杉下右京の愛車フィガロは、右京さんに良く似合う。
現在の刑事ものドラマ繁栄期の、立役者となったと言えば、ドラマ「相棒」で間違いないでしょう。
高い視聴率を維持して、長い「シーズン」が続いています。
昔の推理ものと言えば、名探偵が登場し、持ち前の高い推理力で、難事件を解決して行きました。
そんなことで、刑事はどちらかと言うと、名探偵の添え物のような、扱いだったのではないでしょうか。
相棒の中の、右京さんの名車フィガロ。
名探偵、シャーロックホームズ。
名探偵の代表は、シャーロックホームズと、エルキュールポアロでしょか。
どちらも強い個性の持ち主で、魅力ある人物に描かれているのです。
シャーロックホームズは、霧にむせぶロンドンのベーカー街221Bの探偵事務所の、化学実験装置に囲まれた部屋で、
ロッキングチェアに腰掛け、パイプ煙草をくわえながら、事件の推理をします。
彼の相棒は、ワトソンです、彼はアフガニスタンに従軍し、戦場で左肩に重傷を負い、
イギリスに送還された軍医で、ホームズとは、良い関係を築いていきます。
【関連】
シャーロックホームズの『緋色の研究』の探偵事務所は、ベーカー街221B。
「灰色の脳細胞」の持ち主、エルキュール・ポアロ。
エルキュール・ポアロは、ベルギー南部の出身で、ベルギーの警察官として働き署長になった後、退官しています。
そして、以前からの、知り合いだったヘイスティング大尉と共に、探偵として活躍し、数々の難事件を解決してゆきます。
ポアロは、163㎝の小男でピンと跳ねた大きな口髭を蓄え、「灰色の脳細胞」の持ち主です。
事件が解決に近づくと「私の小さな脳細胞が動き始めた」の言葉は有名なセリフです。
【関連】
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紅茶の香りのする部屋。
警視庁特命係の部屋。
杉下右京は、警視庁の特命係の、あの部屋のデスクに座り、
パソコンの左手には、ガラスのチェス、後ろにはティーセットが置かれています。
その横には、コーヒーメーカーに、淹れたてのコーヒーがありますが、彼がそれを飲むことはありません。
隣の部署の角田刑事のために、用意してあるように、思えてなりません。
「細かいところが気になるもんですから」と言いながら、推理を重ねて行くところが、見ものでしょう。
そして、事件が確信に近づくと、その細かいところが糸口となり、事件が解決してゆく面白さは、毎回観てもハマってしまいます。
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現在では、事件を解決するには、推理力の他に、科学捜査が欠かせません。
科捜研の協力失くして、事件が解決出来ない時代になった事で、
名探偵の推理だけでは、事件の解決が難しくなっているので、刑事が主人公になっているのでしょう。
このようにして、事件を解決する人物が、名探偵から、刑事に変わって行ったのでしょう。
杉下右京の愛車「フィガロ」。
そんな、杉下右京ですが、彼の愛車「フィガロ」は、ドラマの中で、独特の雰囲気を醸し出しています。
この車は、日産の初代マーチ(K10型)をベースにした、パイクカーシリーズの第3弾で、1991年~1992年の間に、限定2万台を生産したもです。
パイクカーと言うのは、先鋭的とか、レトロ調とか、スタイリングに特徴ある自動車を、パイクカー(pike car)と言うようです。
フィガロの結婚改版 (岩波文庫) [ ピエール・オーギュスタン・カロン・ド・ボ ]
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「フィガロの結婚」に由来。
フィガロと言う名前は、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」に登場する、機知に富んだ主人公に由来するそうです。
ターボエンジンを搭載車し、燃費は11.3Km/L、発売当時の新車価格は、187万円だったようでした。
モーツァルト:歌劇≪フィガロの結婚≫ハイライツ [ カール・ベーム ]
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非日常のフィガロ。
コンセプトは「日常の中の非日常」。
レトロ調のデザインの、小型オープンカーで、コンセプトは「日常の中の非日常」だったそうです。
限定2万台の販売でしたが、海外での人気も高く、結構、イギリスにも、輸出されているようです。
その証拠に、一時はロンドンに、フィガロ専門の中古車店があった程だと言います。
イギリスで、これ程、人気があったのには、日本と同じ右ハンドルの国で、
レトロ調のデザインに、本格革張りの内装が、英国人の好みに、合っていたからでしょう。
右京さんの愛車フィガロ。
フィガロは、杉下右京に良く似合う。
フィガロは、杉下右京に良く似合います。
チョット小難しく、ブリティッシュ・トラディショナルがよく似合う右京さんに、ドラマの中でこの車は粋な演出をしています。
「フィガロ」が初登場したのは、シーズン11の、甲斐亨の時だったようで、登場当時は、販売店に多くの問い合わせが、あっようです。
右京さんは、カイト君(甲斐亨)に車を運転をさせ、自分は助手席に座る事が多いようです。
「花の里」で熱燗を一杯。
そんな右京さんですが、愛車に乗って、捜査に出掛けるシーンがあります。
という事は警視庁に、マイカー通勤しているのでしょうか。
でも、警視庁には、職員用のプライベート駐車場は無いでしょうから、近くのパーキングを月極で借りているのでしょうか。
霞が関近辺での、月極駐車場料金なら、大変な金額になることでしょう。
右京さんは毎日のように、仕事が終わると、「花の里」に寄っては、熱燗を楽しんでいます。
あのシーンが出て来ると、熱燗が飲みたいと、思ってしまいのは、私だけではないでしょう。
なので、電車通勤をしていて、愛車は近隣の駐車場に置いてあるのでしょうか。謎は深まるばかりです。
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「ドラマ『相棒』杉下右京の愛車『フィガロ』の存在感。」への2件のフィードバック
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