天才少女漫画家。

長谷川町子さんの生い立ち。

長谷川町子さんは、1920年1月に佐賀県東多久村(現:多久市)で生まれです。

3人姉妹の次女で、幼少期に福岡市に転居しています。

生家では、お手伝いさんがいる暮らしをしていたようです。  

しかし、父親の死去に伴い、一家揃って、親族を頼りに14歳の時に上京し、

『のらくろ』で知られる田河水泡に弟子入りして、

15歳にして、少女倶楽部に掲載された『狸の面』で、天才少女漫画家としてデビューしたのでした。

『サザエさん』の構想は、自宅の近所にある百道海岸付近を、妹と散歩していた時に、

『サザエさん』の家族構成や名前を思いついたようです。

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NHKの朝の連続ドラマ。

『サザエさんのうちあけ話』と『マー姉ちゃん』。

1978年に『サザエさんのうちあけ話』を朝日新聞日曜版に掲載、翌1979年に単行本として出版されると、

これを原作として、姉の毬子を主人公として、NHKの朝の連続ドラマ『マー姉ちゃん』が放送され、

姉を熊谷真美さん、町子を田中裕子さんが演じて、これがきっかけで、田中裕子さんが注目されたのでした。

3世代同居のサザエさん一家。

サザエさん一家は、3世代同居家族で、昭和の佇まいを色濃く残した生活をしています。

『サザエさん』は、古き良き日本の家族制度を描いていますが、サザエさんが、嫁ではなく、

親世代との同居形態の理想形。

「嫁」ではなく「娘」や「姉」のサザエさん。

実家で暮らし、マスオさんを正にマスオさん状態としていて、それが、3世代同居の生活を、上手にさせる秘訣のようです。

そんな環境で暮らすサザエさんは「嫁」ではなく「娘」や「姉」として登場し、

生き生きと暮らしており、天衣無縫のキャラクターを出しているのです。

今では、そんな暮らしぶりが、親世代との、同居の理想形になっているのかもしれません。

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