ドラマ『相棒』で好きなシーンとして、特命係の部屋で、杉下右京が淹れる、紅茶のシーンが好きと言う人が多いようです。
あのティーポットを高い位置に掲げ、ティーカップに注ぐシーンは見ものですが、
あれではワイシャツに、紅茶のしずくが飛び跳ねてしまうと心配します。
しかし、冠城亘役の反町隆史さんに言わせると、全然、紅茶のシミ跡が無いと言います。
そんなシーンにも増して、右京さんが放つ、紅茶のうんちくや博識が凄すぎます。
右京さんの紅茶の知識は、イギリスのスコットランドヤードに研修した時代に、身に着けたものでしょうか?
本場の英国で紅茶の文化に触れ、伝統と格式あるティーの世界にのめり込んだのが、一つの要因である事は間違いないでしょう。
過去のドラマの中でも、紅茶に関係する事件や、紅茶を愉しむ場面、
そして、右京さんがうんちくや、博学を披露するシーンが、何度となく登場しています。
そんな、右京さんと紅茶の関係性を覗いて見ましょう。
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《 目次 》
Season20第10話『紅茶のおいしい喫茶店』
Season12第13話『右京さんのお友達』
Season13元日スペシャル「ストレイシープ」
杉下右京の紅茶の博識。
右京のティーカップコレクション発見!
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Season20第10話『紅茶のおいしい喫茶店』
冠城亘と一緒に、黒の蝶ネクタイにエプロンを付けて、喫茶店で働く姿が登場したのが、『紅茶のおいしい喫茶店』でした。
右京さんと冠城亘は、角田課長(山西惇さん)からの頼みで、詐欺グループの、張り込みを手伝うことになります。
捜査対象は、仮想通貨の儲け話を持ち掛ける、ロマンス詐欺のグループでした。
だまし取った金の保管場所とみられる、家具店を見張ることになった右京さんと冠城亘は、
怪しまれずに張り込むため、目の前の喫茶店に目をつけます。
2人は、喫茶店のオーナーの真鍋(酒井敏也さん)に事情を話し、店番をする代わりに、捜査への協力を持ち掛けます。
喫茶店で張り込み兼、店員に扮した右京さんは、喫茶店に陳列してある紅茶の茶葉を見て、うんちくを奏でます。
インドのニルギル、イギリス種の茶葉、ダージリンのセカンドフラッシュなどに話しが及び、その博識ぶりを見せつけます。
“ニルギリ”
因みに、“ニルギリ”とは、インド南部に位置する、西ガーツ山脈南部の紅茶産地・ニルギリで生産される茶葉を指し、
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“ダージリンのセカンドフラッシュ”
“ダージリンのセカンドフラッシュ”とは、インドのダージリン地方で収穫される茶葉で、
「紅茶のシャンパン」と呼ばれ、世界3大茶葉の一つです。
ダージリンの中の、「セカンドフラッシュ」は、6月~7月に摘み取られる夏摘み。しっかりとした茶葉で、味、コク、香りのバランスが良いのです。
そんな中で、足繫くこの喫茶店に来ていたのが、一人の夫人(麻丘めぐみさん)でした。
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“ゴールデンティップス”
その夫人が気が付いたのが、右京さんが急遽仕入れた、“ゴールデンティップス”の茶葉でした。
ティップスとは、茶葉の芯芽の中でも、一番最初に摘まれたもので、表面に白い産毛が残っている状態の茶葉のことを言います。
このティップスを茶葉の発酵の工程時に、紅茶液に浸して、薄い茶色に染めたものを「ゴールデンティップス」と呼ぶのです。
ゴールデンティップスは、収穫量も少なく、紅茶の加工にも手間ひまが掛かる茶葉なのです。
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“オレンジペコー”
更に、右京さんは“オレンジペコー”の由来についても、うんちくを傾けます。
“オレンジ・ペコ”は茶葉を摘み取る部分を意味し、それが価格等の等級に、大きな影響を与えています。
“オレンジ・ペコ”は、茶の枝の尖端部分から、2番目に若い葉のことで、
まだしっかりと葉が開いていない、柔らかい葉っぱを指します。
そんな右京さんの博識ぶりを織り込んで、事件を解決してゆきました。
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【抽出】
相棒SEASON20第10話『紅茶のおいしい喫茶店』右京の蘊蓄。
Season12第13話『右京さんのお友達』
Season12の第13話『右京さんのお友達』では、紅茶が鍵となって、以前の事件が、解決に向かうストーリーです。
右京さんは屋外テラス席の喫茶店で、紅茶に詳しい毒島役の尾美としのりさんと、知り合います。
毒島には持論があって、本当の紅茶好きは産地に限らず、その味わいを愉しむとしています。
更に、世の中で信用出来るものは、犬と紅茶だけと言い切り、紅茶には、一期一会の出会いがあるとしていました。
それから1週間後、毒島から、自宅アパートでの「お茶会」のお誘いがあったのです。
そこで、右京さんは甲斐亨を連れて訪問しました。
毒島は、杉下右京を和製シャーロックホームズ、相棒の甲斐亨をワトソン君と揶揄して、
「ワトソン君も紅茶が好きなのかな」と話します。
そして、毒島から2回目の「お茶会」のお誘いがあり、右京さんはある男を主人公にして、自らが書いた小説を持参しました。
題名は『孤独の研究』で、この題名に毒島は食いつきます。
それはコナン・ドイルが書いたシャーロック・ホームズシリーズの『緋色の研究』を意識した題名だったからです。
右京さんは、「クラシカルな探偵小説を意識しました」と話し、
その内容は、学生の頃から孤独な「彼」が人生を歩むストーリーだったのでした。
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【抽出】
相棒SEASON12。第13話『右京さんのお友達』紅茶のお茶会。
Season13元日SP「ストレイシープ」
相棒Season13元日スペシャル「ストレイシープ」に登場したのが、バルテュスと言う紅茶でした。
それを、「紅茶に詳しくないけど紅茶が好きな女性」に、右京さんが勧めていたのです。
その紅茶は、画家バルテュスの愛した紅茶を、イメージしたものです。
「ストレイシープ」は、年の瀬の夕方、6歳の少年・村本修吾(高梨理央さん)が、何者かに公園で誘拐されます。
その頃右京さんは、紅茶店・デンメアティーハウスで出会った、
西田悟巳(石田ひかりさん)と言う、自殺した女性の葬儀に参列していました。
彼女の遺品に、右京さん宛ての手紙があったとの、連絡が入ったためでした。悟巳は不思議な魅力を讃えた女性でした。
その席で新井という男(平岳大さん)から声を掛けられ、悟巳が遺したと言う、右京さん宛ての遺書を渡されます。
そこには、右京さんへの思いが、綴られていたのです。
右京さんはそんな彼女に、いろいろな紅茶について、語って聞かせていました。
そして、悟巳はいつも幸せそうに、微笑んでいたのです。
特に「ダージリン」と「アールグレイ」のブレンドについては、とても嬉しそうだったことを、よく覚えているのです。
だが、もう彼女はない。
そこは、参列者も少ない寂しいものでした。右京さんは寂しさを押し殺していたのです。
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“バルテュス”
バルテュス(1908~2001)は、ピカソも高く評価していた画家で、ピカソが言うには「20世紀最後の巨匠」と、絶賛しています。
しかし、その画風は、異次元の世界での、少女のあどけなさと、エロティシズムを追求した作品で、
称賛と誤解が入り混じった、画家だったようです。そして、バルテュスの奥さんは、日本人だったのです。
“バルテュス”は、ダージリンをベースに、アールグレイの香りづけに使われる、ベルガモットのフレーバーをプラスしたものです。
アールグレイとは、グレイ伯爵という意味で、イギリスの貴族グレイ伯爵が好きだった紅茶でした。
グレイ伯爵は、1830年代に英国の首相を務めた人で、第2代グレイ伯爵「チャールズ・グレイ」のことを指します。
ベルガモットは主に香り用として用いられる柑橘で、すがすがしく爽やかな香りとして有名です。
この香りの主成分は、ベルガプテンで、リフレッシュ作用が期待され、
食欲不振の改善や、不安に伴う不眠などの緩和に役立ちます。
【抽出】
ドラマ『相棒』杉下右京の紅茶の博識。
警視庁特命係の、杉下右京の好きなものは、チェス、クラッシック音楽、そして、紅茶でしょうか。
特命係の部屋を、見渡して見ると、
右京さんのデスクの左側には、ガラスのチェス盤が置かれていて、すぐ、手の届くところにあります。
デスクの右側の窓際に、プレーヤ付きのオーディオセットと、ヘッドフォンが置かれていて、
時間が空いた時に、クラッシックを聴いているようです。
その時、聴く曲が、右京さんの好きな、エルガーの『威風堂々』と『愛のあいさつ』だったら嬉しいのですが。
そして、デスクの後ろには、お気に入りの、紅茶のセットが置かれています。
ティーポットを高い位置から、ティーカップに注ぐシーンは、あまりにも有名です。
でも、あのような淹れ方には、賛否両論があるようです。
右京さんは紅茶に対しての見識が高く、茶葉の銘柄にも、こだわりがあるように思われます。
この「ティー」嗜好の影響は、何処から来ているのでしょう。
たぶん、イギリスのロンドン警視庁に赴任していた時に、
イギリス文化の象徴である「ティー」の素養と文化を身に着け、その魅力に、はまったのではないでしょうか。
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【抽出】
Season18第9話 右京のティーカップコレクション発見!
相棒season18第9話、2週連続スペシャル『檻の中~告発』で、特命係の部屋の、反対側が画面に映りました。
その光景を見て、ビックリしてしまいました。
そのシーンは、冠城亘が「おはようございます」と特命係の部屋に入ってくると、
右京さんが、「33分と12秒の遅刻です」と言い、時計を見ずに、その時間を言い当てたのでした。
その時間が分かったのは、スチール製のキャビネットの、ガラス面に映った時計の反射を見て、右京さんはその時間を知ったからです。
これって、何だか、古典的な推理小説で、使われる手法のようで、
シャーロックホームズが、言いそうなうなセリフだと思った、その後に、
そのスチール製の、事務キャビネットが、画面に映りました。
その画面には、スチール製の、事務キャビネットの上段と中段に、並べられた、
杉下右京のティーカップコレクションが、映し出されていたのでした。
それぞれ、柄違いのティーカップが10客ぐらいは、あったでしょうか、それが、綺麗に並べられていたのです。
私は、この時が初めて、右京さんのティーカップコレクションが現れた時かと思っていましたが、
先日『相棒』の再放送を見ていたら、「米沢守最後の挨拶」の回で、一瞬ですが、
スチール製の、事務キャビネットに、反射する右京さんの顔と、ティーカップが数客映っていたのです。
ドラマ『相棒』では、ティーカップの置き場が、なかなか、映し出されていませんでした。
一体ティーカップは、何処に仕舞ってあるのか、不思議でなりませんでした。
それが、スチール製の、事務キャビネットの上段と中段に、キチンと、並べられていたのです。
でも、そんなに多くのティーカップを、職場に持ち込むことが、果たして、許されるものなのでしょうか。不思議です!
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【抽出】
『相棒SEASON18』右京のティーカップコレクション発見!
杉下右京の腕時計が気になります。
杉下右京はブリティッシュスタイルのダークスーツにサスペンダー、
腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。
1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。
センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出していて、
何故か!気になって仕方ありません。
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「相棒が好き!杉下右京と紅茶の関係性のシーンを考察。」への4件のフィードバック
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