推理小説を執筆していた右京さん。
杉下右京の趣味、特技の中で、小説の執筆を上げています。
中学時代には推理小説を執筆していたこともあったようで、現在でも、小説を執筆する場面があるのです。
そして、これを裏付けるようなシーンが、ドラマ『相棒』の中に表れていました。
Season10第7話『すみれ色の研究』
Season10 第7話『すみれ色の研究』で、こんなシーンがあったのです。
それは、パスポートの更新期限日の関係で、神戸尊(及川光博さん)が、午前休を取るため、右京さんに電話を掛けて来ました。
「それでは今日は、午後からと言うことで…」と右京さんは電話を切りました。
そこへ特命係に現れた角田課長は、「暇かっ」と、いつも通り休憩タイムにやって来ます。すると、そこへ突然電話が鳴り響きました。
右京さんに、東京大学時代にチェス部の仲間だった加藤(柴俊夫さん)から電話が入ったのでした。
加藤は現在、企業で植物遺伝子工学の研究をしていて、特にバイオマスエタノールや、
サボテンなど植物を発酵させて、エネルギーにする研究に取り組んでいるらしいのです。
加藤が右京さんを呼び出したのは、研究費の横領を探って欲しいとのものでした。
研究所の予算費用に国の補助金が入っているが、その研究自体が存在していなく、
研究費の横領があるのではないか、調査をして欲しいと言う内容でした。
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小説家を目指していた右京さん。
そこで、加藤は大学時代の逸話を持ち出します。
右京さんが、大学時代に賞をとった推理小説のトリックは、加藤のアイデアだと主張するのでした。
それに対して、「おやおや、あれは僕のアイデアを、実行可能かどうか君に聞いて確認していただけですよ」と、負けじと右京さんが反論したのです。
右京さんは、大学時代に推理小説を書いていたのです。
きっと、右京さんは中学生の頃から、推理小説を夢中になって読んでいたのでしょう。
そして、自分でも推理小説を書きたいと思って、事あるごとに書いていたのかもしれません。
その結果、東京大学時代に賞まで取っていたのです。賞を取ったことで、かなりの自信を持った事は確かでしょう。
ロレンツォのオイル。
この回では、父親と娘の間にわだかまりがあり、父親が娘に真実を伝えるべきか否かな事で、神戸尊が迷った時に、
「真実を伝えるべきかどうかは、僕たちが判断することではない。」として、
ロレンツォのオイルと言う謎めいた言葉を、右京さんが発したのです。
そして最後に、右京さんは、神戸尊に「ロレンツォのオイル」について話すのでした。
それは、銀行員夫婦の5歳の息子・ロレンツォが、余命幾許もない病気に罹りました。
銀行員は息子の為に、仕事を辞め、療法用のオイルを自ら作り、それを息子に与えた結果、
息子のロレンツォは、25年生きたと言う話だったのでした。
その話を聞いた神戸尊は「思いは通じると言うことですか」と言ったのです。
Season12第13話『右京さんの友達』
もう一つは、紅茶好きの右京さんに、負けづ劣らず、紅茶の博識を持つ友達、毒島ができるのです。
その事件解決のために、右京さんが、小説を執筆するというお話です。
そして、書き上げた小説を「失礼…僕の書いた小説の登場人物です」と言って、原稿を取り出して、毒島に見せるのです。
右京さんが書き上げた『孤独の研究』
そこには、『孤独の研究』と言う、題名の小説が書き上げられていたのです。
するとお友達になった毒島は、「孤独の研究ですか…ドイルの緋色の研究みたいですね」と答えるのでした。
それに対して、杉下右京は「クラシカルな探偵小説を意識しました。よろしければこの場でご批評頂けませんか?」と応じ、暗に、『緋色の研究』を暗示したのです。
正に、ドラマ『相棒』の中で、それも『孤独の研究』と言う、アーサー・コナンドイルの、
シャーロックホームズを主人公にした代表作『緋色の研究』を想像させるような、小説を書き上げていたのでした。
その話は下記からご覧ください。
【関連】
相棒Season12。第13話『右京さんのお友達』紅茶のお茶会。
右京さんは推理小説作家を目指している?
コナンドイルのような探偵小説家を目指したのか?
それは、今でも、右京さんは小説家と言う、夢を持っているのかなと、思わせるシーンでした。
こうして、杉下右京が、推理小説作家を目指していたのは、本当だったようです。
杉下右京が執筆する推理小説はどんなものなんでしょうか。探偵ものか、それともやはり刑事もの何でしょうか。
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右京さんが目指す推理小説は?
シャーロックホームズそれとも、エルキュールポワロ。
探偵ものだったら、どんな人物像を描くのでしょうか。
シャーロックホームズのような感じでしょうか。それとも、エルキュール・ポワロのような主人公でしょうか。
シャーロックホームズが生きた時代は、19世紀末のロンドン、一方、エルキュール・ポワロも同時期に、
イギリスのエセックス州の小さな村にある、スタイルズ荘の傍の、コテージで生活を始め、探偵稼業を始めたのでした。
アーサー・コナン・ドイルの名著。
アーサー・コナン・ドイルの作品は、『緋色の研究』(A.Study in Scarlet)、『四つの署名』(The Sign of Four)、
『バスカヴィル家の犬』(The Hound of the Baskervilles)、『恐怖の谷』(The Valley of Fear)などで、どれも推理小説の面白さを、目覚めさせて呉れるには、十分な面白さがあります。
アガサ・クリスティーの名著。
一方、エルキュール・ポワロは、アガサ・クリスティーが執筆した推理小説で、架空のベルギー人の名探偵です。
そして、ポワロは19世紀中頃に、生まれた設定になっています。
ベルギー南部の、フランス語圏の出身で、ベルギーのブリュッセルで、警察官として活躍し、署長まで出世した人物で、その後退官します。
そして、第一次世界大戦中に、ドイツ軍の侵略により、イギリスに亡命し、
イギリスの富豪夫人の援助を受けて、エセックス州の小さな村にある、スタイルズ荘の傍の、コテージで生活を始めるのでした。
そこで以前ベルギーで知り合いだった友人の、アーサー・ヘイスティング大尉と再会し、『スタイルズ荘の怪事件』を解決するのでした。
右京さんの推理小説を読んで見たい。
こんな推理小説の面白さを知っている右京さんは、更に、どんな面白い推理小説の世界があるんだろうかと考え、
自分でも執筆して見たいと思っている筈です。
そして、それが、今の特命係での活躍に、繋がっているのではないでしょうか。
杉下右京の腕時計が気になります。
杉下右京はブリティッシュスタイルの、ダークスーツにサスペンダー、
腕に輝くのは、アメリカの歴史と共に歩んで来たブランド・ハミルトンの腕時計です。
1910年~1930年代に栄えたアールデコを取り入れた、クラシカルで趣深いモデル・ボストン(H13431553)。
センターセコンドではなく、スモールセコンドと言うクラッシックスタイルの腕時計で、さりげなくオシャレを演出していて、
何故か!気になって仕方がありません。
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「「相棒Season10」すみれ色の研究のロレンツォのオイル。」への4件のフィードバック
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