相棒Season20マイルールと、右京とミステリー小説の関係性
特命係の杉下右京にはミステリー小説がよく似あいます。
和製ホームズの異名がある右京さんですから、ミステリーは似合うのは当然です。
『相棒』シーズンの中でも、右京さんとミステリーの関係性がある、数々シーンがあります。
例えば、学生の頃に右京さんが推理小説を書いていたこと。
紅茶に詳しい、自称ミステリー評論家の毒島(ぶすじま)からのお茶会に誘われ、
そこで『孤独の研究』と言う作品を書いていたこと等々です。
更に、警視庁長官房付の警視監の甲斐峯秋が、
杉下右京とシャーロック・ホームズの関係性を、認識していたシーンがありました。
そこでは、甲斐峯秋はこう語ったのです。
「君にとっての『花の里』は、ホームズにとってのパイプのようなもの」
これって、甲斐峯秋も、杉下右京とシャーロック・ホームズには共通点があることを、認識していた証です。
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相棒Season20第6話「マイルール」
相棒Season20第6話「マイルール」は、大御所の日本ミステリー界の第一人者の作家の、刺殺事件を追うストーリーです。
刺殺現場から、人気連載小説の最終回の原稿が消えたのです。
被害者が描いた筈の“真犯人”とは誰なのか? 特命係の二人が衝撃の結末をあぶり出してゆきます。
ある日、“日本ミステリー界の第一人者”と評される小説家・福山光一郎(菅原大吉さん)が、
一人暮らしの自宅で、刺殺されているのが見つかります。
ナイフで一刺しされ、「財布の中にはいつも100万円が入っている」と、豪語していた財布が見つかりましたが、中味はカラで、
財布から、大金が抜き取られていたため、強盗の犯行かと思われましたが、現場に臨場した特命係の右京さんと、冠城亘は、
福山光一郎が書き上げたばかりの、新作の最終回の原稿が、なくなっていることに気がつき、疑問を抱きます。
その原稿は、1年間にわたって、
「ジャパン・ミステリー」と言うミステリー雑誌で連載されてきた小説「運命の来たる日」の最終回でした。
その小説は、少女殺害事件の捜査にあたる老刑事が、正体不明の犯人を、執念で追い詰めていくストーリーでした。
版元の編集者から話を聞いた右京さんと冠城亘は、
新作の掲載を前に、福山光一郎が突然、出版社を変更していたことを知ります。
そのミステリーの最終回では、主人公の老刑事が追い続けてきた真犯人“アンノウン”の正体が、明かされている筈だったのです。
福山光一郎は、20年間ヒットを連発していて、
気に障ることがあると、担当者どころか、出版社まで変えてしまう横暴ぶりで有名でした。
彼は大御所作家でありながら、著作の宣伝には貪欲で、テレビ番組にも多数出演していました。
しかし、そのたびに過激な発言を繰り替えし、殺害予告が届くほどの、変わり者だったのです。
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新作「運命の来たる日」の真実とは。
そんな中、右京さんは福山光一郎が寄稿したエッセイの中に、興味深い一節があるのを発見します。
それは、福山は「運命の来たる日」について、「事実をもとにした完全なフィクション」であるとし、
「完結した時、失われた事実があぶりだされるだろう」と綴っていたのでした。
“失われた事実”とはいったいどういう意味なのか!?
そんな中、冠城亘は福山光一郎が壮絶な過去を背負っていたことをつかみます。
22年前、福山光一郎は、ある重大事件に巻き込まれていたのです。それは、福山光一郎の当時14歳の娘が殺害れていたのです。
加害者は17歳の少年で、逮捕されますが、
少年だったことから少年Aとして、住所も氏名も公表されず、被害者家族は大きな憤りを感じていたのです。
右京さんは、その事件と問題の小説に、共通点が存在していることに気づきます。
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登場人物の「マイルール」
ミステリーに出て来る登場人物の名前が、戦国時代の武将の名前だったり、銀座のホステスの名前だったり、
また、ある時は、出版会社の社員名簿からつけていました。
そして、「運命の来たる日」のミステリー小説には「川上さん」と言う名前が、二人出て来ていたのです。
登場人物に、同じ名前の人物を使うことはありえません。
そこに右京さんは違和感を覚えます。
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捜査を進める中で、少年Aが野間口健一だと言う事を掴みます。
野間口健一は東京都杉並区で小さな料理店を営み、ひっそりと暮らしていました。
福山光一郎は、更生後の野間口健一の行方を探していて、更生施設に乗り込み定年間際の刑務官から、情報を得ていたのです。
そして福山光一郎は、新作「運命の来たる日」の”マイルール”を、杉並の西永福駅の住宅の表札から、登場人物の名前を付けていたのです。
小説に登場する登場人物の名前を追って行くと、最後にたどり着くのが、野間口健一の料理屋だったのでした。
そして、野間口健一は結婚して、姓名を妻の川上に換えていたのでした。
しかし、物語は意外な展開を見せます。
ミステリー小説家・福山光一郎を殺害したのは、更生施設の刑務官だったのです。
野間口健一の情報を、福山光一郎に教えたことで、情報漏洩を疑われるのを阻止したかったために、殺害したのでした。
福山光一郎は、自分の娘を殺害された加害者に対して、ペンで人を殺すことが出来るかと言う、挑戦をしていたのでした。
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さて、今回のドラマ以外でも、右京さんとミステリーに関わる話があります。
そんな過去の話を確認して見ましょう。
和製ホームズ杉下右京が推理小説を書く。
ある朝、亀山薫が拉致されてしまい、彼は警視庁特命係に当庁していませんでした。
しかし右京さんは、その日の朝に、「推理小説研究会」と言う、女子中学生2人から取材の訪問を受けていて、
ひどくテンションが上がって、亀山薫の遅刻の原因を気にしていませんでした。
女子中学生たちの取材も、右京さんが、和製シャーロックホームズとして「都民ジャーナル」の情報誌に、取り上げられた事がきっかけでした。
女子中学生たちは、右京さんの推理力を取材し、右京さんも推理小説を書いているなら、読ませて欲しいと頼みましたが、
右京さんは、「紅茶のお代わりは、いかがですか」と言って、話を逸らそうとしていたのです。
しかし、当時中学生だった杉下右京が、書いた小説が、ある大学の同人誌に、
中学生が書いたミステリーとして『新時代ミステリー作品集』と言う形で、編纂されていたのです。
その作品集の中に、『亡霊たちの咆哮』と言う題名で、著者、杉下右京の名前があったのです。
そうです。右京さんは既に中学生の時に、既に推理小説を書き上げていたのでした。
やはり、右京さんが推理小説を書いていたと言う噂は、本当のことだったのです。
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『相棒SEASON4』監禁!和製ホームズ右京が推理小説を書く
ミステリー評論家からのお茶会のお誘い。
相棒Season12。第13話『右京さんのお友達』では、こんなシーンがありました。
右京さんは屋外の紅茶店で、紅茶に詳しい毒島役の、尾美としのりさんと知り合います。
毒島には持論があって、本当の紅茶好きは産地に限らず、その味わいを愉しむとしています。
更に、信用出来るものは、世の中で、犬と紅茶だけと言い切り、紅茶には一期一会の出会いがあるとしていました。
そして、1週間後、毒島から自宅アパートでの「お茶会」のお誘いがあったのです。右京さんは甲斐亨を連れて訪問しました。
そこで右京さんは、毒島の部屋にある本が、気になって仕方がありません。
書斎を見せて貰うとそれらは、殆ど、ミステリー小説でした。
毒島は、杉下右京を和製シャーロックホームズ、相棒の甲斐亨をワトソン君と揶揄していて、
「ワトソン君も紅茶が好きなのかな」と話し、
「都民ジャーナル」に掲載された、右京さんの、和製シャーロックホームズ活躍の記事を、知っていたのです。
毒島から2回目の「お茶会」のお誘いがあり、右京さんはある男を主人公にして、自らが書いた小説を持参していました。
その題名は『孤独の研究』で、この題名に毒島は食いつきます。
すると右京さんは、「クラシカルな探偵小説を意識しました」と話したのです。
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