相棒Season20第10話『紅茶のおいしい喫茶店』右京の蘊蓄。




相棒Season20第10話『紅茶のおいしい喫茶店』右京のうんちく。

右京さんが、冠城亘と一緒にカフェをオープン!? 詐欺グループの張り込み捜査が、思わぬ事態を招くのです。

右京さんの紅茶のうんちくが炸裂 “ニルギリ” “ダージリンのセカンドフラッシュ” “ゴールデンティップス” “オレンジペコ”、

右京さんの、紅茶の茶葉の博識が止まらない作品となりました。

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喫茶店で張り込む右京と冠城亘。


右京さんと冠城亘は、角田課長(山西惇さん)からの頼みで、詐欺グループの、張り込みを手伝うことになります。

捜査対象は、仮想通貨の儲け話を持ち掛ける、ロマンス詐欺のグループでした。

彼らは1週間で1万円が、10万円、100万円となるような、儲け話を持ち掛け、

最初にうまい汁を吸わせた後、相手が信用した時点で、全ての財産を奪うような輩なのでした。

詐欺グループは50人程度ですが、リーダーの顔を見たことがないと言うのです。

だまし取った金の保管場所とみられる、家具店を見張ることになった右京さんと冠城亘は、

怪しまれずに張り込むため、目の前の喫茶店に目をつけます。

2人は、喫茶店のオーナーの真鍋(酒井敏也さん)に事情を話し、店番をする代わりに、捜査への協力を持ち掛けます。

喫茶店に置いてある紅茶の茶葉を見て、右京さんはうんちくを奏でます。

インドのニルギル、イギリス種の茶葉、ダージリンのセカンドフラッシュなど、博識ぶりを見せつけます。

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ニルギリ”と


因みに、“ニルギリ”とは、インド南部に位置する、西ガーツ山脈南部の紅茶産地・ニルギリで生産される茶葉を指します。

現地の言葉で、ニルギリとは「青い山」という意味を持ち、紅茶のブルーマウンテンとも呼ばれているのす。

ニルギリは標高の高いところで栽培されているのが特徴で、

最も標高の高い茶園は、2000m以上のところにあるそうで、ここで茶葉を手摘みするそうなのです。

ニルギリの収穫は年に3回! 最高峰の紅茶の栽培ふさわしい場所と、言っても良いところだそうです。

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“ダージリンのセカンドフラッシュ



“ダージリンのセカンドフラッシュ”とは、こんな茶葉!

「ダージリン」は、インドのダージリン地方で収穫される茶葉で、「紅茶のシャンパン」と呼ばれ、世界3大茶葉の一つです。

ダージリン地方と言うのは、インド北東部にある、ヒマラヤ山脈の標高2,000mを超える高地を指します。

その急峰から谷底に至る斜面で、茶葉が栽培されていて、そのような地形から、寒暖差が激しく、

しばしば、霧が発生することから、それが影響して、独特の風味を作り出しているようです。

ダージリンの収穫時期は、年3回あって、それぞれの季節で、特徴的で魅力ある茶葉が取れるのです。

「ファーストフラッシュ」は、3月~4月に掛けて摘み取る1番茶。柔らかな新芽、緑色の茶葉、緑茶のような風味があります。

「セカンドフラッシュ」は、6月~7月に摘み取られる夏摘み。しっかりとした茶葉で、味、コク、香りのバランスが良いのです。

「オータムナル」は、10月~11月の秋摘み茶で、収穫量は少なく、厚みのある葉で、芳醇な味わいと、深い甘みとコクが特徴のようです。

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紅茶好きの夫人の寂しさ。


喫茶店のオーナー・真鍋の承諾を得て、さっそく接客を担当することになった右京さんたちは、

大杉瑞枝(麻丘めぐみさん)と言う、紅茶好きの女性と知り合い意気投合します。

彼女は喫茶店に来るや、「覚えておいて、ここが私の特等席」と言って、窓際の席に座るのでした。

そして、紅茶のうんちくを傾け合いますが、右京さんは瑞枝が、ふと寂しげな表情を見せたことに気づくのです。

右京さんは「こてまり」の女将・小出茉莉に、紅茶の茶葉を頼んでいました。

それを受け取りに「こてまり」を尋ねると、女将は黒の蝶ネクタイを用意していたのです。

蝶ネクタイ姿で決まった右京さんと、冠城亘で喫茶店の開店時間を迎えました。

取り寄せた茶葉を喫茶店に置き、朝の開店を向かえると、

大杉瑞枝がやって来て、気が付いたのが、“ゴールデンティップス”の茶葉でした。

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ゴールデンティップス


ティップスとは、茶葉の芯芽の中でも、一番最初に摘まれたもので、表面に白い産毛が残っている状態の茶葉のことを言います。

このティップスを茶葉の発酵の工程時に、紅茶液に浸して、薄い茶色に染めたものを「ゴールデンティップス」と呼びます。

ゴールデンティップスは、収穫量も少なく、紅茶の加工にも手間ひまが掛かります。

そのため、ゴールデンティップスが多く含まれている茶葉は、価値が上がり、必然的に価格も高くなるのです。

ゴールデンティップスは、芯芽の部分を使った紅茶なので、味わいもまろやかで、優しいのが特徴です。

紅茶の華やかな香りや、深みのある旨味や渋味は、むしろ芯芽の下の葉の方が強く感じるようです。

中東やヨーロッパでは、ゴールデンティップスが多く含まれているほど、価値があるとされ、高値で取引されています。

また、アラブ地域では、ゴールデンティップスの紅茶は、滋養強壮や不老不死に効果があると、信じられ重宝されているのです。

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湖水地方のグラスミア


右京さんが大杉瑞枝に、紅茶が好きな理由を尋ねると、

昔、イギリスのグラスミアと言う湖の近くで暮らしていて、

長野県の奥諏訪がグラスミアと似ていて、37年前に別荘地を購入したけれど、騙されたと話したのです。

グラスミアとは、イギリスの湖水地方にある場所で、

“可愛すぎる村”として知られていて、女性に人気の観光スポットになっています。

そこには、18世紀の詩人ウィリアム・ワーズワースが住んでいた「ダヴ・コテージ(Dove Cottage)」があったことで有名です。

そんな中、問題の家具店に出入りしていた男女が、喫茶店にやって来ます。

二人は本日のおすすめの紅茶と、コーヒーを注文しました。

これは、DNA鑑定の証拠を掴む最高の場面となりましたが、

ここでも右京さんは“オレンジペコー”の由来について、うんちくを披露したのです。

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“オレンジペコ”の由来について


“オレンジ・ペコ”とは茶葉を摘み取る部分を意味し、それが価格等の等級に、大きな影響を与えています。

“オレンジ・ペコ”は、茶の枝の尖端部分から2番目に若い葉のことで、まだしっかりと葉が開いていない、柔らかい葉っぱです。

なので、“オレンジ・ペコ”には、オレンジの味は全くしません。

一般的に“オレンジ・ペコ”と言う名で販売されている紅茶は、セイロン茶系の、ブレンド紅茶が多いようです。

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思わぬ結末が待っている。


問題の男女が店を出ようした時、別のお客さまから、カップに髪の毛が入っているとクレームがつき、

冠城亘はその対応に手間取ってしまいます。その間に、大杉瑞枝も店を出たのです。

慌てて冠城亘は、店を出た2人の尾行を試みますが、タイミング悪く、見失ってしまったのです。

その後、特命係に戻った右京さんに、思わぬ情報がもたらされます。

それは、冠城亘が取り逃がしてしまった、詐欺グループのメンバー男が、転落死したのです。

その男はビルの外階段から、下の踊り場まで落ちていたのです。

冠城亘がビルの防犯ビデオを調べると、

その男は、5階のレストランで女と食事をした後、女に支えられるようにして、フラフラと歩いていました。

更に、その男女が、食事のために向かう途中の防犯ビデオでは、その男女の後を尾行する、大杉瑞枝の姿が映っていたのです。

そして、だまし取った金の保管場所とみられる、家具店から金が消えていたのです。

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原野商法に騙されていた夫婦。



大杉瑞枝が事情聴取されます。

原野商法で長野県の奥諏訪物件を騙され、更に、騙された物件を売却出来ると言われ、

「また、まんまと騙された夫は自殺した。だからいつも窓際の席にいたの」

「階段を背にして座っていて、今だと思って突き飛ばした。やっと夫のかたきが取れた」

ビルの外階段で殺された男の体内から、猛毒のテトロドトキシンが検出されました。

それは同伴していた女が混入したもので、テトロドトキシンを飲まされ殺されたのです。

しかしその後、その女も殺された状態で発見されます。

鑑識の捜査で、大杉瑞枝が突き落とした時には、男は既に死亡していたことが、生活反応が無かったことで証明されます。

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全ては仕組まれた罠だった。


そして、右京さんは気が付いたのです。「尾行の邪魔を考えると、全ては真犯人によって仕組まれたってことですよ」

32年前から詐欺を行っていた、隠れたリーダーがいたのです。それが喫茶店のオーナーの真鍋だったのです。

それを見抜いたのは、喫茶店のオーナーにしては、茶葉の基本的な知識がなく、

その喫茶店も、詐欺グループを監視・指令するために行っていたのでした。

あくまで舌を着るオーナーの真鍋に対して、

「いい加減にしなさい! 分かりませんか。しかし、もう逃がしません」と、右京さんは発したのでした。

右京さんは、執行猶予中の大杉瑞枝を、レストランの野外テラスに誘いだしました。

「ゴールデンティップスです」

「美味しい、最高の味ね」

「もう、復讐に囚われてはいけません。僕のお茶飲み友だちになって、ぜひ、紅茶について色々お話を… …」

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杉下右京の腕時計が気になります。

杉下右京はブリティッシュスタイルの、ダークスーツにサスペンダー、

腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。

1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。

センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出しいて、

何故か!気になって仕方ありません。

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