『相棒Season19』第16話。人生ゲーム。
右京さんは冠城亘に連れられて、吉宮鮮魚店へ赴きましたが、その店は既に閉店してしまっていました。
閉店に追い込まれた原因は、直ぐ近くに出来た「激安スーパーコミネ」のせいでした。
冠城亘は右京さんに、美味しい魚料理を食べさせたいため、わざわざ連れて来ていたのです。
人質誘拐事件の発生。
警察に通報したくない被害者の父親。
その帰り、右京さんたちは、顔に殴られたアザのある少年を見かけ、冠城亘が声を掛けます。
「学校でやられたのか？」すると、その少年は首を横に振りました。
その時、右京さんが声を掛けます。
「僕たちは君の助けになれると思いますよ」すると、思い掛けず、その少年から「それなら、友だちを助けて下さい！」と頼まれたのでした。
そんな中、近年急激に成長している「激安スーパーコミネ」の創業者・小峰（鎌倉太郎さん）の小学生の息子・小峰翔太が、誘拐される事件が発生します。
犯人からの電話は「身代金1億円を用意しろ！警察には通報するな！あんたは通報なんか出来ないよな…」と、言うものでした。
スーパーの経営者の小峰は、警察に介入されたくない理由でもあるのか、一向に通報する様子がありません。
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容疑者を捜査する右京さん。
誘拐に加担している男を追う。
それでも、異変を察知した右京さんと冠城亘は、伊丹刑事や角田課長らの協力をあおぎ、手分けして捜査を始めたのです。
誘拐に荷担していると思われる男・安村（今野浩喜さん）を、マークする右京さんは、
安村の後を付け回し、精肉店に入って、安村が100ｇ3,000円の神戸牛のローストビーフを注文すえると、
同じ品を200ｇも頼んで、「お客さまは、お一人ですね」と発し、安村が人質の少年を、拉致していると睨んだのです。
更に、右京さんは安村に近づきます。
「おやおや、またお会いしましたね」そして、右京さんが、和菓子屋の主人が、店から出てたばこを吸う光景を見ると、
安村は、「たばこを吸う職人が作った大福は、美味しくないですよ。」と、寂しそうに話したのです。
近所の人から話を聞くと、安村剛は優秀な和菓子職人でしたが、
乾物屋の息子の「ケンちゃん」こと、大槻健太の借金を肩代わりして、夜逃げ同然に身を隠したと言うのです。
そして、健太は、塾講師をしているらしいのですが、
健太は既に塾をくびになっていて、保護者から、借金をしていたと言う情報を得たのでした。
その学習塾に通っていた生徒が、小峰翔太（加藤憲史郎さん）で、2人には接点があったのです。
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捜査一課、角田課長、青木が協力。
見張り、張り込み、問い質し。
一方、冠城亘は、沈黙を守っている小峰家の動向を探ります。
そして、事件発生に半信半疑ながら“容疑者”の一人・大槻健太を見張りする伊丹刑事たちがいました。
そして、角田課長は、アザのある少年の保護者に会い、怪我の理由を問い質します。
更には、青木（浅利陽介さん）までもが、張り込みに駆り出される始末です。
それぞれが独自の動きを見せる中、事件は思っても見ない方向に転がって行くのです。
激安スーパーの創業者・小峰は、納入業者からリベートを受け取り、経理面がズサンになっていて、
自宅に億単位の現金を違法に隠し持っていたのです。
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偽装誘拐事件の展開に。
主犯者と人質に接点があった。
現金を自宅に隠している事を、誘拐された少年の小峰翔太が、1年前まで学習塾の講師をしていた、大槻健太に話したところ、
大槻健太は、偽装誘拐事件をでっち上げ、その現金を盗もうと計画したのでした。
大槻は金持ちの子供たちを、可愛がっていたと言う証言も出て来ました。
そして、この大槻健太の、小学生時代の友達が、安村だったのです。
安村は子供の頃から大槻の言いなりになり、大槻の闇金からの、借金を肩代わりをするために、
親から継いだ和菓子屋までも売却し、大槻にだまし取られていたのでした。
「激安スーパーコミネ」の創業者・小峰は、コインロッカーへ身代金を入れます。
その身代金を、ロッカーから取り出した大槻健太を、伊丹刑事たちが逮捕します。
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ゲームオーバー。
これはゲームなんかじゃありませんよ。
誘拐は小峰翔太と大槻健太の自作自演だったのです。
父が裏金を持っていると知り、大槻と組んで手に入れようとした、ゲームだのでした。
大槻の逮捕を知らされた、偽装人質の少年・小峰翔太は、
「ゲームみたいで面白いから、自分の力で稼いでみようと… あーあ、ゲームオーバーか。」と嘆きます。
すると右京さんが、
「これはゲームなんかじゃありませんよ。大人を馬鹿にするもんじゃありませんよ」と、叱りました。
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年の離れた友達を助けてください。
親の暴力に耐えていた少年。
顔にアザがあった少年・影山将（まさる）（山城琉飛さん）が「友だちを助けて下さい！」と、右京さんに頼んだ友だちは、安村のことだったのです。
影山将が、橋の上から、身を投げたい程、悩んでいたところを、安村が助けて、2人は、年の離れた友達になったのです。
影山将の悩みは、親から暴力を受けていた事でした。
ある日、影山将は、安村が大槻健太から、小峰翔太を預かっていて欲しいと、頼まれている密談を聞いてしまったのです。
影山将は、危ない話しだと感じて止めようと説得しましたが、安村は、影山将を巻き込まれないようにと、将との縁を切ったのでした。
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人生ゲーム。
優しさに作り変えられたゲーム。
警視庁の取調室で、右京さんは安村に、
「あなたを助けて欲しいと友達に言われまして…あなた方は、本当に、年の離れた友人だったんですね」。
そして「人生ゲーム」を見せて、
「これはあなたの手作りですね？ 悪い出来事のマスが、全ていい出来事に書き換えられています｡
あなたは将くんのために、こんな事までしてあげていたんですね｡」
「安村さん。一からやり直しましょう。あなたの作る大福を食べたい人は、たくさんいる筈ですよ」と、声を掛けたのです。
そして右京さんは、安村に対して、
「あなたを助けて欲しいと友達に言われまして…あなた方は、本当に、年の離れた友人だったんですね」
「安村さん、一からやり直しましょう。あなたの作る大福を食べたい人はたくさんいる筈ですよ」
角田課長の計らいで、影山将を特別に安村に会わせると、2人は抱き合いました。
机の上には2人が遊んだ「人生ゲーム」に、「親友ができる。100万ドルもらう」という項目が、付箋で置き代わっていました。
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「『相棒Season19』第16話。人生ゲーム～偽装誘拐事件の顛末」への3件のフィードバック
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