週末は郊外の別荘で、家族とゆっくり過ごす。
数年前に、モスクワに行った時の事なんですけれど、たまたまその日が週末で、モスクワから郊外に通じる、高速道路が大渋滞していたんです。
ガイドさんに聞くと、ロシア人は、週末は郊外の別荘で、家族と一緒に過ごすことが習慣のようなのです。
それで週末になると、郊外へ行く道路が、大渋滞するようです。
モスクワのサラリーマンの週末事情。
「ダーチャ」は、小ぶりの別荘。
別荘と言っても、私たちが想像するような、軽井沢などの別荘とは違って、「ダーチャ」と呼ばれる小ぶりの別荘なのです。
一般のサラリーマンでも、多くの方が、持てるようなものだと言います。
春から秋まで週末になると、モスクワの人達は、こぞって郊外への大移動を、繰り返しているようなのです。
そのため、毎週、郊外の別荘へ移動するための、高速道路で、大渋滞が起きていると言います。
モスクワの人達は「ダーチャ」と呼ばれる別荘に行くと、菜園で野菜を育てたり、
近くの森へ行って、野イチゴやベリー摘みを楽しんだり、川や湖で魚釣りをしたりすると言います。
都会の喧騒から逃れて、家族と一緒に過ごす週末は、楽しいだろうと思います。
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高速道路の両脇に広がるダーチャ。
高速道路を走って1時間。
広い国土のロシアですから、高速道路も広く続いていました。
モスクワを出て、しばらく走ると、自然の風景が、目に入り始めました。広大な国土を持つ、ロシアらしい風景でした。
高速道路を1時間も走ると、道路わきに、多くの別荘が見えて来ました。辺りは、平坦な場所で、建物を建てるには、うってつけな場所のようでした。
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サラリーマンでも持てる別荘。 
凄い数の「ダーチャ」が現われる。
高速道路の両脇に、見渡す限りに、小ぶりの別荘が続いていました。
その建物の数が、凄い数だったので、これなら、少しぐらい頑張れば、サラリーマンでもなんとか、別荘が買えるのかなと思いました。
ロシアのような、広大な国土を持つ国だから、郊外の別荘が、持てるのかなと思いましたが、
狭い国土の日本では、持ち家を持つ事だけでも大変で、ましてや普通の人が、別荘を持つなんて、夢のまた夢です。
別荘は、自己資金で買うもの。
住宅ローンを、一生掛かって返済してゆく中で、別荘なんて考えられません。
更に言えば、マイホームを買うには、住宅ローンがありますが、別荘を購入するためには、住宅ローンのような、優遇制度はありません。
どうしても、ローンを組みたいなら、銀行に相談して見てください。銀行は別荘購入資金の融資に、あまり乗り気ではありませんし、良い顔をしません。
担保になるであろう別荘が遠方に有って、日常管理が出来ない担保物件に、時間を割けない事と、担保価値の評価が思ったほど出ないためだと思います。
だから、別荘は自己資金で買うものなのです。つまり、お金に余裕のある人が、買うものなのです。
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日本でサラリーマンが別荘を持てるのか。
住宅ローンが無ければ、別荘を持てるかも。
そう言えば、知人の何人かが、別荘を持っていました。
一人は自然が大好きな人で、野菜作りが好きで、八ヶ岳山麓に、別荘を持っていました。
もう一人は渓流釣りが好きで、東北地方の山間に別荘を、持っている話を聞きました。
2人とも、何人かの人と共有して持っていて、丸太作りのロッジだと、話していました。
サラリーマンをしながら、別荘を持つなんて、とても羨ましく思いましたが、
2人とも、住宅ローンの心配のない人でした。じゃないと、とても無理ですよ。
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「ダーチャ」と呼ぶ小型の別荘。
家庭菜園付きの小型別荘。
日本と比較してしまうから、凄いと思うんでしょうが、「ダーチャ」と呼ばれる別荘は、
家庭菜園付きの、小屋みたいなものと考えれば、良くわかるんじゃないでしょうかと、ガイドさんから教えて貰いました。
そして、ガイドさんが言う事には、自分の実家でも「ダーチャ」とよばれる、別荘を持っていて、
子供の頃には、家族で週末になると、必ず出向いて、菜園ライフを、楽しんでいたと言います。
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「バーチャ」と呼ばれるサウナ。
「ダーチャ」での一番の楽しみと言ったら、それは「バーチャ」と呼ばれるサウナなんだそうです。サウナの形状は、日本のサウナに似ていると言います。
「バーチャ」の内部に焼けた石が置かれていて、サウナに入る人は、頭部を保護するための、フェルトの帽子を被り、葉っぱの付いた、白樺の枝を束にして入るようです。
焼けた石に、手桶で水を掛けると、水蒸気が一気に発生し、その熱気で良い汗をかき、良い時間を過ごせるようです。
それにしても、週末を郊外の自分の別荘で、ゆっくり過ごすのは、なんて贅沢な時間でしょう。
自然を全身で感じて、週末を過ごす事は、どんなに、心を癒してくれるでしょうか。
それにしても、モスクワへの帰り道が、また、大渋滞になるのを考えると、せっかくリラックスして、別荘暮らしをして来たのに、逆に、ストレスが溜まりませんか。
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