株式相場は、欲の世界。
株式相場は欲の世界です。
毎日のように株式市場では、お金を殖やしたい、もっと、お金持ちになりたいと思って、たくさんの人や企業が参加しています。
そして株式市場に参加した全ての投資家たちが、
絶対に損をしたくない、絶対に負けたくないと思って、動いています。
株価は何で動く?
株価の動く要因。
株価の動く要因は、企業業績、新製品の開発、不祥事、金利動向、為替相場、政争、国際情勢、有事と、数え上げたら切りがありません。
その要因が、有利に働くと思えば上がるし、不利に働くと思われれば下がります。
個別企業の業績が、どれだけ良くても、政治や、為替などの外部要因があると、一斉に売りを浴びせられます。
それは、絶対に損をしたくないと思っている、臆病な投資家の心理を、反映しているのです。
私に初めて株式を教えてくれた、先輩の彼は、よくこんな話をしていました。
「今日は300万円儲けた」「今持っている株式の保有額は8,000万円になったよ」でも、彼から損をした話は、聞いたことがありませんでした。
バブル崩壊。
バブルが崩壊しました。
そしてバブルが崩壊しました。広い知識を持ち、行動力があり、自信に満ち溢れて、スピード出世をしていた彼は、
会社を辞め、自宅を売り払い、行方不明になり、私たちの周りから、完全に姿を消してしまったのです。
ショックでした、影響力が大きく、将来を嘱望されていた彼が、再起不能になるまで、のめり込んでしまった株式相場。
私の身近な人の中で、そんな風になった人を見るのが、初めてだったので、お金の魔力の恐ろしさを、知ることになりました。
そして、私は臆病な投資家になってしまいました。
少しの株価の値下がりにおびえ、仕事の最中も株価が気になって仕方ない、そんな、つまらない人間になってしまったんです。
「上がる」か「下がる」か。
株は買った途端から「上がる」か「下がる」かの二つに一つです。
上がれば、もっと上がれと期待し、一方で、ここまで上がったんだから、もう下がるんじゃないかと不安に思う。
下がれば、このまま下がるんじゃ、損をしてしまうと思う一方で、
ここまで下がったんだから、そろそろ上がるんじゃないか。待ったほうが、良いんじゃないかと悩みます。
このように、株式市場に参加している、全員が損をしたくないと思って、売買している世界なんです。
儲けた人がいる一方で、損をしている人がいる世界です。常に売り買いの思惑が交錯し、それが株価に表れているのです。
お金を損したくない、臆病な投資家たち
リーマンショックの襲来。
その後も、私の臆病が続きました。バブル崩壊の後に、リーマンショックが来ました。この時も、また株は塩漬け状態になってしまいました。
それよりもショックだったのは、知人の方が、リーマンショックによって、家を失ったのです。
200坪の敷地に、自宅と賃貸物件を持っていた彼は、悠々自適な生活をしていましたが、一変してしまいました。
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信用取引の恐ろしさ。
改めて、株式の信用取引の、恐ろしさを知りました。お金は欲しいけれど、自分の身の丈に合った、お金を求めないと、怖いことになると、思い知らされました。
株の世界では、投資家の約9割が、含み損を抱えていると言われます。
買った途端に、それまで上がっていた株が、下がり始めた経験がある方は、多いんじゃないでしょうか。
バフェット流投資に学ぶこと、学んではいけないこと 個人投資家にとっていちばん大事なノウハウ [ ヴァホン・ジョンジグヨン ] |
株価の値下がりに対処するには。
臆病を克服する方法。
株の臆病を克服する方法は、いろいろ紹介されています。ロスカットを、5%とか10%に決めておけば、それ以上のロスの発生は防げます。
しかも、ネット証券では、ワンクリックで設定出来るので便利ですが、それを繰り返しすぎるのは、どうなんでしょうか。
昔から言われているのは「ナンピン」でしょう。下がった時点で買い増せば、平均購入価格を、下げられる論法ですが、
そもそも、下がっていて手放したいと思っていて、興味をなくしている銘柄を、買い増すのは、かなり抵抗感があります。
どうしたら臆病な投資家から、脱却出来るのでのでしょうか。
それはたぶん、投資先の会社が好きで、その会社を、応援したいと、思う事じゃないかと思っています。
キャピタルゲインと、インカムゲイン。
多くの投資家は、キャピタルゲイン(株の売買によって得られる利益)を求めて、株式市場に参加します。
しかし、上手く行かなかった時には、インカムゲイン(株を保有することによって得られる利益:配当金・優遇)があると思うように、気持ちを切り替える事も、大事だと思っています。
配当金は、銀行の定期預金金利の100倍以上には、成っているんですから、
預金よりは、ましだと思う気持ちが、考えにゆとりを与えてくれる事でしょう。
バフェットからの手紙第4版 世界一の投資家が見たこれから伸びる会社、滅びる会社 (ウィザードブックシリーズ) [ ウォーレン・バフェット ]
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資産の配分と配分割合。
資産の3分法は、昔から言われています。不動産、有価証券、預金と分けて持ち、資産を一極に、集中しない方法です。
世代によって、その配分割合の、見直しが必要です。若い世代は投資を多めに、年金世代に差し掛かったら、預金を多めには常識です。
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臆病な投資家の不安を解消。
不安から解消方法。
臆病な投資家である私は、いったい、どうしたらその不安から、解消されるのでしょう。
答えを出すのは難しいですが、投資をしながら、心穏やかでいられなければ、その影響が仕事にも、私生活にも、表れてしまいます。
そんな状態なら、株式投資などせずに、預金にしておけば良いんですが、それでは、長い年月を活かしての、資産運用は見込めません。
時間を味方にした、投資が見込めないのなら、資産を殖やすことは出来ません。こうして、堂々巡りを、繰り返すだけです。
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個人投資家が、唯一、臆病にならずに株を持ち続けられる方法とは。
情報力も、資金力もない個人投資家が、唯一、臆病にならずに、株を持ち続けられる方法は、
株価が暴落した時、全員が弱気になっている時に、
あなたが好きな会社、応援したいと思っている会社の中から、業績の良い優良株を買って、長期に亘り、保有する事だと思っています。
その時に買う、勇気があるか否か。
その時に買う、勇気があるかです。だって投資は、自己責任が原則だからです。
もし10年以上前の時点で、買っていれば、今では、日経平均で言うと、たぶん当時の、3倍ぐらいに、なっているんだろうと思います。
こうなれば、多少の株価の変動にも、余裕を持っていられるし、毎日株価を、チャックすることも、なくなるでしょう。
株式投資だけに集中せずに、資産の3分法のように、預金、有価証券、不動産のバランスを考えて、
保有していれば、一つに集中する事もないので、ある程度、安心していられるかと思います。
預金、有価証券、不動産の特性を組み合わせる。
預金は元本保証で、安心して、保有出来る代わりに、金利が低く、収益を上げることは出来ません。
有価証券はリスクが高く、株価は常に変動するので、売買するには、ストレスが掛かりますが、リターンを期待出来る可能性がありますが、あくまでも自己責任が原則です。
不動産は安定した収益が見込めますが、老朽化に伴う空室対策が、常に存在します。
また日常の管理や、入居者トラブル、修理などある程度の負担がある一方、確定申告では減価償却や、借入利息の経費参入など有利な点もあるのです。
どれも一長一短があり、どれが良いかは言えませんが、
上手く組み合わせるのが、昔から言われている資産3分法です。上手に活用するには、どれも、勉強が必要です。