郵便局。
ショッピングセンターやショッピングモールなどの、ATMコーナーに行くと、
メガバンクや地域金融機関と並んで、郵便局のATMがあります。
その中で、一番、行列しているのが、ゆうちょ銀行じゃないかと感じるほど、いつ行っても、必ず利用者が並んでいます。
郵便局はメガバンク。
郵便局は全国津々浦々にあり、民間の金融機関では採算から考えると、出店しないような場所にもあって、長く国民に親しまれている金融機関です。
私も始めて口座を開設したのは、郵便局でした。
小学生の頃で、お年玉を貯金していました。その後、その口座は、学生時代にアルバイトをした給料の入金口座となり、今でも、わずかながら、貯金をしている口座になっています。
預金限度額が2,600万円に増えた。
ゆうちょ銀行の貯金限度額。
そんな、ゆうちょ銀行の今までの貯金限度額は1,300万円ですが、政府は政令を改正し2019年4月から、この限度額を2,600万円に倍増したのです。
ゆうちょ銀行の今までの限度額は、通常貯金と定期性貯金の合計で1,300万円でした。
それが、2019年4月以降には、通常貯金と定期性貯金に分けられ、それぞれが、1,300万円が貯金限度額になったようです。
これに対して民間金融機関は「民業圧迫だ」と反発がありました。全国銀行協会など民間金融機関8団体は、預金がゆうちょ銀行へ移る、資金シフトが起きると懸念しています。
金融業界が懸念するのは、ゆうちょ銀行の民営化が進まない中で、政府の後ろ盾を持った、ゆうちょ銀行が肥大化することです。
ゆうちょ銀行の持ち株。
ゆうちょ銀行の株の89%は、政府が63%を出資する日本郵政(持ち株会社)が保有しているんです。
あれだけ騒いだ、郵政民営化法では、日本郵政はゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の、金融2社の株を全て売却する事になっているんですが、これが、なかなか進んでいません。
日本郵政の利益の大半は、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険に依存。
日本郵政の利益の大半は、この金融2社に依存しているからです。
将来まで傘下に残る、日本郵便は収益力が低いため、金融2社が抜ける事に、躊躇しているからでしょう。
このように、ゆうちょ銀行は日本政府が63%出資する、日本郵便の傘下にある訳で、
民間金融機関からすれば、政府のお墨付きで商売している中で、貯金限度額が引き上がれば、預金の流出が危ぶまれるからでしょう。
ゆうちょ銀行は消費者ローンなどは扱っているようですが、法人融資はしておらず、資金運用の大半は、国債を中心とした、有価証券の運用で賄っているようです。
本来の金融機関としての、与信機能を備えるのは先のようですが、
身近な金融機関として、これからも国民の期待に応える、サービス機能の向上が期待されます。